
埼玉県加須市にある古民家カフェ「ククリカフェ」を紹介します。
ここにはカフェだけじゃなく、食べたり、買ったり、泊まったり、耕したりできる施設があります!
無農薬野菜にこだわり、「農」を楽しめるちょっと面白い農園なんですよ。
「繭久里カフェ」を中心としたエシカルパーク

車で埼玉県加須市を通る用事があった。出かけ前にネット検索したら、加須に古民家カフェがあるのでランチで寄ってみよう、となり車を走らせていた。
加須市は埼玉県北東の端っこに位置しており、県内では唯一群馬・栃木・茨城の北関東3県に隣接している市町村です。
概ね都心50km圏内で利便性が良い割には、利根川の豊かな水と土壌を利用した田園風景も広がる地域でもあります。
向かいでなぜか稲刈り。。。

国道から離れ、畑や田んぼばかりの景色になってくる。「こんな所にカフェなんかなるのかな。。。」なんて若干不安になり始めたころ、えらく大勢の人が稲の収穫をしている田んぼが現れた。
車を停めてみると、そこが目指していた「繭久里(ククリ)カフェ」だった。到着しても「んん?どういう所?」という感じだった。

大きな農家のお屋敷といった佇まい。本当にカフェあるのか?と思いつつ、とりあえず中に入ってみます。

「繭久里カフェ」 100年以上前の繭小屋

繭久里カフェのcucuri(ククリ)はギリシャ語で”繭(まゆ)”という意味だそうです。
カフェに使われている建物は、100年以上前に実際に繭を育てる小屋として使われていたもの。
それを杉と漆喰の天然素材で、当時の趣を生かしリノベーションしたものだそうです。

こちらがカフェでした、ほっ。
単に創作和食のお店ということでは無く、農園の一角にあるカフェという位置付けだそうです。
農園は無肥料・無農薬の自然栽培による農業の推進と、さまざまな農と触れ合う企画や、自然と調和したエシカルなライフデザインを提案する場、ということだ。
環境保全や社会的貢献に配慮するエシカルな考え方とかSDGsとか、今や世界中の重要テーマになってますからね!耳を傾ける良い機会だな。

建物の中に入ってみると、あらま、小綺麗で素敵なイマドキの和モダンな古民家カフェでした。
さっそくランチの注文を。メニューの一番上に記載でオススメぽかったので、「たっぷり野菜のバーニャカウダー風」をチョイスしてみた。
”13種類以上の豊富な野菜が魅力。さっと茹でた香り豚をトッピング”とあります。主役は野菜で、豚肉はトッピングなのね。位置付けが面白い。
若い頃なら「野菜メインなんて物足りない。。。」と思っただろうが、最近は「美味しい野菜って良いよね~」と思うようになってきた。
年のせい?大人になったと言って欲しいですな(笑)。

料理が来ました。いや~、ヘルシーな感じですな。
野菜は。。。みずみずしくて、シャキシャキで美味しいよ~。美味しい野菜を知っちゃうと、近所のスーパーの野菜が食べれなくなっちゃうよね。
ご飯は3種類から選べるのだ。寝かせ玄米、圧力釜で炊いた玄米、土鍋で炊いた白米。その中から寝かせ玄米を頼んでみた。んー、この程よいもっちり感、たまらないな。今まで食べた玄米で一番美味しいかも。
寝かせ玄米は、玄米に黒米と塩を入れて圧力鍋で炊いたものを、毎日天地返しをして保温ジャーで数日間文字通り寝かせたものだそうだ。手が込んでるんですねえ。
デザートに添えられていたのがいちじく。いちじくってあまりスーパーで見掛けないけど(興味も特にわかなかったのだが。。。)、ああ、これ柔らかくて上品な味で美味しいわ!
それぞれ素材を生かした美味しさで、ちょっとビックリでした。

田んぼで行われていたイベントは、こちらの「豊かな田んぼを守り隊」という企画の一環だった様だ。カフェにリーフレットがありました。
本日はたまたま稲刈りの体験イベントの日だったみたい。
これは農薬・科学肥料不使用による田んぼの農法に賛同・出資するというもの。特典としては年3回の農業活動への参加(田植え・草取り・稲刈り)。そして収穫した米はオーナーでシェアできるようだ。無農薬の農地を広げてゆくことが目的のようです。
分配されるお米の量だけ見ると少し割高になるので、”農に参加”するイベントを楽しみたい人向けですね。あと、家族で参加できる年間イベントと考えれば、楽しいかもしれませんね。

自然素材の食品に販売コーナーもあります。
2階は40席あるセミナー室だそうです。
「母屋」 園内で一番大きな建物

農園施設内にある一番大きな建物である「母屋」。
こちらも築100年を超える古民家をリノベーションした建物です。

母屋は宿泊ができる建物になってます。
施設としては、2階は宿泊部屋(2部屋)・管理人室・ラウンジなど。1階は和室・シャワールーム(男女別)・洗面施設・トイレ(男女別)などがあります。

ちょっと中をのぞかせて頂きますよ!
広々とした畳部屋が広がっています。昔行った田舎のおばあちゃん家を思い出すな。いや、こんな広くないけどね(笑)。
飲み会向けの簡易宿泊パックなんてプランもあり、地球にやさしい施設だが、飲んべえにもやさしい施設の様だね(笑)。
「離れ別邸」 大正築の宿泊施設

敷地内に暖簾が掛かった立派な門があり、これをくぐって奥を探検。

離れには、大正11年築の古民家がたたずんでいました。

こちら「離れ別邸」は定員4名の一棟貸しの宿。ふ~ん、面白いね。
中は奇麗にリノベーションされており、バストイレ付。
田舎に行ったような非日常感を味わう施設として、ちょっと面白そうです。
「農産物の販売所」 自慢のイチジクを購入

敷地内では小規模ではありますが、農産物販売が行われていました。

こちらで、白いちじくを1カップ購入して自宅で食してみました。
皮ごとでも食べれて、柔らかくて美味しかった!いちじくを見る目がちょっと変わりましたわ(笑)。

園内には彼岸花が咲いてました。
まだ少し暑いけど、そろそろ季節の変わり目なんですね。
裏手の農園をチラリ

裏手の駐車場。

駐車場に面した場所に畑が広がっていました。奥のビニールハウスがいちじく農園らしい。

周囲を遮る高い建物も無いので景色も良いです!
そうそう、七輪による手ぶらバーベキューもできるみたい。また来てみたいな。。。
基本情報・アクセス
住所:埼玉県加須市油井ヶ島1393番地1(GoogleMapで開く)
営業時間:
月・火・金・土・日・祝日・祝前日)ランチ11:30~14:00LO・カフェ9:30~11:00LO/14:00~16:00LO 木)ランチ11:30~14:00LO・カフェ14:00~16:00LO、ディナー(予約制)は月・火・木・金・土・日)18:00~22:00
定休日:水曜日
アクセス:
車)
・東北自動車道「久喜IC」から約15分
・駐車場有
電車)
・東武伊勢崎線「花崎駅」から徒歩約45分(約4km)、「鷲宮駅」から徒歩約1時間(約6km)
・JR「久喜駅」から徒歩約1時間半(約7km)
![]() | 森のカフェと緑のレストラン 首都圏で出会う、やすらぎの空間 (ぴあMOOK) 価格:1,080円 |

![]() | 東京 古民家カフェ日和 時間を旅する40軒 [ 川口 葉子 ] 価格:1,650円 |

でかけてみませんか?

いかがでしたか?
埼玉県加須市は都心からの便が良い割には、田園風景があり田舎気分が味わえる場所でした。
たまにはこんな近くの田舎に出かけてみて、美味しい物を食べながら「地球にやさしい事って何だろう?」なーんて考えるのも良いかなと、思った週末でした。
出かけてみませんか?

たまには、少しリッチなお取り寄せを楽しみませんか?
【記事の訪問日:2021/9/19】