【最新記事:2021.7.24】きっと蓮が好きになる!「古代蓮の里」、田んぼアートも楽しむ【埼玉県行田市】

一度は行こう!世界遺産「富岡製糸場」、明治時代の建物が綺麗に残る【群馬県】

一度は行こう!世界遺産「富岡製糸場」、明治時代の建物が綺麗に残る【群馬県】

世界遺産「富岡製糸場」は明治時代の建物が綺麗に残る貴重な産業遺産です。気軽に参加できるガイドツアーもオススメで、詳しい説明が聞けると見学の面白さも倍増します!

世界に誇れる重要な遺産なので是非一度出かけてみましょうよ!

世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」とは?

2014年にユネスコの世界遺産に登録された『富岡製糸場と絹産業遺産群』は、蚕(かいこ)の繭(まゆ)から生産する生糸の大量生産を行う為に行われた技術革新に関する文化遺跡群です。

製糸を行う工場「富岡製糸場(富岡市)」、蚕の飼育法を大成した田島弥平氏の住居兼蚕室「田島弥平旧宅(伊勢崎市)」、全国標準の養蚕法を確立した養蚕教育機関「高山社跡(藤岡市)」、岩の隙間から吹き出す冷気を利用した蚕の卵の貯蔵施設「荒船風穴(下仁田町)」、以上4つの遺産で構成されています。

今回は遺産の中心になる「富岡製糸場」の見どころについてご紹介します。

最寄り駅「上州富岡駅」

「まちなか周遊観光バス」もあるゾ

富岡製糸場

電車でアクセスする場合は、高崎駅から乗車時間約40分の上信電鉄「上州富岡駅」が最寄り駅です。

駅から製糸場までは約1kmですのでぶらりと歩いて行くのも良いですし、富岡駅東駐車場を起点に富岡製糸場行きの「まちなか周遊観光バス」が運航されているのでこれを利用するのもオススメです。車内では同乗しているボランティアの方が街中の見どころを案内してくれます。

車の場合は富岡製糸場近辺にも駐車場がありますが、時間があれば駅近くの「富岡駅東駐車場」への駐車をオススメします。 周遊観光バスの起点になっていますし、なにより無料駐車場なのでお得!

まちなか周遊観光バス
運行時間:9時~16時 1便:富岡駅東駐車場 9時発車、以降約40分ごとに1便(1日10便を予定)
所要時間:約40分(街中一周)
ルート:往路:富岡駅東駐車場(発)- 上州富岡駅前 – 宮本町まちなか交流館 – 富岡製糸場(旧韮塚製糸場)前 / 復路:富岡製糸場(旧韮塚製糸場)前 – 銀座まちなか交流館 – 宮本町まちなか交流館 – 上州富岡駅前-富岡駅東駐車場(着)※上記停留所以外での乗り降りも可能です。 ※ガイド料のご協力をお願いします。

「世界遺産センター」は上州富岡駅前に

群馬県立世界遺産センター
駅前にある群馬県立世界遺産センター

駅前には立派なレンガ建ての「群馬県立世界遺産センター」があるので、帰りにでも寄ってみると良いと思います。(入場料無料)

群馬県立世界遺産センター公式ページ
住所:群馬県富岡市富岡1450-1 (GoogleMapで開く
開館時間:9:00〜17:00
休館日:3〜11月:毎月最終水曜日、12〜2月:毎週水曜日(※祝日の場合は翌日)、12月29日〜12月31日、その他臨時休館あり

「お富ちゃん家 」観光案内所、立ち寄りましょう

富岡製糸場 お富ちゃん家(ち)
お富ちゃん家(ち)

製糸場に近づいてくると徐々に観光スポット的な雰囲気になってきます。

食べ歩きも楽しそうです。最初に”まちなか観光物産館「お富ちゃん家(ち)」 ”に寄って観光や街歩きの情報を入手すると良いと思いますよ。

まちなか観光物産館「お富ちゃん家(ち)」
住所:群馬県富岡市富岡1151-1(GoogleMapで開く
観光案内所:9:00~17:00、物産展示販売所:8:30~17:30
※電動アシスト自転車の無料貸し出しもあります
お富ちゃんプロフィール

日本の歴史に大貢献!「富岡製糸場」を見学

富岡製糸場は1872年(明治5年)に明治政府が器械製糸技術を国内に広めるために設立した官営の模範製糸場です。明治時代の建物がほぼ当時の姿のまま残っているのは大変貴重です。

「富岡製糸場」の始まりとその歴史

富岡製糸場 正面
富岡製糸場 正面

富岡製糸場の建築当時ヨーロッパは蚕の伝染病流行による被害を受けてた為、日本産生糸への需要が急増しました。その為、生糸は日本の輸出品の大半を占める重要なものとなり、高品質な生糸を大量生産できる工場を作ることは非常に重要でした。

模範工場を作る上での基本的な考え方は大きく3つ。1つ目は洋式の製糸技術の導入2つ目は外国人を指導者とする3つ目は全国から工女を募集、伝習後の工女は出身地へ戻り器械製糸の指導者とすること、でした。

そこで、器械製糸の先進国フランス人技術者ポール・ブリュナを招き、従来の手作業に代わる洋式の器械製糸技術を導入した製糸工場が富岡に設立されました。そして、開業後は富岡製糸場に範をとった製糸工場が全国に建設され、富岡で伝習を行った工女たちによって先進技術が日本各地へ伝えられたということになります。

これにより、1909年(明治42)に日本は世界最大の生糸輸出国となり、生糸は70年以上にわたって日本最大の輸出品となりました。

富岡製糸場は1893年(明治26)に民営化され、三井家、原合名会社へと経営が移り、昭和14年から昭和62年に操業を停止するまでは片倉工業により経営されました。

見学時は是非ガイドツアーに参加しましょう

富岡製糸場

見学については公開されている場所を自由に見学できますが、最初は解説員によるガイドツアーに参加することをお勧めします。その後自分でさらに見たいところを見学すると良いと思います。

ガイドツアーは有料と言っても大人200円ですよ?看板の説明を読みながら進むよりガイドさんがエピソードを挟みながら紹介してくれるのを聞く方が楽しいはずです。

ガイド無しで周る方もスマホで音声ガイダンス情報が無料で聞けるサービスがあるのでご利用されると良いと思います。

各種ガイドサービス
解説員によるガイドツアー(有料)
概要:解説員による解説がつく40分程度のガイドツアー
料金:大人200円、中学生以下100円
スタート時間:午前:9時30分/10時30分/11時30分、午後は13時/14時/15時 。(時間割はお出かけ前に最新の情報でご確認下さい。)
音声ガイド機貸出(有料) 料金:200円
音声ガイダンス情報(無料) ※ご自身のスマートフォン等を使って見学場所の音声ガイダンス情報を聞くサービス

「東置繭所」シンボル的な建物は洋風と和風のミックス

富岡製糸場 東置繭所

入口入って正面にあるのが富岡製糸場のシンボル的な建物で国宝に指定されている「東置繭所(ひがしおきまゆじょ)」です。

東置繭所は主に繭を貯蔵していた建物で、長さおよそ104mにもおよぶ巨大な繭倉庫です。

2階は乾燥させた繭を貯蔵していた場所で、1階は事務所・作業場として使われていました。倉庫1棟には最大32トンもの繭の貯蔵が可能との事です。凄い量ですね!

1階は現在展示室・売店・シルクギャラリーとして見学ができます。

富岡製糸場 東置繭所

特徴的なレンガ造りの 外観ですが、構造は木造の骨組みにレンガを積み立てる「木骨レンガ式」という西洋の手法が取られています。

一方、屋根は日本瓦を敷きレンガは漆喰で積むなど、和洋折衷の建築方式であるのが興味深いです。

富岡製糸場 東置繭所(正面側)

建物外観の特徴として扉状の窓が大量に付いており「なんだろう?」と思いますが、これは保管している大切な繭にカビなど発生しない様通気性を確保するために設置されています。

富岡製糸場 東置繭所
東置繭所の裏手側
富岡製糸場 東置繭所
東置繭所(2階)

裏手に2階に上る階段があります。2階は乾燥させた繭を貯蔵させていた場所で、広々した空間の壁側に外側からも見えた沢山の窓があるのがわかます。

入口側から全体を覗く感じで部屋の中には入って行けません。

「西置繭所」多目的スペースとしての利用に注目

富岡製糸場

「西置繭所」に関しても東置繭所同様に、主として2階を繭の貯蔵庫として使用していました。こちらの建物も国宝に指定されています。

現在は保存修理工事中につき外観のみ見学可能でした。 現在は整備中で内部は2020年10月に公開開始予定。1階部分に多目的ホールが設置され一般に公開される予定

国宝の内部でどのような催しをどの様に超してゆくのか?注目ですね!

富岡製糸場

「繰糸所」西洋式”トラス構造”の明るく広々した工場

富岡製糸場 繰糸所
富岡製糸場 繰糸所

「繰糸所(そうしじょ)」は繭から生糸(きいと)を取る作業が行われていた工場です。

生糸とは繭を熱湯で処理し接着を緩めて糸を引き出し、その何本かをより合わせて1本の糸にしたものです。この工程作業のことを繰糸といいます。蚕が吐糸する長さは約1,500mにも及ぶそうです。

お蚕さんだけが持つこの特性って凄いし不思議な世界ですね。

創業当初はフランス式の繰糸器300釜が設置され全国から集った工女達により繰糸の作業が行われました。工女は明治6年から明治17年の間に32道府県から延べ3,509名が入場しました。

現在公開されている「繰糸所」では、昭和41年以降に設置された自動繰糸機が保存されています。 この機械により少数の職人だけで生糸生産が可能になりました。

富岡製糸場 繰糸所
繰糸所
富岡製糸場 繰糸所
富岡製糸場 繰糸所

内部は柱が無く広々した空間で光も入ってきて明るいのも特徴。

西洋のトラス構造と呼ばれる三角形を組み合わせた骨組の構造梁に直接力がかからない為、柱と柱の間隔を大きく取れるのが構造上の特徴です。

富岡製糸場 繰糸所

こちらが当所導入されていたフランス式繰糸機の復元機。東置繭所の1階に展示されています。

「鉄水溜」「ブリュナエンジン」 貢献した技術・機器について

富岡製糸場 鉄水溜
鉄水溜

鉄水溜(てつすいりゅう)」 は製糸の工程で大量の水が必要で必要不可欠な貯水施設。日本で現存する鉄製構造物としては最古級のものだそうです。

国指定重要文化財となっています。

富岡製糸場
富岡製糸場
ブリュナエンジン(復元機)動態展示施設

ポール・ブリュナがフランスから輸入し富岡製糸場が創業した1872年から約50年間繰糸機の動力源として使われたエンジンの復元機(レプリカ)になります。実物は愛知県の博物館明治村に展示されています。

「ブリュナ館」「寄宿舎」発展に貢献した人々について

富岡製糸場 ブリュナ館
首長館(ブリュナ館)

「首長館(ブリュナ館)」は、工場立ち上げの為に5年間雇い入れられたポール・ブリュナとその家族住んでいた家で国指定重要文化財になっています。

当時一番南の陽当りの良い場所に建てられ、周囲はベランダをめぐらし窓には板戸が取り付けられた開放的な造りです。

ブリュナが去った後は、学び舎として使われ、工女たちが読み書きやそろばん、裁縫や行儀作法を学びました。

富岡製糸場
1896年(明治29)建築の寄宿舎「榛名寮」

この工場の主役の一つであったのが全国から集まった工女達です。

相当過酷な労働条件だったのでは?と思われがちですが、イギリスやフランスにならって週休制で10時間労働制が採用されました。

敷地内に無料の診療所が設置するなど福利厚生も充実した当時最先端のホワイト企業だった様ですよ。(ホッとしました!)

富岡製糸場

こちらは1940年(昭和15)に建築された「寄宿舎」。

”妙義寮”と”浅間寮”の2棟があります。木造2階建てで、長さ55m、幅7.3mの大きな建物。部屋は1室15畳、1棟16部屋で合計32部屋。

富岡製糸場

「お蚕様チョコレート 」お土産にいかが?

富岡製糸場

いやー、見た目インパクトありありでリアルすぎないか!?(丸エイ食品

無難なお土産なら製糸場館内のお土産屋でも売っている「繭ぱふとこぼれ繭石鹸セット」などが女性には喜ばれるかもです。そのほか500~1000円くらいで繭石鹸とか色々ありますよ。

基本情報・アクセス

富岡製糸場公式ページ
住所:群馬県富岡市富岡1-1(GoogleMapで開く
入場料:大人:1,000円、高校・大学生(要学生証):250円、小・中学生:150円
アクセス:
電車)高崎駅にて上信電鉄へ乗り換え、上州富岡駅下車
車)最寄りのIC:上信越自動車道 富岡IC

参考ページ:しるくるとみおか(富岡市観光 公式ページ) / 富岡タウンガイド協会 / 上信電鉄 公式ページ

富岡製糸場へ出かけてみませんか?

富岡製糸場 世界遺産登録記念銘
世界遺産登録記念銘

富岡製糸場はいかがでしたか?日本の歴史上とても重要な存在だったのですね。

富岡製糸場の近隣には、無料でこんにゃく試食バイキングが楽しめる「こんにゃくパーク」や、日本三大奇勝の1つとして荒々しい自然景観の美しさが特徴の「妙義山」など、見どころ遊びどころも沢山あります。

是非お出かけプランを検討してみて下さい!

【記事の訪問日:2020/8/7】
Pocket