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「碓氷関所」と「坂本宿」、峠の町の中山道ウォーク!【群馬県安中市】

「碓氷関所」と「坂本宿」、峠の町の中山道ウォーク!【群馬県安中市】

群馬県安中市の碓氷峠のふもとには、かつて江戸幕府の交通の要所だった「碓氷関所」があり、宿場町「坂本宿」は峠越えを控えた旅人達の宿泊でにぎわいました。

そんな峠の町で関所跡を訪ね、かつての宿場町の面影を追って歩きます。街中では味わえない自然に囲まれた歴史ウォークにお付き合いください。

はじめに

本ウォーク記事は、群馬県の横川駅から「アプトの道」(廃線跡を整備した散策路)のハイキングに出かけ、その行きに立ち寄った「碓氷関所跡」と、帰りに歩いた「坂本宿」を中心にした散策レポートになります。

「碓氷関所跡」当時の門柱・門扉から復元

「碓氷峠と碓氷関所」について

碓氷峠のふもとの旧中山道沿いに「碓氷関所跡」があります。

昔から時の権勢によって交通の監視が行われた場所ですが、現在残る関所跡は江戸幕府によって「入鉄砲と出女」を厳しく監視する為に設置された関所の跡。”出女”とは大名の謀反対策として江戸に住まわせていた大名の妻子などの出入りの事です。

山が迫る自然環境のこの地は、関東の境を取り締まる要所としてはうってつけの場所でした。

「東門の位置の標柱」

群馬県安中市 碓氷関所跡

横川駅から旧中山道沿いを西に向かって歩きます。古い造りの民家もあり旧街道の雰囲気がなんとなくありますね。

群馬県安中市 碓氷関所跡

程なく「東門の位置」の標柱が現れます。関所の東側の門が元々あった場所です。

「碓氷関所跡」

群馬県安中市 碓氷関所跡

東門の標柱を過ぎると石段が現れ、その上に「碓氷関所跡」があります。

群馬県安中市 碓氷関所跡

「東門」の復元。門柱二本と、金具を用いた門扉は当時使用されていたもので、ケヤキ材による堅牢なもの。あまり大きな門では無く。。。、比較的狭き門ですね。

群馬県安中市 碓氷関所跡

碓氷関所は中山道を「西門」と「東門」で区切った約100mの区間にありました。「東門」は安中藩の管理で、反対側の西門は江戸幕府管理の門でした。

関所四方は木柵で囲まれ、その外は自然の林により忍び通ることは不可能だったとあります。

関所内では総勢20名の役人で通行の監視が行われていました。

群馬県安中市 碓氷関所跡

通行人はこの「おじぎ石」に手をついて手形を差し出し、通行の許可を受けたそうです。様々な喜怒哀楽が生まれた場所でもあったのでしょうね。

「八幡跡」

群馬県安中市 碓氷関所跡

関所跡脇の道から小山にあがると八幡社跡があり、小さな石の祠がありました。元々の八幡社は廃関した際何処かに転座されたとあります。

関所跡はなんとなく哀愁が漂う場所ですな。

群馬県安中市 碓氷関所跡

八幡社跡から近隣を望む。 一帯が峠手前の町であることが良くわかりますね。

碓氷関所跡
住所:群馬県安中市松井田町横川573(GoogleMapで開く
アクセス: 電車)JR「横川駅」より徒歩8分

「観光案内所」関所のミニ資料館

群馬県安中市 安中市観光機構

碓氷関所跡と横川駅との中間地点に「観光案内所(安中市観光機構)」があります。ここには碓氷関所のミニ資料館があるので立ち寄ってみましょう。

群馬県安中市 安中市観光機構

ミニ資料館内は撮影不可でしたので、配布されていた通行手形のサンプルをアップしてます(クリックすると大きめの画像で見れます)。この手形を書いた方は達筆ですね。

安中市観光機構(観光案内所)
住所:群馬県安中市松井田町横川441-6(GoogleMapで開く
営業時間:9時~17時
アクセス: 電車)JR「横川駅」から徒歩3分

中山道「坂本宿」を歩く

群馬県安中市 坂本宿

中山道は江戸時代を中心に整備された五街道のひとつで、江戸と京都を結ぶ132里(約540km)の街道。街道沿いには69ヶ所の宿場が設置されました。

「坂本宿」は中山道の宿場町の一つで、江戸から数えて17番目の宿場町でした。

次の軽井沢宿との間には、中山道の中でも有数の難所の一つである碓氷峠が控えていました。坂本宿は難所手前の宿として多くの宿泊客でにぎわい、比較的規模の大きい宿場町でした。

アプトの道から中山道へ

本日、碓氷関所を見学した後は「アプトの道」のハイキングを楽しみました。そちらも交通の難所・碓氷峠と鉄道を巡る歴史が詰まったオススメのコースですよ。

その帰路にアプトの道から中山道へ抜けてみました。

群馬県安中市 坂本宿

ここは碓氷峠を抜ける旧中山道の山道を歩く遊歩道の入口にあたります。舗装された道では無く、右手の山の中の道のことです!

群馬県安中市 坂本宿

長野方面の熊野神社までは約4km。熊野神社って確か群馬と長野の県境にまたがっている個性的な神社ですね、行ってみたい。ちょっと魅力的なコース。

そのあと熊野神社からJR軽井沢駅まで6km(2時間)というのが気になりますな。。。まっ、本日は歩きませんが。

「八幡宮」芭蕉句碑が残る

群馬県安中市 坂本宿

峠を下りきったあたりに「八幡宮」が現れました。

創立年代は不詳で、当地開発の当初 (宿場町ができた頃?) より、碓氷郷の鎮守産土神として崇敬されているとあります。

また、景行天皇40年に日本武尊による勧請という起源の伝承もあるそうです。

群馬県安中市 坂本宿

石段を登ると本堂がひっそりとたたずみます。この辺り人気も無く静けさが漂います。

群馬県安中市 坂本宿

狛犬は可愛らしい。

群馬県安中市 坂本宿

芭蕉句碑があります。「ひとつ脱てうしろに負ひぬ衣かへ」。

江戸時代の寛政年間(1790年頃)に芭蕉が奈良の吉野山を訪れたときに詠んだ句を碑にしたもの。遠方で読まれた句がこの地で句碑になっていることから、宿駅文化を残すものとして貴重。市の指定文化財です。

八幡宮
住所:群馬県安中市松井田町坂本915(GoogleMapで開く

「上木戸跡」 坂本宿の入口

群馬県安中市 坂本宿
上木戸跡

宿場町の西側の入口が見えてきました。軽井沢側(=京都側)の入口に建つ「上木戸跡」が宿場町の雰囲気を感じさせますね!

坂本宿の両端には宿場保安の為の”木の戸”が設置されていました。京都側は「上木戸」、江戸側は「下木戸」と呼ばれ、その一部が復元されています。

宿内の長さは392間(約713m)で、木戸の開閉は明け六ツ(現在の午前6時)から暮れ六ツ(現在の午後5時)までだったそうです。閉まるの早いな。。。

群馬県安中市 坂本宿

坂本宿内の道は一直線に伸びています。

ここは元々集落を宿場町に発展させた町では無く、宿場町を作った後、幕府の命で近隣の高崎藩領と安中藩領から住民を移住させた宿場町。それでもってこんな真っすぐな道が作れたっていう経緯があります。

上木戸跡
群馬県安中市松井田町坂本936-1(GoogleMapで開く

「たかさごや」と「つたや」

群馬県安中市 坂本宿
たかさごや
群馬県安中市 坂本宿
たかさごや

江戸時代の俳人・小林一茶が江戸と郷里の信濃国(長野)を中山道で往来した際、ここにあった「たかさごや」を定宿としていたそうだ。

一茶が宿泊すると俳句好きが集まってにぎわった、という当時の様子が紹介されている。

群馬県安中市 坂本宿
つたや

一方、明治・大正時代に活躍した歌人・若山牧水が明治41年(1908年)に訪れた際は、鉄道が開通しており宿場町も寂れていた。ただ一軒だけ残っていた宿屋「つたや」に無理を言って泊めてもらったことが紹介されている。

通り沿いの家々には、木札に書かれた当時の屋号が掲げられており興味深い。住んでいる人の名前と違う場合があるので郵便屋さんが。。。間違えないですよね(苦笑)。

「かぎや」宿場町の面影残す

群馬県安中市 坂本宿
群馬県安中市 坂本宿

「かぎや」は宿場時代の面影を残す旅籠建物。他の建物と違い、妻入り(=屋根の三角の形が分かる向きが正面入口)で、奥行きがある特徴的な造り 。

群馬県安中市 坂本宿
群馬県安中市 坂本宿

板や屋根下の彫刻にも特徴あり(お寺みたいだ。。。)。”かぎや”の看板に唐破風の屋根が付いているのが洒落てる。

「酒屋脇本陣跡」「永井脇本陣跡」

群馬県安中市 坂本宿
酒屋脇本陣跡

「酒屋脇本陣跡」の建物は、坂本地区の公民館として使用されています。

群馬県安中市 坂本宿

「酒屋脇本陣跡」の前には「中山道坂本宿屋号一覧」が掲げられています。

勅使・公家・大名・幕府の役人などが宿泊するための施設である本陣が2軒、脇本陣が4軒あり、籠は最盛期には40軒ありました。

道の真ん中に用水路があるのが特徴的ですね。落っこちる人がいなかったか?気になります。現在は中央にあった用水は道路下に埋められ、道の端に移動された用水が一本通っていますね。

群馬県安中市 坂本宿
永井脇本陣跡

白壁と屋敷門が印象的な「永井脇本陣跡」。門構えは宿場町当時のままのものだとか。

本陣と脇本陣は一般の旅籠屋と違い、門や玄関を付けられる特権がありました。

群馬県安中市 坂本宿
永井脇本陣跡
群馬県安中市 坂本宿
永井脇本陣跡

お屋敷も立派な宿屋風の建物だが、当時の物なのだろうか?

「佐藤本陣跡」「 金井本陣跡」

二つある本陣の内、「佐藤本陣」は”上の本陣”とも呼ばれていました。
江戸時代の文政年間には三十一大名が坂本宿を往来してたそうで、大名の宿泊が重なるケースもあり二つの本陣が活躍しました。

群馬県安中市 坂本宿
群馬県安中市 坂本宿

明治8年(1875年)に佐藤本陣を仮校舎にあてて、坂本小学校が開校されたそうです。

群馬県安中市 坂本宿
佐藤本陣跡
住所:群馬県安中市松井田町坂本429(GoogleMapで開く
群馬県安中市 坂本宿

佐藤本陣が”上の本陣”と呼ばれたのに対し、”下の本陣”と呼ばれた「金井本陣跡」。

現在は普通の民家なので「あれ?」でしたが、当時は間口10間半(約19m)・建坪180坪(約594m2)・屋敷360坪(約1200㎡)で玄関・門構えつきの建物であったとあります。

分久元年(1861年)、仁孝天皇の第八皇女・和宮 親子内親王(かずのみや ちかこないしんのう) が14代将軍・徳川家茂に嫁ぐ為に京都から江戸へ移動した際、金井本陣に宿泊されました。

付き添い・迎えなどで都合3万人!の人が集まったとのことで、坂本宿史上最大のビッグイベントだったのではないでしょうかねえ。

「米屋」と「下木戸跡」

群馬県安中市 坂本宿

「米屋」は説明板が無いですが、木造建築と蔵造りの建屋が並び印象的です。

群馬県安中市 坂本宿

屋号の看板も雰囲気がある。

群馬県安中市 坂本宿
下木戸跡

「下木戸跡」。ここが江戸方面側の宿場町の入口に当たる場所です。

下木戸跡
住所:群馬県安中市松井田町坂本乙591(GoogleMapで開く
群馬県安中市 坂本宿

下木戸跡近くの派出所もレトロな感じで洒落てた。

坂本宿の街並みを堪能。本数の少ない電車の時間に間に合うべく、慌てて横川駅に急ぎました。(結果、一本逃したが。。。)

名物「峠の釜めし おぎのや」

群馬県 峠の釜めし おぎのや

横川といえば「峠の釜めし」。峠の釜めしの元祖として有名な「おぎのや」の本店は横川駅前にあります。創業は明治18年、峠の釜めしが誕生したのは昭和33年だそうです。

時間があれば名物を食べて帰りましょう。駅にはテイクアウトできる売店もありますよ!

峠の釜めし「おぎのや(横川本店)」公式ページ
住所:群馬県安中市松井田町横川399(GoogleMapで開く
営業時間:10:00~16:00(L.O 15:30)、定休日:毎週火曜日
アクセス: 電車)JR「横川駅」出てすぐ

碓氷関所・坂本宿歩きマップ、アクセス情報

最寄駅JR「横川駅」へのアクセス
電車)JR「高崎駅」から信越本線で乗車約35分、「横川駅」下車
車)上信越自動車道「松井田妙義IC」より国道18号経由で約10分

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いかがでしたか?

坂本宿は宿場町の面影を残す建物が結構綺麗に残り、通りは車の通りも少なく時が止まった様な不思議な感覚で町を歩きました。

群馬県横川駅周辺は碓氷関所跡や坂本宿以外にも、廃線の道をハイキングコースにした「アプトの道」や「碓氷峠鉄道文化むら」などなど、この地ならではの自然や歴史を感じられる魅力的なスポットが多くあります。是非出かけてみて、色々歩いてみて下さい!


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【記事の訪問日:2021/6/18】

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