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夏の行田に咲く奇跡の花、古代蓮の里と世界最大級の田んぼアートを楽しむ【埼玉県行田市】

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埼玉県行田市にある古代蓮の里は、約1,400~3,000年前の種子から現代によみがえった「行田蓮」が咲き誇る、全国でも珍しい花の名所です。
見頃を迎える初夏には、古代蓮をはじめ世界各国の花蓮が園内を彩り、早朝には幻想的な風景が広がります。

さらに、ギネス世界記録に認定された田んぼアートや古代蓮会館など見どころも充実。

本記事では、古代蓮の歴史や見どころ、見頃の時期、アクセス情報まで詳しく紹介します。歴史ロマンを感じながら、夏の散策や写真撮影を楽しみたい方はぜひ訪れてみてください。

目次

行田「古代蓮の里」の見どころ、1400年前の古代蓮を満喫

1400年以上の時を超えて咲く「古代蓮」とは?歴史ロマンを感じる散策スポット

埼玉県行田市は歴史好きなら一度は訪れてみたい見どころが点在する、歴史ロマンあふれる町です。

古代蓮の里の入口付近(埼玉県行田市)

全国屈指の規模を誇る「さきたま古墳群」は、国宝指定となった鉄剣が出土し、古代史を語る上で欠かせない舞台。
また、石田三成の水攻めにも耐え、”浮き城”として知られる「忍城」は、小説・映画「のぼうの城」の舞台として、全国にその名を知られるようになりました。

さらに日本有数の足袋の産地として栄えた歴史を持つ行田は、近年では老舗足袋メーカーをモデルにしたドラマ「陸王」の舞台の街としても注目を集めています。

そんな幾重にも歴史が積み重なる行田市に、その名からして歴史ロマンを感じさせるのが、今回紹介する「古代蓮の里」。
ここは、古代の地層から偶然発見された蓮の種が現代によみがえり、今もなお美しい花を咲かせ続けている全国でも珍しいスポットです。

悠久の歴史を感じながら、美しい蓮の花と夏の風景を楽しめる、とっておきの名所を紹介してゆきます。

\ 行田の歴史散策スポットのまとめ記事はこちら!/

古代の蓮の実が広範囲に自然発芽するのは、全国的にも珍しい

古代蓮の里  古代蓮池の案内板(埼玉県行田市)

古代蓮発見の奇跡は、偶然から始まったといいます。

古代蓮発見に至った経緯
昭和48年(1973年)にこの地区で新しい焼却場の施設工事が始まった際、掘削した場所に水がたまって池となりました。
しばらくしてその水面に多くの丸い葉が浮いているのが発見され、やがてそこにピンクの蓮の花が咲き始めたのです。
蓮の実と周辺の出土品の調査・研究により、蓮は1400年~3000年前のものと推定されました。
地中深く眠っていた太古の蓮の実が、水と陽射しを得て静かに目覚めたというわけです。

これはまさに歴史ロマンですねえ。
それらこの蓮は「古代蓮」や「行田蓮」と呼ばれるようになり、「古代蓮の里」として整備されてゆきました。

現在では古代蓮のほかにも世界各国の花蓮が集められており、全部で約12万株の蓮が楽しめる、まさに蓮のテーマパークの様相を見せています。

古代蓮の里  古代蓮池の全景(埼玉県行田市)

展望施設の有る行田タワーを右手にして進むと、やがて古代蓮の池が現れます。これは結構広いですね!
古代蓮の池は、東側のブロックが3,200m2、西側のブロックが1,800m2で、合わせて5,000m2もの広さを誇ります。

これだけ広範囲にわたって古代の蓮の実が自然発芽しているというのは、全国的にも極めて珍しいそうです。

古代蓮の見頃はいつ?おすすめの観賞時間は?

古代蓮の里  古代蓮池の全景(埼玉県行田市)

蓮池の中にも遊歩道が設けられており、池の内側からも鑑賞ができる造り。
近くで見られるので、これは良いですね!

古代蓮の里  古代蓮の花(埼玉県行田市

古代蓮の見頃時期
6月下旬~7月中旬頃が一番の見頃時期となります。

おすすめの観賞時間
花蓮のおすすめの鑑賞時間帯は、ズバリ朝7時~9時くらい
蓮の花は少し変わった特性を持っており、上記の時間帯に満開となり、その後は閉じてしまう。
この”開花して閉じる”を繰り返しつつ4日目に散ってしまう、という不思議なリズムを持っています。

ピークが朝9時というのは、鑑賞する側としては結構厳しい条件ですが(苦笑)、美しい花に出会うために、頑張って早起きするしかないですね。

古代蓮の里  古代蓮の花(埼玉県行田市)

蓮の花は中心部に花托(かたく)と呼ばれる部分を持ち、花が散った後にこれが固まって種となります。

一説によると、その形が蜂の巣に似ていることから「はち巣」→「はす」と呼ばれるようになったとか。

古代蓮の里  蓮の花のつぼみ(埼玉県行田市)

蕾の状態のものも、桃色に染まった色合いが愛らしいです。

古代蓮の里  行田タワーを背景にした古代蓮池全景(埼玉県行田市)

ここで古代蓮池の見学をする際の注意事項を一つ。

蓮池がある場所は日影がほとんどありません。鑑賞の際には、日傘を用意したり、飲み物を持参するなど、日射病対策を十分にすることを強くおすすめします。

お釈迦様はなぜ蓮の花に座っている?蓮とスイレンの違いって?

蓮といえば、その大きな葉っぱも特徴的ですよね。

古代蓮の里  撥水性のある蓮の葉(埼玉県行田市)

葉の中心に水滴がきれいに溜まっている様子から、葉には撥水性があるのがわかります(ロータス効果と呼ばれる)。
蓮は泥のある沼地に生息しますが、この撥水効果のおかげて、”泥に汚れず綺麗な姿”を保っていられるんだそうですよ。

お釈迦様が蓮の花に座っている姿の、絵や像を良く見掛けますよね?
あれも「俗世に染まらずに、清らかな存在であれ」というお釈迦様のお教えを体現しているものなんですって。深いですよねぇ。

蛇足ですが。。。、アニメ映画「となりのトトロ」で、トトロが大きな葉を傘代わりに頭に載せているシーンがあります。
アレも蓮の葉?と思って調べたところ、あれはどうやら里芋の葉のようですわ。すみません、脱線しました。

古代蓮の里  古代蓮(埼玉県行田市)
古代蓮の茎は非常に背が高く、1m以上ある!

蓮に似て同様に水辺に咲く花に、”水連(スイレン)”があります。
水連は蓮と違って水面に浮かぶようにして花が咲き、花托はできず、葉の撥水性もないとのこと。

今まで両者の区別がつきませんでしたが、この機に蓮と水連の違いが覚えられそうです。

新種”甲斐姫”や世界の花蓮など、古代蓮以外も楽しめる

水生植物園|行田蓮と米国蓮を交配した新種”甲斐姫”を楽しむ

古代蓮の里  水生植物園(埼玉県行田市)

古代蓮池の奥には「水生植物園」があり、こちらには”甲斐姫”という品種が植えられています。

古代蓮の里  甲斐姫(埼玉県行田市)

甲斐姫は、行田蓮と米国産・アメリカ黄蓮の2種類を掛け合わせた新品種とのこと。古代と現代の融合といったところでしょうか。

行田蓮とはまた少し違った淡い色で、ふわっとした、やさしい感じの雰囲気の花が楽しめました。

古代蓮の里  蓮池のオタマジャクシ(埼玉県行田市)

水中に目を移すと、結構色々な生き物がいます。

写真に写っているのは大きなオタマジャクシ。しばらくすると、ゲコゲコとカエルの声が池に鳴り響くようになるんですかね。
ザリガニを山ほど捕まえている人も見かけました。

こういう水辺の生き物に出会える場所って、最近は少なくなってきてますよね。

世界の蓮園|古代蓮だけじゃない!世界の蓮42種類が見られる

古代蓮の里 「世界の蓮」の池 (埼玉県行田市)

駐車場に隣接した入口エリアには「世界の蓮」の池もあり、その名の通り、こちらでは世界各国の様々な種類の蓮を見ることができます。

古代蓮の里 「世界の蓮」の池 (埼玉県行田市)

八重の花蓮もあるんですね。へぇ~、これは珍しいかも。
こちらでは42種類もの花蓮が楽しめます

行田タワーから夏だけの絶景!世界最大級の田んぼアートを一望

古代蓮会館を見学|展示室で古代蓮の歴史や特徴を学ぼう

古代蓮の里  古代蓮会館の展示室(埼玉県行田市)

ひとしきり蓮の花を見学したら、行田タワーに立寄ってみましょう。
行田タワー・古代蓮会館は入館料が必要な施設で、展示室・展望室・休憩所の利用ができます。

1階の展示室では、蓮に関する様々な不思議を紐解くことができます。

古代蓮の里  古代蓮会館の展示室(埼玉県行田市))

これはレプリカですが、様々な蓮を並べると、こ~んな美しいグラデーションが作れちゃうほど、世界には多くの品種があるそうなんですよ。

古代蓮の里  古代蓮会館の展示室(埼玉県行田市)

こちらは行田蓮の、”レンコン”と呼ばれる地下茎の様子を再現したもの。
我々が食べている丸々としたレンコン、あれは食用の品種のものなんですって。

行田タワー展望台|ギネス認定!世界最大級の田んぼアート(2021年:浮世絵と歌舞伎)

古代蓮の里 2019年田んぼアート「田んぼに甦るジャポニスム~浮世絵と歌舞伎~」(埼玉県行田市)

古代蓮の里のもう一つの大きな見どころが、東側に広がる「田んぼアート」。
この田んぼアートを、地上50mの高さの展望台から楽しむことができます。

水田をキャンバスに見立てて、種類の異なる複数の稲を使って絵や文字が表現されていますが、良くできていますよね!これは凄い。

令和3年度(2021年)のデザインテーマは「田んぼに甦るジャポニスム~浮世絵と歌舞伎~」。
田植えは公募のボランティアなど、総勢377名でおこなわれたそうですよ。

古代蓮の里 2019年田んぼアート「田んぼに甦るジャポニスム~浮世絵と歌舞伎~」(埼玉県行田市)

約2.8ヘクタールの大きさを誇るこの田んぼアートは、”世界最大の田んぼアート”として2015年にギネス認定されています

田んぼアートは毎年開催されており、例年7月中旬~10月中旬頃までが見ごろ。
米どころ行田市において、初夏から秋にかけての風物詩として定着しています。

古代蓮の里 行田タワーの展望台(埼玉県行田市)

周囲にビルなどの障害物がないため、展望台からの眺望は遠くの山並みまで望めます。

ちなみに展望台へのエレベーターは11人乗りと少々小さめなので、時期や時間帯によっては待ち時間が発生するので注意です。

2025年度 田んぼアート「鬼滅の刃」

古代蓮の里 2025年度 田んぼアート「鬼滅の刃」(埼玉県行田市)

その後の2025年7月に再度田んぼアートを見学しているので、その時の写真もご紹介。

当年に映画公開がされた「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎がダイナミックに描かれています。迫力があり、とても素敵でした!

子供達を中心に多くの見学者が訪れており、タワーへの入場には約100分程度の待ち時間が発生していました。

絶景本は数々あれど、埼玉にしぼられているのが良い。
一年中楽しめる、埼玉の花の名所と里山の風景の紹介。

タイトル通り、いまいちばん美しい日本の絶景写真が楽しめます!
その場所・その季節・その時間帯などの組合わせが創り出す絶景。

古代蓮の里のアクセス情報とおすすめの立寄り情報

古代蓮の里のアクセス情報

古代蓮の里

公式ページ
住所:埼玉県行田市大字小針2375番地1(GoogleMapで開く
公園への入場料:無料
古代蓮会館入場料:一般大人(高校生以上):400円、小人(小・中学生):200円、未就園児:無料
※展示室・展望室・休憩所が利用できます。
アクセス:
電車)
・JR高崎線「行田駅」東口から行田市市内循環バス、観光拠点循環コースで古代蓮の里で下車、又は、南大通り線コース工業団地行きで「長野工業団地」下車、徒歩約23分(約1.8km)
・JR高崎線「吹上駅」北口からタクシー(約8km)
・秩父鉄道「行田市駅」南口から行田市市内循環バス、東循環コース右回りで「古代蓮の里」下車、又はタクシー(約5km)
車)
・東北自動車道「羽生IC」から約25分(約12km)、「加須・栗橋IC」から約30分(約14km)
・関越自動車道「東松山IC」から約40分(約18km)、「花園IC」から約60分(約32km)
・圏央道「白岡菖蒲IC」から約35分(約18km)
・駐車場有り:計498台、駐車場は6月中旬~8月上旬まで有料:1台あたり500円/1日(それ以外の期間は無料)。

おすすめの周辺立寄りスポット

埼玉古墳群
埼玉県行田市にある埼玉古墳群は、日本最大級の円墳「丸墓山古墳」や国宝の金錯銘鉄剣が出土した「稲荷山古墳」など、大型古墳が集中する国指定史跡です。「埼玉県」の地名発祥の地としても知られています。

住所:埼玉県行田市埼玉(GoogleMapで開く

忍城址(行田市郷土博物館)
「のぼうの城」で知られる忍城址は、関東七名城の一つ。成田氏によって築城され、豊臣秀吉の小田原攻めでは石田三成の水攻めに耐え抜いた「落ちない城」として有名です。現在は再建された御三階櫓が建ちます。

住所:埼玉県行田市本丸17-23 (GoogleMapで開く

足袋のまち行田
江戸時代から昭和初期にかけて全国シェアの約8割を占めた日本一の足袋産地。旧東海道や中山道の宿場町として栄え、街中には当時の足袋蔵やレトロな建造物が数多く残り、日本遺産にも認定されています。

【カフェ】cafe閑居(かんきょ)

行田を代表する古民家カフェ。昭和初期の趣を残す日本家屋で、手入れの行き届いた中庭を眺めながら静かな時間が過ごせ、神社巡りの余韻に浸るには絶好のロケーションです。
季節の食材を少しずつ9品盛り付けた「閑居御膳」は、見た目も華やかで人気。人気店なので早めの訪問や予約がお勧め。

公式ページ
住所:埼玉県行田市行田7-3(GoogleMapで開く

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夏だけの絶景へ、古代蓮の里で歴史と花の散策を楽しもう

古代蓮の里は、美しい花を観賞できるだけでなく、悠久の時を超えて咲き続ける古代蓮の物語に触れられる特別な場所です。

朝日に照らされた蓮の花や世界最大級の田んぼアート、古代蓮会館など、一度の散策で自然・歴史・文化を満喫できるのも大きな魅力。

行田観光や夏のお出かけ先を探している方は、少し早起きして幻想的な古代蓮の風景を訪ねてみてはいかがでしょうか。
きっと、古代から受け継がれた生命の力と、日本の夏ならではの美しさを心ゆくまで感じられるはずです。

記事の訪問日:2021/7/10(2025/7/31一部追記)

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