新宿の小さな歴史散歩、宿場町から平成バブル期までを見て歩き!?【東京・新宿区】

東京副都心である新宿のイメージというと、やはり都会的なイメージが強いかと思います。
しかし新宿では、エリアによって案外多彩な景色に出会えるんですよ!

江戸時代に宿場町だったことや、かつて芸術家達に愛されたエリアなど、歴史をたどりながら一味違う新宿の風景も探す散策コースを紹介。

今まで知らなかった新宿の表情を探しに出かけましょう!

目次

新宿の街を歴史散歩しよう!

新宿の街って、やはり新宿駅周辺の都会的なイメージが強いと思うんですよね。

でも、そこから少し路地に入ったり、普段歩かないエリアに足を延ばしてみると、結構イメージの違う新宿に出会えたりしますよ。

そんな新宿を「歴史を感じて歩く」をキーワードにして、色々散策してみました。

『まずは新宿の歴史を紐解く』

「新宿歴史博物館」 新宿の地名は江戸時代から

四ツ谷エリア

最初に新宿の歴史を知っておくと、新宿の街歩きが断然楽しくなりますよ!

歴史を知るにはやはり博物館。
ということで、曙橋にある「新宿歴史博物館」に行ってみましょう。

新宿の名前の由来は?その地名はいつからあった?
その歴史は案外新しく、その名の通り新しい宿場として江戸時代に出てきたんですって。

明治以降は文学者や芸術家など、文化人達に愛された街の横顔もあるんですね。
新宿の歴史を吸収したら、新宿の街に歩きに出かけましょう!

新宿都立新宿歴史博物館

住所:東京都新宿区四谷三栄町12-16(GoogleMapで開く)

『新宿を代表する神社を参拝』

次に新宿を代表する歴史ある神社に、散策道中の安全を祈願しに行きましょう。

「花園神社」 宿場町・内藤新宿の鎮守

新宿駅周辺エリア

新宿花園神社

「花園神社」は、新宿駅の東口側に位置し、靖国通りと明治通りに面しています。
そして新宿一の歓楽街である歌舞伎町のゴールデン街に隣接した、実に新宿らしい都会的なロケーションにあります。

しかし、鳥居を抜けて進むと境内は落ち着いた静けさに包まれており、まさに都会のオアシス。

花園神社は、江戸時代には宿場町・内藤新宿の鎮守でした。
昔より新宿の街を見守って来た花園神社は、現在も場所柄、企業や商売人からの崇敬が厚いそう。

昔より芸事との関りが深く、境内社の芸能浅間神社には皆が良く知る芸能人の方々の名前が、奉納者として連なってますよ。

花園神社

住所: 東京都新宿区新宿5-17-3(GoogleMapで開く

「熊野神社」 鎮座地は江戸の景勝地だった!?

新宿駅周辺エリア

新宿熊野神社

新宿を代表するもう一社「熊野神社」は、花園神社とは反対側、西新宿の新宿中央公園の奥まった一角に鎮座します。

花園神社との比較では認知度は低いのかもしれませんが、こちらも新宿の総鎮守とされる歴史ある神社です。

江戸時代には新宿中央公園を含む一帯が熊野神社の土地だったそう。
そして、境内は池や滝(!?)がある景勝地だったというから驚き。想像できませんなあ~。

そんな歴史のある熊野神社、今では都会的なビル街の風景の中に溶け込んで佇んでいます。

熊野神社

住所:東京都新宿区西新宿2-11-2 (GoogleMapで開く

新宿駅周辺エリアについて

新宿駅を起点に、ショッピング街・歓楽街がある東口、ビル街を中心とした西口と、東西で対照的な表情を見せる都会的なエリア。

宿場町や街道沿いだった歴史スポットも点在しているので、色々探してみたいエリアであります。

『大名屋敷跡で自然と歴史を楽しむ』

「新宿御苑」 希少な国民公園

新宿駅周辺エリア

新宿御苑

新宿駅にも近く、都心新宿にいながら自然を感じられる人気の庭園・新宿御苑。
桜の名所として有名ですよね。

こちらも新宿の歴史を語る上で、実は欠かせない存在。
その新宿御苑は、元々は江戸時代に徳川家に仕えた内藤家の大名屋敷でした。

その後、明治時代には皇室庭園として整備されたため、現在も国民公園という希少な存在の公園なんですね。

大名屋敷時代の面影を残す庭園や、皇室関係の貴重な建造物に注目すると、見どころが更に増えると思いますよ!

新宿御苑

住所: 東京都新宿区内藤町11番地(GoogleMapで開く

「新宿七福神めぐり」 特製色紙やミニ御尊像もある

新宿駅周辺~神楽坂エリア

新宿七福神めぐり

続いて新宿を巡る楽しみを紹介。
新宿の七つの社寺で福を頂く「新宿山ノ手 七福神めぐり」です。

大通りから一歩路地に入り寺院や神社を巡りますが、そこでは新宿の歴史に関わる多くの文化財にも出会えます。

新宿御苑近辺からスタートし神楽坂まで歩くコース。歩き応えは。。。結構ありますよ!

御朱印用の七福神専用色紙やミニ御尊像も用意されており、集めながら歩くのもまた楽し!です。

チャレンジしてみませんか?

神楽坂エリアについて

徳川家康とゆかりの深い、毘沙門天善國寺の門前町として発展しました。
一直線に続く坂から路地に入ると、昔からの料亭・旅館もありかつての花街の面影も。

一方、ここはフランスの街角か!?と思わせる今風の洒落た街の風景にも出会える。
古くて新しい魅力を持つ街ですね。

『新宿を愛した芸術家達』

「漱石山房記念館」 新宿育ちの夏目漱石

早稲田エリア

漱石山房記念館

新宿には、多くの芸術家に愛され活動拠点とされた街という顔もあるんですね。

中でも最も著名な芸術家は、国民的文豪・夏目漱石
新宿区で生まれ育ち、その生涯を新宿で閉じました。

漱石の終焉地となった早稲田には「漱石山房記念館」があり、漱石のかつての書斎が再現されています。

早稲田周辺や神楽坂には多くの漱石ゆかりのスポットがあり、漱石の意外な一面を持つエピソードを紐解きながら歩くと、親しみも沸いてひとしおだ。

新宿区立 漱石山房記念館

住所:東京都新宿区早稲田南町7(GoogleMapで開く

高田馬場・早稲田エリアについて

高田馬場・早稲田は早稲田大学を始め各種学校があり、若者が多い活気溢れる街ですね。
一方、流鏑馬などの伝統行事が残っていたり、歴史を感じさせる街でもあります。

夏目漱石も愛したこの街は、落ち着いた雰囲気の街並みに出会えるエリアです。

「林芙美子・佐伯祐三・中村彝 3記念館めぐり」 こんな郊外の景色が!?

落合エリア

新宿・林芙美子記念館

「えっ?ここ新宿!?」的な郊外の景色に出会えるのが、「新宿の3記念館めぐり」です。

新宿にありながら郊外の雰囲気が残る中井・落合エリア
この雰囲気を愛した小説家・林芙美子、画家の佐伯祐三・中村彝のゆかり地に、それぞれ新宿区立の記念館が公開されています。

それぞれの記念館へ足を運ぶと、「へえ~、新宿にこんな景色があるんだねぇ。」と、ちょっと驚くと思います。

それぞれの芸術家について、予備知識が無くても楽しめますよ!

新宿3記念館

林芙美子記念館
住所:東京都新宿区中井2-20-1(GoogleMapで開く

佐伯祐三アトリエ記念館
住所:東京都新宿区中落合2-4-21(GoogleMapで開く

中村彝アトリエ記念館
住所:東京都新宿区下落合3-5-7(GoogleMapで開く

落合エリアについて

かつては江戸近郊の農村でしたが、徐々に緑に恵まれた住宅地として開発されてゆきました。
大正~昭和の戦前には目白文化村と呼ばれる西洋風高級住宅がズラッと並んだ時代も。

多くの文化人が暮らし活動の場にするなどして愛された街でした。

『高層ビル街の歴史を感じてみる』

「東京都庁舎」 展望台から新旧の東京を望む

新宿駅周辺エリア

東京都庁舎の巨大なビル群も、現在では平成バブル期を象徴する歴史の一部と言って良いかもしれません。

戦後の高度経済の象徴だった西新宿高層ビル街に替わり、新たなる西新宿の顔となったビル群ですね。

建築界の巨匠・丹下健三氏設計による建物群は今見ても圧倒されます。

さて、この新宿一高いビルの展望台は無料で入場できるので、是非一度上がってみたいスポット。
スカイツリーと東京タワーの対比など、新旧東京の景色が眺められて楽しいですよ。

東京都庁舎

住所:東京都新宿区西新宿2-8-1(GoogleMapで開く

「西口ビル街」 日本の高層ビルの先駆け

新宿駅周辺エリア

西新宿高層ビル街

最後に日本の発展の歴史の上でも忘れちゃいけない、西新宿の高層ビル街を歩くのはいかがか。

新宿住友ビルは日本で初めて200mの高さを超えたビル
竣工された昭和49年当時は、日本一高いビルでした。
日本の大都市に高層ビル群が建つきっかけとなったビルなんですよ。

そんな歴史を振り返りながらの高層ビル街歩きは、やはり冬のイルミネーションの季節が特にオススメかな。

新宿の街を歴史散策しませんか?

歴史散歩をキーワードに、新宿の散策スポットを紹介してみました。
こんな新宿の風景知らなかったなあ、な~んてスポット探しのヒントになれば良いなと思います。

新宿の街を歩きに出かけましょう!

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