
埼玉県日高市の「日和田山(ひわださん)」はハイキング気分で手軽な登山が楽しめる低山で、森林浴でリフレッシュするには最適!
標高は305mで高尾山の半分程度の高さですが、山頂付近の眺望が良いです。
頂上手前で急な坂道と緩い坂道が選べる!という、とにかく初心者に優しい低山。
首都圏からも一時間程度でアクセスできる、日和田山の山歩きを紹介。
「遠足の聖地、日高市」 巾着田で知られる
埼玉県の南西部に位置する日高市は、首都圏の40キロ内にあります。
都心から近いにも関わらず、日高市の西部は標高200~300mの丘陵・山岳地帯となっています。
丘陵と台地の間には高麗川が流れる、自然豊かなエリアです。
そんな日高市は、日高市自身が強気にも「遠足の聖地」宣言しているほど(笑)、
ハイキングコースに恵まれた地域なんですよ!
近年は圏央道が整備されたので、車でのアクセスもグッと便利になりました。
日高市は曼珠沙華(彼岸花)の日本一の規模の群生地といわれる、「巾着田(きんちゃくだ)」で良く知られます。
今回はその巾着田にもほど歩近い低山、「日和田山」での山歩きを紹介します。
「日和田山」 初心者にもオススメの低山
「高麗本郷駐車場」は登山口最寄り

山頂までは約2kmの距離で、気軽に山歩きが楽しめる低山です。
日和田山の登山に車で訪問する場合、登山口最寄りの高麗本郷駐車場に停めるのが一番便利。
ただ駐車場のキャパは約30台程度なので、お出かけシーズンでは早い時間での訪問が良さそうです。
本日は9月中旬祝日での訪問でしたが、朝9時にしてほぼ満車!ギリでなんとか隅っこに駐車できました。
空きがない場合は、少し離れますが巾着田の駐車場に停めましょう。
電車の場合は最寄り駅は西武鉄道・高麗(こま)駅で、登山口まで徒歩約20分です。
「登山口」には水洗式トイレ完備

登山口付近には少し開けた場所があり、綺麗な水洗式のトイレと飲み物の自動販売機、ベンチなどが設置されています。
登り始める前に立ち寄りましょう。
ちなみに、登り始めると日和田山の頂上にはトイレがありません。
山の上のトイレは、日和田山と隣山の物見山との中間地点になるのでちょっと注意ですね。

低山といえども侮るべからず十分にストレッチ!
これが済んだら、早速出かけてみました。

背の高い樹林の隙間からの木漏れ日が心地良いですね。
緩やかな登坂を上がって行きます。
マイナスイオンを感じるな~、気持ちいいです。
「金刀比羅神社・一の鳥居」 男坂と女坂の分岐点

登山口をスタートして10分程度歩くと、金刀比羅神社(ことひらじんじゃ)の一の鳥居が見えてきます。
そして鳥居の先には、「男坂」と「女坂」の分岐が現れます。

女坂は緩やかに遠回りするコースで、男坂は少し近道ですがその分急な斜面を登るコースになります。
男坂は岩場もあるので、脚力にあまり自信が無い方は無理せず女坂を進むと良いですよ。
自分は、本日は男坂に挑戦してみました。

少し行くと湧き水場がありました。
水はひんやり冷たくて気持ち良い。

石の敷かれた道が現れ、本格的に上り坂に入って行きます。

石の階段の後は、ゴツイ木の根が張った男らしい道に入って行きます。
根っこに足を引っかけないように、注意して進みます。

おっ、岩場出現!
ここ、大きな岩にしがみつきながら登る箇所もあるので、両手を空けて登った方が良いですね。
普段運動不足の身には、途中から腿を上げるのがキツくなってきます。
思ったよりしんどいです。

もう少しらしいですね。。。頑張りましょう!
「金刀比羅神社からの見晴らし良好!」 新宿のビル街も

男坂を登り切ると、山頂付近にある日和田山のシンボルの金刀比羅神社・二の鳥居が見えてきてホッと一息です。
ここは一番の見晴らしスポットで、登ってきたご褒美の景色が楽しめますよ!

なかなかの眺望だと思いませんか?
360度のパノラマという訳にはいきませんが、眼下に高麗の街や巾着田などが見えます。
ちなみに金刀比羅神社は社殿がある神社ではなくて、鳥居だけみたいです。

日によっては富士山も見えるそうですが、残念ながら本日は確認できませんでした。

あれは新宿のビル街ですね。
遠いのに良く見えるな~。
「日和田山山頂」 標高305m

山頂は金刀比羅神社より少し上に登った場所でした。
山頂の標高は305m。

頂上でもベンチに座って眺望が望めますが、二の鳥居がある場所の方が開けていて景色が良いです。


「登山家 田部井淳子記念碑」 日和田山からエベレストまで

登山口近くの駐車場付近には、登山家の田部井淳子(1939-2016年)さんのモニュメント「日和田山からエベレストまで」がありました。
平成30年(2019年)に作られた碑です。
その後も女性で世界初の七大陸最高峰登頂者にもなり、日本の女性登山家としてエポックメイキングな活躍をされました。
田部井さんはエベレストに登頂する前の若かりし頃、この日和田山に登山訓練に通っていたそうです。
世界的な登山家としての偉業のスタート地点が、この日和田山だったんですね。
晩年は癌を患われましたが、リハビリのために毎週の様に日和田山に登られていた時期もあったそうですよ。
アクセス情報
住所:埼玉県日高市高麗本郷301(GoogleMapで開く) *住所は登山口最寄りの駐車場住所
アクセス:
電車)
・池袋からのアクセス:「池袋駅」から「飯能駅」まで、西武池袋線の急行で約50分、特急で約40分。「飯能駅」から西武秩父線で最寄りの「高麗駅」下車。駅から登山口まで徒歩約20分。
車) 関越自動車道「鶴ヶ島IC」から約13㎞、圏央道「狭山日高IC」から約10㎞、圏央道「鶴ヶ島IC」から約11㎞
日高市観光協会(公式ページ)
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「日和田山」へ出かけてみませんか?

絶好に眺望が望める日和田山の低山登山を紹介しましたが、いかがでしたか?
子供連れのファミリーも多く見られましたよ。
登山口から山頂までは普通に歩いて30~40分くらいで歩けてしまう距離です。
体力がある人ならば少し歩き足りないかもしれません。
もう少し歩きたければ700m先の高指山や、さらに1.1km先の物見山まで足を延ばしてみるのもオススメ!
初心者を始め、幅広く山歩きが楽しめる日和田山を歩いてみませんか?

サステナブルにお得な買い物ができるって、いいんじゃない。
【記事の訪問日:2020/9/21】
