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日光二荒山神社中宮祠、中禅寺湖湖畔にある男体山入口となる神社【栃木・日光市】

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中禅寺湖湖畔に鎮座する「日光二荒山神社中宮祠」は、背後にそびえる霊峰・男体山を御神体山とする神社で、男体山唯一の登山口がある神社でもあります。
境内には男体山登拝番付がありますが、猛者の方々が残した様々な登山記録には驚きますよ!

また、境内には開運スポットや縁起物が満載なので、楽しく参拝できるのもオススメのポイントです。

奥日光の観光地としての歴史にも触れることができる、日光二荒山神社中宮祠の見どころを紹介。

目次

「日光二荒山神社 中宮祠」男体山への登拝口

「日光二荒山神社 中宮祠」中禅寺湖湖畔に鎮座

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

10月最終週に「日光二荒山神社中宮祠(ふたらさんじんじゃちゅうぐうし)」を参拝しました。

二荒山神社中宮祠は中禅寺湖の湖畔にあり、紅葉シーズンに立寄るにはバッチリのロケーションでしたよ。
年季を感じさせる浜鳥居をくぐり、その先の石段を登って境内へ向かいます。

二荒山神社は男体山が御神体!

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

石段の上に建つ、国重要文化財に指定されている「八脚門」が見えてきました。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

八脚門を抜けると、「唐門」とバックにそびえる男体山が現れます。これはなかなか雄大な景観ですね!

男体山は古来より霊峰として信仰された山で、二荒山神社はその男体山を御神体山とする神社です。
奈良時代の天王2年(782年)に、男体山山頂にお祀りされたのが起源だとされます。

日光二荒山神社の構成
日光二荒山神社の社殿は三社に分かれています。
■ 市内の山内(さんない)にあり、日光東照宮の西奥に鎮座する「本社」
■ 男体山山頂にある「奥宮(おくみや)」
■ 男体山の麓にある「中宮祠(ちゅうぐうし)」
の三社です。

本日参拝する中宮祠は、本社と奥宮の中間地点の位置付けとなる社です。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

こちらの唐門も国重要文化財。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

門正面の彫り物に鱒(ます)がいるのは珍しいかも。これには向かいにある中禅寺湖との結びつきを感じさせますね。

「拝殿・本殿」江戸時代元禄期の建築

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)
拝殿

唐門を抜けると正面に見えてくるのが、落ち着いた朱塗りの拝殿。
通路には屋根が掛かっており、雨天・降雪時にも濡れずに参拝できる配慮がされていましたよ。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)
拝殿

拝殿と本殿は元禄14年(1701年)に造営された江戸時代中期のもので、国重要文化財に指定されています。重要文化財、多いですね。

総漆塗りの拝殿は入り母屋造り。本殿は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の様式です。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)
本殿

御祭神として祀られているのは、大己貴命(おおなむちのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと) の親子の三神です。
大己貴命は縁結びを始めとする、さまざまな御神徳をお持ちですよ。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)
神楽殿

社殿の脇にある「神楽殿」では、神社に古くより伝わる”八乙女神楽”の奉納がおこなわれます。

「いちいの御神木」 凄い生命力、樹齢1100年!

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

拝殿の左手にある「山霊宮(やまのみや)」には、男体山を中心に日光連山八峯に篤い信仰を捧げた功徳者が祀られているとのこと。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

祠の裏手ある「いちいの御神木」は樹齢1100年と伝わり、栃木県の天然記念物にも指定されている古木です。
平安時代の頃からの木ということになりますが、この青々とした生命力は凄いですね!

”いちいの木”は、神職が儀礼用として持つ笏(しゃく)に使われる木とのこと。
また、”一位”とかけて縁起の良い木、ともいわれるらしいですよ。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

山霊宮のひっそりとした片隅には、七福神の福禄寿・布袋尊・寿老神がいらしゃいました。
「中宮祠七福神」と称して、社殿を囲むように点在している七福神めぐりができます。

それぞれ目立たない所にいらっしゃって、探す楽しみがありました。参拝に行かれたら是非めぐってみて下さい。特に弁財天は見つけにくい場所にいらしたので、見つかるかな?

社務所では、七福神参拝用の御朱印や開運色紙も用意されていますよ。

「登拝門」日光二荒山神社中宮祠は男体山唯一の登拝口

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

私は男体山の登山未経験につき存じ上げなかったのですが。。。、日光を代表する山である男体山は二荒山神社の御神体山として、境内地にある山という扱いなんですね。
「奥宮」がある山頂登は、当社で登拝料を納めて入山する形になります。

風格漂うこちらの「唐銅鳥居(からかねとりい)」が、男体山頂への唯一の登拝口です。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

この門が開かれるのは、男体山の開山期間である4月25日~11月11日の期間のみ。

7月31日からの1週間は、奈良時代よりの伝統として続く「男体山登拝大祭」がおこなわれます。
この期間のみ午前0時に開門され、男体山頂で御来光を仰ぐことができるんですよ。
ちなみに、2021年度の夜間登拝は残念ながら中止でした。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

ちらっと覗いてみた登拝門の先の登拝道。
男体山山頂までの距離は約6km、時間にして片道3時間半位を要するそうです。
改めていつか歩きに来てみたいものだ。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

マナー違反の登山者がいないか?登拝門の横で強面の狛犬が見張っていましたよ。

「男体山登拝番付」凄いぞ!猛者達の偉業に驚愕

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

社務所が男体山の登拝受付所となっており、登山時はこちらで登山料1,000円を納付して受付をします。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

拝殿の横にある「男体山登拝番付」の札所は実に興味深く、登拝回数の多い方の回数・お名前・住所を書いた木札がランキング順に掛かっています。

これを見ると、様々な猛者がいらっしゃるようで。。。

男体山登山に関する色々な記録
■金字塔!男体山登拝:1,223回
■男体山登拝連続:73年間
■男体山一日二往復:251回達成
■年間最多登拝:95回
■男体山連続最多往復登拝(24時間以内):8往復

超鉄人な方々の偉業はスゲえな。。。
通算1,223回の登拝記録も凄いが、一日8往復っていうのも驚きだ!慌てて登って怪我しないでね、ってちょっと思ったりも。

「黄金の大蛇」男体山の神と赤城山の神が争い!?

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)
黄金の大蛇 御神像

そして境内には、縁起の良そうな物や興味深いものが満載なんですよ。いくつかご紹介。

まずは唐銅鳥居の右手前で、ピカピカに輝いている「黄金の大蛇 御神像」から。
なぜ大蛇なのかというと。。。

その昔、男体山の神(大蛇)と赤城山の神(ムカデ)がおり、美しい中禅寺湖を取り合って争ったそうだ。そこで見事に勝ち取った男体山の大蛇は、勝利・金運の守護神とされているんですね。

ちなみに戦った場所が戦場ヶ原と呼ばれるようになった、といわれています。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)
良縁の松

こちらの「良縁の松」は、松の木の中ほどにニシキウツギの木が根づいているそうだ。それは珍しいですね。

その寄り添っている様から、縁結び・夫婦円満の御利益が頂けるといわれています。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

こちらは「扇の的古道発祥之地」の碑。

扇の的弓道大会とは、故事にならい、中禅寺湖の湖上に浮かんだ船の上の扇を的とする弓道大会です。
毎年8月4日に行われ例年1500人前後の参加者があり、弓道大会としては他に例がない規模のものとのこと。

へえ~、そんな変わった弓道大会があるのですね。こちらも残念ながら2021年度の開催は中止だたっとのこと。

那須与一と扇の的
起源となっている故事とは、源平合戦における”屋島の戦い”におけるもの。
源頼朝に仕えていた平安時代末期の武将で弓の名人であった那須与一(なすのよいち)が、小舟の竿の先に付けられた扇の的を射抜いた、という場面にちなんだもの。
那須与一の出身が栃木県那須だったことから、この地でおこなわれるようになったようだ。

霊場だった奥日光の歴史を象徴するオブジェ

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

こちらは「願いかなえます」の”黄金の鱒(ます)”の像。

現在の中禅寺湖は釣り場として人気ですが、元々奥日光は生き物を獲ってはいけない霊場で、そもそも中禅寺湖に魚は住んでいませんでした。

それを明治時代の2代目宮司自ら中禅寺湖と湯ノ湖に魚を放流し、宗教的な戒律を解いたとのこと。
現在魚釣りができるのもそれのお陰で、観光地としての礎を築くのに貢献されたそうですよ。

ダジャレっぽい名前とはうらはらに、観光地発展の歴史を語る像のようだ。

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

こちらには「奥日光の奇石 牛石」と呼ばれる石。

霊場であった奥日光では、かつては馬返(うまがえし)より上は牛馬禁則の地でした。馬返は現在のいろは坂の手前あたりです。
これを破って牛を引いたら石にされた、と伝えられるのが「牛石」。存在が不明になったものを、人々の証言を元に復元したものがこちらなんだそうだ。

かつてそれっぽい石が存在したのでしょうが、顔まで彫っちゃうとムフフですね(苦笑)。

逸話が示すように、奥日光は元々は孤立した宗教修行の地でした。
それが明治4年(1871年)の開山以降に急速な発展を遂げてゆきますが、当時は寺社以外の建物は殆どなかったらしいですよ。唯一の道も修験者が通る山道だったとのこと。

2つのオブジェは、観光地としての発展前後の日光の姿を象徴するもの、といえそうです。

「日光二荒山神社 中宮祠の御朱印」

日光二荒山神社 中宮祠(栃木県日光市)

参拝後、直書きでの御朱印を頂きました。二荒山神社・奥宮の御朱印もこちらで頂けます。

金谷ホテルの百年カレーとボートハウス

「コーヒーハウス ユーコン」 金谷ホテルの百年カレー!

金谷ホテルの百年カレー(栃木県日光市)

参拝の後に立寄りたい周辺情報を少しご紹介。

中禅寺湖や華厳の滝周辺の食事の店って、ゆば料理の店が多いです。
それ以外で何かある?って思ったら、人気の”金谷ホテルのカレー”が気軽に食べられる、中禅寺湖湖畔にあるこちらのお店「コーヒーハウス ユーコン」はいかが?

裏手にある中禅寺湖 金谷ホテルのレストランでも食べられますが、カジュアルなこちらのお店ではそれよりもリーズナブルな値段で頂けますよ。

金谷ホテルの百年カレー(栃木県日光市)

今日みたいに天気が良い日は、テラス席も気持ち良さそうですね!

金谷ホテルの百年カレー(栃木県日光市)

はい、こちら金谷ホテル名物「百年ライスカレー」です。
おー、1,980円もするカレーなのに容器も紙か(苦笑)。テイクアウトもできる形態での提供となります。

で、味の方は間違いないですよ!
ゴロッと入ったこのビーフの塊を見て下さい、ボリューミーで柔らかっ!良いお肉使っているのがわかります。
百年ライスカレーとは、ホテルの蔵から発見された大正時代のカレーレシピを再現したという、ロマンあふれる一品なんですよ。

サンドイッチなどの他のメニューもあり、喫茶だけでもOKのお店。

コーヒーハウス ユーコン

住所:栃木県日光市中宮祠2482(GoogleMapで開く
営業時間:11:30~15:30(15:L.O.)
定休日:水曜日

「中禅寺湖ボートハウス」 紅葉真っ盛り!

日光中禅寺湖畔ボートハウス(栃木県日光市)

コーヒーハウスユーコンの丁度向かいにあるのが「中禅寺湖畔ボートハウス」。
こちらは昭和20年代の水辺リゾート施設を復元したもので、無料の休憩所となっています。

日光中禅寺湖畔ボートハウス(栃木県日光市)

テラスに座ってのんびり眺める、中禅寺湖の紅葉はいいですね~。
周囲の山も綺麗に色付いており丁度見頃でした。やはり秋の奥日光は良いですね!

中禅寺湖畔ボートハウス

住所:栃木県日光市中宮祠(GoogleMapで開く
入館料:無料
開館期間:4月:9時~16時、5月~11月10日:9時~17時、11月11日~11月30日:9時~16時
休館日:5月~11月:無休、4月:水曜日(祝日の場合、翌日以降に振り替え)

関東の強力なパワーを持った神社を、その位置関係から紐解くなど読み応えのある本。
関東周辺に沢山の素晴らしい神社があることに改めて驚きますね。写真も綺麗!

タモリさんならではの視点で、日光の歴史が解き明かされてゆきます。
読めば出かけてみたくなるはず!

日光二荒山神社 中宮祠の詳細情報・アクセス

日光二荒山神社 中宮祠

公式ページ
住所:栃木県日光市中宮祠2484(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・東武・JR「日光駅」より東武バス「湯元温泉行き」乗車、「二荒山神社前」下車(約50分)
車)
・日光宇都宮道路「清滝IC」から国道120号線経由で焼く30分
・駐車場あり

日光への気軽な電車旅なら、東武トップツアーズがさすがの充実!

二荒山神社中宮祠へ参拝に出かけませんか?

中禅寺湖畔に鎮座する二荒山神社中宮祠を参拝して、美味しい物を食べて、紅葉を楽しんで、日光ならではの秋の季節感を楽しんでリフレッシュしてきました.。

二荒山神社中宮祠は中禅寺湖や華厳の滝をはじめ、奥日光の観光の際に立ち寄りやすい場所にありますので、観光と併せて参拝してみませんか?

記事の訪問日:2021/10/29

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