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埼玉県日高市の「高麗神社」は、入口の異国情緒漂う魔除けの出迎えてまず驚く!
かつて日高市にあった高麗の郷に由来する、朝鮮半島からの渡来人を祀る一風変わった神社なんです。
それだけではなく、高麗神社は出世明神としてのもの凄いパワーを持っている、知る人ぞ知る神社であったりもします。
国重要文化財の高麗家住宅や、美しい巫女舞儀式の様子も交えながら高麗神社の見どころを紹介。
『高麗神社』 とてもスピリチュアルな神社
高麗(こま)神社がある日高市は、埼玉県の南西部に位置しています。
秩父山地と高麗丘陵を有する地形を持ち、丘陵と台地の間には高麗川が流れる自然豊かな地域です。
そんなわけで、日高市自ら「遠足の聖地」と宣言しちゃっているくらい、ハイキングコースが充実してます。
かくいう私も。。。近隣の日和田山での低山ハイクとのセットでの訪問でした!
\ 日和田山についてはこちらの記事をご覧下さい! /
朝鮮半島の魔除け、将軍標で邪気退散!?

おおっと!
駐車場から出ると、いきなり奇妙な像のお出迎えです。
「天下大将軍」「地下女将軍」何だろうこれ?
ちょっと不気味だなぁ(ぞわぞわ。。。)。
あとで調べたら、これは朝鮮半島の農村にある風習で、将軍標(しょうぐんひょう)と呼ばれる魔除けなんだそうだ。
対のトーテムポール(?)のような石柱は、邪気侵入を防ぐ境界線の役割だそうですよ。
鳥居みたいなものかね。
入口から異国感じるここは、どんな神社?と、モヤモヤ感をもっての参拝スタートでした。
ちなみに将軍標は、JR高麗川駅や後述の「聖天院」にもあります。
かつての呼称は大宮大明神

日本風の鳥居もありますね。
一の鳥居に回って、こちらから改めて参道へ。

扁額には「大宮大明神」とあります。
高麗神社は江戸時代までは、高麗大宮大明神・大宮社などと称されたそうです。
大宮とは地域の重要な神社に許された称号とのこと。
高麗郡の大きな宮、って意味合いですね。
主祭神は高麗の郷の渡来人・高麗王若光

駐車場の脇を抜ける参道を進むと、境内入口には二の鳥居があります。
ここで改めて神社の由緒案内を見ると、高麗神社は少し変わった起源を持ってますね。
高句麗からの渡来人、高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)を主祭神として祀っているそうなんですね。ふ~む。

境内には大陸系の民族衣装の陳列もあり、さらに不思議な異国情緒。
日高市の歴史をたどると、かつてこの地は「高麗の郷」と呼ばれたそうだ。
紀元前37年頃から668年頃、中国東北部から朝鮮半島にかけて「高句麗(こうくり)」という大国があった。
高句麗は約700年間栄えたが、戦いに敗れ国は滅びました。
その時、海を渡って日本に渡来する、高麗人と呼ばれた人たちが多くいました。
その高麗人の人達を集めて日高市の地に作られたのが、「高麗郡」です。

境内入口にある「高麗郡建郡1300年高麗王若光記念碑」は、2016年に作られたもの。
すごい出世明神!参拝後に総理大臣に!?

高麗郡の郡長だった高麗王若光は、郡民を指揮して未開地の開拓を進めました。
その功績を称え、高麗郡の守護神として祀ったのが高麗神社、ということなんですね。
そしてこの神社では、代々高麗王若光の子孫の方が宮司を務めているそうなんですよ!
現在の宮司は60代目だそうです。

社殿の敷地入口には「御神門」。
門に掛かる額は、明治33年(1900年)に参拝した朝鮮王朝の貴族、趙重応(ちょうじゅうおう)の筆によるものだそう。
御神門を抜けると、「社殿」があります。

主祭神の高麗王若光とともに、古来日本の神である猿田彦命(さるたひこのみこと)・武内宿袮命(たけのうちのすくねのみこと)も祭神として祀られています。
それでもって実はこの神社、知る人ぞ知る凄い力を持った神社といわれているですよ!
高麗神社には、高麗王若光が未開地を開拓したそのパワーに惹かれ、政治家・文学者・歴史家ら多くの著名人が訪問しています。
政治家に関しては、参拝後に内閣総理大臣に就任された方多数出現!という話があるんですね!
またまた~って思っちゃいますが、これが実名も公表されているの。
鳩山一郎(第52・53・54代)、小磯国昭(第41代)、平沼騏一郎(第35代)、斎藤實(第30代)、浜口雄幸(第27代)、若槻禮次郎(第25・28代)など 。
う~む、パワースポットと呼ばれるのもうなずけますな。
ついでに最近の総理大臣の参拝実績も、知りたくなるけど。
文化人では、坂口安吾、太宰治、壺井栄などが参拝されています。
平成の天皇・皇后両陛下も参拝されていますよ。
「高麗家住宅」 国指定重要文化財

社殿裏手には、高麗王若光の末裔で、代々神職を務めてきた高麗氏の旧住居が公開されています。
入母屋造りで茅葺き屋根の家屋。
慶長年間(1596~1614年)の建築と伝えられます。

間取りは、5室と土間から構成されます。
東日本に残る民家の中では、古い形を遺す貴重な建造物とのことで国指定重要文化財です。
参拝の際には立ち寄りたいスポットですね。
「水天宮」を登拝、足場に注意!

そして西側に面したちょっとした山には、末社の水天宮があります。

山頂には江戸時代に分霊を勧請したと伝わる、水天宮がお祀りされています。
参道の入口には、上まで登れない方向けに遥拝所が設けられており親切だ。

参道を歩き、山頂の水天宮にうかがってみます。

歩きはじめると。。。思ったより急だな(苦笑)。
基本的には階段が設けられていますが、一部ちょっと滑りそうな箇所もあるので注意かな。

10分程度で頂上へ。
周囲は緑豊かな森林に囲まれていますが、頂上部は綺麗に整備されています。

第81代天皇・安徳天皇を祀ります。
安産・子育て・無病息災・水難除けなどの御神徳をお持ちです。
マイナスイオンを感じつつ、参拝させて頂きました。
良い運動にもなったわ(笑)。
「巫女舞と奉納の儀式」 秋分の日の催し

たまたまですが、本日は秋分の日の催しを見ることができました。
「神楽殿」の巫女舞(みこまい)と奉納の儀の一般公開がおこなわれました。

一糸乱れぬ美しい舞に、うっとりですわ。

祭事予定を見ると通年さまざまな公開行事が行われていますね。
地元に密着した神社であることが、うかがえます。
高麗神社の御朱印

御朱印は日を改めて頂いたものです。
季節の花のスタンプがあしらわれているのが、素敵でした。
高麗神社の詳細情報・アクセス
公式ページ
住所:埼玉県日高市新堀833(GoogleMapで開く)
アクセス:
電車)
・JR「八王子駅」から「高麗川駅」までのアクセスは、JR八高線乗車で約40分
・JR「新宿駅」から「高麗川駅」までのアクセスは、埼京線で「川越駅」へ、川越線に乗換て「高麗川駅」下車、乗車時間約1時間15分。
・JR「高麗川駅」から徒歩で約20分(タクシーだと5分)
*西武線「高麗駅」からだと徒歩で約45分かかるので注意
車)
圏央道「狭山日高IC」より約20分、又は「関越道鶴ヶ島IC」より25分
『高麗山聖天院勝楽寺』 高麗王若光の墓所

高麗神社から1kmほど離れた場所に「高麗山聖天院勝楽寺」があります。
高麗王若光を弔うために建設された寺で、高麗王若光のお墓があります。
奈良良時代の751年に創建された古刹で、山門もなかなかの迫力ですね。
拝観料を払うと境内の見学ができますよ。
はい、こちらにも将軍標がありました。
こちらは穏やかな表情の女将軍でした、ほっ。
公式ページ
住所:埼玉県日高市新堀990-1(GoogleMapで開く)
拝観時間: 8~17時(最終受付16時30分)
拝観料:大人300円、小人(小学生)150円、未就学児 無料
アクセス:
電車)JR「高麗川駅」より徒歩30分、又は西武線「高麗駅」より徒歩40分
車)圏央道「狭山日高IC」より約15分、又は「関越道鶴ヶ島IC」より20分

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高麗神社に出かけてみませんか?
ちょっと不思議な雰囲気のある高麗神社を紹介しましたが、いかがでしたか?
今回は日和田山でハイキングを楽しんだあと、高麗神社に立ち寄ったものです。
日高市といえば、日本一のスケールを誇る曼珠沙華群生地・巾着田も有名。
ということで、やはり遠足とあわせての参拝をオススメしておきます。
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