「川越氷川神社」は、川越城下の総鎮守として昔より親しまれてきました。
境内には江戸時代の本殿や、江戸城内にあり移築されてきた建築物などが歴史を感じさせます。
御祭神には夫婦の神様が2組も祀られており、夫婦円満・縁結びの神社との御神徳が頂けると評判なんですよ!
「縁むすび風鈴」ほか、夏のイベントが涼しさを演出する境内をめぐりながら、見どころを紹介します。
目次
『川越氷川神社』 小江戸の涼を求めて
江戸時代に城下町として栄えた川越。
現在でも蔵造の町家を中心に伝統的な建造物が立ち並び、情緒あふれる街並みで小江戸川越と称される人気の観光地。
川越は県内唯一の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、福島県喜多方市・岡山県倉敷市とともに「日本三大蔵の町」ともいわれています。
そんな小江戸川越にある人気の神社、「川越氷川神社」を参拝したのでご紹介。
夏場の暑い日での訪問記になります!
「大鳥居」 日本一の木製鳥居
境内の入口の「大鳥居」がド~ンっと構えて、参拝者を出迎えてくれます。
高さ約15mで、木製の鳥居としては日本一の大きさらしいですよ!
こちらは平成のご大典奉祝行事として建立された鳥居で、扁額の文字は勝海舟の筆によるものだそうです。
「川越城下の総鎮守」 縁結びの神
と、自慢の大鳥居を紹介した後でなんですが。。。
北側ある慎ましい感じの石鳥居が、正面入口にあたる「一の鳥居」でした。
一旦退場し、正面に回り直して再入場しました。はい(苦笑)。
川越氷川神社は、今から約1500年前の欽明天皇2年に創建されたと伝わる古社です。
川越には、室町時代に太田道真・道灌父子によって川越城が築城され、以降、城下の守護神として歴代城主より篤く崇敬されました。
江戸時代には、歴代の川越藩主より社殿の造営などのはからいを受けたそうです。
拝殿後方の「本殿」は、江戸後期に川越城主・松平斉典(なりつね)公の寄進と、氏子の寄付によって建立されたもの。
建物は、県重要文化財に指定されています。
本殿には江戸彫と呼ばれる、関東特有の彫刻が施されているとあります。
残念ながら外側からは良く見えませんね。
川越氷川神社には五柱の神様が祀られています。
- ■ 素盞嗚尊(すさのおのみこと)と、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)の夫婦の神様。
- ■ その子孫で、出雲大社の縁結びの神様として知られる大己貴命(おおなむちのみこと)。
- ■ そして、奇稲田姫命の両親にあたる脚摩乳命(あしなづちのみこと)・手摩乳命(てなづちのみこと)の夫婦神です。
なんと夫婦の神様が2組も祀られているのですね!
そのため夫婦円満・縁結びの神様として信仰されています。
これは力強い縁結びの御神徳が頂けそうですなあ。
江戸時代に建てられた「舞殿」。
七夕祭などで巫女舞や神楽やお囃子、尺八の演奏などが披露されるそうです。
「絵馬トンネル・縁むすび風鈴」 情緒ある演出
拝殿での参拝を終えたら、境内を色々めぐってみましょう。
こちら、フォトジェニックなスポットとして人気の「絵馬トンネル」。
願い事を記した絵馬が奉納された、トンネル状の参道。
多くの方々がご奉納された絵馬が掛けられていますが、その数なんと約3万枚だそう!
風で絵馬同士が触れあいカタカタと鳴り響く音が、風情を感じて良いんですよね~。
そしてこちら、毎年7月初旬から8月末まで「縁むすび風鈴」が行われ、夏の人気イベントとなっています。
社殿脇に設置された風鈴回廊には、2,000個以上の江戸風鈴が掛けられます。
回廊をくぐれば縁結びの御利益があるそうですよ!
涼しげな音色を伴う、色とりどりの風鈴が創り出す風情ある光景に思わずカメラを向けます。
こちらも風鈴を使った洒落た演出。
川越氷川神社は、夏ならではの演出に季節感を感じられ楽しいですね。
「鯛のおみくじ」 恋占い仕様も!
鯛の形の可愛いおみくじ。
小さな釣り竿で、狙ったおみくじを吊り上げます。
こちらのおみくじは「一年安鯛」おみくじで、一般的な内容のおみくじ。
さらにもう一種類、色違いで青の恋占い仕様の「あい鯛」おみくじがあります。
バリエーションがあり、見た目も楽しい。
そんな感じで、境内には元気を頂ける開運スポットが沢山あって楽しいですね。
「八坂神社社殿は、貴重な江戸城遺構」
境内社「八坂神社」。
八坂神社の社殿は、元々は江戸時代の寛永14年(1637年)に、江戸城二の丸内の東照宮として建立されたものだそうです。
そののち空宮となり、明暦2年(1656年)に川越城内の三芳野神社の外宮として移築。
さらに明治5年(1872年)に氷川神社境内に移され、八坂神社社殿となりました。
建物は移築の際縮小されたそうですが、江戸城内の宗教的建造物の遺構としては全国唯一の現存建築物として貴重なんだそうです。
転々としましたが、無事残って良かったですね。
御祭神には、素盞嗚尊・奇稲田姫命が祀られています。
柿本人麻呂(かきのもとまろ)神社は、柿本人麻呂を祭神とする旧武蔵国内唯一の社だそうです。
柿本人麻呂は、万葉集にも歌が載っている歌人ですよね。
こちの案内板はスケルトンでお洒落。
柿本人麻呂は人丸とも呼ばれています。
名前の響きから字に当てるんでしょう。
人丸の呼び名から、歌道上達・学業成就の神としてのみならず、「火止マル(火防)」や「人生マル(安産)」の御利益もあるとか。
あー、縁起の良さそうな響きなんですね。
「護国神社」には、西南戦争以降の川越出身の戦没英霊がお祀りされています。
「御神木」 樹齢600年のケヤキ
境内では多くの御神木を見かけます。
こちら、本殿裏手のケヤキの御神木は樹齢600年を超える古木といわれます。
御神木周辺の雑木林には、これまた洒落たライティングが。
陽が落ちるとより映えそうですね~。
「風車」 夏に涼を感じる
一の鳥居の向かいの広場。
こちらでは沢山の風車が飾り付けられており、訪問者を楽しませてくれてました。
風車は純白のものと空色が混じったものがあり、クルクルと涼し気にまわっていました。
川越氷川神社の演出は、シンプルゆえの洒落感じのものが多いですね。
暑い夏に涼を求めての川越氷川神社参拝。
情緒があってなかなか良いですね。
「御朱印」 風鈴イラストの夏バージョン
縁むすび風鈴をモチーフにした図柄の夏バージョンの御朱印。涼し気!
神社に参拝に行くと、神々についてや神社施設の呼び名・役割について知りたいけど、聞ける相手もいない!
ってことありません?そんな時、網羅範囲が広い本書は結構頼もしいですよ!
川越氷川神社の詳細情報・アクセス
川越氷川神社
公式ページ
住所:埼玉県川越市宮下町2-11-3(GoogleMapで開く)
アクセス:
電車)
・JR、東武東上線「川越駅」・西武新宿線「本川越駅」からバス利用。
東武バス上尾駅西口行きほか(埼玉医大経由)で「宮下町」下車1分、又は、東武バス神明町車庫行きほか(蔵のまち経由)「喜多町」下車徒歩5分、又は、小江戸巡回バス「氷川神社前」下車徒歩0分、又は、小江戸名所めぐりバス「宮下町」下車徒歩0分
車)
・関越自動車道「川越IC」から車で20分
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川越氷川神社に出かけてみませんか?
夏の川越氷川神社の参拝を紹介しましたが、いかがでしたか?
神社の境内は所狭しの参拝客でにぎわっており、人気の程が伺えました。
特に参拝者の年齢層に幅広さがあっていいな!って思いましたね。
車の場合は併設の駐車場が無いので、近隣のコインパーキングを事前に確認しておくか、駅近辺に駐車してバスで訪問するなど、繁忙期はちょっと下調べした方が良いかも。
小江戸川越を訪問の際には、川越氷川神社の参拝に立ち寄ってみませんか?
記事の訪問日:2021/8/10
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