埼玉県にある川島町は、その名の通り四方を川で囲まれた川の町です。
そんな川島町には、「金笛しょうゆパーク」なる”醤油のテーマパーク”があるらしい!ということで出かけてみました。
パークでは豊かな水源を生かした、昔ながらの製法による醤油工場の見学が気軽にできて楽しかった。また、醤油を味わえるグルメも美味しかった。
そんな美味しくて楽しい、子供から大人まで楽しめる金笛しょうゆパークを紹介します!
目次
『金笛しょうゆパークで、美味しく楽しく工場見学』
「川島町ってどんなところ?」 圏央道でさらに便利に!
埼玉県のほぼ中央に位置している川島町(かわじままち)。
川島町の名の通り、四方を川で囲まれた島のような立地が特徴です。
東に荒川、西に越辺川(おっぺがわ)・都幾川(ときがわ)、南に入間川、北に市野川。
5つの川に囲まれており、水源が豊かなので農業が盛ん。
一方、近年は圏央道の整備とともに、川島ICも開通。
交通の利便性がアップしました。
それにともない企業誘致が進んでおり、圏央道周辺には大きな倉庫が目に付くようになっています。
「金笛しょゆパークとは?」 江戸時代寛政創業
本日はそんな川島町にある、「金笛(きんぶえ)しょうゆパーク」を訪問。
金笛しょうゆパークを運営するのは、醤油製造会社「笛木(ふえき)醤油」。
江戸時代の寛政元年(1789年)に川島の地で醤油作りを創業した、老舗の醤油蔵です。
創業以来約200年間、川に囲まれた自然豊かな環境を生かした、伝統的な醸造方法をおこなってきました。
そんな笛木醤油が、令和元年に工場見学&しょうゆ蔵のレストランを開業。
それがこの「金笛(きんぶえ)しょうゆパーク」なんですよ。
金笛というのは、商品のブランド名だそうです。
入口正面の蔵造の建物には、「しょうゆ蔵レストラン」や直売所が入っています。
「しょうゆ蔵のレストラン」 すったて汁は川島の郷土食
昼時だったので工場見学の予約を入れた後、すぐさまレストランへゴー!
レストランのコンセプトは、「しょうゆの美味しさを、出汁とともに味わう」とのこと。
自家製麺のうどんを中心に、川島の米などが使われたメニューが用意されています。
地の物って感じで良いですね~。
「醤油屋の木桶うどん、2種のおつゆ」を注文。
柔らか角煮をトッピングして、プチ贅沢しちゃいましたよ。
おつゆは、”胡麻味噌すったて汁”と”葱ぶた汁”の2種類。
すったて汁は「生の鯖を丁寧に炙り、麦味噌と白ごま、落花生と一緒にすりつぶしたもの」 だそう。
川島の郷土食だそうですが、コクがあって美味しいですね!
うどんが入っている木桶は、横からみると迫力のフォルム!
中は上げ底なんで、目一杯うどんが入っているわけではないっす。念のため(笑)。
麺はコシがあり、でも硬すぎず、ツルっとしたのど越しが良い感じ。
ホロホロと柔らかい角煮も、ほんのり醤油の香りがする、あっさり味で美味しいです。
テーブルには4種類の醤油が置かれていました。
味見して気に入ったのがあれば、売店で購入できます。
唐辛子しょうゆはありそうだけど、見たことなかったかも。
帰りに購入して帰りました。
ピリ辛好きにはオススメ!
本日は2階席に案内されました。
1階は売店があるので多少ワサワサ感があった。
落ち着いて食べるなら2階席はオススメかも。眺めも良いし。
見下ろすと左側のでっかいトレーラーのような施設に、なにやら人が集まってますね。
食後の探険にゆこっ!
「木桶バウム工房」 食べ歩きに最適!
トレーラーを利用したこの施設は、手づくりバウムクーヘンの工房でした。
ここでは時間限定で、焼き立てのバウムクーヘンを販売しているのですわ。
ちなみに、販売時間以外は閉まっています。
まだ販売しているようなのでトレーラーへ。
食べ歩き用に切り売りもしてるので、食後でもいけるでしょう!
しょうゆ味のカットバウムを購入、220円ナリ。
ホールの4分の1サイズですね。
しっとりとして、ほのかに醤油の香り。
うん、甘すぎない素朴な感じの美味しいバウムクーヘンでしたよ。
焼き立ての販売タイムは、12時~12時半までの時間限定でした。
折角なので、出かける際には時間帯に注意した方が良いかもです。
木桶バウム工房の前は、ガラス張りのミニ・ミュージアムってことになってました。
醤油の原料やもろみ、商品紹介などを展示。
「金笛しょうゆ楽校」 醤油づくりを楽しく見学!
このパークのオススメポイントは、当日の申し込みで、約30分の醤油工場見学「金笛しょうゆ楽校」に気軽に参加できるってことですね。
大人も子供も楽しめますよ!あっ、ありがたいことに参加費は無料です。
ん?楽校(がっこう)の変換が間違っているって?いえ、あってます(笑)。
楽しく学ぶ場所、って意味なんだと思いますよ。
指定の時間になり、工場敷地付近の蔵の軒先に集合。
50ページ強もある、しっかりとした教科書が配られ、しょうゆ楽校のスタートです。
「行きますよ~」という感じで、工場エリアに入ります。
ガイドしてくれるのは、なんと12代目となる現在の社長さん!御自らのご案内となります。
大きくわけて、3箇所の工場見学ができます。
最初の見学は、醤油の原料が置かれる「前蔵」。
この蔵は工場の中でも、比較的古い時代の蔵だそうです。
「醤油を作るのに必要な材料が3つありますが、なんでしょう~?」
そんな感じで、見学は楽しく進んでゆきます。
「秘密の扉がありますが、なんだかわかりますか?」の図です(笑)。
話し上手な社長さんの楽しい説明とともに、テンポ良く見学は進みます。
次に「麹蔵」というエリア。
蒸した大豆と炒って砕いた小麦に、麹菌を混ぜる工程だったと思います(確か。。。)。
大きな木桶に目がゆきますが、最近は醤油の木桶を作る職人さんも減っているとか。
木桶作りのサポートなんかもしている、というお話がありました。
最後が「仕込み蔵」。
お~、醤油工場っぽい場所ですね。
38本の巨大な木樽が並んでいます。
ここでは、仕込まれた諸味(もろみ)という状態のものが、時間をかけて発酵熟成されています。
表面の高さが低い樽は、より熟成が進んだ状態だそうです。
発酵の進み具合によって、色加減が随分と違うのがわかります。
金笛醤油では最低2夏熟成。
一番期間が長いものは、3年間熟成させるそうだ。
けっこう期間が掛かるものなのですね、醤油づくりって。
木樽はこんな感じで埋まっています。
定期的に桶の中身をかき混ぜる作業があるようだが、桶の深さは2m強!
”落下に注意”な危険作業ですな。
気が付けば、あんなところにもでっかい桶が。
こんな感じで、工場見学はきっちり30分で終了。
社長さんは休む間もなく、次の回の見学者の方に向かわれました。
タイトなスケジュールですなぁ。。。
「三つの広場」 巨大木桶が!
規模は大きくないですが、ちょっと遊べる広場なんかもあります。
中庭には、巨大な木桶がどどんっと置いてある。
面白い写真が撮れそうなので、記念にぜひ。
こちらではハンモックで、ゆらゆらのんびりと。
ゲゲゲの鬼太郎の家?違います、巨大木桶です(笑)。
金笛しょうゆパークの詳細情報・アクセス
金笛しょうゆパーク
公式ページ
住所:埼玉県川島町上伊草660(GoogleMapで開く)
営業時間:ショップ10:00~17:00、しょうゆ蔵のレストラン11:30~17:00(麺がなくなり次第終了)
アクセス:
電車)
・東武東上線・JR「川越駅」、または西武新宿線「本川越駅」より、東武バス「東松山・八幡団地」「鴻巣免許センター」行きバスに乗車20分、バス停「伊草小学校前」下車、徒歩5分
車)
・圏央道「川島IC」または「坂戸IC」より5分
・駐車場:普通車27台・大型バス3台可
金笛しょうゆは美味しい醤油、と評判が良いですよ!
しょうゆパークに出かけてみませんか?
気軽に工場見学もできて楽しい、金笛しょうゆパークを紹介しましたがいかがでしたか?
残念ながら今回の記事でお伝えできなかった点。。。、醤油の「香り」です!
醤油ってこんなに良い香りがするものだったかあ、改めて感じました。
是非、行って確かめてみて下さい!
楽しく美味しい一日が過ごせる、しょうゆパークに出かけてみて下さい!
記事の訪問日:2021/5/30
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