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行田「足袋蔵めぐり」ガイド!「陸王」の舞台の街を歩こう【埼玉県】

行田「足袋蔵めぐり」ガイド!「陸王」の舞台の街を歩こう【埼玉県】
行田市 足袋とくらしの博物館

埼玉県行田市は足袋の生産地として有名ですが、足袋工場を題材にした小説でテレビドラマ化もされた「陸王」の舞台となった町として、近年再びクローズアップされています。

行田には足袋を保管していた蔵が現在も70棟ほど残っており、国の登録有形文化財も多く県内では川越に並ぶ蔵の街です。

「足袋蔵のまち」として県内初の”日本遺産”にも登録されている行田の町を歩いてみませんか?

『行田と足袋とドラマ「陸王」』

昔から埼玉県行田といえば”足袋の町”と聞きますが、自身も周囲も和服を着る習慣が無く、正直「そうなのね~」程度の認識でした。

行田の足袋の伝統って凄いんだな!って感じたのは御多分に漏れず2016年に発表された池井戸潤の小説「陸王」と、翌年のテレビドラマ化だった。

「陸王」は行田に残る足袋製造の技術を生かし、“裸足感覚”を追求したランニングシューズを開発する物語。足袋の町の技術と伝統を再び全国に広めるきっかけとなりました。

行田市には、現在でも足袋を保管するために建てられた「足袋蔵」が市の中心部に70棟余り残っています。

そんな伝統の町の散策に出かけてみました。

「ぶらっとぎょうだ」パンフとマップを入手!

行田市 ぶらっとぎょうだ

本日は車で訪問。町の中心にある行田市商工センターに入れさせて頂いた。電車でアクセスする場合は、秩父鉄道「行田市駅」が近隣。

商工センターの建物内にある「観光情報館ぶらっとぎょうだ」に立ち寄って町歩きのパンフやマップを物色。

ここはお客さんの出入りも多く活気があります。外のベンチでアイスを食べながら涼んでいる方々も。

観光情報館ぶらっとぎょうだ
住所:埼玉県行田市忍2丁目1(GoogleMapで開く
営業時間:9時~17時
定休日:年末年始(12月29日〜1月3日)
アクセス:
電車)
・JR高崎線「吹上駅」北口下車、バスで佐間経由「新町一丁目」下車(所要約20分)、徒歩3分、又は、バスで前谷経由「商工センター」下車(所要約20分)、徒歩1分
・秩父鉄道「行田市駅」南口下車、徒歩6分
車)
・圏央道「白岡菖蒲IC」より約50分
・関越道「東松山IC」より約45分
・東北道「羽生IC」より約35分
・駐車場50台(行田市商工センター)

「足袋蔵まちづくりミュージアム」日本遺産について

行田市 足袋蔵まちづくりミュージアム

次に観光案内所&日本遺産ガイダンスセンター「足袋蔵まちづくりミュージアム」に立ち寄ってみた。NPO法人”ぎょうだ足袋蔵ネットワーク”が運営しており、入場無料。

施設として利用されている「栗代(くりだい)蔵」は、明治39年(1906年)に「栗原代八商店」という足袋商店が造った蔵を活用しています。商店の商標名は”旗印足袋” ”小町足袋”など。

行田市 足袋蔵まちづくりミュージアム

建物は、間口(=正面幅)5間、奥行き3間の2階建て土蔵(どぞう)です。1間口は約181.8cmなので、幅約9.1m・奥行き約5.5mくらいですね。

町中の説明板でも間口単位が使われているので、サイズ感をちょっと覚えて歩くと楽しいかも。

行田市 足袋蔵まちづくりミュージアム

1階は市内の見どころ・食べ処などのマップの配布や案内所です。

日本遺産ガイダンスセンターとありますが、2017年に「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」のストーリーが県内初の”日本遺産”に認定されています。

日本遺産?何?って反応になるかもしれませんが。。。、これは2015年に創設された新しい文化財制度のこと。

地域に点在する史跡・伝統芸能などの文化財をパッケージ化し、文化・伝統を語るストーリーとして文化庁が認定するもので、現在104件のストーリーが認定されています。(2021年9月現在)

テーマでその土地を巡れる楽しさがあって良いと思いますが、世間で日本遺産自体の認知度がイマイチ低い気がするので盛り上げの工夫が必要な気もします。

行田市 足袋蔵まちづくりミュージアム

2階は栗代蔵の歴史を紹介するギャラリー。蔵の中結構広いんですねー。

足袋蔵まちづくりミュージアム公式ページ
住所:埼玉県行田市行田5-15(GoogleMapで開く
開館時間:10時~16時
入館料:無料
休館日:12/29〜1/3、8/13〜8/16
アクセス: 車)駐車場2台分有り。満車の場合は係員にお尋ね下さい。

『足袋とくらしの博物館』製造工程を見学

博物館について

行田市 足袋とくらしの博物館

足袋の町の本丸ともいえる(笑)「足袋とくらしの博物館」を見学。商工センターの裏手にあります。

建物は大正13年頃に建てられた半蔵造りの「牧野本店」の店舗兼住宅で、全盛期の行田の足袋工場を再現した施設です。

行田市 足袋とくらしの博物館

造りは裏手からの方が分かり易い。半蔵造りっていうのは半分が蔵つう事ですね、文字通り 。左手の蔵の奥にもう一蔵ある。

「1階:足袋工場」製造の様子を見学

行田市 足袋とくらしの博物館

大人200円の入場料を払っておじゃまします。

博物館というより足袋工場そのものですね。職人さんのミシン掛けの音が館内に響いています。

ここでは毎月第2日曜の13時〜15時に、有料・予約定員制で「My足袋作り体験」も開催されていますよ。

行田市 足袋とくらしの博物館

黒板には足袋の製造工程が書かれており、最初に係員の方が見どころを説明してくれます。

作業工程はというと。。。

1. ひきのし布を裁断の為に重ねて整える。
2. 布に足袋の型をあて裁断。
3. 補強テープ付け。・・・後から追記された気配
4. 掛(かけ)通し: 甲馳(こはぜ)をかける糸を通す。
5. 掛(かけ)押さえ: 通した糸が動かないように止める。
6. ハギマチ: 甲馳をつける部分の裏に布を縫いつける。
7. 甲馳付: 甲馳を縫いつける。
8. 羽縫(はぬい): 表地と裏地を縫い合わせる。
9. 甲(こう)縫い: 足袋の甲の部分を縫い合わせる。
10. 尻どめ: かかとのところを丸く縫う。
11. つまぬい: 爪先のところを縫う。(これが難しいと言われてるそうです。)
12. まわし: 爪先以外のところを縫う。
13. 千鳥: まわし縫いしたところをギャザーにからみ縫いする。
14. 仕上げ: 形を整えて完成です。


いや~、結構工程数多いっすね!職人さんが作業しているので実際の工程の一部が見れます。

行田市 足袋とくらしの博物館

裁断用の型がサイズ毎に入っています。布に当ててバチン!と加重を掛けてカット。型のかたちの刃物の様です。

行田市 足袋とくらしの博物館

「掛通し」の様子。

行田市 足袋とくらしの博物館

「押さえ掛止」の様子。

行田市 足袋とくらしの博物館

足袋についているフックみたいなものは、コハゼ(甲馳)って呼びます。

「2階:展示室」

行田市 足袋とくらしの博物館

2階は展示室。かつて販売された商品や写真、古い機器などを展示。パッケージや看板がレトロで良い感じです。

中央の展示台になっている長~い台は、当時は長い布をグワッっと広げるのに使われた台だそうです。

行田市 足袋とくらしの博物館

基本情報・アクセス

足袋とくらしの博物館公式ページ
住所:埼玉県行田市行田1-2(GoogleMapで開く
開館日:土曜日・日曜日(夏期休暇あり、冬期は12月半ば〜1月上旬まで休館)
開館時間:10時~15時
入館料:200円(小学生は100円)
アクセス: 車)駐車場は商工センター1階と、商工センターの目の前にある駐車場の利用可

『足袋蔵歩き』各所説明板が充実

行田市 足袋蔵のまち

さあ、足袋作りの過程もわかったので(雰囲気だけかな。。。)、足袋蔵を探しながら町を歩いてみましょう!

「武蔵野銀行 行田支店店舗」

行田市 足袋蔵のまち

まずは町の中心を走る県道128号線の通り沿いを歩いてみる。

洋風で重厚なカッコいい建築物は「武蔵野銀行行田支店店舗」で、現役の銀行の建物。 昭和9年(1934年)に忍貯金銀行の店舗として竣工された。

その後、昭和19年に行田足袋元売販売株式会社へ売却され、戦後は足袋会館として使用。昭和44年に現在の武蔵野銀行の建物となった。

行田市 足袋蔵のまち

戦前の鉄筋コンクリート造の本格的銀行建築として貴重。国登録有形文化財です。

行田市 足袋蔵のまち

銀行の前には忍城の高札場跡の石碑があります。ホント、色々な時代の歴史が楽しめる町です、行田は。

「十万石ふくさや 行田本店」

行田市 十万石 行田本店

「うまい、うますぎる」 のテレビCMで有名な埼玉銘菓”十万石まんじゅう”は行田が発祥の地で、「十万石ふくさや」本店も行田の市街地の中心にありますよー。

十万石まんじゅうは、戦後に旧忍藩十万石の地に藩自慢のお米の形をしたまんじゅうとして誕生しました。大昔からありそうな雰囲気ですが、意外にも戦後のお菓子なんですね。

行田市 十万石 行田本店

おっと、蔵の紹介を忘れるところだった(苦笑)。

元々は明治16年(1833年)に建てられらた店蔵で、江戸時代から呉服商を営んでいた「旧山田清兵衛商店」の建物。

昭和44年(1969年)より十万石ふくさやの店舗として利用されています。のちにナマコ壁(下の格子状の部分)が設けられています。

建物は国登録有形文化財に指定されている行田を代表する店蔵です。

行田市 十万石 行田本店

バラ売りもしているのでついつい一個購入してパクリ。うますぎます!

「小川源右衛門蔵」昭和初期の蔵

行田市 足袋蔵歩き

通りに入って南下してみます。

八幡通りにある「小川源右衛門蔵」は、昭和7年(1932年)に建設した大谷石組積造2階建ての倉庫。足袋蔵ではないですが、昭和初期の行田を代表する大型の石蔵。

行田市 足袋蔵歩き

町歩きしてて感心したことは。。。、蔵めぐりコースにある古い建物それぞれにきちんとした解説板が掛けられている事。これ、地味に素晴らしい!

「一見古そうだが。。。案外新しい建物?感激して良い場面か?う~ん」っていうモヤモヤ感無く巡れる(笑)。

行田市 足袋蔵歩き

地面にも道標が点在しており、地図持ってなくてもぷらっと町歩きができるのもイイね!(これはマンホールなのかね?)

「大澤家住宅旧文庫蔵」 鉄筋コンクリート組

行田市 足袋蔵歩き

埼玉古墳群に通じる古墳通り沿いにある「大澤家住宅旧文庫蔵(大澤蔵)」。

行田唯一の鉄筋コンクリート組煉瓦造の2階建て足袋蔵。”花型足袋”の商標で知られる「大澤商店」が、大正15年(1926年)に関東大震災の教訓を踏まえて竣工させたもの。

貴重な近代遺産で国登録有形文化財です

ちなみに行田の足袋商店は店ごとに独自ブランドを持って展開しているのが特徴だそうです。

「Cafe閑居・足袋蔵ギャラリー門」

行田市 足袋蔵歩き

こちらは複合施設チックに色々集まっている。

蔵造の建物は”ほうらい足袋” ”栄冠足袋”の商標で知られた「奥貫忠吉商店」が大正5年(1916年)に建てた足袋蔵。

写真左手のカフェ「閑居(かんきょ)」は、元々は初代行田市長・ 奥貫賢一氏が暮らしていた昭和5年(1930年)建築の高級木造住宅だった建築物。落ち着いたお屋敷で、庭園を楽しみながら食事や喫茶が楽しめる人気のお店デス。

行田市 足袋蔵歩き

奥まっているこちらの建物は行田唯一の3階建ての土蔵。赤茶の窓周りの配色が特徴的だ。(元々は黒壁だったみたい。)

現在は建築設計事務所に使用されています。

行田市 足袋蔵歩き

右手の土蔵は手前がパン屋、奥がギャラリーになっています。

行田市 足袋蔵歩き
Cafe閑居公式ページ
住所:埼玉県行田市行田7-3 (GoogleMapで開く
営業時間:11時~17時(ランチLO 15:00 / カフェLO 16:30)
定休日:月曜日 ※祝日は営業

「蕎麦 あんど(奥貫蔵)」

行田市 足袋蔵歩き

こちらは白い壁が日に映える2階建ての土蔵。間口9間(約16m)ですからかなり大きい建物ですね。

”ほうらい足袋” ”栄冠足袋”の商標で知られた「奥貫(おくぬき)忠吉商店」が大正時代~昭和初期頃に建設した足袋蔵。現在は蕎麦・創作料理の店「あんど」として活用されている。

よし、昼はここで蕎麦!って思ったけど。。。、「そば終了しました」って札が、グスン。

蕎麦 あんど公式ページ
住所:埼玉県行田市天満3-13(GoogleMapで開く
営業時間:ランチ 11:30~14:00(L.O. 13:30)、ディナー 17:30~21:30(L.O. 20:30)
定休日:月曜・第二火曜

”陸王”ロケ地!「イサミ スクール工場」

行田市 イサミコーポレーションスクール工場

テレビドラマ「陸王」で、100年以上続く老舗足袋業者「こはぜ屋」としてロケ地になったのがこちらの「イサミコーポレーションスクール工場」。

行田で現存する最も古い大規模足袋工場で、現在も被服工場として使用されています。

行田市 イサミコーポレーションスクール工場

建物は外側からしか見れません。

大正6年(1917年)建築のノコギリ屋根を持つ木造洋風工場、大正7年建設の旧事務所、昭和13年(1938年)建設のコンクリート製の足袋蔵などがあり、戦前の大規模足袋工場の面影が良く残っているそうです。

行田市 イサミコーポレーションスクール工場

テレビドラマ「陸王」は、主役の役所広司が老舗足袋業者の四代目社長を人間味たっぷりに演じ、復活を目指すマラソンランナー役のキーパーソンに注目の若手俳優・竹内涼真を配役。

そして、多彩なベテラン俳優が脇を固めて熱い人間ドラマを展開。高視聴率をマークしました。

撮影時は行田市内で4カ月に及ぶ長期ロケが敢行され、その後ロケ地を巡る観光客の増加による波及効果が発生し、町づくりにも一体感が生まれたということです。

行田市にとっては「陸王」のロケ受けが、一つのターニングポイントにもなっている様ですよ。

「時田蔵」「牧禎舎」藍染体験工房

行田市 足袋蔵歩き
時田蔵

県道128号線を挟んで北側に足を延ばします。

「時田蔵」は”神武足袋” ”かるた足袋”等の商標をもつ「時田啓左衛門商店」が大正時代頃に建設した足袋蔵。赤茶の扉と建物とのコントラストが恰好イイです。

行田市 足袋蔵歩き
牧禎舎

「牧禎舎(まきていしゃ) 」は昭和初期の旧足袋・被服工場と事務所兼住宅を改装した施設。

レンタルスペースや、中長期的に利用出来るアーティストシェア工房があり、藍染体験工房が併設されています。

行田市 足袋蔵歩き
牧禎舎 藍染体験工房

有料で藍染体験が出来ます。一日に染められる量が限られるため、事前予約がオススメです。

行田市 足袋蔵歩き
牧禎舎 母屋
牧禎舎公式ページ
住所:埼玉県行田市忍1-4-11(GoogleMapで開く
開館:毎週日曜10時~16時

『そば屋 忠次郎蔵』名物ゼリーフライも!

行田市 そば屋 忠次郎蔵

蔵造りのイカした蕎麦屋を見つけ!昼飯を食いっぱぐれてたことを思い出したよ。営業終了ギリの時間帯で飛び込んですみませ~ん。

こちらの「旧小川忠次郎商店舖及び主屋(忠次郎蔵)」は、大正14年(1925年)に造られた二階建ての土蔵。

建物の右半分だけ奥まった住居部分を有し、全体がL字になっており独特。こちらも国登録有形文化財に指定されています。

行田市 そば屋 忠次郎蔵

この店は足袋蔵再活用のモデルとして整備されたもので、忠治郎蔵というNPO法人によって運営されています。文化財活用で町を活性化させる試みは良いと思いますねー。

ところで。。。、人が入れそうなくらいの大きさの右側の金庫が気になっています!

行田市 そば屋 忠次郎蔵

行田名物のゼリーフライがあったので頼んでみたよ。

揚げたてで美味しいですよ。味を表現すると。。。んー、パンチの無いコロッケという感じかな(苦笑)。素朴な味わいです。

行田市 そば屋 忠次郎蔵

手打ちの二八のもりそばが650円は安いんでないかい?味もなかなか本格的で美味しいお蕎麦!つゆは上品な感じのものでした。

こちらでは本格的な蕎麦打ち教室も開催されています。

行田市 そば屋 忠次郎蔵

立派な看板だ。最後に素敵なお蕎麦屋さんで締められて良かったよ。

そば屋 忠次郎蔵公式ページ
住所:埼玉県行田市忍1-4-6(GoogleMapで開く
営業時間:11時~14時、定休日:月曜日

行田「足袋蔵巡り」マップ

本日歩いたマップです。

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行田市 足袋蔵歩き

いかがでしたか?

行田市には色々史跡や遺跡も多く、ピンポイントで埼玉古墳群や忍城跡を訪問したことはあったのですが、改めてじっくり町中を歩いたのは今回初めてでした。

歩いてみて。。。陸王ロケ地も見れ、まんじゅうも食べられ、その他思っていたより盛り沢山で楽しい街歩きができました!

初めて出かける方は古墳や城跡訪問と組み合わせての歴史散歩もオススメですよ!

足袋蔵の町、行田に出かけてみよう!


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【記事の訪問日:2021/5/2】

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