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【福岡】宗像市「大島」 ~世界遺産『神宿る島』宗像・沖ノ島を知る旅 ~

【福岡】宗像市「大島」 ~世界遺産『神宿る島』宗像・沖ノ島を知る旅 ~
宗像市大島 宗像大社中津宮

『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群は2017年にユネスコの世界遺産に認定されました。
文化遺産の内容としては、沖ノ島にある「宗像大社沖津宮」、大島にある「宗像大社沖津宮遙拝所」「宗像大社中津宮」、九州本土にある「宗像大社辺津宮」「新原・奴山古墳群」で構成されています。

そのうち今回の紀行記は、大島にある「宗像大社沖津宮遙拝所」「宗像大社中津宮」にスポットを当てて紹介しています。

「宗像大社」 と、「海の正倉院」と呼ばれる沖ノ島について

宗像大社は、日本神話に登場する日本最古の神社の一つです。御祭神は、天照大神の三女神で、沖津宮、中津宮、辺津宮にそれぞれ祀られ、この三宮を総称して、宗像大社といいます。
・田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
『日本書紀(720年)』には、天照大神から宗像三女神へ「歴代天皇をお助けすれば、歴代天皇が祀るでしょう」という言葉が残されています。これは宗像が日本における最初の国際港であったため、海外との外交、貿易、国防的な機能を果たせば、天皇が祀るとされ、それは沖ノ島から出土した約八万点の国宝からも国家祭祀の痕跡が裏付けています。

(出典:宗像大社公式ホームページ https://munakata-taisha.or.jp/yuisyo.html

九州本土から約60km離れた玄界灘沖に位置し「海の正倉院」とも呼ばれる沖ノ島ですが、一般には訪問できない場所となっておりなお一層想像力を掻き立てられます。
沖ノ島は訪問できませんが「宗像大社中津宮」がある大島には「宗像大社沖津宮遙拝所」というご神体として遥拝出来る場所があります
沖ノ島に少しでも近い大島で、少しでも『神宿る島』の魅力に触れるべく出かけてみました。

宗像市大島:中津宮・沖津宮遙拝所を訪ねる離島への小さな船旅

大島は福岡で一番大きい島で福岡県本土から6.5キロ離れた位置にあります。
調べてみると大島は福岡市内からでもアクセス可能な比較的近距離にあることが分かりました。

神湊港から離島 大島へ、港へは福岡市内からも比較的近い!

宗像市大島 神湊港渡船ターミナル

大島へは宗像市の神湊(こうのみなと)波止場から船で渡ることになります。
この波止場へのアクセスは、一般的にはJR鹿児島本線で近隣の東郷駅へ移動しそこからバスで移動が通常ルートですが、土日祝限定で一日一本だけ福岡市内の天神から「特急むなかた号」というバスが神湊の波止場まで直通で行きます。運賃は片道1,020円で乗車時間は約一時間。
これは都合が合えば便利で、今回はこれを利用してアクセスしました。予約も不要。

~「特急むなかた号」情報~
■特急むなかた号の最新の時刻表・料金は、西鉄ホームページで確認してからお出かけ下さい。(西鉄 時刻運賃検索:https://jik.nishitetsu.jp/
 *停留所名:福岡市内発「天神日銀前」/ 宗像市神湊発「神湊波止場」
西鉄「むなかた号」の往復乗車券の企画乗車券:大島島内の施設利用券、大島観光バス「グランシマール」1日フリー乗車券などがセットになっています。ご参考まで。
 宗像市大島 大島行きフェリー
神湊発 大島行きフェリー おおしま号
宗像市大島 大島行きフェリー

フェリーと旅客船の2隻体制で、一日7往復の運行をしています。

さあ乗船です。神湊港から大島港へは約25分程度で到着します。乗船している客層を見て察するに。。。8割が観光客、残りは釣り人かなあ。
島中を走り回ってやるぞ、という自転車を持ち込んだスポーティーなお兄さん方も見受けられます。

宗像市大島フェリー
~市営渡船大島航路情報~
[所要時間] フェリー「おおしま」で約25分、旅客船「しおかぜ」で約15分
[運賃] 大人:570円(小学生を除く12歳以上)/ 小児:290円(1歳以上12歳までの小学生。小学校就学前の子供は 大人同伴1人につき1人無料。) ※自動車航送運賃:市営渡船大島航路のページ参照
[時刻表](神湊発)フェリー:第1便:7時40分・第2便:9時25分・第4便:13時50分・第6便:17時10分・第7便:19時00分 / 旅客船:第3便:11時15分・第5便:15時30分 (大島発)フェリー:第1便:6時50分・第2便:8時35分・第4便:13時00分・第6便:16時20分・第7便:18時00分 / 旅客船:第3便:10時15分・第5便:14時40分  *以上、2020年12月現在 
[運行情報] 九州のりものinfo.comで検索できます

まずは大島島内での移動手段の確保が必要

宗像市大島
宗像市大島

大島が見えてきました。堤防には釣り人。
大島は約700人くらいの住民がいる島で、住人のほとんどの方が漁業をはじめ海に関連する仕事をされています。

大島マップ
大島マップ(出典:https://www.okinoshima-heritage.jp/

大島は周囲約15km広さで、歩きで一通り周るのは厳しいと思います。
乗り物を利用した島内の移動手段は下記になります。
・カーフェリーで自家用車ごと渡り車で移動。
・島に1台だけあるタクシーで移動。料金は8,000円程度。(取扱い会社:みなとタクシー
・観光路線バス利用。日によって「グランシマール号(定員29人)」「みあれ号(定員14人)」使い分けで1日7便。料金は1乗車:300円/ 1日乗車券:800円。(取扱い会社:西鉄、みなとタクシー)
・フェリーターミナルでレンタサイクル。電動アシスト車が20台。料金500円。

宗像市大島 本日の相棒

ジャジャーン、本日の相棒はレンタサイクルにしてみました。上記、自転車の持ち込みという選択肢もありますね。では出発。
電動アシストでグ~です。実は初めて乗りましたが楽ちんですね 。 自転車は台数に限りがあるので要注意です。

「宗像大社中津宮」は七夕伝説発祥地とも言われます

宗像市大島 宗像大社中津宮

フェリーポートからもほど近い「宗像大社中津宮」を最初の島巡りポイントとしました。

 宗像市大島 宗像大社中津宮  本殿
宗像大社中津宮本殿

宗像大社には宗像三女神が祀られていますが、ここ中津宮には三女神の一柱である湍津姫神 (たぎつひめのかみ) が祀られています。

鳥居は海の守り神の如く海に向かって佇んでおり、海を隔てたその先は九州本土の宗像大社・辺津宮と向かい合っています。

宗像市大島 宗像大社中津宮

本殿の裏手からは御嶽山の山頂への970m参道が続いています。
その先の標高224mの山頂には「御嶽神社」があり、そこからは宗像地域全体を見渡すことができます。

宗像市大島

中津宮は七夕伝説発祥の地とも言われており、境内の川は「天の川」と呼ばれそれを挟むように牽牛 (けんぎゅう) 神社・織女 (しょくじょ) 神社の小さな社が祀られています。

8月1日~7日までは七夕飾りが施され、7日の夕刻にはステージでイベントも開催されます。7日は大島港から午後9時30分発の臨時船も運行されます。
離島で過ごす七夕祭りというのも神秘的な雰囲気が味わえそうですね。

「沖津宮遙拝所」玄界灘に向かい佇む

宗像市大島 宗像大社沖津宮遙拝所
宗像大社沖津宮遙拝所

中津宮とは島の反対側に位置する「宗像大社沖津宮遙拝所(ようはいしょ)」 は島のハイライトといえるポイントです。
玄界灘に向かった山裾にポツンと建つ様は、自然に向かって対峙するというよりは、”自然にあらがわずに静かにたたずむ”、そんな、風景に溶け込んだ印象を感じました。

沖ノ島は女人禁制の島で女性はここから沖ノ島を拝観する場所でした。沖ノ島には田心姫神(たごりひめのかみ)という女性の神様が祀られているので神様が嫉妬しない様に禁制になったという説や、単に女性には危険な場所だったからなど、諸説ある様です。

宗像市大島 宗像大社沖津宮遙拝所
宗像市大島 宗像大社沖津宮遙拝所

実は2017年までは全国公募の男性約200人のみが参加できる沖津宮現地大祭で年に一度一般人の入島が許されていました。2018年以降は女性のみならず神職以外は原則入島できない事になっています。
世界遺産の選定の過程で、沖ノ島に関しては「女性蔑視のしきたりでけしからん!」なんて意見もあったみたいですが。。。、現在は男女平等という事になりますな。

沖ノ島には女人禁制の他にも守られている掟があり、上陸時には海中での禊、一木一草一石たりとも持ち出すことができないなどが今も厳重に守られています。

宗像市大島 宗像大社沖津宮遙拝所
宗像市大島 宗像大社沖津宮遙拝所

天気が良い日はここから沖ノ島が見えるとありますが、目を凝らしても。。。、残念ながら見えませんでした。
他の訪問者も「見えたか?」「いや、見えねえな。」と話をしていました。私の心が濁っていたから見えないとかそういう訳でもなかった様で(笑)、天候の状態によって見えたり見えなかったりするみたいです。

「砲台跡」ある意味離島ならではの風景かも

大島には宗像大社以外にもいくつか見どころがあります。日帰りの場合は帰りのフェリーの時間に注意した方が良いですね

宗像市大島 砲台跡
宗像市大島 砲台跡 (内部)
砲台跡

明治初期の陸軍の創設以来、戦争のたびに北部九州沿岸一帯の要塞では砲台の建設や補強をして、防衛の強化を図ってきました。
大島の砲台は、昭和11年に完成したといわれ、昭和20年には砲兵部隊が緊急配備されました。
当時、大砲(15センチキャノン砲)が4門備えられていました。砲台が備えられていたコンクリートの分厚い基礎は今も残っています。また、敵艦の距離や速度を測るための観測所も当時の姿を色濃く残しています。

出典: 宗像観光ガイド http://www.muna-tabi.jp/k006/100/030/090/20150323153605.html

一見穏やかな雰囲気のこの島にも戦中の痕跡が残っているのですね。
対外国の最先端にあるので、ある意味離島ならではの風景なのかもしれません。

「風車展望所」ここは本当に素晴らしい景観

宗像市大島 ポツンと風車展望所

溜息が出るほど絵になります。
「風車展望所」は玄界灘をぐるっと見渡せる素晴らしい景観が楽しめる場所です。

宗像市大島 風車
風車展望所
宗像市大島 未開の離島感があります
未開の離島感が楽しめます

この島本当に未開の離島感があり非日常を味わえます。
島全体はアップダウンがあるので自転車で回るのも結構な体力を使います。
あと、日影がないので真夏の暑い日は日射病・熱射病に要注意ですね。

「夢の小夜島」と、向かいにある「大島交流館」

宗像市大島 夢の小夜島(さよしま)
夢の小夜島

フェリーの港に比較的近い場所にある「夢の小夜島(さよしま)」は、海中に立つ朱色の鳥居と松の緑が美しく小さな島を飾る可愛らしい海辺のスポットです。周囲の水深が浅いので潮が引いた時は歩いて渡ることもできます。
このあたりは「かんす海水浴場」という整備された人工の海水浴場になっています。

「かんす海水浴場」 の向かいには、写真やパネルで島を紹介している「大島交流館」があります 。入場無料なので時間があればのぞいてみて下さい。

大島の食事処や宿泊施設は?

宗像市大島 カレーパンと冷たいお飲み物で一息

本日は大島渡船ターミナル2階のカフェで美味しいカレーパンと冷たいお飲み物(昼間っからすいません。。。)を頂き、渡船の時間に合わせて滞在2時間での撤収でした。

~宿泊施設について~
宿泊施設は、素泊まりもできるリーズナブルな民宿から、一日一組のみの離島エグゼクティブが味わえる宿まで様々10か所ほどあります。

「STAY & ACTIVITIES MINAWA」(公式ページ:http://minawa.jp/
 住所:福岡県宗像市大島字神崎2695-63
 * 一日一組のみ 。グループでの利用がお得かも。

「民宿 まなべ」(公式ページ:http://www.mars.dti.ne.jp/oosima/
 住所:福岡県宗像市大島1289
 *なんと!沖津宮遙拝所が宿から見える場所。

他、宿の一覧は宗像観光ガイド参照下さい。

食事処については、食事処マップ(掲載情報は2019年11月時点)を参考にしてみて下さい。

宗像市大島

お土産!:御朱印

宗像市大島 御朱印

お土産!:御朱印
御朱印をお土産扱いすると怒られるかもしれませせんが。。。、中津宮では中津宮の御朱印だけで無く、沖津宮の遙拝の御朱印書いて頂けるのでお得な気分になれました。 初穂料は2件分です。 (単に沖津宮遙拝所に神社の人が居ないからここで、という理由だとは思いますが。)

アクセス・お役立ち情報

宗像市大島は世界遺産に出会える素晴らしさもありますが、博多から一時間半程度の時間でこんな離島に来れる事自体がちょっと非日常的でワクワクな旅が味わえました。
皆さんも福岡観光の選択肢に宗像大島を入れてみてはどうでしょうか?

【記事の訪問日:2019/9/14】

Memo
宗像大社中津宮
住所:福岡県宗像市大島1811(GoogleMapで開く

アクセス:
主要駅から最寄り駅(JR東郷駅)まで: JR鹿児島本線で、JR博多駅から約30分、JR小倉駅からは快速約40分
JR東郷駅から神湊港まで: 福間行きバス(神湊経由)で「神湊波止場」まで約20分
神湊から大島まで: 市営渡船「しおかぜ」またはフェリー「おおしま」で大島港へ神湊発・大島発一日各7便(乗船時間:しおかぜ約15分、おおしま約25分)、フェリーは車・バイクの乗車可  *大島渡船運航時刻表:大島渡船運航時刻表

参考情報ページ:
世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 https://www.okinoshima-heritage.jp/
宗像大社 (公式ホームページ:https://munakata-taisha.or.jp/
宗像大島.com http://munakataoshima.com/index.html

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