「東国三社」とは、茨城県の鹿島神宮・息栖神社、そして千葉県の香取神宮の三社のことをいいます。
この三社はかつてあった内海の名残の利根川流域に鎮座しており、水郷地域にねざした歴史や繋がりを感じます。
東国三社は古くから開運スポットとして良く知られ、江戸時代には関東以北の人々がお伊勢参りの帰りに東国三社にも参拝する風習があったそうですよ!
そんな東国三社と近隣スポットの紹介です。
目次
『東国三社を巡って開運!』
東国三社とは
江戸時代にお伊勢参りが流行ったのは良く知られますよね。
関東以北の人はそのお伊勢参りの後に、鹿島神宮・香取神宮・息栖神社の三社に「下三宮参り」と称して禊参りをする習慣がありました。
ちなみに地図上で東国三社を線で結ぶと綺麗な直角二等辺三角形になり、このトライアングルが強力なパワーと御利益を生み出しているらしいんですよ!
三社はそれぞれ古い歴史を持つ神社ですが、水郷地域の歴史により深い繋がりを持っています。
そんな東国三社各社の見どころポイントを紹介。
立寄ってみたい周辺スポットもあわせて紹介します。
「鹿島神宮」 鹿島神社600社の総本社
茨城県にある常陸国一の宮・鹿島神宮は、日本全国約600社ある鹿島神社の総本社です。
創建時期は大変古く、神武天皇元年(紀元前660年)と伝わる古社なんですねえ。
そして、明治時代以前に神宮を名乗るのが許されたのは、伊勢神宮以外ではこの鹿島神宮と香取神宮だけだった、っていうじないですか!
そのことからも大変格式の高い神社といえますね。
境内には日本三大楼門の一つとされる楼門をはじめ、徳川2代将軍秀忠が寄進した現在の社殿や、徳川家康が関ヶ原戦勝の御礼に寄進したという旧本殿(現、奥宮)などの歴史的建造物の見どころも多いですよ。
そして「御手洗池」や「要石」などの神秘的なスポットにも足を延ばし、秘めたらるパワーを頂戴したい。
要石は地震を起こす大ナマズの頭と尾を鹿島神宮と香取神宮の両側で押さえている、とされる伝承の石。
かの水戸黄門こと、徳川光圀公が掘り起こそうとしたこともあったが。。。
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「香取神宮」 徳川幕府奉納の漆黒の社殿
千葉県香取市にある香取神宮は、下総国一宮で全国約400社ある香取神社の総社です。
主祭神の経津主大神は、武徳がある神、そして平和・外交の祖神としての勝運の徳を持つことから、国家鎮護の神として皇室や武将からの篤い崇敬を受けてきました。
鳥居を抜けて境内へ向かう長い参道は緑豊かで、自然のパワーを感じさせながら境内に続きます。
漆黒の本殿は江戸時代の元禄期に徳川幕府により造営された、美しい建造物ですよ。
香取神宮には、鹿島神宮と対になる「要石」があるので、その力強パワーを頂きましょう!
緑豊かな社叢林には、御祭神の荒御魂を祀る「奥宮」があり神秘的な雰囲気を感じました。
奥宮の御朱印もありますよ。
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「息栖神社」 千年湧き出る神秘の井戸
息栖神社は広大な境内を持つ鹿島神宮・香取神宮と比較すると、とてもこじんまりとした静かな神社。
しかしながら、祭神の久那斗神と天乃鳥船神は、かつて鹿島神宮と香取神宮の神々を道案内したともいわれます。
水郷地帯の水上交通を守護する、重要な役割を担った神社とのこと。
神社の目の前にある息栖河岸は、かつては利根川水運の拠点としての役割を持ち、東国三社巡りの入口としても大いに賑わったそうです!
渡船場の跡が残る河岸に立つ一の鳥居のたもとには、「忍潮井(おしおい)」と呼ばれる2つの井戸があります。
ここは千年以上絶えずこんこんと水が湧き続けている井戸で、日本三霊泉の一つにも数えられるとっても神秘的な井戸なんですよ!
立寄って自然の奥深いパワーを頂いてゆきましょう。
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東国三社巡りの3つのオススメポイント!
それぞれ見どころが多い東国三社ですが、三社巡りがより充実する(かも?)、当方のオススメポイントを3つご紹介させて頂きます。
東国三社参り向けの東国三社守りが用意されています。
これは、三角形のお守り本体に御神紋シールを貼り付けて完成させるもの。
最初にお参りした社で本体を授かり、ほかの二社でそれぞれのシールを授かりましょう。
※最初に買ったお守り本体には、買った神社のシールが既についていました。
本体は800円で、丸状のシールは300円でした。
それと鹿島神宮と香取神宮の両方に不思議な要石があるので、見逃さずに二社の神秘的な結び付きを感じましょう。
ともに社殿からは少し離れているので忘れずに!
そして三社とも一之鳥居は境内から少し離れた場所にあります。
息栖神社は比較的近くですが、鹿島神宮と香取神宮はおそらく意識しないとスルーすると思われます。
それぞれ川岸にあり三社の水郷地帯との結び付を深く感じられるポイントなので、時間があれば是非!
東国三社巡りでオススメしたいポイントはこちら!
東国三社参り用御守り「東国三社守」を購入しながら巡ろう!
鹿島神宮と香取神宮の繋がりを感じる「要石」を見逃さないようにしよう!
境内から少し離れた一之鳥居にも立ち寄ってみよう!
『是非立ち寄りたい周辺スポット!』
東国三社は茨城県・千葉県に跨っていますが、三社とも20km圏内なのでぐるっとまわるだけなら1日での日帰り参拝も可能。
でも、せっかく東国三社へ足を延ばすのであれば、近隣スポットにも是非立ち寄ってみたい!
水郷地帯ならではの雰囲気を持つ、スポットを2ヶ所紹介します。
「小江戸・佐原の町」
香取神宮のある香取市内には、江戸時代から栄えた水郷の商業都市の景観が残る「佐原の町」があります。
小野川沿いに続く小江戸と称される町並みの中を歩けば、まるで時代劇のセットの中に潜り込んだ気分に!
日本で初めて実測による全国地図を作った伊能忠敬の旧宅や記念館もあり、その偉業に触れることができるのも興味深いですよ。
\ 小江戸・佐原の町の詳しい記事はこちらへ! /
水郷佐原あやめパーク
利根川北の小さな湖沼に隣接する水郷佐原あやめパークパーク。
こちらも水郷ならではのロケーションを感じさせる立地。
パークでは通年色々な花が楽しめますが、6月頃に400品種・150万本のハナショウブが咲き乱れる季節は最大の見どころ。
サッパ舟と呼ばれる小舟に乗り、水上から見るハナショウブは情緒たっぷり!
近隣河川を巡る「十二橋めぐり」の水郷観光舟の発着所にもなっており、そちらも人気の観光コースです。
\ 水郷佐原あやめパークパークのあやめ祭りの記事はこちらへ! /
東国三社に参拝に出かけましょう!
東国三社と近隣スポットの紹介をしました。
北関東のパワースポとして人気の東国三社はそれぞれ見どころが多いですが、三社共通した魅力は緑豊かな社叢に包まれているそのロケーションだと思いました。
都会の神社めぐりとはまた一味違う、自然のリラックスパワーを頂けた気がします。
そんな東国三社巡りに出かけてみませんか?
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