埼玉県一の米の生産量を誇る加須市は、首都圏近郊にありながら田園風景に囲まれた里山のような景色に出会える場所です。
そんな加須市にある「ククリカフェ」では、リノベーションした100年前の古民家で無農薬野菜を使った美味しいランチが頂けます。名産物のイチジクも美味!
ククリカフェがユニークなのは農園の一角のカフェという位置付けになっており、米作り体験ができる田んぼや古民家の宿泊施設が併設されたりしています。
目次
「繭久里カフェ」農園施設の中にあるユニークなカフェ
埼玉県内一の米の生産量を誇る加須市
埼玉県加須市は県内で唯一群馬・栃木・茨城の北関東3県に隣接している市町村であることからも分かる通り、埼玉県の北東の端に位置しています。
概ね都心50km圏内の近郊にあるわりには、利根川の豊かな水と土壌が育んだ田園風景が広がっています。
面積の約半分は農地で、さらにその約85%は水田が占めるという埼玉有数の米どころなんですね。あまり知られていないかもしれませんが、実は加須の米の生産量は埼玉県内一なんですよ。
そんな加須に素敵なカフェがあると聞いてランチに向かっていますが、国道を外れて走るといつしか周囲は田畑に囲まれた風景に変わっています。
「飲食店があるような場所には見えないなあ。。。」なんて思い始めた頃、えらく大勢で、しかも農家らしからぬ方々が田んぼの収穫をしている光景を発見。何だろう!?と車を停めてみました。
集団稲刈りのワケは後程分かることになりますが、この田んぼの向い側が目的地の「繭久里(ククリ)カフェ」でした、ほっ。
駐車場に車を停めて表にまわると、入口は大きな農家のお屋敷の佇まいですね。ここに本当にお店があるの?という不思議な心持ちで中へ。
「繭久里カフェ」100年前の繭小屋をリノベーション
改めて、街からは少し外れた里山のような場所にある、古民家カフェ「繭久里(くくり)カフェ」を紹介。
繭久里カフェの”cucuri(ククリ)”は、ギリシャ語で繭(まゆ)という意味なんだそうだ。
カフェとして使用されているこちらの建物は、100年以上前に実際に繭を育てる小屋として使われていたものとのこと。当時の趣を生かして、杉と漆喰の天然素材でリノベーションされています。
この地域では明治時代の中頃から戦前まで養蚕業が盛んだったそうで、それを象徴するよう貴重な建物です。
加須の養蚕業の歴史
加須市の養蚕業は、明治20年代より徐々に盛んになりました。
蚕の飼料である桑がこの地の関東ローム層の土によく合ったことと、利根川に大越河岸(かし)と呼ばれる船着き場があったため水運を利用した出荷に便利だった、などが産業が発達した背景にあったようです。
県下でも養蚕業の重要な地域となりましたが、第二次世界大戦が始まると畑では米などの主食が生産されるようになり、繭の生産量も減少してゆきました。
カフェの入口を発見してようやく落ち着きました(笑)。
繭久里カフェはカフェが単独であるわけではなく、誠農社という農園の一角にあるカフェという位置付けなんだそうだ。へぇ~、ユニークですね。
この農園の特徴は「無肥料・無農薬の自然栽培による農業」が推進されていること。
そして、さまざまな農と触れ合う場を企画したり、自然と調和したエシカルなライフデザインの提案がおこなわれているとのこと。
ははぁ、先程の集団稲刈りはその一環の活動っぽいですね。ちょっと見えてきましたよ。
主役は無農薬野菜、寝かせ玄米の美味さにビックリ!
建物の中はシンプルで小綺麗な、イマドキの素敵な和モダンな古民家カフェという感じ。
では、さっそくランチの注文を。
メニューの一番上にありオススメ感が伝わってきた、「たっぷり野菜のバーニャカウダー風」をチョイス。
「13種類以上の豊富な野菜が魅力、さっと茹でた香り豚をトッピング」とのこと。
野菜が主役で豚肉はトッピングですかあ。その位置付けが農園カフェらしいですねえ。
料理が来ました。おー、ヘルシーな感じですね。野菜はみずみずしくシャキシャキで美味しい!
また、ご飯が”寝かせ玄米” ”圧力釜で炊いた玄米” ”土鍋で炊いた白米”、この3種類から選べるというのも楽しい。その中から寝かせ玄米を頼んでみた。
んー、この程よいモッチリ感はたまらないな。今まで食べた玄米の中で一番美味しいかも。
寝かせ玄米は、炊いた後に天地返しつつ文字通り数日間寝かせたもの。手間が掛かるので、家庭での再現はなかなか難しいですよね。
デザートに添えられていたイチジクも、柔らかくて上品な味が美味だった。
イチジクって特に興味のない食べ物でしたが、本日、好きなフルーツのリストに追加されました(笑)。ねっとりとした食感で、ほんとに美味しいです。
それぞれ食材の良さが生かされたシンプルな料理で、美味しいランチでした。ご馳走さま。
入口の一角には、ちょっとした自然食品の販売コーナーもありました。
豊かな田んぼを守り隊、年3回の農業活動への参加体験
そして店内に置かれていたのが、こちらの「豊かな田んぼを守り隊」なるパンフレット。
この企画は、農薬・科学肥料不使用による田んぼの農法への賛同・出資を募るものとのことで、無農薬の農地を広げてゆくことが主な目的なんだそうだ。
出資の特典としては、田植え・草取り・稲刈りによる年3回の農業活動への参加。そして収穫した米のシェアができるそうです。
向かいの田んぼでおこなわれていたのもこちらの企画の一環で、本日はたまたま稲刈り体験の日でした。
普段なかなかできない体験と考えれば、家族での参加なども面白そうですね。
宿泊ができる母屋は田舎を思い出すような古民家
ランチの後は敷地内を探索してみます。
一番大きな建物である「母屋」も、築100年を超える古民家をリノベーションしたものです。
母屋は宿泊ができる施設になっています。
2階は宿泊部屋が2部屋と、管理人室・ラウンジなど。1階は和室・シャワールーム(男女別)・洗面施設・トイレ(男女別)などがあります。
ちょっと中をのぞかせて頂くと。。。、あ~、なんだか懐かしい感じの畳部屋が広々と続いており、昔行った田舎のおばあちゃん家を思い出しますねえ。あっ、おばあちゃん家はこんなに広くはなかったけどね(苦笑)。
飲み会向けの簡易宿泊パックなんてプランもあるので、気軽に泊まれそうですね。
非日常感が味わえる大正時代の別邸
今度は中庭の暖簾が掛かった門をくぐって奥を拝見。
その先には大正時代築の、少し小ぶりな古民家がありました。
こちらの「離れ別邸」は定員4名の一棟貸しの宿とのこと。へぇ~、色々バリエーションがあって面白いですねえ。リノベーションされた建物内には、バス・トイレ完備。
ちょっと田舎に行ったような非日常感が味わえそうです。
加須市はイチジク生産が盛ん
敷地内には小さな農産物販売所がありました。
こちらには先ほど味わったイチジクがありました。
これを1カップ購入して自宅で食しましたが、皮ごと食べられ、柔らかくて美味しかったですよ!
帰りしなに裏の畑を拝見。奥のビニールハウスがイチジク農園。
実は加須市全体で水田の転作作物としてのイチジク生産が盛んで、お米に次ぐ特産品なんだそうです。
多くの生産者はポピュラーなドーフィンという品種を扱っていますが、こちらの誠農社農園ではフランス原産のバナーネ種という品種が生産されています。
バナナのようなねっとりとした食感と濃厚な甘さが特徴で、希少な品種とのこと。育成は難しいらしいですが。。。
ここは周囲に高い建物もないので景色も良いですね。
七輪による手ぶらバーベキューなんかもできるみたいなので、また来てみたいです。
写真を見ていると出かけたくなってしまう、素敵なカフェ満載。
緑に包まれた場所や、隠れ家のような空間を探しに出かけてみようか。
繭久里カフェの詳細情報・アクセス
繭久里カフェ
公式ページ
住所:埼玉県加須市油井ヶ島1393番地1(GoogleMapで開く)
営業時間:
月・火・金・土・日・祝日・祝前日)ランチ11:30~14:00LO・カフェ9:30~11:00LO/14:00~16:00LO 木)ランチ11:30~14:00LO・カフェ14:00~16:00LO、ディナー(予約制)は月・火・木・金・土・日)18:00~22:00
定休日:水曜日
アクセス:
車)
・東北自動車道「久喜IC」から約15分
・駐車場有
電車)
・東武伊勢崎線「花崎駅」から徒歩約45分(約4km)、「鷲宮駅」から徒歩約1時間(約6km)
・JR「久喜駅」から徒歩約1時間半(約7km)
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ククリカフェに行ってみませんか?
首都圏にありながら、田園風景が広がるのどかな風景に癒されました。料理も美味しかったですが、空気も美味しかった気がします。
近くの里山で非日常感が味わえる繭久里カフェに出かけてみませんか?
記事の訪問日:2021/9/19

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