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足利織姫神社は地元の織物産業の発展を見守る、美しい社殿を持つ神社【栃木・足利市】

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古来より織物の街として知られている、栃木県足利市。
その足利の街を一望する高台に鎮座する「足利織姫神社」は、足利の織物産業の発展を見守ってきた神社です。

境内には美しい社殿があり御祭神が男女2人であることから、縁結びの神社としても人気が高いスポットなんですよ。
「愛の鐘」「縁結び坂」などもあり、楽しみながら参拝することができます。

そんな足利織姫神社の歴史や見どころを紹介。

目次

「足利織姫神社」織物産業振興への思いが込めらた神社

足利は足利氏発祥地、鑁阿寺・足利学校がある歴史の街

織姫神社(栃木県足利市)
市内を流れる渡良瀬川

栃木県南西部に位置する足利市は、中央に渡良瀬川が流れ周囲には関東平野が広がるなど、自然豊かな景観に囲まれた街です。

また、足利市は歴史豊かな街でもあり、室町幕府将軍・足利尊氏つながる足利氏発祥の地として知られています。
鎌倉時代に足利氏館内に建てられた「鑁阿寺(ばんなじ)」が現存しており、本堂が国宝指定されているんですよ。

また、日本における現存最古の学校跡「足利学校」も貴重な史跡です。

\ 鑁阿寺・足利学校についての詳細はこちら!/

映画「ちはやふる」のロケに使われた229段の石階段

織姫神社(栃木県足利市)

本日の私も鑁阿寺と足利学校を見学した後に、足利織姫神社への参拝に向かっています。

最寄駅の東武鉄道・足利市駅からそれぞれ徒歩での移動ですが、3ヶ所とも比較的近隣エリアなので良い感じの散策でしたよ。

足利織姫神社に向かって県道沿いに歩いてゆくと。。。おっ!洒落た感じの朱色の歩道橋が現れました!
織姫歩道橋とあるのでどうやら到着のようです。

織姫神社(栃木県足利市)

歩道橋を渡った先には、足利織姫神社の正面入口となる石鳥居が立っていました。
境内はこの石段を上がった、ちょっとした小高い山の上にあります。

織姫神社(栃木県足利市)

この一帯には足利県立自然公園があり、足利織姫神社はその公園内の最南端に位置しているんですね。
そのため、神社を起点にハイキングや低山登山も楽しむ方々も多くいるようですよ。

ハイキングを兼ねての参拝なんて、心も体も充実しそうで良いですね~。

織姫神社(栃木県足利市)

そして境内は男坂と呼ばれる、この急勾配な229段の階段の先にあります。頑張るぞ~!

ちなみに。。。体力に自信がない方もご安心下さい!正面左手には傾斜が緩い「女坂」がありますので。もっと言っちゃうと、境内裏手には駐車場があり、実はそこまで車でも行けちゃいます(苦笑)。

ところで。。。足利織姫神社は、広瀬すずさんが主演した2016年公開の映画、「ちはやふる-上の句・下の句-」のロケ地に使われています。
そしてこの長~い階段では、競技かるた部のトレーニングシーンが撮影されているんですね。

ということで、特に広瀬すずファンの方はあの場面を思い出しつつ、是非男坂にチャレンジしてみて下さい。

織物産業の街・足利、全国的に大流行した足利銘仙

織姫神社(栃木県足利市)

石段の中間地点に二の鳥居が現れました、ふうっ。

「ここから境内まで118段」の標石がありますが、そこには「いいわ(=118)眺望関東平野」の表記もあったり。
石段は語呂も考慮され、緻密に設計されていることが感じ取れました(笑)。

織姫神社(栃木県足利市)

鳥居周辺には、地元の織物産業の歴史に関連する石碑などが配されていました。

足利市の織物産業の歴史
■奈良時代の記録に残るほど古くから繊維業が営まれており、鎌倉時代には既に「足利絹」としてその名が知られているなど、1200年以上の歴史を持ちます。
■江戸時代に綿織物が盛んになり、産業基盤が確立。
明治から昭和初期にかけては、斬新なデザインと手頃な価格の「足利銘仙(めいせん)」が全国的にも大流行し、織物産地としての黄金期を迎えました。
■戦後はトリコット(編み物)や合成繊維へと主軸を転換。
現在は伝統的な「銘仙」の復刻や保存活動をおこないつつ、ファッションと繊維の街としての歴史を継承しています。

足利織姫神社の社名の織姫は、足利における織物産業の象徴として付けられたものだったんですね。

なにか七夕伝説とかが出て来るのかな?とも勝手に思っていたので、なるほどの由緒が知れて良かったです。

織姫神社(栃木県足利市)

昭和22年から40年代後半、足利市はトリコットと呼ばれる編物の生地の生産額が日本最大となりました。
その発展に寄与した方々の胸像などが並びます。

編物に関しては疎いですが。。。、編物には経(たて)編と緯(よこ)編の2種類の編み方があるそうで、トリコットは経編で作られた編み物の1種とのことらしいです、はい。

市内が一望できる高台の境内

織姫神社(栃木県足利市)

地元の歴史に触れつつ階段を登り切ると、緑をバックに鮮やかな朱色が映える社殿が現れました。

織姫神社(栃木県足利市)

登って来た方角を振り返ると、標高118mから市内が一望できました!

織姫神社(栃木県足利市)

両脇に凛々しい狛犬がいる入口を抜けて、境内へ。

寝殿造りの社殿は平等院鳳凰堂がモデル

織姫神社(栃木県足利市)

鮮やかな朱色の建物の社殿は、華やかな雰囲気を持っており素敵ですね!とても写真映えします。

拝殿両側に翼廊(よくろう)と呼ばれる棟を配した寝殿造りと呼ばれる様式のもの。社殿は国登録有形文化財に指定されています。
ちなみにデザインのモデルは平等院鳳凰堂なんですって。これまた、凄い建物をモデルにしてますね。

織姫神社の概略
■宝永2年(1705年):織物産地である足利の守護神として祭神勧請。
■明治12年(1879年):社殿建立。翌年火災で焼失。
■昭和12年(1937年):現在の社殿が完成。

御祭神は機織をつかさどる”天御鉾命(あめのみほこのみこと)”と、織女である”天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)”の二祭神が伊勢神宮より勧請され祀られています。

この二祭神は共同で織物を織り天照大御神に献上した、という由緒を持つ神様とのことです。

織姫神社(栃木県足利市)

社殿は一見すると木造建築っぽいですが、鉄筋コンクリート造りです。
建築当時は、鉄筋コンクリート製の社殿はまだ珍しかったそうですよ。

「恋人の聖地」縁結びの神社としても人気!

織姫神社(栃木県足利市)

足利織姫神社の御祭神が男女2人であることから、縁結びの神社としても人気です。

こちらの「愛の鐘」を2人で鳴らすと幸せになるそうなので、カップルでの訪問時には是非鳴らしてみて下さい。

織姫神社(栃木県足利市)

ちなみに足利織姫神社は「恋人の聖地」にも認定されているとのこと。

おや?恋人の聖地って”自称”とか”人呼んで”とかじゃなくて、認定制度があるんですね。本日初めて知りましたよ。

織姫神社(栃木県足利市)

こちらのピッカピッカの愛むすび・愛の鍵は、社務所で頒布されています。

スダジイの御神木と神楽殿

織姫神社(栃木県足利市)
神楽殿

国登録有形文化財に指定されている神楽殿は社殿と同時期のものですが、こちらは木造建築物ですね。
神楽殿では例大祭などで神楽が奉納されます。

織姫神社(栃木県足利市)

社務所脇にあるスダジイの御神木。真ん丸に揃えられた形がとても印象的でした。

これは珍しい!「縁結び坂」に七色の鳥居が出現

織姫神社(栃木県足利市)

参拝を終えたので下ってゆきます。行きは男坂から来たので、帰りは「女坂」から。

「縁結び坂」の呼び名が付いた女坂には、小さな可愛らしい鳥居が続いていますね!これは楽しそうだ。

織姫神社(栃木県足利市)

下って行くと、お~、朱色だけじゃなく、青とか黄色の鳥居が現れてきました。
縁結び坂には七色の鳥居が続いているんですよ!こんなのは初めて見ましたね。

織姫神社(栃木県足利市)

紫の鳥居も珍しいなあ。
各色の鳥居をくぐる(=通る)ことには、それぞれ以下のような縁が叶う(=通る)、という願いが込められているそうですよ。

七色の鳥居
赤色:よき人と縁結び / 黄色:よき健康と縁結び / 緑色:よき知恵と縁結び
青色:よき人生と縁結び / 若草色:よき学業と縁結び / 朱色:よき仕事と縁結び
紫色:よき経営と縁結び

縁結びっていうと男女の縁を思い浮かべがちですが、人生はさまざまな縁との出会いですからね。なんて、ふと再認識してみたりして。

織姫神社(栃木県足利市)

赤と朱色は別の色なのねとか、緑のほかに若草色とかが来た!な~んて、楽しみながら下れましたよ。
縁結び坂の洒落た余韻を楽しみながら、本日の参拝を終えました。

織姫神社の御朱印

織姫神社(栃木県足利市)

御朱印を社務所で頂きました。

社務所には、小倉優子さんやガレッジセール、U字工事などのタレントさんのサインを見かけました。
カメラ映えする神社ですから、メディアからの人気もありそうですね。

関東の強力なパワーを持った神社を、その位置関係から紐解くなど読み応えのある本。
関東周辺に沢山の素晴らしい神社があることに改めて驚きますね。写真も綺麗!

タイトル通り、いまいちばん美しい日本の絶景写真が楽しめます!
その場所・その季節・その時間帯などの組合わせが創り出す絶景。

足利織姫神社の詳細情報・アクセスなど

足利織姫神社

公式ページ
住所:栃木県足利市西宮町3889番(GoogleMapで開く
電車)
・東武伊勢崎線「足利市駅」より徒歩30分
・JR両毛線「足利駅」より徒歩30分
・東武「足利市駅」より、生活路線バスあしバスアッシーの小俣線下り、又は松田線下りに乗車して約6分、「通5丁目」下車。
・JR「足利駅」より、生活路線バスあしバスアッシーの行道線上り、又は富田線上り、又は名草線上りに乗車して約10分、「通5丁目」下車。(東武足利市駅経由または、乗換になります。)
★あしバスアッシーの詳細は、足利市の足利市生活路線バス「あしバスアッシー」の案内ページで確認願います。
車)
・北関東自動車道「足利IC」より約10分、「太田桐生IC」より約15分
・東北自動車道「佐野IC」約30分
・無料駐車場は、織姫駐車場(織姫山中腹、本殿右手) 30台、織姫公園駐車場(織姫山頂上、本殿裏) 28台、織姫観光駐車場(昇り口、一の鳥居手前) 13台など

織姫駐車場・織姫公園駐車場に駐車すると、男坂・女坂を通過しないで境内に入ります。
男坂・女坂を歩きたい場合は、一の鳥居手前の織姫観光駐車場への駐車がオススメです!

足利市市内の移動情報

市内を循環する足利市路線バス「あしバスアッシー」が利用できます。
主な観光スポットの最寄りバス停:鑁阿寺「大日西門」、足利学校「足利学校東」、織姫神社「通5丁目」、あしかがフラワーパーク「あしかがフラワーパーク駅入口」など
足利市のあしバスアッシーのページ

足利市へのアクセス

足利市へのアクセス
電車)
・東武鉄道「浅草駅」から東武伊勢崎線の特急りょうもう号利用で約70分乗車。「足利市駅」下車(乗り換えなし)。
・JR「上野駅」から東北新幹線又は宇都宮線で「小山駅」下車、両毛線に乗り換えて小山駅から約40分、「足利駅」下車。
・JR「高崎駅」から両毛線乗車にて約60分、「足利駅」下車
車)
・北関東自動車道「足利IC」から市内まで約10分。

足利ランチは事前予約やクーポン利用で、並ばずお得に!!

織姫神社に参拝に出かけませんか?

社殿が美しい足利織姫神社ですが、社殿のみならず境内もとても綺麗に整備されており気持ち良く参拝できる神社でした。
また、地元の伝統産業の歴史を通して、足利の歴史に触れることができたのも良かったです。

そんな素敵な足利織姫神社に、参拝に出かけてみませんか?

記事の訪問日:2022/8/19

周辺おすすめスポット(足利学校跡ほか)

足利学校跡
現存の日本最古の学校遺跡です。かつてはF・ザビエルにより西洋にも紹介されました。
孔子廟の遺構を中心に江戸時代の頃の姿が再現されています。

足利学校

住所:栃木県足利市昌平町2338(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・JR両毛線「足利駅」から徒歩約10分
・東武伊勢崎線「足利市駅」から徒歩約10分
車)
・北関道自動車道「足利IC」から約15分
・境内無料駐車場50台

鑁阿寺(足利氏宅跡)
足利市は足利氏発祥の地とされ、足利氏2代目の義兼が建てた鑁阿寺には、鎌倉時代の本堂が残っており国宝指定されています。史跡・足利氏宅跡でもあり、日本100名城の一つにも数えられます。

鑁阿寺(足利氏宅跡)

住所:栃木県足利市家富町2220(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・JR両毛線「足利駅」から徒歩約10分
・東武伊勢崎線「足利市駅」から徒歩約10分
車)
・北関道自動車道「足利IC」から約15分
・境内無料駐車場50台

あしかがフラワーパーク
広大な敷地を持つ花のテーマパーク。パークシンボルの大藤と白藤のトンネルが楽しめる春の大藤まつりを中心に、四季折々の花が楽しめます。

あしかがフラワーパーク

住所:栃木県足利市迫間町607(GoogleMapで開く
アクセス:
電車)
・JR両毛線「あしかがフラワーパーク」駅、徒歩5分
車)
・東北自動車道「佐野藤岡IC」より約20分
・北関東自動車道の「太田桐生IC」より約25分、「足利IC」より約20分、「佐野田沼IC」より約17分、「出流原スマートIC」より約15分

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