埼玉県東部にある杉戸町。
この町では、町を流れる川に畳1畳分もある大灯籠を繋留させる、「流灯まつり」が夏の風物詩となっています。
250基の大灯籠が水上約1kmにわたって繋留される様は、とても幻想的。
「地上に降りた天の川」とも称されていますよ!
3年振りに開催された、2022年の古利根川流灯まつりの模様を紹介します。
目次
『古利根川流灯まつり』 宿場町杉戸、夏の風物詩
古利根川流灯まつり、2022年は3年振りの開催!
杉戸町は埼玉県東部に位置して、県内でも人口の多い町です。
地理的には東に江戸川、西に大落古利根川(以下、古利根川)が流れます。
水と緑に恵まれて田園風景も多く、のどか~な風景にも出会える町ですね。
江戸時代には日光街道の宿場町・杉戸宿として栄えた歴史もあります。
そんな杉戸町には、隣町である宮代町との境を流れる古利根川に大灯籠(とうろう)を浮かべる、「古利根川流灯まつり」という夏のイベントがあるんですね。
2019年の開催以降、新型コロナウイルス対策にて開催中止になってましたが、2022年は3年振りに開催されることとなりました。
- 「2022年・第27回古利根川流灯まつり」開催概要 *このイベントは終了しています。
- 主催:杉戸町観光協会
- 日程:令和4年8月3日(水)~8月16日(火)
- 場所:古利根川河畔(東武動物公園駅東口徒歩2分)(GoogleMapで開く)*Map場所は杉戸町観光案内所
- 実施予定:
- ・大型灯籠(とうろう)の繋留
- ・船の遊覧 ※事前予約制、8月6日・7日のみ開催予定、時間帯は17時~21時頃
- 備考:ステージイベント・花火・ぼんぼり・飾り灯籠・流し灯籠は開催なし
規模縮小での開催ですが、一度見てみたいな~って思っていたので足を運んでみましたよ。
2022年度の杉戸町・古利根川流灯まつりの様子を紹介します。
1kmに渡り大灯籠250基を繋留
で、早く着きすぎたかな、まだ全然明るいわ。
へえ~、灯籠はこんな風に繋留されているんですね。
古利根川流灯まつりは、畳一畳分ある日本最大級の大型灯籠250基が、東武動物公園駅にほど近い古川橋から下流側の清地(せいじ)橋までの約1kmの区間にわたって繋留されます。
写真手前のボートは事前予約制の遊覧船で、水上をぐるっと回り船上から灯籠を遊覧できます。
交通整備をされている方に、地元の通行人が「あれが遊覧船?屋形船みたいのかと思ってたよ。」なんてツッコミに苦笑いしてましたが。
それでも遊覧船は満員御礼の盛況につき、締め切りとなってました。
そんな光景などを眺めつつ、しばし日没を待ちます。
幻想的な風景は日本の風景遺産100選にも
夕方7時頃になって、ようやく辺りが闇に包まれてきます。
つれて灯籠の灯りが水辺に浮かび上がり、なかなか良い感じになってきましたよ!
この頃になると、家族連れやカメラを持った方々など、思い思いに集まって来た人々で川河畔が埋まってきます。
河川敷の施工記念石碑には、流灯まつりの今昔が記されてた。
流灯まつりは昭和10年頃の「流燈曾」が前身で、当時は旧暦の七夕の日(8月7日~8日)に古川橋や河原橋(古川橋の上流側)のたもとから小灯籠が流されました。
また、地元商家の宣伝を兼ねた大灯籠が繋留されたりもしたそう。
河川に親しむ慣習から始まったようですね。
現在の流灯まつりは、町おこしの一環として開催されています。
ちなみに古利根川の名前は、古くは利根川本流だったことからきてます。
なかなか幻想的な風景ですね~。
都心に比較的近い地域で、こんな幻想的な風景が見れるなんて。
埼玉県民なのに知らなかったなあ。。。
古利根川流灯まつりは、かつて2001年に読売新聞社が発行した本「訪ねてみたい!21世紀に残す日本の風景遺産100選」でも取り上げられているそうです。
最近では夏になるとメディアでも取り上げられ、県内外から多くの訪問者が訪れるイベントとして定着しつつあるとのこと。
現在の大灯籠は縦90cm・横2mの長方形に統一され、枠部分は実行委員会で一括制作されています。
ちなみに、枠は釘を使わない組み立て細工のようになっており、全て町の人々の手作りだそうですよ。
かつては大灯籠の形態も自由だったそうだ。
中にはろうそくの熱で影絵を回転させる、回り灯籠なども製作されたとのこと。
個性豊かな灯籠で彩られたそうな。
現在、絵の部分は公民館の絵画サークルなどの協力のもとに製作されているそうだ。
一般公募もあるとのこと。
かつて商家がおこなっていた大灯籠作り。
現在は、町ぐるみでつくり上げるイベントに変わっているようです。
大灯籠の出品は、地元の商家や企業などが、一灯あたりの賛助金を納め出品者となる運用だそうです。
まつりのポスターには、「地上に降りた天の川」のキャッチコピーがあった。
「またまた、大げさだなあ~」なーんて思いつつの訪問でしたが。
いやいや、なかなか言い得て妙の美しい風景が見れました。失礼致しました!
前回の開催時には多くの露店が並び、ステージショーや花火などのイベント実施により祭りとして盛り上がったようだ。
今年はその点でちょっと寂しい開催ではありましたね。来年こそは!
杉戸町へのアクセス情報
東武線「東武動物公園駅」までのアクセス
電車)
・「渋谷駅」から半蔵門線直通急行で約80分
・「大宮駅」から東武アーバンパークラインで約30分(春日部乗換)
・「柏駅」から東武アーバンパークラインで約43分(春日部乗換)
車)
・東北自動車道最寄りICは「蓮田スマートIC」、または「久喜IC」
・圏央道最寄りICは「白岡菖蒲IC」、または「幸手IC」
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\ 杉戸町は鰻や果物・野菜など、どれも美味しそう!/
周辺おすすめスポット(杉戸宿散策ほか)
工業技術博物館
お隣の宮代町にある、日本工業大学のキャンパス内にある博物館。
産業発展に貢献した工作機械等が50台以上、稼働可能な状態で保存されている。
なかでも驚きなのが、SLが動態保存されておりキャンパス内の線路を定期運行しているという!
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工業技術博物館
住所:埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1 日本工業大学内(GoogleMapで開く)
※東武動物公園駅西口より徒歩約14分
宮代町コミュニティセンター 進修館・宮代町立笠原小学校
宮代町にある象設計集団が設計した2つの建築物は、一風変わった異国情緒を感じる建物。
近くに来たら、一見の価値ありで是非立ち寄ってみたい。
コミュニティセンター 進修館
住所:埼玉県南埼玉郡宮代町笠原1-1-1(GoogleMapで開く)
※東武動物公園駅西口より徒歩約5分
宮代町立笠原小学校
住所:埼玉県南埼玉郡宮代町字百間1105番地(GoogleMapで開く)
※東武動物公園駅西口より徒歩約13分
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杉戸町の夏の風物詩に出かけませんか?
埼玉県杉戸町の古利根川流灯まつりをご紹介しましたが、いかがでしたか?
想像よりも風流かつ映える素敵な景色が見られました!
季節感を感じるイベントは良いですね。
今回の様に静かに浮かぶ灯籠を静かに楽しむのも悪くないですが、そろそろにぎやかなお祭りも恋しくなってきますよね。
来年以降は、またにぎやかなお祭りムードに戻っていると良いですね!
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記事の訪問日:2022/8/6
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