東京都 埼玉県 千葉県 神奈川県 群馬県 栃木県 茨城県 長野県 静岡県 三重県 山梨県 京都府 和歌山県 福岡県 北海道 神社 寺 七福神巡り 城 古墳 古い町並み ハイキング・登山 川・湖・滝 島 鍾乳洞 ジオパーク 花 紅葉 ダム 博物館 美術館 動物園 遊園地 世界遺産 夜景 サイクリング 食 春 夏 秋 冬 特集記事 ピックアップ 旅のキーワード

埼玉県草加は、江戸時代には日光街道の宿場町として栄えました。
その宿場町を見守ってきたのが総鎮守・草加神社です。
本殿は江戸時代の建築物が残っており、その美しい装飾には目を奪われます。
また、何度でも訪問したくなる工夫がされている御朱印も、なかなかいいですよ!
そんな、草加神社を紹介します。
『草加神社』 宿場町を見守ってきた総鎮守
松尾芭蕉も訪れた草加宿
日光街道は江戸時代に整備された五街道の一つで、草加には日本橋から数えて2番目の宿場町「草加宿」が設置されにぎわいました。
草加といえば忘れちゃいけない名物が「草加せんべい」ですが、やはり街道沿いの茶屋から生まれた名物だったようですよ。
かつて「おくのほそ道」の旅で、松尾芭蕉も草加の地を歩いています。
そんな宿場町の発展とともに崇敬を集めてきた、草加の総鎮守「草加神社」を参拝してきました。

「二の鳥居」 花手水がお出迎え

草加神社は東武線の草加駅からほど近いロケーション。
ですが、駅前通りからはちょっと奥まった場所にあるため、静かで落ち着いた雰囲気の境内でした。
鳥居脇の駐車場に車を入れ早速参拝!と、思いつつ振り返ると。。。少し離れた場所にもう一つ鳥居が見えますねえ。
どうやら境内入口の鳥居は二の鳥居の様です。
一の鳥居へは後ほどのご挨拶でご勘弁を。
たぶんこれは。。。、草加神社参拝あるあるのような気がします(苦笑)。

江戸時代の宿場町との関わりが深い草加神社ですが、創始はそれより前の安土桃山時代の天正年間頃(1573~1585年)とされます。
大宮氷川神社からの分霊が起縁といわれ、当時は小さな祠だけの簡素な感じの創始だったよう。
創始以来氷川神社の社名でしたが、明治時代に草加町内の諸神社12社が合祀され、その際現在の草加神社へと改称されています。

鳥居のたもとでカーネーションの花手水がお出迎。
神社での花手水は癒されますよね。
特に冬場は街中でなかなか花に出会えないので貴重!
「狛犬」 昭和の狛犬さん

境内参道の狛犬は結構高い位置に鎮座してますね。
台座の文字から、昭和の狛犬のようです。

後で調べると。。。、元々は現在より一回りから二回り大きい、青銅製の狛犬があったそうな。
そちらは残念ながら、戦時中に金属として回収されてしまったらしいですわ。

令和4年の干支である寅の絵馬。
モノトーンの荒々しいタッチで描かれてますね。
「手水舎」 不思議な彫刻達

手水舎。

時世柄か、手水舎は花手水になっていました。
こちらは淡い色合を中心に、爽やかで瑞々しい雰囲気にまとまってます。

手水舎の屋根裏に目を向けると、凝った感じの彫刻が施されていました。
何の動物かな?とマジマジ見てみると、う~ん、見慣れない動物が見え隠れしてる気がする。

右はウサギに見える。
左は一見ウサギだが、妙に爬虫類っぽい身のこなしに見えません?
なんて、しばし見入ってしまった不思議な彫刻の世界。
「拝殿」 主祭神と御利益

手水舎を後にして、拝殿にご参拝です。

草加神社の主祭神は、素盞鳴命(すさのおのみこと)と櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)の二柱になります。
こちらの神社では安産祈願・初宮詣・七五三詣・厄祓などの人生儀礼を執り行うとともに、家内安全・商賣繁昌・交通安全などの身近なご利益が幅広く頂けるようですよ!
最近腰が痛いので、良くなりますように。。。

賽銭箱の前にも花手水の演出がされてます。
この位置での花手水は、あまり見ない気がします。

拝殿脇にも花手水。
境内各所の花手水のおかげで、ほっこりしますね~。
「本殿」 江戸時代の建造物

拝殿の裏手には、祭神を祀る本殿があります。
周囲に柵があるものの、かなり近くで見れること自体珍しいですね!
思わずガブリ寄って拝見させて頂いた。
本殿は江戸時代後期の天保年間(1830~1843年)の造営とあります。
建物は草加市指定の文化財です。
現在の屋根は銅板葺ですが、元々は檜(ひのき)の樹皮を用いた桧皮葺(ひわだぶき)だったそうです。

建物は一間社流造(いっけんしゃながれづくり)です。
流造というのは。。。、屋根は横から見ると最頂部から地上に向かって2つの山形の傾斜面がありますが、その手前側の庇が長い形状になっている造りです。

構造材はケヤキ材を使用。
ケヤキは強靭さが特徴で、建物もガチッとした印象を感じました。

で、本殿の見どころは、この壁面を飾る数々の彫刻ですね。
立体的で繊細な彫刻が目を惹きます!
これ、彫り出した一枚の板なんだよね、凄いよね~。
題材は中国の仙人の物語だそうですが、特に人物の動きに躍動感を感じます。

彫刻は江戸後期の立川流という流派の流れを汲むそうです。
宮掘りと呼ばれる木彫りの彫刻や建物の木組みの工法など、当時の宮大工と呼ばれる職人の技術は素人目で見ても凄いですよね。
「御神木」 樹齢350年

拝殿前の御神木は、樹齢350年を越すといわれる銀杏の木です。
落雷に遭っているにも関わらず、その生命力は衰えていないようですよ!
「御神木に抱き着くと、大いなる力を頂ける」とありますので、ハグしてその生命力の強さにあやかってゆきましょう。

御神木の裏手にはトンネル状の絵馬掛けがあります。
この位置なら、御神木パワーが降り注いでいる事間違いなし!
「境内社」 稲荷社ほか

拝殿の隣には鳥居があり、境内社への参道入口となっています。

こちらにも花手水ですが、プチ注目は境内各所の化粧砂利。
これが境内の小綺麗な清潔感を感じさせます。
境内は気持ち良く参拝できるよう、良く手入れされているのが分かりますよ~。

稲荷神社の可愛らしい鳥居と、お狐さんを入れてパチリ。

と思いましたが、お狐さんは鳥居の真後ろに配置されていて、構図的にチト辛め。。。

単独の稲荷神社とは別棟で、八幡社・三峯神社・雷電社の3社一体の祠があります。
雷電社って境内社としてたまにお見掛けしますが、その都度風神・雷神みたいな神様を思い浮かべてしまう。
遠からず、かもしれませんが。
「雷という字は、雨が田に降りそそぐ意があり」と説明があります。
ふむふむ。それにより五穀豊穣の神様ということなんですね、納得。
「一の鳥居」 草加神社通り沿い

ひとしきり参拝した後で恐縮ですが、境内から100m弱ほど離れた一の鳥居へ回ってみました。
草加神社通りという道路に面しています。

一の鳥居からニの鳥居へ向かう参道は、短いながらも綺麗に整備されてますね。
植えられている松が、草加の風光明媚な名所・草加松原の風景を思い起こさせます。
やはり、この一直線に延びる参道から境内に向かうと、凛とした気持ちで参拝に向かえそうだわ。

参道の途中には市営の氷川中公園がありました。
子供向けの遊具もあり、市民の憩いの場となっています。
公園前には、何気に昭和44年まで活躍したSLの陳列がありました!
これには、子供のみならず興味深々のおじさんも思わず近づいて見学してました。
あっ、私のことですがね(笑)。
「御朱印」 月替わりで季節感

本日はこちらの御神木の御朱印を頂きました。
御朱印帳に見開きで頂けて、とても素敵です!

この御神木の図柄は月替わりで色合いが変わるそうですよ。
社務所の待合室に見本の掲載がありましたが、これは季節感があって楽しいなあ。
しかも1年間・12か月分の御神木の御朱印を頂くと、”御神木御朱印帳”なるものを無料で頂ける特典が用意されているらしいぞ!
いやあ、御朱印好きごころをくすぐりますね。
近所だったら毎月楽しく参拝にきちゃいますな。

社務所には待合室が併設されていました。
アクセス
草加神社(公式ページ)
住所:埼玉県草加市氷川町2118-2(GoogleMapで開く)
アクセス:
電車)
・東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)「草加駅」西口より徒歩5分
車)
・外環自動車道「草加IC」10分
・首都高速川口線「新郷IC」より15分
・駐車場完備(15台分)
![]() | 価格:1,430円 |

「じんじゃ前更科」 蕎麦屋でランチ!

”じんじゃ前”の冠もついてて間違いなさそうな感じの(笑)、蕎麦屋「更科」でランチを。
一の鳥居から草加神社通りを越えて、少し歩いたところにあります。

更科(天丼)定食を注文。
結構ガッツリなのが出てきました。
ボリューム感もさることながら、白く細い蕎麦もコシがあってとても美味しいです。
蕎麦屋で蕎麦が美味しいのは当然だが大事。
天丼も見た目ほどクドク無く、しっかりした海老も入ってお得。
御馳走様でした!
じんじゃ前更科
住所:埼玉県草加市氷川町843-4(GoogleMapで開く)
定休日:水曜日
アクセス:
電車)東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)「草加駅」より徒歩5分
車)近隣にコインパーキングあり
草加神社に出かけてみませんか?

草加の総鎮守・草加神社をご紹介しましたが、いかがでしたか?
大きな神社ではないのですが、歴史を感じる神社でした。
特に本殿の装飾は一見の価値あり。
そして、花手水や月替わりの御朱印など季節感を感じさせる創意工夫もあり、地元の方々から愛されている神社だろうな~と感じました!
草加神社へ参拝に出かけませんか?
草加の宿場町歩きとセットでの訪問もオススメですよ。
![]() | 価格:509円 |

近隣スポットもチェック!



