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東京の空を変えた丹下健三の名建築10選をめぐる、戦後復興からバブルの極致まで

本ページには広告が含まれています

東京の街を歩くことは、建築家の巨匠・丹下健三氏が描いた「未来の断片」を辿る旅でもある。
彼が遺した名建築の数々は、戦後復興からバブルの熱狂まで、その時代の東京が抱いていた野心と希望を雄弁に物語っています。

本記事では丹下健三氏が設計した、建物好きなら見ておきたい10件の建造物を通じて、建物そのものの美しさはもちろん、それらが形作ってきた「東京の街の歴史」を紐解いていきます。

目次

丹下健三、都市計画家としても才能を発揮した国際的な建築家

国立代々木競技場(東京都渋谷区)
国立代々木競技場

日本を代表する建築家である丹下健三(1913-2005年)氏は、近代建築の巨匠ル・コルビュジエに多大な影響を受けながらも、日本の伝統美とモダニズムを融合させ独自のスタイルを確立した画期的な建築家。

戦後の日本復興期から高度経済成長期にかけて、広島平和記念公園や国立代々木競技場など、数々の国家的なプロジェクトを手掛けて、日本の建築水準を世界レベルに引き上げた人物です。

その活動は建築家の枠にとどまらず、都市計画家としてもその才能を発揮し、日本のみならず20ヶ国以上で建築や都市計画を手掛けました。
その功績は国内外で高く評価され、1987年には建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を日本人として初めて受賞。「世界のタンゲ」と呼ばれた、20世紀を代表する建築家の一人といえます。

そんな建築界の巨匠・丹下健三氏が設計した、東京で見ることができる建築物10件を実際にめぐって紹介。
それぞれの時代の最先端であった、刺激的な建物たちとの出会いをお楽しみください。

【初期・メタボリズム】戦後復興と「都市への挑戦」を歩く

戦後復興から高度経済成長期、丹下健三氏はコンクリートの力強さを活かした構造美を追求しました。
建築が生命体のように増殖する「メタボリズム」の思想を背景に、国家プロジェクトや都市インフラとしての建築に挑んだ、熱き時代の躍動感が建築物に刻まれています。

1.国立代々木競技場 | 構造美の極致「懸垂構造」を見上げる

『1964年五輪のシンボル。柱のない大空間を実現した技術と、貝殻のような造形美。』~渋谷区~

最初に紹介するのは、丹下氏を建築界の頂点へと押し上げた代表作である「国立代々木競技場」です。

国立代々木競技場 第一体育館の全景(東京都渋谷区)

原宿駅から5分ほど歩いた場所にある国立代々木競技場は、最初の東京オリンピックの開催に合わせて昭和39年(1964年)に竣工された建物です。

半世紀以上経った令和3年(2021年)の2度目の東京オリンピックでも、会場として使用されたのは記憶に新しいところですよね。

国立代々木競技場 第一体育館の外観(東京都渋谷区)

昭和の東京オリンピックには「日本の戦後復興を世界にアピールする」という重要な命題があった。
その重責の中、丹下氏は世界的にも例がない、前代未聞の設計・施工技術にチャレンジしました。

代々木競技場の最大の特徴は、当時世界でも類を見ない規模で実現された「懸垂構造(吊り構造)」です。
第一体育館の構造は、2本の巨大な主柱の間に全長280mのメインケーブルを渡たし、そこに屋根を構成する部材を吊り下げるというもの。

この工法によって内部に柱が一本もない広大空間が実現し、数万人の観客がどこからでも競技を鮮明に見渡せる視認性が確保されました。
選手と観客の一体化を実現させた丹下氏には、国際オリンピック委員会(IOC)より特別功労者が贈られたというのは素晴らしいことですね。

国立代々木競技場 第一体育館の主柱とパイプ(東京都渋谷区)

建物を見上げると、主柱に架かったパイプから屋根が螺旋状に吊り下げられている様子が良く分かります。

個人的に代々木競技場って巨大なサーカスのテントみたい、なんて以前より思っていたが、構造を知るとそれもあながち的外じゃなかったようだ。

代々木競技場が持つダイナミズムには、今もって現代のハイテク建築も凌駕する力強さとエネルギーが感じられます。

国立代々木競技場の建築物概要
竣工:1964年 / 建築設計者:丹下健三都市建築研究所他 / 施工:清水建設株式会社(第一体育館)、株式会社大林組(第二体育館)
敷地面積:91,000m2 / 延床面積:34,204m2 / 建築面積:20,620m2
階数・高さ:【第一体育館】地上2階地下2階・40m【第二体育館】地上1階地下1階・42m

見学のワンポイントメモ
機会があれば、やはり競技場内の様子を見学したいところ。
コンサートやスポーツイベントのチケットを買えば入り易いですが、その他無料で参加できるイベントもたまにあるようなので、国立代々木競技場の公式サイト東京都観光公式サイト(GO TOKYO)などを、マメにチェックしてみてください。
競技場の北側にある代々木公園は、元々は昭和のオリンピック開催時の選手村の跡地。広々とした公園にも併せて立ち寄り、オリンピックの記憶に浸るのもよいかもしれません。

国立代々木競技場

公式サイト
住所:東京都渋谷区神南2-1-1 (GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・JR山手線「原宿駅」から徒歩5分
・東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前駅 」から徒歩5分
・東京メトロ千代田線「代々木公園駅」から徒歩10分

国立代々木競技場周辺ランチは事前予約やクーポン利用で、並ばずお得に!!

2.東京カテドラル聖マリア大聖堂 | HPシェルが描く光の十字架

上空から見ると十字架の形をした教会。HPシェルが組み合わさった幾何学美。~文京区~

次に紹介するのは「東京カテドラル聖マリア大聖堂」です。
文京区関口の高台に位置しており、イチョウ並木のある目白通りを挟んだ向かいには、緑に囲まれたホテル椿山荘があります。

東京カテドラル聖マリア大聖堂 入口から見た外観(東京都文京区)

そんな閑静な街の一画に、忽然と近未来的な形状の建築物が現れる。「えっ、これが教会?」という、驚愕からの見学スタートです。

昭和39年(1964年)に竣工された東京カテドラル聖マリア大聖堂は、国立代々木競技場と同じ頃の建物です。

東京カテドラル聖マリア大聖堂 HPシェル構造による壁(東京都文京区)

ぱっと見、掴みどころのない建物の印象を受けた理由の一つ目が、教会のイメージとはかけ離れた質感(素材)だったこと。二つ目の理由が、全貌が理解できない謎めいた形状だったことです。

まずは一つ目の謎に関して。
大聖堂と呼ばれる地下1階・地上3階建てのこの建物は、HPシェル構造と呼ばれる工法で造られています。
壁から屋根までが一体化した鉄筋コンクリートの板を、垂直に立てて組立てられたもの。
キラキラと輝いた外装材は、ステンレス材とのことだ。

東京カテドラル聖マリア大聖堂 聖堂の正面入口(東京都文京区)

二つ目の、チョウチョが羽を広げている様な、不思議な形状の謎について。
これはなんと、上から見下ろすと建物全体が十字架のデザインになっているんだそうだ。

なるほど。敷地周囲をわざわざ一周して眺めても、掴みどころがなかったはずだわ(苦笑)。

建物の配置にも特徴があり、正面入口の先には大聖堂の正面口はない。
一旦左手に折れて進むと、広場が出現。そこでクルッと振り返ると、ようやく聖堂の正面入口が現れるというもの。

これは鳥居をくぐった後、参道で気持ちを整えつつ参拝に至るという、神社における動線が取り入れられているんだそうだ。
無国籍な雰囲気の建物ながら、古来よりの日本文化を融合させている点が丹下氏らしいです。

東京カテドラル聖マリア大聖堂 ルルドの洞窟(東京都文京区)
敷地内の「ルルドの洞窟」

丹下氏は生前にカトリックの洗礼を受けており、91歳で亡くなられた際には、自らが設計したこの教会で葬儀がおこなわれました。丹下氏は、現在も地下の墓所で眠られています。

東京カテドラル聖マリア大聖堂の建築物概要
竣工:1964年 / 建築設計者: 丹下健三・都市・建築設計研究所 / 施工:大成建設
敷地面積:15,098m2 / 延床面積:3,650m2 / 建築面積:2,541m2 / 構造形式:鉄筋コンクリート造
階数:地上1階地下1階 / 高さ:39m

見学のワンポイントメモ
大聖堂内の撮影はNGでしたので写真はありませんが、内部も見学可能ですのでぜひ見学していってください。
空間柱がなく一体化した広々としたフロアーに入ると、HPシェル構造を採用した必然性を強く感じられます。
光が打ち放しのコンクリートの壁を伝い落ちる静寂の中で、都内随一の建築体験ができますよ。

関口教会 東京カテドラル聖マリア大聖堂

公式サイト
住所:東京都文京区関口3-16-15 (GoogleMapで開く
電車・バス)
・東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」(出口1a)より徒歩15分
・JR山手線「目白駅」より、都営バス 白61系統 “新宿駅西口行き”
・JR山手線「新宿駅」より、都営バス 白61系統 “練馬車庫前行き”
どちらも「ホテル椿山荘東京前」下車徒歩1分

東京カテドラル聖マリア大聖堂周辺ランチは事前予約やクーポン利用で、並ばずお得に!!

3.静岡新聞・静岡放送東京支社ビル | 銀座にそびえるメタボリズムの生きた証

『空間が「増殖」することを前提とした実験的建築。』~港区~

続いての建物は、銀座8丁目にある「静岡新聞・静岡放送東京支社ビル」です。

静岡新聞・静岡放送東京支社ビルの全景(東京都中央区)

こちらはJR新橋駅近くにあるビルなので、電車の車窓から見たことがある方もいるかもしれません。
一方、初めて見る方は「えっ?これ、どういう形の建物?」と頭を抱えるかも。

静岡新聞・静岡放送東京支社ビルは、昭和42年(1967年)に施工された建築物です。

当時の日本は高度経済成長の真っただ中にあり、「戦後の復興期」から「豊かな消費社会」へと移り変わりつつあった。
東京オリンピックの熱気が残る一方、都市における過密や公害問題など、急成長とのひずみも現れ始めていた時期に建てられた建物です。

静岡新聞・静岡放送東京支社ビル ビルの足元から見上げる(東京都中央区)

ビルは直径5.7mの円筒形コア(円柱部分)と、「枝」のように突き出すオフィスボックスから構成されています。主な構造材は、鉄骨鉄筋コンクリートと鉄骨。

これは空間が「増殖」することを前提とした構造で、オフィスボックスは後からの増設が可能だという、かなり実験的な建物といえます。

高度経済成長期に起きたメタボリズムと呼ばれた建築運動に影響を受けたもので、急成長するオフィス需要に対し、「フレキシブルに供給できるビル」というコンセプトを持ったものでした。

メタボリズム建築とは?
1960年代の日本の高度経済成長期に生まれた建築運動。生物の新陳代謝(メタボリズム)に範を取り、社会の変化や人口増加に対応して、建築や都市が有機的に成長・変化していくべきとする考え方です。
この運動は丹下健三の門下にいた黒川紀章や、菊竹清訓らが中心となり、予測不可能な未来の都市像を交換可能なモジュールや骨格となる構造体によって表現しました。
代表例としては、黒川氏が設計した中銀カプセルタワービルなど(2022年に解体)。

静岡新聞・静岡放送東京支社ビルの建築物概要
竣工:1967年 / 建築設計者:丹下健三・都市・建築設計研究所 / 施工:大成建設
敷地面積:187m2 / 建築面積:162m2 / 延床面積:1,493m2
階数:地下1階、地上12階 / 高さ:57m

見学のワンポイントメモ
とにかく不思議な形状の建物なので、遠くから全体のフォルムを眺め、軸の足元に近寄ってディテールを見るなど、色んな角度から愛でてみたい。
仮にオフィスボックスを増設するとしたらどの位置かな、などと想像してみるのも楽しい。

静岡新聞・静岡放送東京支社ビル

住所:東京都中央区銀座8丁目3-7(GoogleMapで開く
アクセス: 電車)・「新橋駅」5番口から徒歩約2分

静岡新聞・静岡放送東京支社ビル周辺ランチは事前予約やクーポン利用で、並ばずお得に!!

4.電通旧本社ビル | 築地の空に架けられた巨大な構造体

『巨大な柱と梁でビルを構成し、内部空間の自由度を高めた実験的なオフィスビル。』~中央区~

※このビルは2021年に解体されました。

電通旧本社ビルの遠景(東京都中央区)

次に紹介するのも都心部にある建物で、銀座の外れ、築地の入口にあるこちらのビルだ。

建設中?と思うほど無機質で飾り気のないビルですが、意外や意外、実はこれ、大手広告会社として知られる「電通の旧本社ビル」です。

昭和42年(1967年)の竣工以来、平成14年(2002年)に現在の汐留新本社ビルに移転するまで、ここに本社機能が置かれていました。

電通旧本社ビル 窓が並ぶ近景(東京都中央区)

近くに寄ってみると、コンクリートの塊のような無骨な質感がさらに伝わってきます。周囲のビル群とは一線を画した雰囲気ですね。

巨大な柱と梁により構成された建物で、内部空間の自由度を高めた造りになっているのが特徴です。

ちなみにこのビルは既に不動産会社に売却されており、利用されていません。そのうち取り壊されることになるでしょう。

電通旧本社ビル 突起のある建物の側面部分(東京都中央区)

そして、この建物の最大の秘密は、建物の脇にあるこの不思議な突起物にあります。

実は当時の丹下氏は、複数の高層ビルを建ててそれらを空中でつなぐという「築地再開発計画」を持っていました。これはその連結計画の名残なのです。
結果としてこのビルが空中連結プランの第1号として建ったのみで、計画は終了しました。

今耳にすると奇想天外なトンデモ都市計画にも思えますが、このような案が求められる程、都市の発展が加速していた時代だったのでしょう。

そして、天下の電通のビルでこのような実験的な試みができたことに、当時の丹下氏の影響力の凄さを垣間見ることができます。

電通旧本社ビルの建築物概要
竣工:1967年 / 設計者:丹下健三・都市・建築設計研究所 / 施工:大林組
敷地面積:3,258m2 / 建築面積:1,590m2 / 延床面積:31,334m2
階数:地上13階・地下3階、塔屋2階 / 高さ:60m

見学のワンポイントメモ
残念ながらこの建築物は現在は解体されており、見ることができません。
TANGE建築都市設計のサイトには「築地再開発計画の構想模型」が紹介されているので、現在の東銀座の景観と重ね合わせて、計画が実施されていたら街はどんな景観になっていたか?想像してみるのもまた楽しいと思いますよ。

電通旧本社ビル(電通テックビル)

住所:東京都中央区築地1-11(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・地下鉄「築地駅」から徒歩約3分
・地下鉄「東銀座駅」から徒歩約5分

電通旧本社ビル周辺ランチは事前予約やクーポン利用で、並ばずお得に!!

5.駐日クウェート大使館 | 宙に浮く「メタボリズム」の立体都市

『実験的かつ力強い建築物。機能性を超え、都市のオブジェとしての存在感を放つ造形美』~港区~

次に紹介するのは、港区三田にある「駐日クウェート大使館ビル」です。

駐日クウェート大使館ビル 近景(東京都港区)

三田は大使館や寺院、高級住宅が点在する閑静なエリアであるとともに、坂と高台が多い地形を持つ港区らしい土地柄です。
ご覧の超個性的なフォルムをもつ駐日クウェート大使館ビルも、聖坂という坂の途中の落ち着いた雰囲気の場所にあります。

ビルは昭和45年(1970年)に竣工されたもの。
1960年代に国際的な評価を受けた丹下氏は、1970年代になると海外での活動が増加。
そのため70年代には国内で手掛けた建物の件数がグッと減少したため、こちらは希少な70年代の建物の一つといえます。

近くでつぶさに見たいのですが、ガードマンの目が光る場所柄ゆえ、その前をウロウロするのも気が引けて。近くに良く見える場所は無いものか。。。

駐日クウェート大使館ビル 遠景による全体像(東京都港区)

はい、全貌が見える場所がありましたよ。お~、これはなんともSFチックな風貌のビルですね。

建物の構造としては、静岡新聞・静岡放送東京支社ビルと良く似ているもの。
前者のコアは丸いものが1本だけでしたが、こちらは2本の柱(コア)が軸となり、その柱の間をつなぐように床があります

シンメトリーを拒絶しているかのような特徴的な形状が、都市のオブジェとしての存在感を放っていた。

駐日クウェート大使館ビル 遠景による全体像(東京都港区)

訪問の際は手前のビルが丁度建設中だったもので、期間限定の特設ビューポイントからの見学ができました。

駐日クウェート大使館ビルの建築物概要
竣工:1970年 / 建築設計者:丹下健三 / 施工:鹿島建設
敷地面積:923m2 / 建築面積:551m2 / 延床面積:4,137m2
階数:地上7階地下2階塔屋2 / 高さ:25m

見学のワンポイントメモ
特設ビューポイントはビルが建った後に無くなりましたが、やはり少し離れた所から見た方が全体像が掴めるので現地で適所を探してみたい。
また丹下氏とは関係ありませんが、大使館のある聖坂には、建築家の岡啓輔が自力建設をしているビル「蟻鱒鳶ル(ありますとんびル)」があります。
約20年掛けて建築し続けていることと風変りなデザインから、「三田のサグラダ・ファミリア」と呼ばれている。訪問の際にはそちらも眺めてゆきたい。

駐日クウェート大使館

住所:東京都港区三田4-13-12(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・JR「田町駅」、三田口(西口)より徒歩10分
・地下鉄「三田駅」、A3出口より徒歩9分

駐日クウェート大使館周辺ランチは事前予約やクーポン利用で、並ばずお得に!!

主に1960年代の論考が収録されている丹下健三氏の著書。
丹下氏の都市に関する考え方を知ることができる1冊。

【ポストモダン・巨大建築】バブルの熱狂と「東京のスカイライン」

1980年代後半、建築は「効率」から「象徴」へ。
バブル経済の絶頂期、丹下氏は幾何学的な装飾や鏡面ガラスを多用し、都市のランドマークとなる巨大建築を次々と発表します。ハイテクと伝統を融合させ、東京の空を塗り替えたポストモダン期の意欲作をめぐります。

6.東京都庁舎 | 伝統とハイテクが交差する、丹下ポストモダンの到達点

『大聖堂を思わせる双子塔は、バブル建築の頂点。』~新宿区~

「第一・第二本庁舎」ノートルダム寺院がモデルの高層ツインタワー

そして1990年代に移り、時代が平成に変わっての丹下氏の代表作といえば「東京都庁舎ビル」。
西新宿にある新宿副都心の象徴であると共に、現在でも新宿一の高さを誇るビルです。

東京都庁舎(東京都新宿区)

丸の内にあった旧都庁も丹下氏が設計したものでしたが、老朽化等の問題により1980年代半ばから新宿への移転が計画されます。
設計者はコンペにより選定され、並々ならぬ意欲で臨んだ丹下氏がこれを勝ち取った。新都庁舎ビルは日本における久々の大型案件として、平成3年(1991年)に竣工されました。

東京都庁舎 第一本庁舎(東京都新宿区)
第一本庁舎

都庁舎は第一本庁舎、第二本庁舎、都議会議事堂の3棟の建築物と、約300m2の都民広場で構成。ここに従事する1万人以上もの職員が、都政の中枢を担っています。

建築構造上の最大の特徴はスーパーストラクチャー(巨型構造)の採用で、4本の巨大な柱が核として建物を支えており、内部には柱のない広大な事務スペースの確保が実現されています。

第一本庁舎の高さ243mを誇るツインタワーの形状は、パリのノートルダム大聖堂の双塔がモチーフとなっており、伝統的なゴシック様式と現代建築の融合が図られたものです。

東京都庁舎 第一本庁舎の格子状の外壁(東京都新宿区)
第一本庁舎

外装は花崗岩と反射ガラスのカーテンウォールで構成。
カーテンウォールとは、建物に荷重を掛けずに、内部と外部の空間をカーテンのように仕切る壁のこと。

壁面に見られる複雑な格子模様は、日本の伝統的な「格子戸」を思い起こさせますが、実はそこには当時の最先端技術であった「マイクロチップ」の電子回路のイメージも重ねられているという。
来るべき情報化社会への目配せもあったようですね。

東京都庁舎の外壁(東京都新宿区)

ビルの形状は四角ではなく、三角の出っ張りが付けられた複雑な形のもの。これがスカイラインにおけるその姿を少し柔らかいものにしています。

もし単純な四角形の高層ビルがズンっと建っていたら、西新宿の空の印象も今より少し重たいものになっていたんじゃないかな。

「都議会議事堂」サン・ピエトロ広場から着想した都民広場

都庁通りを隔てた東側には「都議会議事堂」と「都民広場」があります。

東京都庁舎 都議会議事堂と半円形の都民広場  (東京都新宿区)
半円形の都民広場

都議会議事堂は都議会本会議などが開催される、地上7階・地下1階建ての建物。6階・7階部分は議場として吹き抜けになっています。

議事堂が広場を円形に取り囲むというこの印象的なレイアウトは、バチカンのサン・ピエトロ広場からヒントを得たものとのことだ。

東京都庁舎の建築物概要
竣工:1991年 / 建築設計者:丹下健三 / 施工:大成建設・清水建設ほか
敷地面積:42,941m2 / 延床面積:380,504m2 / 建築面積:27,487m2
階数・高さ:【第一本庁舎】地上48階地下3階・243m、【第二本庁舎】地上34階地下3階・163m、【都議会議事堂】地上7階地下1階塔屋1・41m

見学のワンポイントメモ
東京都庁舎ビルの外観をつぶさに見学した後は、展望台への立ち寄りをおすすめしたい。
新宿一高いビルからの絶景が無料で楽しめるわけですから、上らない手はないですよ。

東京都庁舎 展望台からの景観(東京都新宿区)

こちらは展望台からの代々木方面の展望。
左手の背の高いビルは通称・新宿のエンパイアステートビルこと、NTTドコモ代々木ビル。
その足元の円形の建物は2019年に竣工された、隈研吾氏設計の新国立競技場ですね。2021年開催の東京オリンピックのメインスタジアムとなる建物です。

奥のビル間には東京タワーもちょこっと顔を出しており、新旧東京の景色が望める絶景スポットですよ。

東京都庁展望室
南展望室:入室可能時間:9:30~21:30 / 休室日:毎月第1及び第3火曜日(祝日の場合は翌平日)
北展望室:入室可能時間:9:30~17:00 / 休室日:毎月第2及び第4月曜日(祝日の場合は翌平日)
※南展望室の休室日は21:30まで入室可能。

※年末年始(12月29日~31日、1月2日及び3日)及び都庁舎点検日は両展望室とも休室。

東京都庁舎

見学案内ページ(東京都庁の公式サイト内)
住所:東京都新宿区西新宿2-8-1(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・JR「新宿駅」、西開札から徒歩約10分
・都営地下鉄大江戸線「都庁前駅」
・「新宿駅」西口(地下バスのりば)から都営バス又は京王バス(都庁循環)「都庁第一本庁舎」「都庁第二本庁舎」「都議会議事堂」下車
・JR「新宿駅」西開札、新宿駅西口:バス停から西新宿・都庁本庁舎方面行きの新宿WEバス乗車、「都庁本庁舎」下車

東京都庁舎周辺ランチは事前予約やクーポン利用で、並ばずお得に!!

7.新宿パークタワー |三連の三角屋根を持つ、都庁舎の弟分

『都庁と対になる、異なる高さを持つ3つのブロック。』~新宿区~

実は新宿西口にはもう一件、しかも東京都庁舎ビルのすぐ近隣に、丹下氏設計の建物があります。それが「新宿パークタワー」です。

東京都庁舎の展望台から見た新宿パークタワー(東京都新宿区)
東京都庁舎の展望台から見た新宿パークタワー

地上52階、地下5階、高さ235mの高層ビルで、その高さは新宿では都庁第一庁舎に次ぐもの

主要部分には賃貸オフィスが入るほか、高層部にはホテル「パークハイアット東京」、その他、ショップや多目的ホール、レストランなどが入る複合施設です。

竣工時期が東京都庁舎とも近い平成6年(1994年)ということもあり、建物の雰囲気も都庁舎にずいぶん似ている。
実際、都庁の一部と間違われたり、はたまた第三都庁舎ビルなどと揶揄されることもあるらしい。確かに兄弟ビルと呼びたくなる存在だ。

新宿パークタワーを遠方から見上げる(東京都新宿区)

三連の高層ブロックからなる、その巨大さには圧倒される。
独特な三角屋根と、その屋根が北側に向かって階段状に低くなっているデザインが、新宿西口のスカイラインにリズム感を添えている。

新宿パークタワーの建築物概要
竣工:1994年 / 建築設計者:丹下健三・都市・建築設計研究所 / 施工:鹿島建設、清水建設、大成建設など
敷地面積:26,536m2 / 建築面積:9,553m2 / 延床面積:264,141m2 / 構造形式:鉄骨構造
階数:地上52階地下5階、高さ:235m

見学のワンポイントメモ
高層ビルは近づいて見上げてみても全体像が分かりづらいので、少し離れた場所からも眺めてみたい。
写真で紹介しているように東京都庁舎の展望台は、新宿パークタワーの特徴でもある屋根部の形も良く見えるので、ベスト見学スポットの一つです。
新宿パークタワー自体に無料展望台はないですが、高層階にあるレストランやラウンジに入れば、眺望を楽しむことができます。

新宿パークタワー

公式サイト
住所:東京都新宿区西新宿三丁目7番1号(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・新宿駅南口から徒歩約12分、京王新線 初台駅から徒歩約6分、都営大江戸線都庁前駅A4又はA5出口から徒歩約8分、小田急線 参宮橋駅から徒歩約10分
*新宿駅西口「エルタワー」1階三菱UFJ銀行前から、無料の直通シャトルバス便有(10:10〜19:20にて10~15分間隔)

新宿パークタワー周辺ランチは事前予約やクーポン利用で、並ばずお得に!!

8.フジテレビ本社ビル | お台場の空に浮遊する「空中都市」の記憶

『チタンの輝きと、巨大な格子状フレーム。』~港区~

街を構成する主役級の建物といえば、忘れちゃいけないのがお台場にある「フジテレビ本社ビル」。
フジテレビを始めとする、フジサンケイグループの本社やスタジオなどが置かれているビルです。

フジテレビ本社ビル 外観(東京都港区)

フジテレビ本社ビルはバブル経済期であった、平成8年(1996年)に竣工されたもの。

旧社屋は新宿区河田町にありましたが、老朽化等を理由に移転を検討。新社屋建設のコンペティションを経て、丹下氏が設計者に選定されました。

フジテレビ移転前のお台場はというと工場や倉庫が点在する港湾地域で、広大な空き地もあるような殺風景なエリアでした。
フジテレビ本社の建設は、まさにお台場の街づくりそのものだったといえるでしょう。

フジテレビ本社ビル 空中廊下と球体展望台(東京都港区)

出来上がった建造物は、強烈な未来志向の建物でした。

高層部はオフィスタワーとメディアタワーの2棟で構成され、それらは3つのフロアーにある空中廊下(コリドール)で繋がれています。
電通旧本社ビル及び築地で目論んだ「空中都市」のコンセプトの一部が、ここで実現されたともいえそうです。

主体構造材は鉄骨。より高い剛性が求められる低層部やコア部分には、鉄骨鉄筋コンクリートを使用して高い強度を確保しています。

建物全体は横長の長方形ですが、ここには、当時始まったばかりのハイビジョンテレビの画角、16:9の比率サイズが取り入れられているとのこと。う~む、そうきたかという感じ。
テレビ局ならではの最新技術に目配せしたものですが、案外遊び心がないと思いつかない発想でもある気がしますね。

フジテレビ本社ビル 球体展望台(東京都港区)

そしてデザインにおける最大の特徴はというと、なんといっても中心部にど~んと置かれた、「はちたま」の愛称がついている球体展望台だ。

直径が32mもある球体の外装パネルにはチタン材を採用。
チタンは鉄よりも軽い比重ながら、強度に優れている「軽くて丈夫」な素材。さらに耐食・耐候性に優れている点でも、海岸地区という場所柄にマッチした。

一方、チタンは高価な材料のため採用例が少なく、チャレンジを要する素材でもあったようだ。

斬新なデザインに強靭な強度を備えたこのビルは、当時のバブル経済とフジテレビの勢いの凄さを感じさせます。

フジテレビ本社ビルの建築物概要
竣工:1996年 / 設計者:丹下健三・都市・建築研究所、小堀鐸二研究所 / 施工: 鹿島建設
敷地面積:21,102m2 / 建築面積:14,171m2 / 延床面積:141,825m2
階数:地上25階・地下2階 / 高さ:124m

見学のワンポイントメモ
フジテレビ本社ビル、およびお台場のビル群を新鮮な視点で見ることができる見学ポイントとして、レインボーブリッジ遊歩道をご提案。レインボーブリッジ、実は徒歩で渡ることができるんですよ。
橋上からはフジテレビ本社ビルを中心としたお台場の街全体が一望できると共に、広々とした東京湾が望めます。非日常的な東京の景色に出会えるスポットとしておすすめですよ。

フジテレビ本社

お台場フジテレビガイド
住所:東京都港区台場2丁目4-8(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・ゆりかもめ「台場駅」下車、徒歩3分。
・りんかい線「東京テレポート駅」下車、徒歩5分。
車)
・首都高速道路「有明IC」「臨海副都心IC」が最寄り

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1940年代末~1980年までの期間の丹下建築の代表作品を中心に、構造・設備エンジニアやゼネコン・メーカーの技術者などとともに、ディテールや施工に焦点を当てた本。

【都市と調和する名作】街歩きで体感する「スケール感」の妙

晩年の作品群には、巨大建築でありながら周囲の景観や歩行者視点に配慮した、円熟した設計思想が見て取れます。
セットバックによる圧迫感の軽減や、風景を映し出す外壁など、都市というコンテクスト(文脈)の中で建物がどう振る舞うべきか、その答えを体感できます。

9.草月会館ビル | 青山の緑を映し込むハーフミラーのカーテンウォール

『巨大な建物を都市の中に”消し去り”、風景の一部とする手法』~港区~

次に紹介するのは赤坂7丁目にある、いけばな草月流の総本部「草月会館ビル」。青山通り沿いにあるこの建物は、昭和52年(1977年)に竣工されたもの。

草月会館ビルの全景(東京都港区)

この辺りは赤坂でも繁華街の赤坂見附周辺とはやや雰囲気が異なり、坂道や低層住宅、邸宅型マンションが多く、静かな街並みが残るエリア。
それを象徴するのが青山通りを隔てた草月会館ビルの向かいにある、都心ながら緑豊かな赤坂御用地です。

草月会館ビル 緑を映す鏡面の壁面(東京都港区)

このビルのデザイン意図は、建物の正面に立ったら自ずと伝わってきました。

ビル全面を覆っているハーフミラーガラスの表層には、青山通り沿いのイチョウと、さらにその奥の赤坂御用地の緑がクッキリと映り込まれています。

設計にあたって丹下氏は、「この建築は可能な限り透明で, 青空の中にとけこんでゆくようなものでありたいと考えた」と述べていました。
都会的な手法によって、建物の存在を周囲の風景に溶け込ませることに成功した名建築といえます。

草月会館ビルの建築物概要
竣工:1977年 / 建築設計者:丹下健三 / 施工:鹿島建設
敷地面積:1,425m2 / 建築面積:1,194m2 / 延床面積:12,300m2
階数:地上11階地下4階塔屋2棟

見学のワンポイントメモ
ビルの1階屋内にイサム・ノグチ氏による石庭広場があるほか、いけばなや美術家による展示などもおこなわれているので、是非とも立ち寄って芸術の香りを感じてゆきたい。
また近隣には迎賓館赤坂離宮、聖徳記念絵画館、国立競技場などの名建築もあるので、そちらに足をのばしてみるのもおすすめだ。

草月会館

公式サイト
住所:東京都港区赤坂7-2-21(GoogleMapで開く
開館時間:平日9:30〜17:30、休館:土・日・祝
アクセス:
電車)
・東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営地下鉄大江戸線「青山一丁目駅」南青山4番出口より徒歩5分
・東京メトロ銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」A出口より徒歩10分

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10.国連大学本部ビル | 表参道の景観を整えるセットバックの美学

『重厚な質感ながら、青山通りのスカイラインに溶け込むフォルム。』~渋谷区~

国際連合大学ビル 正面全景(東京都渋谷区)

最後に紹介するのはこちらの「国連連合大学ビル」。ピラミッド型のシンメトリーな形状が特徴の、重厚さを感じさせる建物です。

草月会館ビル同様に青山通り沿いにありますが、こちらは渋谷区神宮前で車も人も往来の多いエリア。
しかも青山学院大学の真向かいという、非常に人目に付きやすい場所にあります。

ちなみに国連連合大学は一般的な大学ではなく、日本に本部を置く国連関連のグローバルなシンクタンク機関です。

国際連合大学ビル 正面壁面のアップ(東京都渋谷区)

国連連合大学ビルは平成4年(1992年)に竣工された建物。
丹下氏はこの前年に東京都庁舎ビルを竣工させているということもあり、外観の風合いは都庁舎ビルに似ていると感じさせます。

構造材は鉄筋コンクリートですが、外壁素材には花崗岩も使用されており、石で作ったような重厚な質感の仕上がり。
また、コンクリート部に一定のモジュールを採用していることにより、整然としたリズム感をもったデザインとなっています。

国際連合大学ビル ビルの側面 (東京都渋谷区)

上層階に至るにつれ、建物サイドが中心部に向かってセットバックされていることにより、ピラミッド型のフォルムが造られている。
これにより街のランドマーク性を高めていると同時に、圧迫感を与えずに都市の景観に溶け込ませる効果を創り出しています。

側面の剥き出しの太いパイプ状の補強材は、堅牢さと迫力を伝える。重厚さを感じさせるために敢えて見せているのかな?とも感じた。

国際連合大学ビルの建築物概要
竣工:1992年 / 建築設計者: 丹下都市建築設計 / 施工:鹿島建設ほか
敷地面積:7,044m2 / 建築面積:2,858m2 / 延床面積:21,301m2
階数:地上14階地下1階 / 高さ:65m

見学のワンポイントメモ
建物を抜けた先には中庭があり、建物に囲まれ重厚さが感じられる空間となっているので、足を運んでみて欲しい。
周囲には国際連合大学ビルの他にも刺激的なデザインの建物が多く、建物好きなら楽しめる街だ。
また、国際連合大学ビルのお隣りの「都民の城」の前には、岡本太郎氏作の”こどもの樹”のオブジェがあるように、南青山は太郎氏の住居兼アトリエがあった地。「岡本太郎記念館」に立寄って、アートな空間を堪能するのも楽しいですよ。

国際連合大学

住所:東京都渋谷区神宮前5-53-70(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・地下鉄「表参道駅」徒歩7分
・JR・地下鉄「渋谷駅」徒歩10分

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【記事の参考にした情報】
TANGE「WORKS」 TANGE建築都市設計
TAISEI DESIGN「静岡新聞・静岡放送東京支社リノベーション」 大成建設設計本部
プロダクト施工事例「フジテレビ本社(FCG)ビル」
日建連表彰BCS賞 第20回受賞作品(1979年)「草月会館」


東京の建築遺産をめぐる、全50ルートを紹介。
1時間で約10の名建築に出会え、効率よく建築さんぽができる1冊。

東京には素敵な名建築が沢山ありますが、そこでお茶できたり食事できたりすると素敵ですよね。
テレビ大阪,BSテレ東の真夜中の人気ドラマ「名建築で昼食を」の原案本!

【ルート案】東京の丹下健三の建物はこう巡ろう!

ご紹介した東京にある丹下健三氏の建物を、2日間で効率良く巡るモデルルート・タイムスケジュール案を作成してみました。参考にされて、ぜひ実際に建物を見に出かけてみてください。
(解体された電通旧本社ビルは除いています。)

【1日目】新宿・代々木・青山エリア
新宿からスタートし、丹下健三氏の代表的な高層建築や国立代々木競技場などをめぐります。

時間行程備考
9:00東京都庁舎ビル(見学60分)※外観および展望室からの眺望見学
10:00徒歩移動(約15分)新宿中央公園を通り抜けるルート
10:15新宿パークタワー(見学45分)※外観見学
11:00電車移動(約20分)京王新線/JR等で代々木・原宿方面へ
11:20国立代々木競技場(見学45分)※外観見学
12:05徒歩移動(約15分)渋谷公園通りを通り青山方面へ
12:20国際連合大学ビル(見学45分)※外観見学
13:05昼食・休憩(70分)表参道・青山エリアにて
14:15電車移動(約10分)表参道駅 → 青山一丁目駅
14:25草月会館ビル(見学45分)※外観・1階フロアー見学
15:10バス/徒歩移動(約20分)都営バス「田87」系統などが便利です
15:30駐日クウェート大使館ビル(見学45分)※外観見学
16:151日目終了付近の三田駅・田町駅から帰路へ

【2日目】文京・銀座・お台場エリア
午前中に静謐な大聖堂を訪れ、午後は都市の象徴的なビルをめぐります。

時間行程備考
9:30東京カテドラル聖マリア大聖堂(見学45分)※外観・内観見学
10:15電車移動(約35分)江戸川橋駅 → 有楽町線 → 銀座一丁目駅
10:50静岡新聞・静岡放送東京支社ビル(見学45分)※外観見学
11:35昼食・休憩(85分)銀座・新橋エリアでゆっくりランチ
13:00ゆりかもめ移動(約20分)新橋駅 → 台場駅
13:20ジテレビ本社ビル(見学45分)※外観およびチケットを購入し球体展望室などへ
14:052日目終了以降は台場エリアの散策など

見学プラン作成のポイント
・「東京都庁舎ビル」は9時の開場に合わせて最初に行くことで、混雑を避けやすくなります。
・1日目の「草月会館」から「クウェート大使館」へは、タクシーを利用すると10分程度(1,500円前後)で移動でき、体力を温存できます。ご参考まで。
・「東京カテドラル聖マリア大聖堂」は、ミサや冠婚葬祭などで内部見学が制限される場合があるため、事前に公式HPで当日の予定を確認することをおすすめ。
・「フジテレビ本社ビル」がある台場エリアは移動に時間がかかるため、最終地点に設定してゆっくり見学・散策できるようにするのがおすすめ。

丹下健三の建物に会いに出かけてみませんか?

今回ご紹介した10の建物は、どれもが東京という都市のキャラクターを象徴する重要なピースです。

建物をめぐっていると、丹下氏の建物や都市計画に対する情熱が伝わってくると共に、当時の人々のエネルギーや都市への憧憬が肌で感じられ、都市としての東京の歴史めぐりもしている気分になりました。

今度の週末にでも丹下健三氏の建物に出会いに出かけてみませんか?

記事の訪問日:2020/10/12~11/2 *2026年5月に一部情報更新

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