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江戸城内にあった「山王 日枝神社」、今も皇居の守護神として鎮座【東京・千代田区】

江戸城内にあった「山王 日枝神社」、今も皇居の守護神として鎮座【東京・千代田区】

東京都千代田区の永田町にあり、いかにも都心らしい都会の佇まいを感じる神社「日枝神社」を紹介します。

山王さんの呼び名で親しまれる日枝神社は、かつては江戸城の城内に鎮座していました。徳川将軍家とのゆかりも深く、現在でも皇居を守る皇城鎮護の神とされているんですよ。

明治時代の元准勅祭神社で、現在は東京十社に数えられます。

『皇城の鎮 日枝神社を参拝』

「山王鳥居」 国会議事堂も近い

東京都千代田区 山王日枝神社

東京千代田区にある「日枝神社(ひえじんじゃ)」。

現在の政治の中心地・永田町が鎮座地ということで、政界の崇敬者も多いことだろう。なにせ、場所は首相官邸のすぐそば、国会議事堂も500mと離れていない距離だ。皇居も近い。

東京都千代田区 山王日枝神社

そんな日枝神社へ、地下鉄の溜池山王駅から歩いて向かいました。

外堀通りにでると山王鳥居が見えてきますが、鳥居と参道を見たら軽くぶっ飛びましたね!

ビル街を背景にコンクリート然とした巨大な山王鳥居がそびえ立ち、参道の両脇を長いエスカレーターが固めている。今まで参拝した都内の神社の中でも、都会派の印象ナンバーワンの神社です。

鳥居の形も山型を強調した、独特の形状になっています。

東京都千代田区 山王日枝神社

エスカレーターは上りと下りで、左右に分かれていました。

東京都千代田区 山王日枝神社

神社施設は昭和に再建されたものです。鳥居を朱塗りにしてないこともあり、見事に街並みに馴染んでいると思います。

いかにも表玄関のたたずまいですが、実はこちらは裏参道だったりします。

「男坂・女坂」 広重も描いた景勝地

東京都千代田区 山王日枝神社

東側のこちら側が表参道にあたります。

東京都千代田区 山王日枝神社

入口正面の急坂は「山王男坂」と呼ばれ、石段の数が53段あります。結構急ですよ。

山王台地と呼ばれるこの辺りは、かつて星が岡と呼ばれる景勝地だったそうです。江戸時代には歌川広重によって浮世絵にも描かれています。

また、「溜池山王」の地下鉄の駅名が残る様に、この地には人口の溜池がありました。

これは、和歌山藩主・浅野幸長が川の流れを虎ノ門附近で堰き止めて池にして、上水や江戸城下町の外堀として活用してたそうです。

東京都千代田区 山王日枝神社

男坂の脇には、緩く迂回できる女坂と呼ばれる坂もあります。男坂に自信の無い輩はこちらへどーぞ。

こちらは車道にもなっていて、山の上まで車で登れますよ。

「神門」 徳川将軍家の産土神

東京都千代田区 山王日枝神社

こちらの「神門」が正面入口。

ここで歴史ある日枝神社の概略を紹介。

  • 日枝神社の概略年表
  • 鎌倉時代初期:秩父重継がその居館に奉祀した山王宮に始まる。
  • 文明年間(1469~1486年):太田道灌公が江戸城築城にあたり川越山王社を勧請。
  • 天正18年(1590年):徳川家康公が江戸城を居城とし、城内紅葉山の地に新社殿を造営。
  • 徳川2代将軍・秀忠の時代:江戸城大改造の際に、半蔵門外に遷座。
  • 明暦3年(1657年):大火により社殿炎上。溜池を望む景勝の地・星ヶ岡に遷座し現在地に至る。
  • 明治時代:明治維新の東京奠都(てんと)により江戸城は皇居となり、日枝神社は皇城鎮護の神となる。
  • 昭和20年(1945年):空襲により国宝の社殿をはじめことごとく焼失。
  • 昭和33年(1958年):本殿以下の現在の建物が完成。

かつて江戸城城内にあったこともあり、産土神(うぶすながみ)として崇敬を受けるなど徳川将軍家とのゆかりが深かった神社。そして、現在も皇居を守護する神とされており、市民からも「山王さん」の名で親しまれています。

明治時代の元准勅祭神社(じゅんちょくさいしゃ)として、東京十社に数えられます。

東京都千代田区 山王日枝神社

例年6月に開催される日枝神社の「山王祭」は、日本三大祭の一つに数えられます。

かつては御神輿の行列が江戸城内に入り、徳川3代将軍・家光公以来、歴代の将軍が上覧拝礼したため「天下祭」とも称されています。山王祭は江戸三大まつりの一つにも数えられます。

*日本三大祭:京都の祇園祭(八坂神社)・大阪の天神祭(大阪天満宮)・山王祭
*江戸三大祭:神田祭(神田神社)・深川祭(富岡八幡宮)・山王祭

東京都千代田区 山王日枝神社
東京都千代田区 山王日枝神社

神門は随身門(ずいじんもん)になっており、門の左右に守護神である随身像が納められています。

東京都千代田区 山王日枝神社

門をくぐって境内側に回ると、「皇城鎮護」の扁額。

東京都千代田区 山王日枝神社

そして。。。、境内側にも随身像が納められているが、おっと、こちらは猿ですね!

東京都千代田区 山王日枝神社

実は日枝神社では猿が御祭神の使いとされ、使いの猿は「神猿(まさる)」と呼ばれて敬われているそう。

その読みから、「勝る(まさる)」「魔が去る(まがさる)」御利益があるとされ、勝運や魔除けの神として置かれているそうです。

また、音読みの「えん」から、猿が「縁(えん)」を運んできてくれるとされ、商売繁盛や縁結びの祈願をする方も多いそうですよ!

「社殿」 比叡山の神

東京都千代田区 山王日枝神社
拝殿

社殿の屋根の色は、わずかに緑が入った鮮やかな青色。とても綺麗で明るい印象です。

大山咋神(おおやまくいのかみ)を主祭神とし、相殿神に国常立神(くにのとこたちのかみ)・伊弉冉神(いざなみのかみ)、足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)が祀られています。

東京都千代田区 山王日枝神社
本殿

日枝神社は滋賀県大津市の比叡山麓にある日吉大社が総本山。大山咋神は比叡山に座する山の神とされます。

その神徳は広大な範囲に及ぶといわれ、山王権現とも呼ばれます。比叡山の名も、元々は日枝(ひえ)の山の名からきているっぽいです。

東京都千代田区 山王日枝神社

社殿の両脇を固める神使も、やはり狛犬ではなくて猿像が安置されていましたよ!

向って右手は父親の猿で、商売繁昌・社運隆昌・厄難消除などの御利益が頂けるといわれます。ちょっとお触りさせて頂きましたので、これで明日からリッチマンかも。

東京都千代田区 山王日枝神社

左手は母親の猿で、家内安全・子授け・安産などの御利益が頂けるといわれます。

東京都千代田区 山王日枝神社

本殿の前にある貫録を感じる銅製燈籠は、江戸時代初期の万治2年(1659年)に奉納されたもの。徳川将軍家によって奉納された可能性が高いとされます。

焼失せず残っている江戸時代の奉納物は希少!

東京都千代田区 山王日枝神社

境内には藤棚があり、ノダフジという種類の藤が植えられています。春に開花して最初の花が全て散った後、時期をずらして初夏にもう一度花を咲かせることがあるそうだ。

珍しいですね。これも山王さんの御利益なのか?

東京都千代田区 山王日枝神社

境内が小高い場所にあるので、特に高いビルだけが見える都会的な景観。

でも通りからは離れており、緑と静けさを楽しめる落ち着いた境内でした。

「山王稲荷神社・八坂神社・猿田彦神社」

東京都千代田区 山王日枝神社

末社である山王稲荷神社・八坂神社・猿田彦神社を参拝。

東京都千代田区 山王日枝神社

八坂神社・猿田彦神社は相殿となっています。

東京都千代田区 山王日枝神社

左が山王稲荷神社で、右の祠は八坂神社・猿田彦神社です。

山王稲荷神社本殿は、昭和20年(1954年)の空襲で社殿が焼失した際、校倉とともに戦災を免れて残った唯一の社。

本社復興期間には、日枝神社の仮本殿として用いられたそうです。

東京都千代田区 山王日枝神社

そんな山王稲荷神からは除難や長寿の御利益を頂けそうですね!

西側には日枝神社とは別口の、山王稲荷神社用の参道があります。小さな鳥居が続いている人気の参道なので、行かれたら是非歩いてみて下さい。

「宝物殿」 太田道灌像が出迎え

東京都千代田区 山王日枝神社

宝物殿には貴重な資料が展示されているので、参拝時は是非立ち寄りたい。

入館すると「始まりはわしじゃ!」とばかりに、太田道灌像がお出迎え。

徳川初代将軍・家康公、2代将軍・秀忠公、3代将軍・家光公の朱印状などがあり必見!入場無料なんですよ~。

「御朱印」 皇城之鎮

東京都千代田区 山王日枝神社

皇城之鎮が入った御朱印を頂きました。

東京都千代田区 山王日枝神社

御朱印町の番号札が金属でできており、おおっ!ズッシリと重い。

記念に持って帰りたいぐらいゴージャスな番号札でした。

アクセス

日枝神社公式ページ
住所:東京都千代田区永田町2丁目10-5(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・地下鉄千代田線「赤坂駅」出口2より、徒歩3分
・地下鉄南北線・銀座線「溜池山王駅」出口7より、徒歩3分
・地下鉄千代田線「国会議事堂前駅」出口5より、徒歩5分
・地下鉄銀座線・丸の内線「赤坂見附駅」出口11より、徒歩8分
車)
・首都高速「霞ヶ関IC」より5分
・駐車場有り

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日枝神社へ出かけてみませんか?

東京都千代田区 山王日枝神社

日枝神社を紹介しましたが、いかがでしたか?

歴史の深さを持った神社であるとともに、東京の中心地にある神社らしく、都会的で現代的な新しさを持っており、とても新鮮に感じました。

次回、山王祭や藤の花の季節にも出かけてみたくなりました。

日枝神社に参拝にでかけませんか?


たまには、少しリッチなお取り寄せを楽しみませんか?

【記事の訪問日:2022/6/4】

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