【最新記事:2022.12.1】秋の「旧古河庭園」、バラと紅葉を一緒に楽しむ贅沢【東京・北区】

「神田神社(神田明神)」は家康も祈願した江戸総鎮守!平将門伝承の話も【東京・千代田区】

「神田神社(神田明神)」は家康も祈願した江戸総鎮守!平将門伝承の話も【東京・千代田区】

東京の中心地である千代田区に鎮座する「神田神社」を紹介。

神田・日本橋・秋葉原・大手丸の内などの氏神様として、神田明神の名で親しまれる歴史のある神社です。

また、徳川家康が戦勝祈願した神社としても知られ、江戸総鎮守とされています。

祭神として祀られる平将門の伝承や、日本一大きな石の大黒様ほか見どころ多い境内を神社の歴史を交えながら紹介します。

江戸の総鎮守・神田神社参拝

「明神さまの名で親しまれる」

江戸総鎮守「神田神社」

少し遅めの初詣というタイミングの1月上旬、東京都千代田区の「神田神社(神田明神)」を参拝してきました。

国道に面した正面入口の鳥居。ビルに囲まれてややせせこましい入口が、都内の神社らしいたたずまいを感じさせます。

江戸総鎮守「神田神社」

鳥居の扁額は藍色をバックに金色の文字の社名が輝き、シックで恰好良い!「明神さま」の名で親しまれますが、正式名称は「神田神社」。

神田神社は東京都心の神田・日本橋・秋葉原・大手丸の内、旧神田市場・築地魚市場など108町会の総氏神様で、”江戸の総鎮守”と称されています

「隨神門」 隨神像は松下幸之助氏の奉納

江戸総鎮守「神田神社」

鳥居をくぐると、短いながらも雰囲気の良い参道が現れる。屋台も数軒出ていました。

参道の先には神田神社のトレードマークでもある「隨神門(づいしんもん)」が見えてきます。立派な門ですね!

江戸総鎮守「神田神社」

隨神門は、昭和50年(1975年)に昭和天皇の御即位50年記念として再建されました。

総檜造りの2階建てで、朱塗りの艶やかな印象の門です。

1階の正面左右には隨神像が配されています。

像は長崎平和祈念像の制作者で知られる北村西望(せいぼう)氏の監修、奉納者はかのパナソニックの創業者・松下幸之助氏だって!へえ~。

財界人からの崇敬も篤いことがうかがえますね。

江戸総鎮守「神田神社」

門の脇にあった花手水。

江戸総鎮守「神田神社」

本日は随神門からは入場できない様ですね。脇の門から境内へ進みます。

「御神殿」 徳川家康が戦勝祈願

江戸総鎮守「神田神社」

境内正面に鎮座の「御神殿」。本日1月9日でこの参拝待ちの列ですから、三が日の人並みは凄いんでしょうなあ。。。

御神殿は昭和9年(1934年)の建築で、日本初の本格的な鉄骨鉄筋コンクリート・総朱漆(うるし)塗の社殿だそうだ。御神殿は国登録有形文化財です。

建築当時は画期的な神社建築だったようですよ。工法もですが、神社は木造が望ましい!という伝統に対しても。見た目のコンクリート然とした感はないですね。

ちなみに江戸時代に造られた以前の社殿は、残念ながら大正の関東大震災で焼失しています。

江戸総鎮守「神田神社」

建物は拝殿・幣殿・本殿が一体化した権現造(ごんげんづくり)で、屋根を横から見みると複雑な建築構成に見えますね~。

  • 神田神社の御祭神は三神で、
  • ■ 一之宮の大己貴命(おおなむちのみこと)(だいこく様)
  • ■ ニ之宮の少彦名命(すくなひこなのみこと)(えびす様)
  • ■ 三之宮の平将門命(たいらのまさかどのみこと)(まさかど様)
  • が祀られています。

縁結び・商売繁昌・社運降昌・除災厄除・病気平癒など、数多くの御利益を頂けそうです!

江戸総鎮守「神田神社」

神田神社は天平2年(730年)に出雲氏族が創建したと伝わる、江戸東京の中でも最も歴史のある神社のひとつです。

その後の江戸総鎮守への歩みを紹介。

慶長5年(1600年)、徳川家康公が天下分け目の関ヶ原の戦いに臨む際、神田神社で戦勝祈願をしました。すると、9月15日の神田祭の日に見事に勝利し、天下統一を果たしたという事です。

以降、神田祭りは縁起の良い祭りとして絶やさないよう徳川将軍家より命ぜられ、神社は「江戸総鎮守」として幕府・庶民の多くから崇敬を受けるようになりました。

元々の鎮座地は現在の千代田区大手町将門塚周辺でした。江戸幕府が開かれた際、江戸城の表鬼門にあたる現在の地へ移ったという事です。神田祭は江戸三大祭の一つに数えられます

「平将門と首塚について」

江戸総鎮守「神田神社」
御神殿の屋根瓦にいる”火消しの水鳥”、かわいい。。。

祭神としてお祀りされている平将門と、神田神社も深く関わる将門公の首塚を紹介。少し長いですが興味あればご一読を。

  • ■ 平将門は、平安時代中期の関東の豪族でした。
  • ■ 京の朝廷が統治していた当時、関東の国々は国司の圧政に苦しんでいた。将門は国府と戦い追放して市民を開放し、新国家の樹立を宣言。これは平将門の乱と呼ばれます。
  • ■ これにより朝敵とみなされ、派遣された兵により将門は討伐されます。将門の首は、京の都へ送られ河原でさらされた。その際、無念の死を遂げた平将門の首には、不可解な出来事が立て続けに発生しました。
  • ■ その後、首は江戸の地に運ばれ首塚に納められ供養されました。将門の族党が首を持ち帰ったと思われますが、都から体を求めて飛び帰ってきたという伝承が非常に有名です(怖っ~)。
  • ■ 江戸に首塚ができた後も将門の怨念パワーは強く、首塚を移動しようとすると色々と事件が発生したそうですよ!(たまたまかもしれんが。。。)。以降、大手町のビル街の一角にある首塚は、移動されることは無くなりました。

現在、その将門の怨念を鎮め除災厄除の御神徳を頂けているのも、神田神社が将門塚例祭などを通して手厚く供養頂いているおかげ、という事になります。

「狛犬と獅子山」 子落としの石像

江戸総鎮守「神田神社」

御神殿の正面脇を固める狛犬は、御神殿が竣工された時に造られた昭和の狛犬。

江戸総鎮守「神田神社」

この様に真正面を向いている狛犬は珍しいんだとか。

そういわれてみると。。。、拝殿に向かう時に横から狛犬の視線を感じるパターンが多い気はしますね。

江戸総鎮守「神田神社」

御神殿の正面右手脇の「獅子山」です。

親獅子が崖から子の獅子を落とし試練を与える、いわゆる”子落としの石像”です。

江戸時代末期の名工の作だそうだが、関東大震災により子獅子は崩壊したそうです。(写真中央下の白っぽい像が分かるかな?こちらが震災後に造られた子獅子のようだ。)

説明を読まずに岩山を見上げたら、下の方で岩と同化している子獅子を見落としそうになったよ(苦笑)。

「だいこく様とえびす様」 日本一の石の大黒様

江戸総鎮守「神田神社」

境内の入口に近い場所に、御祭神である大黒様の巨大な像があります。

高さは6.6mで、石造りの大黒像としては日本一の大きさだそうです!

小槌も袋もでかいので、福を沢山お持ちとお見受けしました。すかさず並んでお参りした。

江戸総鎮守「神田神社」

二之宮の御祭神・えびす様のご尊像もあります。

で。。。、こちらのえびす様はサーファーか!?一般的なえびす像のイメージとは違い、少々びっくり!

江戸総鎮守「神田神社」

こちら、製作監修は東京藝術大学学長だそうで、アートな感じも納得。

一般的にはおおらなイメージのえびす様ですが、知的で繊細な一味違うえびす像にお会い出来ました。

「祭祀殿・資料館」 神田祭の資料館

江戸総鎮守「神田神社」

御神殿の左手には「祭祀殿・資料館」があります。

建物は3階建て。2階には神田祭に関する資料が、3階には神宝が展示されています。

訪問時は閉館してると思ったのだけど、後日確認したら別棟・文化交流館の地下が入口だった。

*拝観は有料です。(大人300円・学生200円・中学生以下無料)

江戸総鎮守「神田神社」

入口には明暦3年(1657年)の火事で焼失した、徳川三代将軍・家光の時代の江戸城天守閣の模型が展示されてました。

72分の1のスケールだそうですが、なんとこれ、段ボールなどで製作されているそうですよ。すげーなあ~。

「境内社巡り」 江戸神社は地主神

江戸総鎮守「神田神社」

御神殿を取り囲んで境内社や様々な石碑などがあります。

境内社を巡ると神田神社や江戸の歴史も見えてきて楽しいですよ!

江戸総鎮守「神田神社」

最初に出会うのが、こちらの神馬「明(あかり)ちゃん」。明ちゃんは信州生まれの芦毛の牝馬で、名前は明神の”明”から頂いたですよ。

神社では時どき神馬舎を見かけますが、実際に馬がいるのって案外珍しい気がします。

江戸総鎮守「神田神社」
「水神社(魚河岸水神社)」

こちら「水神社(魚河岸水神社)」は徳川家の武運長久と大漁安全を祈願して、市場の守護神として建立されました。

江戸庶民の生活や台所事情との、深い関わりを感じますな。

江戸総鎮守「神田神社」
江戸神社

「江戸神社」というストレートなネーミングの神社を発見!元々は現在の皇居の内に創建されており、江戸最古の地主神だそうですよ。

江戸神社の大神輿は日本有数の華麗な神輿で、通称「千貫神輿(せんがんみこし)」。

千貫神輿はデカくて重たい御神輿を称する呼び名。神田祭に担がれる約200基の神輿の象徴的な存在となります。

御神輿は社殿に納められており、ガラス張り越しに拝観ができます。

江戸総鎮守「神田神社」
末廣稲荷神社

五穀豊穣の神様から商売繁盛のご利益を頂ける、「末廣(すえひろ)稲荷神社」は人気がある様ですね。

入れ替わりで人の列ができてました。

「鳳輦神輿奉安殿」 神田祭は日本三大祭の一つ

江戸総鎮守「神田神社」

「鳳輦・神輿奉安殿(ほうれん・みこしほうあんでん)」は、神田祭で大己貴命がお乗りになる一之宮鳳輦と、少彦名命がお乗りになる二之宮神輿、神田明神大神輿が奉安されています。

祭礼・神田祭は2年に1度行なわれます。神田祭は江戸時代には江戸城内にも入り徳川将軍が上覧したため、御用祭とも天下祭とも呼ばれたそうです!

また、日本三大祭、江戸三大祭のひとつに数えられています。

「銭形平次の碑」と「アニメ・ラブライブ!の聖地」

江戸総鎮守「神田神社」

境内にある様々な石碑の一つ、こちら「銭形平次の碑」。

銭形平次捕物控は野村胡堂(こどう)氏(1882~1963年)の小説。主人公・平次親分が神田明神下台所町に住んでたということで、昭和45年に日本作家クラブの発起により建立されたものだそうです。

江戸総鎮守「神田神社」

一方、こちらは秋葉原や神田周辺が舞台のアニメ「ラブライブ!」シリーズとのコラボ。

銭形平次とアニメ。対照的な新旧文化の聖地というのが面白いなあ。

「文化交流館 EDOCCO」 御神輿の展示も

江戸総鎮守「神田神社」

参拝の休憩には、神田明神文化交流館に立ち寄りましょう。

交流館の名前の「EDOCCO」は”えどっこ”と読みます。読めんかった(笑)。

江戸総鎮守「神田神社」

1階はお守・お札の授与の他、喫茶・軽食コーナーや土産屋があり賑わっています。

旅行先の土産物屋と見紛うばかりの本格的な土産物屋でしたわ。御朱印の頒布場所もこちら。

江戸総鎮守「神田神社」

一角に神田明神の御神輿が飾られていましたよ!

最大高さ140cm、最大幅82cm、重量は90kgで漆塗とあります。

御朱印

江戸総鎮守「神田神社」

訪問した時の御朱印は書置きのみの提供でした。

アクセス

神田神社(神田明神)公式ページ
住所:東京都千代田区外神田2-16-2(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・JR「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩5分、JR「秋葉原駅」電気街口より徒歩7分地下鉄
・東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」1番口より徒歩5分
・東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B1出入口より徒歩5分
・東京メトロ銀座線「末広町駅」より徒歩5分
・東京メトロ日比谷線「秋葉原駅」より徒歩7分
車)
・高速最寄り出口:首都高速都心環状線「神田橋出入口」、首都高速1号上野線 「上野出入口」
・参拝者用駐車場:若干数あり

神田神社に出かけてみませんか?

江戸総鎮守「神田神社」

江戸の歴史が詰まった「神田神社」を紹介しましたがいかがでしたか?

境内を巡るだけでも色々盛り沢山の見どころがありますが、資料館では特別展示企画も行われたりするので、ホームページでイベント情報をチェックして出かけるのも一考かと思います。

江戸総鎮守・神田神社へ参拝に出かけてみませんか?

神田明神のこころ [ 大鳥居 信史 ]

価格:1,760円
(2022/3/9 08:21時点)

神田神社宮司さんが書かれた神田明神さまと神田祭のことなど、そのすべてがわかる本。祭りを通して、神道についても楽しく学べます。

街道をゆく(36)新装版 本所深川散歩、神田界隈 (朝日文庫) [ 司馬遼太郎 ]

価格:1,056円
(2022/3/11 07:53時点)
感想(2件)

司馬遼太郎氏の名著「街道をゆく」が読みやすくなって登場。ニコライ堂、神田明神、神田神保町の古書店街などの神田界隈が登場します。
たまには、少しリッチなお取り寄せを楽しみませんか?

【記事の訪問日:2022/1/9】

近隣のスポットもチェック! 【あわせて読みたい】

東京都千代田区「日枝神社」

東京都千代田区「江戸城跡(皇居東御苑)」

東京都中央区「築地本願寺」

東京都港区「赤坂氷川神社」

東京都渋谷区「丹下健三設計の建築物」

Pocket