栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」は、約1万m2の敷地面積を持つ、花のテーマパークです。
四季折々の花が楽しめますが、パークのシンボルとなっているのが藤の花。
大藤4本と約80mに続く白藤のトンネルは栃木県天然記念物に指定されています。
これらの藤の花が見ごろを迎える4月中旬~5月中旬にかけて、「ふじのはな物語 ~大藤まつり~」 が開催されます。
5月上旬のゴールデンウィークの真っただ中、見ごろの藤を楽しみに出かけてみましたので、その様子を紹介します。
目次
『あしかがフラワーパーク』 見ごろの藤を楽しむ!
年間8つのシーズンが楽しめる
「あしかがフラワーパーク」で藤の花が見ごろらしい。
一度行ってみたいスポットではあったが、ゴールデンウィーク真っ只中で車の渋滞がなあ。。。
な~んて思ってたら、最寄りには、あしかがフラワーパーク駅なる駅があるようじゃないか!
ということで、今回は電車で訪問してみました。
JR小山駅から乗り込んだ両毛線は、休日シーズンということで結構な満員状態だった。
でも、まあまあ、乗車は30分程度なんでこれは我慢の範囲。
駅は新しく綺麗だったが、売店も無いシンプルな造りの駅だった。
平成30年(2018年)開業の比較的新しい駅らしいね。
正面入口は駅から歩いて3分程度なんで、これは便利!
パーク訪問だけなら電車も良いかもな。
で、入場料は花の咲き具合による変動性らしく、当日早朝に決定するシステムとのこと。
高級寿司屋の時価みたいな感じですなあ(苦笑)。
本日の1日入場券は1,800円。
事前にメール会員登録しておいたんで100円割引だもんね。
そんな感じで入場すると、ゲート付近には花売場やお土産の売店、レストランなどの施設があり。
帰りに寄ってみますか。
入口エリアには「フラワーステージ」と称される季節の花が彩る花壇があり、写真スポットとしてにぎわっていました。
バラの垣根が周囲にめぐらされ、もうバラの季節かぁ、な~んて季節感も感じました。
本日はパークの看板といえる藤の花目当てでやって来ましたが、パークでは藤以外も通年花が楽しめます。
- 見頃を迎える花の年間スケジュール
- 1月上旬~2月下旬 ・・・ボタン、寒紅梅、ロウバイ
- 3月上旬~4月中旬 ・・・チューリップ、雪柳、桜
- 4月中旬~5月中旬 ・・・藤、ツツジ、シャクナゲ
- 5月中旬~6月上旬 ・・・バラ、シャクナゲ、クレマチス
- 6月上旬~6月下旬 ・・・あじさい、花菖蒲、クレマチス
- 7月上旬~9月下旬 ・・・スイレン、サルスベリ、ランタナ
- 10月上旬~11月中旬 ・・アメジストセージ、ランタナ、スイレン
- 10月中旬~2月中旬 ・・イルミネーションで彩る光の花の庭
花が少ない冬場はイルミネーションによる演出がおこなわれる。
LED約500万球で花の世界を表現する真冬の光の祭典は、冬の風物詩として人気です。
「白藤のトンネル」 美純白トンネル
午前中の空いているうちに!ということで、さっそく藤の花めぐりを。
最初は県天然記念物に指定されている「白フジのトンネル」へ。
丁度見ごろの白藤に包まれたトンネルは実に見事で、藤棚は約80mにも渡り続いています。
トンネル内は軽く渋滞。
棚の高さは約2.7mで、花房は約50cm。
園内の藤の中でも、白藤は香りが強い品種とのこと。
トンネル内は、ほのかな甘~い香りに包まれて思わずうっとり。
トンネルは白藤25本を左右に植え造作されたもの。
開園時に庭木仕立てにされたもので、樹齢は80~90年とのこと。
現在の美しいトンネルが形成されるまでには、多くの手間が掛かっているんでしょうなあ。
光の加減で表情が変わって見えるのも楽しい。
白藤のカーテン。
「大藤」 樹齢160年超え、鬼滅の刃の聖地にも
次に園内の主役でもある、樹齢160年を超える2本の「大藤」へ。
広さ1,000m2に渡る巨大な藤棚が広がっています。
こちらも県指定の天然記念物です。
最近では人気アニメ「鬼滅の刃」に出てくる藤の風景とそっくりということで、その聖地としての人気も高まっているらしいですよ!
白い藤もステキでしたが、藤色の藤はやっぱいいねぇ~って感じた。
艶やさを備えており映えますよね。
手が届きそうな位置からの鑑賞ができる。
開花状況としてはピークを越えた感じですが、まだ楽しめます。
元々、この大藤は足利市中心部にあったのですが、町の再開発のため平成8年(1996年)に当地への移植がおこなったもの。
当時は樹齢130年、幹回りは3m60cmで棚面積600m2に及び、その頃は幹の直径1m以上の藤移植の成功例は無かったそうなんですね。
移植は困難を極めたが、のべ2000名の人々の努力により、日本で初めての成功例となったそうだ。
幹を傷つけない方法として、人に使うギプスをヒントに石膏包帯を巻き付けたりしたそうですよ!
今の美しい姿は、関係者の情熱と創意工夫の賜物だったんですねぇ。
「八重藤」 まるで葡萄!?
こちらは「八重藤」。
八重の藤は初めて見ましたが、これまた個性的で美しい。
「八重黒龍」という品種で、世界的に見ても珍しい藤棚だそう。
色は濃く、アップで見るとまるでブドウの実の房のようですよ!
こちらも県の天然記念物です。
「大長藤」 ゴージャス感!
県指定天然記念物の藤は4つありますが、最後はこちらの「大長藤」。
こちらはゴージャス感漂いますねぇ~。
その名の通り花房が長いのが特徴で、最長1.8mにも達するそうだ。
ピークは過ぎた感じですがまだ綺麗で、藤らしい美しい花姿が楽しめました。
西ゲート付近の西端に位置しています。
「きばな藤」 黄金色のアーチ
まだまだ藤の紹介は続きます。
続いてこれまた珍しい「きばな藤」が輝く、黄金色のアーチです。
きばな藤はヨーロッパの涼しい環境が原産のため、日本の気候で育てるのは難しい品種だそうです。
きばな藤の近くの「うす紅橋」。
メルヘンチックな雰囲気があり、写真スポットとして人気でした。
花自体は大分終わりかけ。
「白藤の滝・藤のドーム」
大長藤にも近い「白藤の滝」。
スクリーン仕立てと呼ばれる、カーテンのような仕立てが珍しい。
池を挟んでいるので、通路からは少し距離もありちょっと地味目。
しか~し、夜になるとライトアップされた藤が水辺に映り込み、息を飲む美しさに変貌するそうですよ。
園内の一番南端にある「藤のドーム」。
花のピークは大分過ぎた感じなんですが、記念撮影スポットとして人気でした。
藤のドーム近くには、団子屋と鮎の塩焼きの屋台が出店していた。
藤の主要スポットを紹介しましたが、パーク内の藤は4本の大藤を中心に大小350本以上あるらしいですよ。
(凄い数だわぁ。。。)
藤以外の花々も満載!
お目当ての藤を見て一旦落ち着いたので(笑)、他の花もめぐりながら園内散策。
今の時期は花の種類も多いし、過ごしやすい良い季節だよなぁ~。
園内に咲く花々は多種多様でしたが、印象に残ったものをいくつか紹介。
「ハイブリッドシャクヤク」は、シャクヤクと牡丹を配合したもの。
配合により、元々シャクヤクに無かった黄色やアプリコットなどの色合いが生み出されたそう。
花も進化しているんですね!
「八重咲大輪のクレマチス」には、気品とゴージャス感があります。
「ベニバナトチノキ」はサルスベリにも似た雰囲気の花だったが、複雑な色合いが印象的。
「ハンカチノキ」は、花を包む2枚の葉がハンカチのように見える木なんですって。
ローズガーデンもあり、これからの季節はこちらが主役級のスポットに移って行くんでしょうね。
写真で紹介できませんでしたが、パーク内にはレストランやフードテラス、軽食・スイーツが頂ける飲食店などがあります。
飲食の持ち込みは不可のようです。
本日は、自然に包まれた広々とした園内で、美しい花々を堪能できた一日でした。
あしかがフラワーパークの詳細情報・アクセス
あしかがフラワーパーク
- 公式ページ
- 住所:栃木県足利市迫間町607(GoogleMapで開く)
- 開園期間:定休日無し、但し、2月第3水・木曜日と12月31日は休園。その他機器点検等による休園有。
- 開園時間:通常期:10時~17時(季節により変更有)
- 入園料:花の咲き具合により料金は変動
- アクセス:
- 電車)
- ・JR両毛線「あしかがフラワーパーク」駅、徒歩5分
- 車)
- ・東北自動車道「佐野藤岡IC」より約20分
- ・北関東自動車道の「太田桐生IC」より約25分、「足利IC」より約20分、「佐野田沼IC」より約17分、「出流原スマートIC」より約15分
あしかがフラワーパークへ出かけてみませんか?
園内一杯に咲き誇る藤の花が眩しい、あしかがフラワーパークを紹介しましたがいかがでしたか?
溢れるほど沢山有る藤の花でしたが、仕立て方の工夫や起伏のある地形を生かした配置で飽きずに鑑賞できました。
八重藤やきばな藤など変わった品種も見れたし、良かったですよ。
入場者は多かったですが、敷地が広く人が分散しているせいかそれほど密集感は感じませんでした。
この時期は夜間のライトアップ開園があるので、夕方に向かって混んでくるんでしょうけどね。
夜間は昼とはまた違った幻想的な藤が楽しめるそうなんで、今度は夜に来てみたいですわ。
あしかがフラワーパークに出かけてみませんか?
記事の訪問日:2023/5/3
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