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江戸時代、越谷には徳川将軍家の御殿があり、その御殿には家康や秀忠が鷹狩の際に宿泊しました。
御殿の所在地は本日紹介する「越谷久伊豆神社」にも程近く、2代将軍秀忠・3代将軍家光が参拝・休憩したと伝えられます。
そんな徳川家ゆかりの神社でもある、越谷久伊豆神社の見どころを紹介します。
越谷久伊豆神社を参拝
「越谷久伊豆神社と越ヶ谷御殿」

そして、街道から少し離れた場所には越ヶ谷御殿があり、徳川家康・秀忠がしばしば鷹狩の際に訪れて泊まってたという記録が残ります。
また鷹狩の際、2代将軍秀忠・3代将軍家光が久伊豆神社で参拝・休憩したと伝えられ、徳川家とゆかりの深い神社になります。
久伊豆神社の参道入口から元荒川沿いを約300m程歩いた場所に、「越ヶ谷御殿跡」の碑が建ってます。

「緑に囲まれた長い参道」 植物園や緑の公園

参道に入ると「第一鳥居」があり、その先に緑に囲まれた道が続きます。
こんな風にすっと真っすぐ伸びた参道を歩きつつ、境内へ向かうのは気持ちが良いものです。
参道沿いには「越谷アリタキ植物園」や緑地公園「緑の森公園」もあり、とても自然を感じられるエリアになっています。

ここから境内ですね。

境内入口脇のモミジの紅葉が見頃でした!
「第三鳥居」 伊勢神宮の古材で再建

神社の創建年代は不詳ですが、平安時代に武士団武蔵七党(関東各地の血縁武士集団)の一つ、私市党(加須市騎西)の崇敬が篤かったといわれます。
除災招福の神として、武士や庶民の信仰を古くから集めてきた神社だそうです。

参道の一番奥に「第三鳥居」。
太さ約60cmの木曽ヒノキ材で高さ7.5m・幅は8.5m。
平成7年(1995年)には、この鳥居を久伊豆神社に曳き入れる「越谷お木曳祭」が行われたそうです。
伊勢神宮には、式年遷宮に使う御用材を運ぶ奉曳車(ほうえいしゃ)と呼ばれる木曵き専用車があり、これを借用したとの事(さすが伊勢神宮!)。
これは2000人以上が参加するビッグイベントとなったそうですよ!
「手水舎」 江戸時代の凝った造り

「手水舎」は江戸時代の延宝3年(1675年)築の古い物です。

そしてこの神社の神紋は立葵。
徳川家から葵紋の使用が特別に許可されており、そこからも関係性が伺えます。

手水舎の後方ある「御霊水(ごれいすい)」。
元々は湧水だったそうなんですが、関東大震災後自噴しなくなり、現在は地下の深層から汲み上げをしているそうです。
「拝殿・本殿」 江戸時代築の本殿

参道の奥手の木々をバックにした、落ち着いた雰囲気の拝殿が見えてきます。

正面からは分かりませんでしたが、唐破風の庇が突き出て奥行きのある入口部になってます。
雨の日でも濡れずに参拝ができそうですわ。

拝殿脇を固める端正な感じの狛犬。
台座に文政10年(1827年)とあるので、江戸時代後半の狛犬さんですね。

社殿の横から裏手にまわれ、透かし塀越しに本殿が拝見できます。
本殿は、江戸時代の寛政元年(1789年)に建造された三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の建物。
正面側(写真左手)が、庇のように前へ張り出した様式です。

主祭神は、国造りの大神・縁結びの神・福の神として知られる大国主命(おおくにぬしのみこと)と、その御子神で福の神である言代主命(ことしろぬしのみこと)が祀られています。
配祀として高照姫命(たかてるひめのみこと)・溝咋姫命(みぞくいひめのみこと)・天穂日命(あめほひのみこと)が祀られています。
併せて五柱となると、様々な御利益が頂けそうですなあ。
「境内摂末社」 八坂神社ほか

本殿裏手の北側には、7社の末社があります。
参拝路を真っすぐ進んだ場所にあり、鳥居と大きめの祠を持っているのが「八坂神社」。

本殿裏手に向かって並ぶ末社。
手前から御嶽神社・三峯神社・天満宮・五前神社・諏訪神社・稲荷神社。
木々に囲まれて静けさに包まれた、落ち着いた雰囲気の一角です。
ちなみに本殿裏手の社叢は、市指定記念物になっています。

八坂神社の隣にある 「旧官幣大社南洋神社鎮座跡地 遥拝殿」。
第二次世界大戦中のパラオ共和国コロール島に、日本人入植者などの信仰を集めた南洋神社があったそう。
それをしのぶために建立された神社とのこと。

本殿裏手の塀に掛けられた大絵馬。
こちらは江戸後期の国学者・平田篤胤大人(ひらたあつたねうし)が奉納したものです(複製品)。
「三ノ宮卯之助銘の力石」 日本一の力持ち

力石が置いてありました。
力石は江戸時代を中心に、力くらべをしたり体力を鍛えるために用いられた石です。

日本一の力持ちと言われたそうですよ!
この力石には、卯之助が24歳の時に五十貫目(約190kg)の力石を持ち上げた、とされる文字が刻まれています。
ちなみに、埼玉県桶川市・桶川稲荷神社には、三ノ宮卯之助が持ち上げた610kgの日本一の力石が残ります。

「参集殿・御神札渡所」 伊勢神宮関連の宝物

本殿右手前には、祈祷後の授与品を受ける場所等に使われる「参集殿」があります。

こちらにはちょっとした資料館みたいなスペースがありました。
伊勢神宮から鳥居を移した時の説明や、伊勢神宮関連の宝物を展示。

片隅には神輿も!
「神池と藤棚」 旧跡平田篤胤仮寓跡も

神池の畔には、県指定天然記念物でもある「久伊豆神社の藤」があります。
樹齢はおよそ200年だって!
株廻り7m余りで地面から7本にわかれて、高さ2.8メートルの棚に枝を広げています。
一本の木でこの棚をカバーしており、枝張りも東西20m・南北30mあるそうで凄い!

神池は周囲をぐるっと散策できます。
色付いた木々が水面に映り綺麗でした。

出島になっている部分には水神社。

池沿いの一角に、平田篤胤大人(ひらたあつたねうし)が仮住まいした跡と伝わる「旧跡平田篤胤仮寓跡」の碑がありました。
平田篤胤大人は、古事記伝などで有名な本居宣長と並び称せられる偉大な国学者。
ここは学問や憩の場だった、と伝えられています。
本殿裏手に平田篤胤大人の奉納品がありましたが、そんな関係だったのですね。
先程の藤も平田篤胤大人遺愛の樹で、門人たちがこちらに奉納したものだといわれています。
久伊豆神社には、結構色んな歴史が詰まっていました。
御朱印

アクセス
住所:埼玉県越谷市越ヶ谷1700(GoogleMapで開く)
アクセス:
電車)
・東武スカイツリーライン「越谷駅」下車、徒歩で約25分、又は、東口より朝日バス花田循環市立図書館行「新宮前橋」下車
・東武スカイツリーライン「北越谷駅」下車、徒歩で約20分、又は、東口より茨急バス野田市駅行「久伊豆神社入口」下車
車)
・無料駐車場有り(専用駐車場 14台、第二駐車場 19台、第三駐車場 63台)
![]() | 価格:1,430円 |

越谷の久伊豆神社に出かけてみませんか?

総鎮守・越谷久伊豆神社はいかがでしたか?
自然に囲まれた静かな神社には色々な歴史が詰まっており、見所が多くありました。
ゆっくり時間を掛けて巡ってみたい魅力的な神社でした。
参拝に出かけてみませんか?
![]() | 価格:509円 |


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【記事の訪問日:2021/12/5】