「戦場ヶ原」ススキ野とカラマツで黄金色に輝く散策路!【栃木・日光市】

奥日光の自然を満喫できる戦場ヶ原は日光国立公園内に位置して、男体山をはじめとする山々を背景に季節感たっぷりの景色を楽しむことができます。

戦場ヶ原は紅葉の季節が過ぎると、散策路はススキ野とカラマツで黄金色に輝く風景に包まれてゆきます。
そんな季節に歩く戦場ヶ原から小田代原への散策コースの見どころ・歩きどころを紹介!

目次

『明智平展望台』 色づく男体山といろは坂

栃木県奥日光 明智平

10月の最終週の平日、秋の季節感を感じに栃木県日光へ車で訪問しました。
メインの目的は戦場ヶ原でのハイキング。

まずは市内を抜け、いろは坂経由で奥日光方面へと向かいます。
山々が良い感じに色付いていますよ!

栃木県奥日光 明智平

途中の第二いろは坂にある「明智平」からの景色です。
ここからの男体山はゴツゴツとした岩山風景ですが、裾野の方が良い色に紅葉してますね!

平日の9時前ということで、恐れていたいろは坂の渋滞はありませんでした。
坂の走行中は周囲の木々が邪魔で、紅葉自体はほとんど見えませんでした。

栃木県奥日光 明智平

下りの第一いろは坂が見えます。
絵の具をポツンポツンと落としたような、色とりどりの紅葉がいいねえ~。

空いてたんでロープウェーで明智平展望台まで行こうと思ったのですが。。。なんと、強風で一時運行中止。残念!

明智平ロープウェイ公式ページ
住所:栃木県日光市細尾深沢(GoogleMapで開く

『戦場ヶ原』 黄金色に輝く湿地帯を歩く!

「赤沼駐車場・赤沼自然情報センター」 自然研究路入口

栃木県奥日光 戦場ヶ原

いろは坂を抜け、中禅寺湖沿いの国道120号線を道なりに上がって行けば、やがて戦場ヶ原に到着。
一本道なんで道中迷わず行けましたよ。

目印の赤沼茶屋を見つけ、県営の無料駐車場「赤沼駐車場」へと入ります。
駐車場からして、男体山を望む眺望の良いロケーション!心が弾みますね~。

赤沼駐車場は「戦場ヶ原自然研究路」の入口にあり、戦場ヶ原を歩くにはこちらの駐車場が便利。

約1km先にもう一ヶ所「三本松園地駐車場」があります。
そちらはウッドデッキのある展望テラス「戦場ヶ原展望台」があり、戦場ヶ原を一望できます。

食事ができる茶屋もあるので、ドライブの休憩を兼ねて景色を見るのであればそちらが便利。


栃木県奥日光 戦場ヶ原

周辺情報入手のために敷地内の「赤沼自然情報センター」に立ち寄り。
熊の目撃情報の掲示板があった。出会わない事を祈るが。。。

戦場ヶ原の詳細マップを頂きたかったのだが、有料の物しかないみたい。
ほんとかい?ちょっと残念。

必要なら事前での入手がオススメ。
まっ、複雑なルートではないので、案内板を見て歩けば迷わないとは思いますがね。

「戦場ヶ原自然研究路」 日光国立公園

栃木県奥日光 戦場ヶ原
戦場ヶ原がある日光国立公園は、日本の国立公園の中でも最も古いものの一つ。
エリア的には栃木・群馬・福島の三県にまたがります。

火山帯に属する山岳地帯で、火山活動により作られた貴重な自然が楽しめるのが特徴です。
これから歩く湿地帯も、元々は男体山の噴火によってできた湖だったそうですよ。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

では、戦場ヶ原の散策スタート。
本日は天気も良く絶好のハイキング日和!

このエリアは、貴重な湿地帯を保護する目的のラムサール国際条約の登録地域とのこと。
ルールを守って自然を楽しみたいですね。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

200m程歩くと最初の道標が出現しました。

エリア内の遊歩道の構成は比較的シンプル。
湯ノ湖・戦場ヶ原・小田代原(おだしろがはら)・竜頭ノ滝あたりの位置関係を押さえれば、道標もあるので道に迷う事はほぼ無いと思います。

本日は戦場ヶ原を進み、途中から小田代原に入りぐるっと巡って赤沼駐車場に戻るルートを歩いてみます。
距離は4~5kmくらいですね。

まずは道標の湯滝方面に進みます。

「木道の道」 植物の保護と歩きやすさと

栃木県奥日光 戦場ヶ原

本格的に湿地帯の遊歩道に入ってきました。
あ~、これが憧れていた湿原の木道歩きですね!

木道は湿地帯の植物の保護と同時に、歩きやすさ・景色の見やすさ確保の目的のものだそうです。
確かに視点が大分高くなるので、周りの景色が見やすいですね!

自然にも訪問者にも優しい造りだったのね。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

ひょろひょろっとした幹の白樺が、陽の光を浴びて白く輝きます。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

視界が開けると、深い秋色に染まった戦場ヶ原の風景が現れます。
えらく枝分かれして、枯れたような風貌の木も印象的です。

「抜群に透明な湯川」 カラマツが美しく紅葉

栃木県奥日光 戦場ヶ原

美しく紅葉したカラマツが現れてきました。

そうそう、今日は修学旅行とおぼしき小学生の団体が来てました。
すれ違いざま「こんにちは~」って、元気に挨拶してくれましたよ 。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

遊歩道に沿って流れる湯川。
これが抜群の透明度で、感動ものの美しさでした!

栃木県奥日光 戦場ヶ原

戦場ヶ原を象徴するカラマツの木。
紅葉した葉が、秋の陽の光を浴びて輝きます。

こちらも綺麗ですね!

栃木県奥日光 戦場ヶ原

周囲の木々や植物の雰囲気も変化してゆきます。
少しずつなんだけど、その変化を感じるのが楽しい。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

カラマツと白樺のコントラストが美しい散策路が続きます。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

川の水が赤色に染まっている場所がありました。
これは湿原に含まれた鉄分が、バクテリアなどの働きで赤褐色の物質になり沈殿したため、と説明があります。

ふ~ん、不思議な現象ですねえ。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

鉄分が多く養分が少ないこの湿地帯は、木々の育成にとっては厳しい条件のようです。
倒木している木々があちこちで見られます。

「展望台」 男体山と赤城山の合戦の地!?

栃木県奥日光 戦場ヶ原

デッキがある展望台に到着して一息、ふう。
視界が開けて全体を見渡せる場所です。

位置的にも戦場ヶ原の丁度中間地点みたい。
一面濃い黄金色に輝いていますよ!

この辺は春から夏にかけて、湿地性植物を中心に花も楽しめるようです。
ちなみに、道中はご覧の通り売店も自動販売も無いので、飲み物などの持参をお忘れなく!

栃木県奥日光 戦場ヶ原

ところで、そもそもどうして「戦場ヶ原」って名が付いたのでしょう?
んん?栃木は戦国時代は下野国、えっと下野国の大名はというと。。。いや~、違うんですねー。

戦場ヶ原の名の由来ですが。。。いにしえの昔、男体山の神と赤城山の神が中禅寺湖の取り合いをしたらしい。
男体山はヘビ、赤城山はムカデを引き連れ戦ったというという伝承地がこちらだったそうです。

んー、中禅寺湖が取り合いしたくなるほど美しいのは分かるとしても、両者とも大人げないですなあ(笑)。

散策道にはそんなエピソードや自然に関する解説板がいくつもあり、楽しみながら歩けます。
現在地を示す地図の併記があるので、行程の確認にも便利!

栃木県奥日光 戦場ヶ原

展望台入口付近にある、モニュメントの様な奇妙な形の枯れ木。
倒木した木の根っこのようですね。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

枯れ木が印象的な風景。

遠方に背の低いカラマツがありますが、植林されて70年以上経つ老木だそう。
湿地帯の環境の厳しさゆえ、高木になれないらしい。

「青木橋」 水の美しさにため息

栃木県奥日光 戦場ヶ原

歩道の向きが変わると、景色の見え方も変化して新鮮ですねえ。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

やがて再び美しい湯川と再会。
ここでも陽の光を浴びた美しい川面に見惚れます。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

湯川にかかる青木橋を渡ると、また少し風景が変わり、森林が現れてきます。

「小田代原探勝コースへ」 湯本方面との分岐

栃木県奥日光 戦場ヶ原

道は森中の様相になり、足元に苔生す倒木などが見えだしたところで、再び道標。
湯滝・湯ノ湖の湯本方面と、小田代ヶ原方面の分岐点になります。

ここで戦場ヶ原の遊歩道から離れ、小田代原方面へ向かいます。
展望台まで約40分とありますね。頑張ろう~。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

シカの食害防止柵を抜けて森に入ります。
ニホンジカによる植物の食害が一帯の生態系に大きく影響するらしく、その防止策の一環だそうです。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

視界が開けて来ました。
小田代原探勝コースは戦場ヶ原とはまた違う雰囲気になります。
こちらの遊歩道も良い感じだ。

戦場ヶ原では見られなかった高木の森林も現れます。
こちらの方が育成しやすい環境ということなんでしょう。

「黄金色のカラマツが輝く」

栃木県奥日光 戦場ヶ原

紅葉したカラマツの高木の群生が見事!

栃木県奥日光 戦場ヶ原

山を背景に奥行きのある景色が楽しめるポイント。
綺麗ですね!

栃木県奥日光 戦場ヶ原

群生する白い木々が良いアクセントになっています。

「小田代原の展望台」 シンボル・小田代原の貴婦人

栃木県奥日光 戦場ヶ原

やがて視界が開け小田代原の展望台に到着。

おー、あれが小田代原といえば、のシンボルの白樺「小田代原の貴婦人」ですね!
凛として立っている姿は印象的。

栃木県奥日光 戦場ヶ原

展望台には木のベンチがあり、こちらでランチを取るのも気持ち良さそうです!
ちょっとベンチの数は少ないんだが。。。

ここは一般の車は入れないエリアですが、低公害バスというディーゼル・電気併用のハイブリッド型のバスが運行してます。
時間が合えばこれで駐車場に戻るのに使えますよ。

本日はバスの時間が合わなかったので、赤沼駐車場方面の小田代原歩道を歩き駐車場へと帰還しました。

低公害バス詳細ページ
料金:大人(中学生以上) 500円、小人(6才~12才) 250円 ※フリー乗車制。マイカー規制区間では国道を除いてどこでも自由に乗り降り可。
運行区間:赤沼車庫~石楠花橋~小田代原~西ノ湖入口~千手ヶ浜

アクセス

赤沼自然情報センター(赤沼駐車場)
住所:栃木県日光市中宮祠2494(GoogleMapで開く
開館時間:休憩スペース:8時から最終バス到着時間まで、展示スペース:9時から最終バス到着時間まで
開館期間:4月24日~11月30日
休館日:5月~11月:無休、4月 月曜日(祝日の場合、翌日以降に振り替え)
アクセス:
電車)
・東武鉄道「浅草駅」から特急スペーシア、リバティで「東武日光駅」下車
・JR「新宿駅」からJR・東武直通特急で「東武日光駅」下車
・東北新幹線「宇都宮駅」からJR日光線「日光駅」下車
・駅から: 東武バスでJR「日光駅」発、東武日光駅経由「湯元温泉行き」で「赤沼」下車、徒歩約3分
車)
・東北自動車道「宇都宮IC」から日光宇都宮道路に入り、「清滝IC」いろは坂経由約70分
・無料駐車場あり(160台)

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『竜頭ノ滝』 奥日光名瀑三滝の一つ

栃木県奥日光 竜頭ノ滝

日光市内方面への帰りしな、通り道にある竜頭ノ滝へ立ち寄りました。
竜頭ノ滝は、華厳滝・湯滝と共に奥日光名瀑三滝の一つに数えられています。

栃木県奥日光 竜頭ノ滝

竜頭ノ滝は渓流の趣があり、展望台手前の岩で2つに分かれながら滝壺に落ちる姿は、なかなかの趣き。

入口近辺には食事や軽食が楽しめる茶屋もあります。
紅葉シーズンは混みそうなので、時間の余裕を持っての訪問をオススメします。

竜頭ノ滝
住所:栃木県日光市中宮祠(GoogleMapで開く

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戦場ヶ原を歩きに出かけませんか?

栃木県奥日光 戦場ヶ原

戦場ヶ原と小田代原のハイキングコース、いかがでしたか?

今回は関ヶ原の紅葉が終わった季節ならではの、独特の風景の中散策ができて気持ち良かったです。
関ヶ原は四季折々の自然が楽しめそうで、どの季節に出かけても良さそうです。

男体山を始めとした山々の背景を従えた散策道は開放感あり、自然を満喫するにはオススメのスポットですよ!

戦場ヶ原に歩きに出かけてみませんか?



サステナブルにお得な買い物ができるって、いいんじゃない。

【記事の訪問日:2021/10/29】

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