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彫刻は金箔上に彩色!上野東照宮の絢爛豪華な金色殿や灯籠に圧倒【東京・台東区】

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上野公園内には、徳川家康を祀っている上野東照宮があります。
こちらは、かつて徳川家康の遺言により天海僧正が創設した、寛永寺の敷地内に創設された神社です。

金箔塗りの豪華な社殿を中心に、江戸時代初期の貴重な建築物が多く残っており見応えがあります。

神社の歴史を振り返りながら、見どころを紹介します。

目次

「上野東照宮」 江戸時代初期の貴重な建物が残る

東叡山寛永寺の一部として創設

東照宮は徳川家康を、東照大権現とする神様としてお祀りする神社です。

東照宮といえば日光や久能山が有名ですが、上野東照宮も社殿をはじめ、江戸時代初期の貴重な建築物が多く残り大変見どころが多いですよ。

その多くが国重要文化財に指定されています。

そしてこの上野東照宮、造営当初は上野にあった巨大な寺院「東叡山寛永寺」の一部だったんですね。
まず、その歴史を振り返りましょう。

江戸時代の元和2年(1616年)2月4日、危篤の徳川家康の枕元に側近の天海僧正と藤堂高虎が呼ばれました。
そして、3人が一ヶ所に末永く魂鎮まる場所を作って欲しい、と遺言を伝えられました。

天海僧正は、藤堂高虎の下屋敷があった上野の津藩の土地を拝領。
現在の上野公園にあたる地に、東叡山寛永寺を開山しました。

寛永4年(1627年)、その境内の伽藍の一つとして創建された東照社が、上野東照宮の始まりでした。


そんな、歴史を持つ上野東照宮をめぐります。

「大石鳥居」 関東大震災に耐えた堅牢鳥居

上野東照宮(東京都台東区)

参道の入口で参拝者を出迎えるのは、こちら大石鳥居。
徳川幕府の老中・大老だった酒井忠世が、寛永10年(1633年)に奉納したもの。

関東大震災を受けても傾かなかったという、驚くほど頑丈にできた鳥居だそうです!
約400年、ここで参拝者を見守ってきた鳥居なんですね。

「石灯籠」 諸大名奉納、圧巻の200基

上野東照宮(東京都台東区)

鳥居をくぐると参道の両側には無数の石灯籠が立っています。
社殿に向かいズラリと並ぶ様は壮観!

石灯籠は諸大名が奉納したもので、200基以上あるそうですよ。

「五重塔」 なぜ上野動物園内に?

上野東照宮(東京都台東区)

参道を進むと右手、石灯籠越し見えてくる五重塔。

江戸時代の名大工・甲良宗広(こうら むねひろ)により、寛永16年(1639年)に再建されたものとのこと。
高さは約32m。

五重塔は元々、幕府側近の武将・土井利勝(としかつ)が、寛永8年(1631年)に寄進したものでした。
しかし、寛永8年の火災により焼失し、同年再建されたものが現存のものとなります。

ちょっと不思議なのが。。。、五重塔は上野動物園内にあり、東照宮からは行けないんですね。

明治になると、神仏分離により五重塔は仏教施設とみなされた。
それにより、多くの神社の五重塔が破壊の憂き目にあいました。

上野東照宮は貴重な五重塔を残すために、塔の所有を寛永寺に変更したんですね。

その後、昭和33年(1958年)に寛永寺は塔を東京都に寄付。
現在は都立の動物園の管理下にある、といった経緯になります。

紆余曲折を乗りこえ、今でも美しい塔が見られるのはありがたいですね。

「銅燈籠」 徳川家の威厳を示す50基

上野東照宮(東京都台東区)

そして石灯籠の先には、今度は所せましと銅燈籠が並んでいる。
こちらも凄い数だ!

上野東照宮(東京都台東区)

銅燈籠も諸国の大名が奉納したもので、全部で48基あるそうだ。

多くは東照宮創建の慶安4年に奉納されたものだそう。
当時の徳川幕府の力ぶりを象徴してますよねえ。

銅燈籠には、寄進した大名の姓名や奉納日などが刻字されています。
それらをつぶさに見てゆくのも、面白そうだなあ。

上野東照宮(東京都台東区)

ムキムキな感じの狛犬は、大正時代の狛犬。
この地で”井亀泉”の名で知られる名石工・酒井八右衛門によるものだそう。

上野東照宮(東京都台東区)

こちらの大鈴は、その酒井八右衛門が寄進したというもの。

「唐門」 徳川家光による造営替え

上野東照宮(東京都台東区)

燈籠に魅入りながら歩くと、参道の先に光り輝く建造物が見えてきました。

社殿エリアを囲む、透塀の正面入口にあるのが「唐門」です。
国の重要文化財に指定されています。

その背後に社殿の屋根も見えますね。

唐門は参拝所になっているので、その列に並びます。
訪問は2月初旬でしたが、まだ遅めの初詣の方も多いのかしら?

ちなみに上野東照宮は境内に牡丹園があり、花のスポットとしても知られています。
冬牡丹の見ごろということで、花見を兼ねての参拝者も多かったのかもですね。

上野東照宮(東京都台東区)

唐破風が付いた門の扉は、金箔の装飾で見ごとに光り輝いています。

現存の唐門、そしてこれから拝観する金色殿(社殿)や透塀などの建造物は、慶安4年(1651年)に徳川3代将軍・家光が造営替えをしたものになります。
日光まで参拝に行けない江戸の人々が、江戸でも豪華な社殿に参拝できるように、という配慮によるものだったそうです。

上野東照宮(東京都台東区)

もうちょい門に寄ってみます。
門扉全体が金箔塗りなので、ちょっとメタリックな印象もあります。重厚。

扉の両側には、日光東照宮の”眠り猫”でも知られる名工、左甚五郎(ひだりじんごろう)作とされる「昇り龍(右)」と「降り龍(左)」の彫刻が施されています。

門の内側両側にも一対の龍の彫刻があり、都合4枚あります。

上野東照宮(東京都台東区)

右側の「昇り龍」。

昇り龍は体は上を向いていますが、頭は下向きなんですね。
これは偉大な人ほど頭を垂れる、という考えを表しているそうなんですわ。
奥深い表現ですね。

ちなみに龍は夜な夜な彫刻から抜け出し、不忍の池に水を飲みに行った、
と伝承が残ります。怖っ!

左甚五郎作の彫刻には、時々そんな話がついてきますね。
まっ、出来ばえが見ごとなんで魂が宿ってしまう、てな感じの逸話なんでしょうなあ。

「御三家灯籠」 紀伊・水戸・尾張徳川の奉納品

上野東照宮(東京都台東区)

唐門両側の透塀の向かいには、徳川御三家が奉納した銅燈籠があります。
諸大名とは別格ポジションですな。

門の両側にあり、都合6基になります。
これらは家康の36回忌にあたる、慶安4年(1651年) 4月17日に奉納されたもの。

奉納者は門に近い方から、
・紀伊徳川家:徳川頼宣(家康の10男)
・水戸徳川家:徳川頼房(家康の11男)
・尾張徳川家:徳川光義(家康の孫、家康の9男義直の子)

家康は、非常に男子の子宝に恵まれましたよね。

社殿を囲む透塀の彫刻は200枚!

上野東照宮(東京都台東区)

拝観料を払うと、透塀内側の間近で社殿拝観ができます。
行かれたら、是非とも拝観をオススメしたいですね。

ということで、拝観料を払い中へ。
御神木を眺めながら奥参道を進みます。

御神木は樹齢600年以上で、上野の祖木といわれるそうです。
幹の太さは8m以上で、上野公園一とのこと。でかいね~。

上野東照宮(東京都台東区)

社殿エリアを囲む透塀も、国指定重要文化財です。

上野東照宮(東京都台東区)

透塀には水や山の生き物、そして植物などをテーマに、200枚以上の彫刻が施されています。
中には、想像上の珍しい動物もいます。

上野東照宮(東京都台東区)

日光東照宮や久能山東照宮もそうですが、天下泰平の世をあらわす、穏やかな雰囲気の彫刻が多いですね。

上野東照宮(東京都台東区)

こちらの彫刻は、めでたいとされる松竹梅が描かれてますね。

木々の形に彫り込まれて、向こう側の透け具合がスゴイ!
素人目で見てもわかる、この超絶立体感。

輝く権現造りの金色殿(社殿)

上野東照宮(東京都台東区)

透塀の彫刻を堪能しながら奥に進むと、黄金に輝く社殿の正面にでます。
金箔がふんだんに使用され、まさに金色殿と呼ばれるのに相応しいですよ。

社殿は、拝殿と本殿を石の間と呼ばれる幣殿を介して一体化した、権現造りとなっています。
東照宮が原型となって広まった建築様式ですね。

上野東照宮(東京都台東区)

上野東照宮には徳川家康(東照大権現)とともに、8代将軍徳川吉宗、15代将軍徳川慶喜が御祭神として祀られています。

当社には出世・勝利・健康長寿に特に御利益がある、とされています。
家康も75歳まで生きた長寿で知られますので、健康長寿は納得。

ちなみに、創建当時は徳川家康・天海僧正・藤堂高虎が祭神でした。
明治時代の神仏分離により、現在の御祭神に変わったそうです。

上野東照宮(東京都台東区)

屋根下の彫刻も立体感ありますね。
ネットを掛けてるのは鳥避けですかね?

上野東照宮(東京都台東区)

西日を浴びて輝く本殿の建物。

唐門裏手の彫刻も必見

上野東照宮(東京都台東区)

唐門も内側から見ると、その構造が良くわかります。
四脚門と呼ばれる造りです。

上野東照宮(東京都台東区)

柱の間に施されている、羽目板彫刻が間近で見れます。

上野東照宮(東京都台東区)

複雑な立体感を持ち、さらにこの美しい色合いが素晴らしい!
鮮やか、かつ上品な色彩だ。

金色殿・唐門・透塀の彫刻はすべて一度金箔で覆った上から、彩色が施されているそうです。
ゴージャスですなあ。

彩色に使われた絵具は、岩絵の具と呼ばれるものだそう。
主に鉱石を砕いて作られる、粒子状の絵具らしいです。

「お化け灯籠」 日本三大灯籠の一つ

上野東照宮(東京都台東区)

最後に上野東照宮の入口付近にある、「お化け灯籠」を紹介。
こちらの灯籠は寛永8年に、家臣の佐久間勝之が寄進したもの。

高さ6.06m・笠石の周囲3.63mの、非常に巨大な灯籠。
その大きさから「お化け灯籠」と呼ばれています。

京都南禅寺、名古屋熱田神宮の大灯籠とともに、日本三大灯籠に数えられるそうです。
ちなみに、3つとも同じく佐久間勝之が寄進したものだそうだ。

参拝の行き帰りには、忘れずにお立ち寄りを。

上野東照宮の詳細情報とアクセス

上野東照宮

公式ページ
住所:東京都台東区上野公園9-88(GoogleMapで開く
参拝)
参拝時間:冬季(10月~2月) 9:00~16:30、夏季( 3月~9月) 9:00~17:30
参拝料:無料
社殿拝観)
拝観時間:冬季(10月~2月) 9:30~16:00、夏季( 3月~9月) 9:30~17:00
拝観料:大人(中学生以上) ¥500、小学生 ¥200
アクセス:
電車)
・JR「上野駅」公園口から徒歩10分
・京成「上野駅」から徒歩12分
・東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」から徒歩10分
車)
・駐車場無し

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上野東照宮(東京都台東区)

上野東照宮を紹介しましたが、いかがでしたか?

地震や戦火がありながら奇跡的に残った、貴重で美しい建築物に圧倒されました。
困難な時代でも生き残れる、そんな強運の御神徳も頂けそうですね!

上野公園は、動物園をはじめ博物館・美術館なども多い人気スポット。
ですが、まだまだ知らない歴史が詰まっていそうなエリア、と感じた一日でもありました。

上野東照宮に参拝に出かけてみませんか?

記事の訪問日:2023/2/5

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