新宿の歴史に出会えるスポット巡り！宿場町から平成バブル期まで【東京・新宿区】

東京副都心ともいわれる新宿のイメージはというと、やはり都会的なイメージが強いかと思います。

でも、昔の新宿ってどんな感じだったのでしょう？と思ったら出かけてみたい、かつての新宿の歴史を辿ることができるスボットを紹介。

普段歩かないエリアを歩けば、新宿の新しい魅力が見えてきますよ！

新宿の街を歴史散歩しよう！

新宿の街って、やはり新宿駅周辺の都会的なイメージが強いと思うんですよね。
でも、そこから一歩路地に入ったり、普段歩かないエリアに足を延ばしてみると、結構イメージの違う新宿の街に出会えたりするんですよね。

そんな新宿の「歴史を感じて歩く」をキーワードにした、散策スポットを時代毎に紹介します。

江戸時代の新宿を紐解く

「新宿歴史博物館」新宿の名は江戸時代から

四谷エリア

事前に新宿の歴史を知っておくと　街歩きが断然楽しくなります。
歴史を知るとなるとやはり博物館がおすすめ！ということで、曙橋にある「新宿歴史博物館」を訪ねてみました。
新宿の名前の由来は？その地名はいつからあった？そんな疑問に応えてくれますよ。

新宿と呼ばれ始めたのは江戸時代で、その名の通り新しい宿場町という意味だったんですね。
明治以降になると文学者や芸術家など、文化人達に愛された街の横顔もありました。

こちらで新宿の歴史の基礎知識を吸収したら、新宿の街を歩きに出かけましょう！

「花園神社」宿場町・内藤新宿の鎮守

新宿駅周辺エリア

新宿駅東口側にある「花園神社」の境内は、交通量の多い靖国通りと明治通りに面した場所です。
さらに新宿一の歓楽街である歌舞伎町に隣接するという、実に新宿らしい都会的なロケーションにあります。

しかし鳥居をくぐり一歩境内に入ると現れるのは、落ち着いた静けさに包まれた都会のオアシスのような空間。
そこで花園神社は宿場町・内藤新宿の鎮守として、新宿の街を見守ってきました。

昔より芸事との関りが深い一面を持った神社で、境内社の芸能浅間神社の奉納者として連なる、多くの芸能人の名前が見られるのも楽しいです。

「新宿御苑」広大な大名屋敷跡で自然を楽しむ

新宿駅周辺エリア

新宿駅にも近い都心にありながら、広大な敷地を持つ庭園・新宿御苑。
桜をはじめ四季折々の花が楽しめる、自然が感じられるスポットです。

旧皇室苑地である新宿御苑は国民公園と呼ばれ、京都御苑と共に全国で2ヶ所しかない国の管理下に置かれている希少な公園なんですよ。

その新宿御苑は、江戸時代に徳川家に仕えた内藤家の大名屋敷跡にあります。
新宿にあった宿場町は内藤新宿と呼ばれましたが、それは宿場を設置した際に内藤家の敷地の一部が提供されたことに由来しています。
苑内には内藤家時代の面影を残す庭園も残っていますよ。

「新宿熊野神社」景勝地として歌川広重も描いた!?

新宿駅周辺エリア

花園神社とともに新宿の総鎮守を担うのが、西新宿にある新宿中央公園の奥まった場所に鎮座する「新宿熊野神社」。
ビルをバックに社殿が建つ都会らしい神社で、西新宿らしい景観を感じさせます。

新宿熊野神社の歴史を辿ると驚かされるのが、新宿中央公園を含むこの一帯が江戸時代には新宿熊野神社の敷地だったことです。
さらにそこには池や滝があり、景勝地として歌川広重の浮世絵にも描かれているんですって！
今の西新宿の様子からは想像できないような、そんな景色が広がっていたようですよ。

新宿駅周辺エリアについて
新宿駅を起点にショッピング街・歓楽街がある東口、ビル街を中心とした西口と、東西で対照的な表情を見せる都会的なエリアです。
宿場町や街道沿いだった歴史を持つエリアなので、歴史スポットも点在していそうですよ。

「新宿七福神めぐり」神楽坂までの社寺を巡る

新宿駅周辺～神楽坂エリア

続いて新宿御苑近辺から神楽坂までの社寺をめぐって七つの福を頂くという、「新宿山ノ手 七福神めぐり」を紹介します。行程の全長はおおよそ7kmのコースです。

大通りから一歩路地に入った寺院や神社をめぐると、見慣れた新宿とはまた違った景色が現れ、新宿の歴史に関わる文化財に出会えたりもします。

御朱印を頂くための七福神専用の色紙や、可愛らしいミニ御尊像も用意されており、これらを集めながら歩くのも楽しいですよ。
通年開催されているのでチャレンジしてみませんか？

神楽坂エリアについて
徳川家康とゆかりの深い、毘沙門天善國寺の門前町として発展しました。
一直線に続く坂から路地に入ると、昔からの料亭・旅館もありかつての花街の面影も。
一方、ここはフランスの街角か！？と思わせる今風の洒落た街の風景にも出会え、古くて新しい魅力を持つ街といえます。

江戸時代に歌川広重が描いた名所江戸百景を、現在の写真や地図と対比して解説したガイドブック。
東京歩きが楽しくなる1冊！

古地図と現代地図を見比べながら 江戸のなりたちを巡りませんか？
歴史好きならば、東京の街歩きが楽しくなる一冊！

明治～大正期・昭和：新宿の街を愛した芸術家達

「漱石山房記念館」夏目漱石は、新宿で育ち生涯を閉じた

早稲田エリア

明治時代以降になると、多くの芸術家が新宿の街を愛し活動拠点としました。

中でも最も著名な芸術家は、国民的文豪である夏目漱石です。漱石は新宿区で生まれ育ち、そしてその生涯を新宿で閉じました。

漱石の生誕地であり終焉地にもなった早稲田には「漱石山房記念館」があり、漱石のかつての書斎が再現されています。
また早稲田周辺や神楽坂には漱石ゆかりのスポットが多くあり、漱石にまつわるエピソードを紐解きながら歩けば、親しみも沸いてひとしおですよ。

高田馬場・早稲田エリアについて
高田馬場・早稲田には早稲田大学を始め各種学校があり、若者が多い活気溢れる街です。
一方、流鏑馬などの伝統行事が残っているなど、歴史を感じさせる一面もあります。
夏目漱石も愛したこの街は、今も昔も落ち着いた雰囲気の街並みに出会えるエリアです。

「林芙美子・佐伯祐三・中村彝 3記念館｣新宿にこんな郊外の風景が!?

落合エリア

「えっ？ここほんとに新宿！？」といった郊外のような景色に会えるのが、小説家・林芙美子の旧邸宅や画家の佐伯祐三・中村彝の旧アトリエなどがある中井・落合エリアです。

大正時代から昭和初期に建てられた旧宅やアトリエはそれぞれ新宿区立記念館となっており、訪ねてみると「へえ～、新宿にこんな景色が残っているんだ。」と少し驚くと思いますよ。
個性的なデザインのそれぞれの建物内の見学もでき、展示物など通じて、彼らの生涯や当時の落合の様子に触れることができます。

3記念館をめぐる道中には坂道も多く、新宿も割と起伏のある地形なんだな、と体感できたりもしました。

落合エリアについて
かつては江戸近郊の農村でしたが、徐々に緑に恵まれた住宅地として開発されてゆきました。
大正～昭和の戦前には、目白文化村と呼ばれる西洋風高級住宅がズラッと並んだ時代も。
多くの文化人が暮らし、活動する場として愛された街でした。

日本坂道学会・副会長のタモリさんのエピソードをまじえながら、
坂めぐり・歴史めぐりの14のお散歩コースが紹介されています。

平成：新宿副都心のランドマーク東京都庁舎

「東京都庁舎」展望台から新旧の東京を望む

新宿駅周辺エリア

東京都庁舎の巨大なビル群は現在の新宿のイメージと重なりますが、ここもかつての平成バブル期を象徴する歴史の一部として振り返ってみましょう。

長らく西新宿の顔といえば、戦後の高度経済期に建てられた西新宿高層ビル街でしたが、平成になり新たに新宿副都心としてのランドマークとなったのが東京都庁舎です。
建築界の巨匠・丹下健三氏が設計した建物群は、今見ても圧倒されますよね！

建物の外観を改めて眺めてみるとともに、おすすめしたいのが都庁舎の展望台です。新宿一高いビルの展望台が無料で入場できるわけですからね、是非一度上がってみて下さい。

そこからは近隣の西新宿高層ビル街はもちろんのこと、スカイツリーや東京タワーなども見え、新旧東京の景色が眺められて楽しいですよ。

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東京には素敵な名建築が沢山ありますが、そこでお茶できたり食事できたりすると素敵ですよね。
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新宿の街を歴史散策しませんか？

歴史散歩をキーワードに、新宿の散策スポットを紹介してみました。
新宿の歴史を知ると”こんな新宿の風景知らなかったなあ”なんて、今まで知らなかった新宿の街に出会えますよ。
新宿を歩きに出かけましょう！

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