
都心から1時間程度でアクセスできる埼玉県飯能市は、自然豊かなハイキングの聖地。
そんな飯能で、飯能駅からふらっとウォーキング。
何か面白いものに出会えるかな?と思いつつのスタートでしたが、おっ、案外色々ありますね!
自然は勿論のこと、レトロやアニメの聖地や、あの偉大な漫画家関連の唯一無二のモニュメントなども!?
週末辺りに歩いて楽しい飯能を紹介。
『古い建物を楽しむ』 飯能駅発!

埼玉県飯能市は都心から1時間程度で訪問できる場所ですが、豊かな自然があるエリアです。
飯能はハイキングを始めアウトドアのメッカと称されるだけあって、駅の改札出た先には早速アウトドア用品店がありましたね。さすがだわ。
本日は、そんな飯能の西武線・飯能駅から、ハイキングスポットで知られる「天覧山(てんらんざん)」の入口あたりまで、の~んびり歩いてみますよ。
どんなスポットに出会えるか、楽しみ!
シャッターアートにビビった!?

おおっ!飯能の街いきなり怖いな。。。
写真屋のシャッターアートですね。
ちょっとビックリで、ちょっと不気味だ。
写真屋のある東町交差点を左に曲がり、天覧山方面の看板に沿って左に折れて進みます。
「旧飯能織物協同組合事務所」 織物産業の面影

少し進むと、少しレトロな洋館が現れました。
飯能は江戸時代頃から、入間川の谷口の集落として町が形成されました。
炭や石灰などの産地市場として発展し、さらに生糸や織物の産地市場へ発展したそうです。
こちらの建物は、飯能市が養蚕や織物産業で栄えた頃の面影を残す貴重な建物です。
建物は全体的に洋風建物なんですが、よく見ると屋根にシャチホコが乗っているのが不思議!
日本瓦を使ってたりと、和洋折衷様になっていてちょっと面白いです。
住所:埼玉県飯能市仲町6-1(GoogleMapで開く)
古い造りの建物も多い

「双木利一(なみきりいち)先生」は、昭和初期に町営水道や学校事業で市の発展に貢献した町の偉人だそう。
歴史スポットには木製の小さな看板が掛かっており、これがなかなか可愛いらしい。

カファ「銀河堂」は、元々絹織物問屋の見世蔵を改装して造られたお店。
見世蔵は保管目的の蔵ではなく、店舗目的の蔵様式のこと。
住所:埼玉県飯能市本町1-4 (GoogleMapで開く)

「蔵カフェ 草風庵」は築100年以上の蔵を改装して作られた、カフェ&骨董屋さん。
雰囲気ありますね!
住所:埼玉県飯能市山手町4-1(GoogleMapで開く)
「店蔵絹甚」 絹産業の面影

「店蔵絹甚(みせぐらきぬじん)」は、明治30年代後半に建てられた土蔵造りの店舗。
そして、飯能市を代表する産業である絹関連の、買継商を営んだ建物。
市建築当初の様子を良く残しており、飯能市の指定有形文化財です。

こちらでは季節柄、雛人形が展示公開されていました。
歴史ある建造物が整備され、道行く人々に見学できる施設として利用されているのは良いですね!
『観音寺から諏訪八幡神社へ』
「飯能河原」 人気のBBQスポット

街中を抜けると、入間川にぶつかります。
こちらは川遊びで人気の「飯能河原」。
川に囲まれた中州の様な地形にあり、特に夏はバーベキューなどで賑わいますよ。
「観音寺」 アニメ・ヤマノススメの聖地

飯能河原を見下ろすような場所にある「観音寺」。
東京都と埼玉県の寺院からなる、「武蔵野三十三観音霊場」の第24番の霊場として数えられています。

また、埼玉県の飯能市・所沢市・入間市の六つの寺院からなる「武蔵野七福神」の一つとしても数えられ、寿老人が安置されています。

寺の一角に、まるで包帯を巻いているようにも見える、白い象の像がいて一瞬ぎょっとした!これは??
元々ここは鐘撞き堂ですが、鐘は戦時中に金属として持って行かれてしまった。
その後の昭和40年頃に、飯能銀座のせんべい店「亀屋」の店主が張り子の象を制作。
ここに収められ今に至るとの事。
そのまま置きっ放し、というのも少々不思議な話だが。

そして。。。このお寺は、知る人ぞ知る漫画・アニメ「ヤマノススメ」の聖地なんです!
巡礼に訪れる人も多くいる、知る人ぞ知る人気のお寺。
漫画のキャラクターを描いた絵馬の販売もあるそうだ。
ヤマノススメは飯能市が主な舞台になっています。
実在する建物や風景が登場する、飯能を知る人にはたまらない内容だ。
漫画のジャンルは”ゆるふわアウトドアコミック”とのこと。
ふ~ん、意外なスポットに出会えるものですな。
県内のご当地アニメに関連するスポットはこちらにも!
住所:埼玉県飯能市山手町5-17(GoogleMapで開く)
「諏訪八幡神社」 恵比寿大神も

観音寺の脇の道を進むと、ちょっとした山道のような雰囲気。

良い感じの小さな石の鳥居が出現。

「諏訪八幡神社」は、創立は永正13年(1516年)と伝えられる古社です。
地元では「おすわさま」と呼ばれ、親しまれているそうです。

武蔵野七福神の一つ「恵比寿大神」が祀られます。
境内は緑に囲まれて、清々しい感じがしました。
住所:埼玉県飯能市飯能263(GoogleMapで開く)
『世界で唯一のアトム像!』

諏訪八幡神社を抜けると開けた場所になり、飯能市博物館がありました。
本日は素通りですが、地元を知るには博物館見学が手っ取り早いし、楽しい。
住所:埼玉県飯能市飯能258-1(GoogleMapで開く)
開館時間:9時~17時、入館料:無料
休館日:月曜日、祝日の翌日(ただしこの日が休日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月4日)

博物館の横には「飯能市市民会館」があり、隣接して中央公園があります。
結構広々した公園で、市民の憩いの場となっていました。
中央公園には無料の駐車場もあります。
天覧山周辺のハイキングが目的であれば、ここに車を停めるのが良さそうです。

中央公園の裏手に「鉄腕アトムの銅像」があります。
と、さらっと紹介しましたが、実はアトムの像は世界で唯一ここにあるだけなんですって!
えーっ、ホント?って感じ。
昭和58年(1983年)に作られたもので、お披露目では手塚治虫先生が除幕されたそうです。
凄いじゃないですか!

なんでそんな貴重な像が飯能にあるのか?気になりますが。。。、
もともと手塚治虫は、飯能に住む予定があったそうな。
しかし、一身上の都合で止めた際、「代わりにアトム像を」という飯能青年会議所の願いが叶いこの像が作られた、という経緯だそうですよ。
ふ~む、そんな経緯があったんだ。
住所:埼玉県飯能市飯能9(GoogleMapで開く)
『能仁寺』 飯能戦争の本陣

最後に、中央公園の向かいにあり、天覧山の入口付近にあたる「能仁寺(のうにんじ)」を参拝。
能仁寺は室町時代に創建され、500年以上の歴史があるお寺なんですよ。

実はこのお寺、石原さとみさんと山下智久さんが共演して、2015年に放送されたラブコメディードラマ、「私に恋したお坊さん」のロケ地となったお寺だそう。

そして、さかのぼると、こちらは歴史の舞台になったことでも知られます。
その地域戦にあたる「飯能戦争」が、慶応4年(1868年)に飯能の地で起こります。
その際、この能仁寺に反乱軍の本陣が置かれたんです。
その時の戦火により寺の建物は焼失し、周囲の多くの民家も多くの被害を受けました。
現在の本堂は、昭和11年(1936年)に再建されたものです。
~ 訪問後の追加情報 ~
訪問後の2021年2月~12月に、渋沢栄一を主人公にしたNHK大河ドラマ「青天を衝け」が放送されました。
その中で、渋沢栄一の見立て養子で、若くして命を落とした兵士・渋沢平九郎が旧幕府軍として飯能戦争に参加していた話が語られました。
能仁寺は、平九郎ゆかりの地としても注目されています。
渋沢平九郎については、下記の記事で詳しく取り上げています。
今回のルートマップ・飯能へのアクセス
電車)西武「池袋駅」から西武池袋線特急で約40分
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飯能の街を歩いてみませんか?

いかがでしたか?歴史の建物だけではなく、漫画・アニメに絡んだ人気スポットを楽しめたりするのもちょっと意外で面白かったです。
駅内にある観光案内所には駅からの街歩きやハイキング用の立派なマップが無料で配布されており、初めて来る人でも楽しく歩けるように準備がされています。
飯能の街を歩きに出かけてみませんか?

サステナブルにお得な買い物ができるって、いいんじゃない。
【記事の訪問日:2021/2/21】