埼玉県東部の宮代町という町を知っていますか?
首都圏にありながら自然豊かで、ちょっとした里山のような雰囲気を持つ町です。
そんな宮代町は、自転車を借りてサイクリングするには丁度良いサイズの町!
見どころも結構多く、なんと!動くSLが見れるスポットや、異国情緒漂う変わった建築物に出会えたりします。
疲れたら、昔ながらの雑木林に囲まれた、森のカフェでの一服もいいですよ。
そんな、宮代町のサイクリングに出かけてみましょう!
目次
宮代町はどんな町?
宮代町(みやしろまち)は埼玉県の東部中央に位置しており、春日部市・久喜市・白岡市・杉戸町に隣接した町です。
利根川系河川である大落古利根川(おおおとしふるとねがわ)を中心に河川や用水に恵まれており、水田や雑木林等の緑が点在しているのが特徴です。
町の中心の駅が「東武動物公園駅」であるように、東武鉄道が誇る関東最大級のレジャーランド「東武動物公園」がある町です。
『進修館でレンタサイクル』 宮代町のランドマーク
まず向かったのは、東武動物公園駅西口から2~3分の場所にある「コミュニティーセンター 進修館」。
こちらは、実に個性的な建物なんですよ~
本日はこちらでレンタサイクルをします。
はい、お借りしたのがこちらの可愛らしい相棒。
昔っぽいママチャリじゃなくて、快適な電動アシスト付き自転車ですよ!
宮代町民以外でもレンタルはOKです。
本日はこれで、近隣エリアのサイクリングと洒落込んでみます。
この進修館は、宮代町のランドマーク的な建物で見どころの一つでもあります。
一風変わったエキゾチックな建物なので、堪能してゆきましょう。
独特の不思議な構造で、自然光が採光できる造りになっています。
空間を贅沢に使用してますね。
建物周囲をツタが覆っていますが、宮代町の特産物のブドウの木です。
収穫した果実で、ワインを作ったりするそう。素敵ですね~。
自転車レンタルについて
利用料:500円/台・日、利用時間:9時~18時
※利用の際、身分証明書の提示必要(運転免許証、健康保険証など)、自転車の台数は5台(程度)だと思います。
コミュニティセンター 進修館
公式ページ
住所:埼玉県南埼玉郡宮代町笠原1-1-1(GoogleMapで開く)
開館時間:9:00~21:30(休館日:12月29日~1月3日、臨時休館あり)
アクセス:
電車)東武スカイツリーライン「東武動物公園駅」が最寄り駅、駅西口より徒歩5分
車)駐車場:45台+障がい者用2台
『宮代町役場』 広場に機関車を展示
コミュニティーセンターと隣接している「宮代町役場」ものぞいてみた。
看板はウッディーで味がありますなぁ。
町役場隣接のコミュニティー広場では、陳列されている蒸気機関車が子供たちに人気でした。
これは、明治31年(1898年)にイギリスで製造された機関車。
東武鉄道で大正11年(1922年)から44年間、貨物列車用に使用されたそう。
このコミュニティ広場には、平成6年(1994年)にやってきました。
進修館と町役場をめぐった後、自転車のバッテリーがフル充電なのを確認して、いざサイクリングに出発!
『工業技術博物館』 驚き!大学校内をSLが走る!?
宮代町の代表スポットは東武動物公園ですが、宮代町を代表するもう一つの施設が「日本工業大学」。
東武線と並行して走る県道を北へ10分程度走ると、日本工業大学のキャンパスが見えてきます。
宮代町に本部を置く日本工業大学は、工業系学部を中心とした私立大学です。
明治時代に開設の、東京工科学校が前身。
「ものづくりスピリットと、少年の冒険心を大切にしてきた」という、大学のポリシーが素敵ですなあ。
このキャンパス内でユニークな博物館が一般公開されている、というのでまずは向かってみた。
どんな博物館か?というと。。。
「工業技術博物館」は昭和62年(1987年)に、大学創立80周年記念事業の一つとして開設。
日本の産業発展に貢献した工作機械等、50台以上の機械を機種別・製造年代順に展示されています。
この博物館に展示されてる機械は、多くが稼働可能な状態で保存されているのが凄い点です。
館内は撮影禁止なんで、ずらっ~と並んでいる圧巻の機械群を写真でお伝えできないのは残念。
大型機器などは迫力がありますが、ええ、全体的にはマニアックな博物館だと思いますよ(笑)。
ですが。。。
明治24年(1891年)の本物の英国製SLが動態保存されており、キャンパス内の線路(!)を定期運行している、といえばマニアじゃなくても驚くのでは!
運行日ではない本日は、車輌庫内をガラス越しにのぞき見でガマン。
機関車は「イギリス ダブス社製・蒸気機関車2100形-2109号」。
昭和30年代まで実際に使われていたご長寿車輌で、国有形文化財に登録されています。
こちらはキャンパス内にある、距離120mの蒸気機関車用軌道。
SLがキャンパス内を走る大学って、凄くないすか?
SLの運行日を確認しての訪問をオススメしたい。
工業技術博物館
公式ページ
住所:埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1 日本工業大学内(GoogleMapで開く)
開館時間:9:30~16:30(入館は16時まで)
休館日:日曜・祝日、8月中旬~下旬、年末年始(展示の都合による臨時休館あり)
蒸気機関車の運転予定日:工業技術博物館にお問い合わせ下さい。
入場料:無料
『女躰宮』 ちょっと怖いエピソードも。。。
再び東武動物公園駅方面に戻ったが、その途中にあった「女躰宮」に立寄った。
「平安時代の悲恋の姫君を憐れみ、菩薩を祀ったのが始まり」との由緒書き。
さらに説明を読み進めると。。。
大正14年11月の日光線の新設工事の際に、元々あった場所から現在地に移転。
すると。。。、相次いで事故が発生!
翌年から毎年11月に女躰宮の例祭日として弔ったところ、事故は減少。
以来、事故の守護神として篤い信仰を得て現在に至るとのこと。
ふ~む、秘めたる力を持っている宮なのですね。
ここは駅近隣の西側にあたり、電車が見えることでチビッ子たちに人気の「みやしろ中央公園」の一角にあります。
『新しい村』 緑豊かな里山エリアで癒される
「森の市場・森のカフェ」 カレーやピザが美味しい!
今度は駅から南に1.5kmほど離れた場所にある、観光農園「新しい村」へ。
街外れにあり、緑に囲まれた里山の雰囲気の広々としたエリア。
農産物販売所「森の市場」や「森のカフェ」があります。
カフェでカレーとピザを頂きましたが、これがどちらもとても美味しい。
もちろんスイーツも揃ってますよ!
「新しい村」は宮代町の農業を地域資源として生かす、という役割を持つ施設なんですね。
そのための、色々な取り組みがおこなわれています。
農産物の収穫体験ができ、市民農園もあります。
さらに田んぼを備えており、田植え体験までできるんですよ!
また、農家向けの各種サポートを通じて、”農家を減らさない活動”にも取り組んでいるそう。
まさに、農に関する総合施設って感じですね。
新しい村
公式ページ
住所:埼玉県南埼玉郡宮代町字山崎777-1(GoogleMapで開く)
「森の市場 結」営業時間:9:30~17:00、定休日:毎週月曜(祝日を除く)
「森のカフェ」営業時間:9:30~16:00(ラストオーダー15:45)、定休日:毎週月曜(祝日を除く)
「山崎山」 緑のトラスト保全地
新しい村周辺の「山崎山の雑木林」は、緑のトラストの5号保全地です。
緑のトラストとは?
緑のトラスト運動では、県民から寄附を募り土地や建物を取得。
県内の優れた自然や貴重な歴史的環境を、財産として保全していこうという運動です。
現在、14ヶ所の保全地が取得されてます(2021年現在)。
カブトムシやクワガタの観察もできるみたいなんで、子供達にも喜ばれそうですね。
昔はこういう雑木林って、近所の身近な場所に結構あったような。
最近はめっきり減った気がしますねぇ。
「山崎遺跡」 県内最古の鍛冶工房跡
「山崎遺跡」は新しい村の、外れの方にあります。
少し見つけにくかった。。。
こちらでは約3,500年前の縄文時代後期の遺跡と、約1400年前の古墳時代後期の住居跡が発掘されています。
埼玉県最古の鍛冶工房跡も発見されています。
見晴らし台とベンチがありますが、遺跡として見学できるものは特にない様子でした。
「赤松浅間神社」 宮代町で富士登山!?
新しい村の近隣東側にひっそりとたたずむ、「赤松浅間神社」に立寄り。
以前は赤松の大木が多くあったことから、赤松浅間社と呼ばれるそう。
鳥居をくぐり進むと、人工的に造られた小山が現れます。
これは富士塚と呼ばれるもの。
江戸時代後期に、霊山である富士山への信仰が流行りました。
しかし本物の富士登山は、遠くてなかなか難しいものでした。
そこで、人工的なミニ富士を造って疑似登山をしたり、頂上から富士山を拝んだりしたんですね。
この塚も江戸時代後半のものです。
頂上には、富士山の神霊である浅間大菩薩が祀られます。
祠などありませんでした。
昔はここから富士山が見えたのかなぁ?
『東武動物公園周辺』 異国情緒ある建築物に驚く!
「東武動物公園」 遊園地もある一大レジャーランド
宮代町の顔である「東武動物園」も、新しい村に近い場所です。
昭和56年(1981年)に開園した、関東最大級のレジャーランドです。
東武動物公園
公式ページ
住所:埼玉県南埼玉郡宮代町須賀110 (GoogleMapで開く)
営業時間:公式ページでご確認下さい
休園日:6月の水曜日、元日、1月の火・水曜日、2月火・水・木曜日
「笠原小学校」 象設計集団の建築物
東武動物公園の東側ゲート付近にあり、目を惹くこちらの異国情緒ただよう建築物。
実はこれ、地元の「笠原小学校」なんですね。
笠原小学校は、昭和56年(1981年)に開校した町立の小学校。
建物は、象設計集団という個性的な建築会社が設計したものです。
ちなみに「コミュニティーセンター進修館」も、象設計集団による建築物です。
象設計集団の建築物は、宮代町に来たら立寄りたいスポットの一つです。
これらの建築部は近くでマジマジ見ると、ホント驚きますよ。
「蓮谷稲荷神社」蓮谷村の鎮守様
最後に、東武動物公園の東側ゲートに近い「蓮谷稲荷神社」でお詣り。
宮代町以前の蓮谷村と呼ばれた時代からある、水田地帯の鎮守様。
こちらにご挨拶して、本日の宮代町をめぐるサイクリングを終了します。
宮代町スポットマップ
「地球の歩き方」の国内ガイドに「埼玉」登場!
約500ページあり情報量が凄い!これで隠れた面白スポットを探すぞ~。
宮代町へのアクセス情報
宮代町(東武動物公園駅)までのアクセス
電車)
・「渋谷駅」から半蔵門線直通急行で約80分
・「大宮駅」から東武アーバンパークラインで約30分(春日部乗換)
・「柏駅」から東武アーバンパークラインで約43分(春日部乗換)
車)
・東北自動車道最寄りICは「蓮田スマートIC」、または「久喜IC」
・圏央道最寄りICは「白岡菖蒲IC」、または「幸手IC」
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宮代町に出かけてみませんか?
ちょっとしたサイクリングをするのにいい感じの町、「宮代町」を紹介しましたが、いかかでしたか?
首都圏や埼玉県の中央エリアからも近い割には、懐かしい感じの景色が楽しめる町。
自転車で走ってみると、結構色々と見てまわれるスポットがありました。
今度は動いているSLを見にゆきたいなあ。
のんびりとした週末の一日を過ごすのに良いエリア、宮代町に出かけてみませんか?
記事の訪問日:2021/4/30
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