男女の仲のみならず、人生における”縁”って大事ですよね!
そんな縁結びのご利益を頂きに、歴史と文化の街・足利市にある「織姫神社」を参拝しませんか?
街を一望する高台の境内には、平等院鳳凰堂をモデルにした鮮やかな朱色の美しい社殿が鎮座します。
その境内に向かう急な階段は、映画のロケ地としても使われているんですよ。
そして見逃せない七色の鳥居なども。。。
見どころが多い織姫神社に出かけてみましょう。
目次
『美しい社殿を持つ織姫神社を参拝』
鑁阿寺や足利学校がある歴史ある街
栃木県南西部に位置する足利市。
中央に渡良瀬川が流れ、周囲には関東平野が広がり、自然豊かな景観に囲まれています。
そんな足利市は、後に室町幕府将軍・足利尊氏にもつながる足利氏発祥の地といわれます。
市内には足利氏館内に建てられた「鑁阿寺(ばんなじ)」が残り、本堂は国宝指定されています。
また、フランシスコ・ザビエルが”坂東の大学”と呼んだ、現存する日本最古の学校の遺跡「足利学校」もあります。
そんなことで、足利市は歴史と文化の街と呼ばれているんですね。
\ 足利学校についてはこちら!/
境内は229段の石段の上に!
かくいう私も本日、鑁阿寺と足利学校を見学したのち、織姫神社の参拝を欲張ってみた次第であります。
移動は電車と徒歩で。
東武鉄道の足利市駅から鑁阿寺・足利学校へは約1.5km。
鑁阿寺・足利学校から織姫神社へは更に約1kmと、運動不足の身には程よい距離の移動でした。
織姫神社に県道沿いに歩いてゆくと。。。おっ!お洒落な朱色の歩道橋が。
織姫歩道橋とあるので到着ですね。
歩道橋を渡った先には、織姫神社の正面入口となる一の鳥居。
境内はこの石段を上がった、ちょっとした小高い山の上にあります。
織姫神社は足利県立自然公園の最南端にあり、ちょうど低山地帯の入口にあたる場所なんだそう。
神社を起点に、ハイキングや低山登山など、自然と触れ合うことができるエリアのようですよ。
自然が近くて、いいですね~。
入口の階段はけっこう急勾配ですねえ。
全部で229段もあるので、気合入れてゆきますよ!
実は境内裏手の駐車場まで、車でのアクセスも可です。
あと、正面左手には「女坂」と呼ばれる迂回路もあり、こちらの石段よりもだいぶ傾斜が緩い道となっています。
ということで、229段を登り切る自信の無い方もご安心下さい。
脚力に不安がなく、私のように運動不足の輩はさっそくスタート!
足利市は古くから織物産業で栄えた街
石段をズンズンと登ってゆくと、中間地点に二の鳥居が現れます。ふうっ。
鳥居下に、「ここから境内まで118段」の標石があります。
さらに。。。「いいわ(=118) 眺望関東平野」ともありますね。
石段の段数は、語呂あわせも考慮して緻密に設計されていることがわかります(笑)。
ちなみに。。。
2016年に公開された、広瀬すずさん主演の映画「ちはやふる-上の句・下の句-」は、約1か月間にわたり足利市内の各所で撮影ロケがおこなわれました。
この織姫神社の長~い階段では、競技かるた部のトレーニングシーンが撮影されているんですよ!
広瀬すずファンの方は、感慨深く階段を登れることでしょうねえ。
二の鳥居周辺には、地元の織物産業の歴史や、その貢献者の碑などがあります。
足利市の織物業の歴史は古く、奈良時代には東大寺に織物を納めていた記録もあるそう。
織姫神社の織姫は織物から結び付いていたものかあ、と今更ながら気づきました。
昭和22年から40年代後半、足利市はトリコットと呼ばれる編物の生地の生産額が、日本最大だったそうなんです。
こちらの胸像は、その発展に寄与した方々とのこと。
織物関連の石碑はほかにもあり、織姫神社には織物産業振興への思いが込められているのが伝わってきます。
眺望良く市内を一望
地元の歴史に触れつつ進み、階段を登り切った。
境内の先に、緑をバックに朱色が映える鮮やかな社殿が現れました。
見栄えがよく、とてもカッコイイ社殿ですね。
標高118mある境内からふり返ってみる。
市内が一望できて眺めが良いです。
入口両脇の凛々しい狛犬の間を抜け、境内へ。
織物の守護神を祀る、美しい社殿
社殿は鮮やかな朱色がきれいで、とても写真映えする社殿ですね。
中央の拝殿両側に翼廊(よくろう)と呼ばれる棟が配された、寝殿造りと呼ばれる建築様式です。
こちらの社殿のデザインのモデルは、平等院鳳凰堂なんだそうですよ。
また凄い建物をモデルにしてますね。。。
- 織姫神社概略
- 宝永2年(1705年):織物産地である足利の守護神として祭神勧請。
- 明治12年(1879年):社殿建立。翌年火災で焼失。
- 昭和12年(1937年):現在の社殿が完成。
祭神は伊勢神宮所管より勧請された、機織(はたおり)をつかさどる天御鉾命(あめのみほこのみこと)と、織女である天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)の二柱となります。
この二祭神は、共同で織物を織って天照大御神に献上した、とされる神様だそうです。
社殿は一見すると木造建築っぽいですが、鉄筋コンクリート造りです。
建築当時は、鉄筋コンクリート製の社殿はまだ珍しい時代だったそうだ。
社殿は国登録有形文化財に指定されています。
「恋人の聖地」 産業振興と縁結びの神様
織り合って生地を作る織物の神様を祀り、御祭神が男女2人である織姫神社。
そのことから、縁結びの神社といわれるようになりました。
さらに足利織姫神社は、「恋人の聖地」に認定されているそうです。
あっ、恋人の聖地って”自称”とか”人呼んで”とかじゃなくて、認定制度があるのね。初めて知りましたよ。
こちらの「愛の鐘」は、2人で鐘を鳴らすと幸せになれるそうですよ。
カップルで参拝されたら鳴らすのを忘れずに。
愛むすび・愛の鍵は社務所で頒布されています。
ピッカピッカですね。
スダジイの御神木
神楽殿は社殿と同時期の建築ですが、こちらは木造建築でした。
こちらも国登録有形文化財に指定されています。
こちらでは、例大祭などで神楽が奉納されます。
社務所脇にあるスダジイの御神木。
真ん丸に揃えられた形が印象的。
「縁結び坂」 七色の鳥居が出現!
参拝を終え下ることにします。
行きは男坂と呼ばれる石段を登りましたが、帰りはこちらの「女坂」から。
女坂には「縁結び坂」の呼び名が付いており、小さな可愛らしい鳥居が続いていますね!
これは楽しそう。
下って行くと、お~、朱色のみならず、青とか黄色の鳥居が現れてきますよ。
縁結び坂には、実は七色の鳥居が続いているんです!
こんなの初めて見たぞ。
紫の鳥居も珍しいなあ。
各色の鳥居をくぐる(=通る)ことには、それぞれ下記のような縁が叶う(=通る)、という願いが込められているそうだ。
七色の鳥居
赤色:よき人と縁結び / 黄色:よき健康と縁結び / 緑色:よき知恵と縁結び
青色:よき人生と縁結び / 若草色:よき学業と縁結び / 朱色:よき仕事と縁結び
紫色:よき経営と縁結び
縁結びっていうと、男女の縁を思い浮かべがち。
でもそれのみならず、人生さまざまな縁との出会いですものね。
なんて、ふと再認識してみたりして。
ホントに七色も?なんて興味津々に進む。
赤と朱色は別の色なのねとか、緑のほかに若草色ときたか!な~んて楽しみながら下りました。
縁結び坂の洒落た余韻を楽しみながら、本日の参拝を終わります。
織姫神社の御朱印
御朱印を社務所で頂きました。
社務所には、小倉優子さんやガレッジセール、U字工事などのタレントさんのサインを見かけました。
カメラ映えする神社でしょうから、メディアからの人気もありそうですねえ。
足利織姫神社の詳細情報・アクセス
足利織姫神社
公式ページ
住所:栃木県足利市西宮町3889番(GoogleMapで開く)
電車)
・東武伊勢崎線「足利市駅」より徒歩30分
・JR両毛線「足利駅」より徒歩30分
・東武「足利市駅」より、生活路線バスあしバスアッシーの小俣線下り、又は松田線下りに乗車して約6分、「通5丁目」下車。
・JR「足利駅」より、生活路線バスあしバスアッシーの行道線上り、又は富田線上り、又は名草線上りに乗車して約10分、「通5丁目」下車。(東武足利市駅経由または、乗換になります。)
★あしバスアッシーの詳細は、足利市の足利市生活路線バス「あしバスアッシー」の案内ページで確認願います。
車)
・北関東自動車道「足利IC」より約10分、「太田桐生IC」より約15分
・東北自動車道「佐野IC」約30分
・無料駐車場は、織姫駐車場(織姫山中腹、本殿右手) 30台、織姫公園駐車場(織姫山頂上、本殿裏) 28台、織姫観光駐車場(昇り口、一の鳥居手前) 13台など
織姫駐車場・織姫公園駐車場に駐車すると、男坂・女坂を通過しないで境内に入ります。
男坂・女坂を歩きたい場合は、一の鳥居手前の織姫観光駐車場への駐車がオススメです!
関東近郊へは、気軽なバス旅で出かけてみない?
織姫神社に参拝に出かけませんか?
とても美しい織姫神社を紹介しましたが、いかがでしたか?
社殿のみならず境内もとても綺麗に整備されており、気持ち良く参拝できました。
また、地元の伝統産業の歴史をとおし、足利の歴史に触れることができたのも良かったなあ。
また来たいな、って思わせる素敵な神社でしたよ。
織姫神社に参拝に出かけてみませんか?
記事の訪問日:2022/8/19
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