都心で無国籍な異国情緒に出会え、周辺でグルメや素晴らしい景観にも出会える「築地本願寺」を参拝する一日を紹介します。
「ここ、ホントに日本のお寺だっけ？」と思わずトリップしちゃった後、墨田川沿いの外国人居留地などあまり知られていない散策スポットを歩きます。
築地本願寺を中心に、墨田川周辺でのんびり一日過ごしに出かけませんか？
『築地本願寺』 建物も取り組みも斬新!!
「摩訶不思議な建築物」 インド様式の建築
何はともあれ、築地本願寺の本堂外観写真をご覧頂きました。
初見であれば、この建物は何だ！って思いませんか？
以前、地下鉄・築地駅で降りて、築地場外へ向かう時にこちらの建物と遭遇。いつかゆっくり見学したい！と思って本日の訪問に至るんですね～。
築地本願寺は浄土真宗の寺院です。最初にこのお寺の歴史的な概略を紹介。
- 1617年（元和3年）：西本願寺（京都）の別院として、浅草・横山町に建立。
- 1657年（明暦3年）：明暦の大火で焼失。
- 1679年（延宝7年）：幕府より与えられた八丁堀の海上を埋めて地を築き再建。
- 1923年（大正12年）：関東大震災の火災で焼失。
- 1934年（昭和9年）：建築家 伊東忠太氏の設計により現本堂が落成。
見た目では時代感も良く分からないですが、昭和の建築物なんですね。昭和にこんな建物が造られたっていうのも、ある意味凄いな。
「本堂」「門柱（正面・北門・南門）」「石堀」が国の重要文化財に指定されています。
本堂はコンクリートでインド様式に作られており、日本の寺院のイメージからするとかなり異色 。
正面に鎮座する獅子。”スフィンクスの様な”って形容がピッタリ！
シックな装飾だが、寺院でのステンドグラスは珍しいのでは！？
案内板に”You Tubeで本堂をLive配信中”とありました。
参拝のリモート対応とは！今どきの先端の対応がされてるんですね。
「設計者は妖怪研究者!?」 設計者・伊東忠太氏
本堂に入ると出会える、一風変わった動物達を紹介しましょう！
う～ん、ここは本当に日本のお寺なのか？って感じがしませんかあ？
東大名誉教授で文化財の保存にも尽力して、1943年に文化勲章受章を授与。同26年には文化功労者に選ばれており、日本の建築史に多大なる貢献をされた人物。
設計した建築物には京都・平安神宮や明治神宮など、名建築物の名が挙がってきます。
伊東氏は日本建築の源流を求めて中国・インド・トルコなどに留学するなどのアプローチをされてました。
建築界では大先生ということになりますな。
一方で「妖怪研究」という変りダネの著書があったりするそうで、「なるほどね。。。」って。なんか親近感が湧いたりもします（笑）。
んで、この驚愕の建物を造らせた築地本願寺側にも、懐の深さを感じますなあ。
「築地本願寺カフェ」 SNS映え!?
築地本願寺は建物だけでなく、実は取り組みも斬新！
まず珍しいのが。。。。本堂で行われるパイプオルガンコンサート！ここ、教会じゃないよね？
毎月最終金曜日開催の”ランチタイムコンサート”や、”ナイトタイムコンサート”（築地本願寺倶楽部会員向け）が行われています。
いやー、楽しげだなあ～。
インフォメーションセンター内には「築地本願寺カフェ Tsumugi」があります。
カフェ自体は珍しくないのですが、こちらの数量限定「18品の朝ごはん」がSNS映えする！と知る人ぞ知る大評判メニュー！朝は行列ができるそうです。やるね～。
その他、築地場外市場のお店のおつまみ、オリジナルのブレンドティーやスイーツ、アルコール類が集まっています。客層を見ても、老若男女が集える楽し気な場所になっていますねー。
信者でなくても出かけてみたくなるでしょ？既に築地本願寺の術中にハマってますよ、我々（笑）。
あと、館内には一般向けの宿泊施設もあり、1人一泊5,000円から宿泊できるそうです（食事代は別）。
さらにさらに。。。、入会金・年会費無料の「築地本願寺倶楽部」に入会すると、各種「よろず僧談(そうだん)」（←いや、字間違っていませんよ）や、婚活向けの「築地の寺婚」サービスを利用できたりします。
現代ならではの新しいスタイルのお寺に、正直びっくりしました！
築地本願寺へのアクセス
住所：東京都中央区築地3-15-1 （GoogleMapで開く）
アクセス：
電車）
・東京メトロ日比谷線「築地駅」出口1直結、東京メトロ有楽町線「新富町駅」出口4より徒歩約5分
・都営地下鉄浅草線「東銀座駅」出口5より徒歩約5分、都営地下鉄大江戸線「築地市場駅」出口A1より徒歩約5分
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カンブリア宮殿でも注目された築地本願寺の改革。社外取締役が語る興味深いマーケティング論。
『築地場外市場』 ランチは健在
「築地場外」が 築地本願寺の目と鼻の先にありますので、ランチはこちらにしました！
混雑具合は本日祝日であることを考えると、市場があった頃との比較で全然少ないですね。まー、当然ですが。
それでも、昼時でどこのお店も並ばないと入れない感じ。しばし、ウロウロさ迷います。
比較的リーズナブルな値段に見えた、こちらのお店に並びます。
本鮪入り海鮮4種丼を頂きました。1,364円で大盛無料の味噌汁付！いいじゃないか、旨し！
ただこの席 。。。、通行人の接近が気になり、落ち着きませんでしたね（苦笑）。
住所：東京都中央区築地4丁目16−16番2号 （GoogleMapで開く）
アクセス：
電車）
・都営大江戸線「築地市場駅」A1出口より徒歩1分
・東京メトロ日比谷線「築地駅」1番・2番出口より徒歩1分
・東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座駅」5番・6番出口より徒歩5分
『聖路加ガーデン』 墨田川を眺望！
腹ごなしを兼ねて、墨田川沿いのリバーサイドを散策します。
こちらの巨大なツインタワーは「聖路加(せいるか)セントルークスタワー」。
ホテル・レストラン、スポーツクラブなどの機能を持つ多機能な複合施設 。月島側には高層タワーがあるイメージですが、こちらにもあるんですね。
こちらのビルに来た目的は。。。46階から墨田川を望む景色だ！この眺望が見られるのは結構穴場じゃないかい？
手前の橋が勝鬨(かちどき)橋、左は月島。
こちらは、佃島方面。絶景なウォーターフロントの景色。
住所：東京都中央区明石町8-1 （GoogleMapで開く）
アクセス：
電車）
・東京メトロ日比谷線「築地駅」より徒歩7分、東京メトロ有楽町線「新富町駅」より徒歩8分
飲食店情報：1・2階に食事処あり。47階に隅田川・東京タワー・スカイツリーなどが一望出来る天空レストランがありオススメ。
『トイスラー記念館』 外国人居留地跡
聖路加セントルークスタワーから少し歩いた所に、歴史のあるキリスト教系の病院・聖路加国際病院があります。
その庭の一角に所在するのが、昭和8年（1933年）創建のヨーロッパの山荘風の建物「トイスラー記念館」。
これは、1901年（明治34年）に聖路加国際病院を設立した、米国聖公会の宣教医師ルドルフ・トイスラーから名が取られたゆかりの建物です。
そして、明治時代にはこの辺り一帯に外国人居留地があったそうです。
商館や商社も多く商業都市として繁栄した横浜と異なり、築地には公使館や領事館が置かれ、宣教師･医師･教師などの知識人たちが開いた教会や学校も数多く作られました。
（出典：東京都立中央図書館）
青山学院や立教学院、明治学院、女子聖学院など、この場所を発祥の地とするキリスト教系の学校も数多く設立されたそうです。
へえー、知らなかったなあ。
トイスラー記念館前にある、明治8年（1875年）に建てられたアメリカ公使館の跡碑。
当時この地に建ち並んでいた洋館群は、残念ながら大正12年（1923年）の関東大震災で全て失われたそうです。
築地に外国人居留地があったなんて知りませんでした！ぷらっと歩いて、町の意外な歴史に出会えるのは楽しいですね！
住所：東京都中央区明石町10(聖路加国際病院内)（GoogleMapで開く）
築地本願寺周辺歩きマップ
紹介したスポットの地図です。参考にされて下さい！
出かけてみませんか？
いかがでしたか？築地本願寺は古い物と、新しいものやコトが混然一体となってとても興味深いお寺でした。
築地本願寺周辺エリアについても、新しいものや歴史あるものが混在していて散策して面白いエリアだと思いました！
築地本願寺とその周辺に出かけてみませんか？
サステナブルにお得な買い物ができるって、いいんじゃない。
【記事の訪問日：2020/9/21】
