明治神宮外苑の秋の風物詩「イチョウ並木」が美しく黄金に輝く景色を、イチョウ並木のウンチクなども交えながら紹介。
そして、明治神宮外苑からも程近い周辺を散策。
青山通りから赤坂御用地周辺を一周して、迎賓館赤坂離宮までふらりと歩きます。
こちらは東京の新旧の顔に出会える、楽しい散策コースですよ!
目次
『秋の神宮外苑・イチョウ並木を楽しむ』
「イチョウ並木」 黄金に輝くイチョウのトンネル!
11月中旬の天気の良い日、秋の季節感を感じに明治神宮外苑名物の「イチョウ並木」 を見にゆきました。
並木道は道を挟む両側に続き、先が尖った円錐形に樹形されたイチョウが並ぶ姿はとても印象的。
秋の日差しを浴びて、まさに黄金色に美しく輝いていました。
イチョウ並木は青山通り(国道246号)の交差点から、明治神宮外苑の聖徳記念絵画館に向かって伸びる道に植栽されています。
大正15年(1926年)の明治神宮外苑完成に先立って、大正12年に植栽された歴史のあるイチョウ並木だなんだそうですよ。
歩道はまさに黄金のトンネル!
今日は天気も良く、紅葉目当ての歩行者で歩道は大変にぎわってました。
並木道の全長300m。
幅16mの車道の両側に植樹帯と歩道があり、その4列に9m間隔で146本のイチョウが植栽されています。
聖徳記念絵画館に近づくにつれて低いイチョウが植えられており、地盤も絵画館寄りでは1m程ほど下げて造られているそうなんですよ!
遠近法により、絵画館の荘厳さを高める工夫がされているそうです。
それが並木道を端から眺めると、とても立体感を感じる秘密なんですね!へえ~。
この並木道はドラマやCMでも良く使われているそうですよ。
意識せずにテレビなどで見かけている風景、なのかもしれませんね。
明治神宮外苑
公式ページ
住所:東京都新宿区霞ヶ丘町1番1号(GoogleMapで開く)
「イチョウ並木」へのアクセス:
電車)
・東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営大江戸線「青山一丁目駅」下車、徒歩約7分
・東京メトロ銀座線「外苑前駅」下車で徒歩約8分
・都営大江戸線「国立競技場駅」下車で徒歩約10分
・JR「信濃町駅」下車で徒歩約9分、又はJR「千駄ヶ谷駅」下車で徒歩約14分
車)
・首都高速4号新宿線「外苑出口」が最寄りIC
「聖徳記念絵画館」 明治神宮外苑のシンボル
イチョウ並木の先にあり、重厚な独特の風貌を持った巨大な建物。
こちらが、明治神宮外苑のシンボルともいえる「聖徳記念絵画館」です。
明治天皇ゆかりの美術品が収められており、一般公開されています。
(入場の際、施設維持協力金として500円が必要)
建物は国の重要文化財です。
聖徳記念絵画館を中心とした明治神宮外苑は、明治天皇とその皇后・昭憲皇太后のご遺徳を後世に伝えるために設営されました。
絵画館を中心に、憲法記念館(現明治記念館)などの記念建造物と、陸上競技場(現国立競技場)・神宮球場・相撲場などのスポーツ施設が旧青山練兵場跡に造成され、明治神宮に奉献されました。
聖徳記念絵画館
公式ページ
住所:東京都新宿区霞ヶ丘町1番1号(GoogleMapで開く)
開館時間:平常 9:00~17:00(最終入館16:30)、年末年始(12月30日~1月2日) 10:00~17:00(最終入館16:30) *原則年中無休
入場料:500円、絵画館駐車場料金:普通車 1,600円/日
アクセス:
電車)
・JR中央・総武線「信濃町駅」より徒歩約5分
・都営大江戸線「国立競技場駅」より徒歩約5分
・東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営大江戸線「青山一丁目駅」より徒歩10分
車)
・首都高速4号新宿線「外苑出口」が最寄りIC
「国立競技場」 隈研吾氏の設計
そして、新しいスタジアムとして生まれ変わった国立競技場が見えます。
建物の設計は、日本を代表する建築家の一人である隈研吾(くまけんご)氏によるもの。
木材や植栽がふんだんに使われているのが建物の特徴です。
現在は一般開放はされておらず、令和3年(2021年)7月に開催予定の東京オリンピックに向けて準備中です。
令和の東京オリンピックは、どんなオリンピックになるんでしょうね。
国立競技場
公式ページ
住所:東京都新宿区霞ヶ丘町10-1(GoogleMapで開く)
アクセス:
電車)
・ 都営大江戸線「国立競技場駅」A2出口から徒歩約1分
・ 東京メトロ銀座線「外苑前駅」3番出口から徒歩約9分
・JR総武線各駅停車「千駄ヶ谷駅」・「信濃町駅」から徒歩約5分
『赤坂御用地周辺散策』 紅葉が美しい
明治神宮外苑のイチョウ並木を楽しんだ後、ちょっと歩き足りなかったゆえ(笑)、周辺散策。
地下鉄「青山一丁目駅」あたりから、赤坂御用地周辺をぐるっと歩いてみました。
この辺は都心にも関わらず閑静なエリアで、散策には良いですね!
赤坂御用地の木々も良い感じに色付いており、秋の季節感を感じさせます。
「青山通りの散策」 丹下健三設計の草月会館
青山通り沿いにある「草月会館」。
日本の建築界の巨匠・丹下健三氏の設計によって、昭和52年(1977年)に竣工された建物です。
おー、全面ガラス張りの壁面に街路樹や御用邸の木々が映し込まれ、あたかも外壁のデザインのようだ。
一見無機質な建築物に見えて、実は周囲の四季折々を外観に取り込む演出は、なかなか心憎い!
赤坂コミュニティーぷらざは支所などが入った港区の施設。
区民センター手前の三角形の建物と、後方のマンションが一体化した施設。
区民センターにしては洒落た建物ですな。
このエリアを象徴するなリッチ系な車のディーラですね。
ショールームになっているんで、車好きならば見るだけでも楽しめそうですよ。
モダンな建物の老舗の和菓子屋さん「とらや赤坂店」 。
ショップと甘味処などがあるそうです。
格調高く、洒落た感じですねえ。
「ホテルニューオータニ東京・ 迎賓館 赤坂離宮」
青山通りから外れて、 赤坂御用地に沿った周囲の道を歩きます。
この辺もしっとりした雰囲気で、散歩には良いですね!
かつての江戸城の外濠跡、弁慶濠を挟んで見えるホテルニューオータニ東京。
昭和39年(1964年)の東京オリンピック開催に合わせて竣工された、昭和を代表するホテルですね。
江戸時代には彦根藩・井伊家中屋敷の大名庭園があった場所だそうです。
散策の終点は「迎賓館 赤坂離宮」。
世界各国の国王・大統領・首相などの国賓をお迎えしたり、主要国首脳会議などの国際会議の場としても使用されます。
迎賓館赤坂離宮は明治42年(1909年)に東宮御所として建設ました。
日本では、唯一のネオ・バロック様式による宮殿建築物だそうですよ。
一般での参観も可能とのこと。
また日を改めて見学に訪問してみたいと思います。
迎賓館 赤坂離宮
公式ページ
住所:東京都港区元赤坂2-1-1 (GoogleMapで開く)
参観料(通常):
・本館・庭園: 一般1,500円、大学生1,000円、中高生500円、小学生以下無料
・和風別館・本館・庭園: 一般2,000円、大学生1,500円、中高生700円 *小学生以下は参観できません
・和風別館・庭園: 一般1,500円、大学生1,000円、中高生500円 *小学生以下は参観できません
・庭園:一般300円、大学生以下無料
アクセス:
電車)
・中央線・総武線「四ッ谷」駅下車、赤坂口より徒歩約7分
・東京メトロ・丸ノ内線「四ッ谷」駅下車、1番出口より徒歩約7分
・東京メトロ・南北線「四ッ谷」駅下車、2番出口より徒歩約7分
※迎賓館には駐車場及び駐輪場が無いので、公共交通機関をご利用下さい。
神宮外苑周辺の散策に出かけませんか?
明治神宮外苑のイチョウ並木から、赤坂御用地周辺までの散策を紹介しましたが、いかがでしたか?
東京都心にありながらこの辺は落ち着きのある閑静なエリアも多く、散策するには良いですね。
過ごしやすい季節に、ふらっと出かけてみませんか?
記事の訪問日:2020/11/18
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