横山展望台の眼下に広がる、英虞湾のリアス式のパノラマ【三重県志摩市】

三重県南東部にあり伊勢志摩国立公園内に位置する英虞湾(あごわん)は、日本有数のリアス式海岸を持つ湾で、美しい海岸美が見られることで知られます。

志摩市の「横山展望台」は、その英虞湾を囲む美しい半島を一望できる絶景展望スポット。
天空に浮遊しているようなテラスでは、非日常感を味わいながらの至極のティータイムが過ごせますよ！

横山展望台へのアクセス方法や、帰りに立ち寄った「伊勢志摩G7サミット記念館」の紹介もあります。

「横山展望台」美しいリアス式海岸・英虞湾を眼下に望む

最寄りの鵜方駅からタクシーでアクセス

三重県に訪問した際に”伊勢志摩の美しい海の景色がみたい！”と思い立ち、英虞湾(あごわん)が望める横山展望台を訪問することにしました。

英虞湾は、湾内の賢島(かしこじま)で伊勢志摩G7サミットが平成28年(2016年)に開催されたことでも知られる、美しい景観を持つエリアです。

今回は電車による移動につき、近鉄線・伊勢市駅から最寄りの鵜方(うがた)駅へアクセス。特急利用で乗車時間は40分程でしたよ。

横山展望台は人気の観光スポットですが、残念ながらバスなどの公共交通機関がないんですねえ。ということで、鵜方駅からの移動はタクシー一択だった。

後で調べたら、観光案内所で電動アシストのレンタサイクルをする、という選択肢もあったようだ。
距離は3～4km程度で登り坂があるコース。時間と体力のある方は挑戦してみて下さい。

それでもって訪問した際、鉄道利用者を対象に、鵜方駅から横山展望台までのタクシー片道料金が500円のワンコインで行けるサービスがあったんですね。

通常片道運賃は1,700円程なので、これはかなりお得で太っ腹！帰りは同じワンコインで賢島駅までの利用も可とのこと。
駅構内の市観光案内所で、鉄道の切符提示と引替えに利用券が配布されます。

これはコロナ禍を背景に、鉄道や観光名所の利用促進を図るため、差額を市が負担している事業なんですって。

注）鵜方駅～横山展望台～鵜方駅・賢島駅を片道ワンコイン(500円)で利用できる「横山VIEWタクシー」は、2023年3月24日で一旦終了しています。

「横山展望台」伊勢志摩国立公園内の絶景スポット

伊勢志摩国立公園について
伊勢志摩国立公園は、三重県の中央部に位置する志摩半島と、その周囲に広がる国立公園です。
エリア範囲は伊勢市・鳥羽市・志摩市・南伊勢町に及び、約6万ヘクタールという広大な面積を持ちます。
国立公園は大きく2つのエリアに分かれ、一つは伊勢神宮とその背後に広がる森林を中心とした内陸部です。
もう一方は　複雑な地形を持ち小さな入江と岬が無数に点在する、リアス式海岸に代表される海沿いのエリアとなります。

他の国立公園と比較すると、公園内の土地を民間で所有している割合が高いのが特徴とのこと。
そのため居住人口も非常に多く、地域の人々の生活・歴史・文化などに深く触れることができる国立公園なんだそうですよ。

英虞湾(あごわん)は伊勢志摩国立公園において、海沿いエリアを代表するスポットの一つです。

「横山天空カフェテラス」ウッドデッキが素敵な展望所

駐車場から続く木製のスロープを進むと、こちらの「横山天空カフェテラス」があります。
標高140mの高さに位置しており、英虞湾を囲む美しい半島が一望できる展望施設です。

施設は平成30年(2018年)にオープンされた、比較的新しい施設とのこと。
ウッドデッキを中心とした開放的なテラスに、カフェのある2階建ての展望休憩所が設置されています。
自然に溶け込んだナチュラルテイストなのが素敵ですね。

「英虞湾」サミット会場だった賢島を望める

そしてお目当てだった、英虞湾(あごわん)の美しい景色とのご対面です。

観光パンフレットなどでもお馴染みの景色ですが、実際に生で見ると想像以上に美しいですねえ。
大小さまざまな島や半島が入り組み、複雑な入り江が創り出した海岸線は実に印象的です。

中央の白い建物がある島が、サミットの会場にもなった賢島です。

リアス式海岸が真珠養殖や豊かな漁場をもたらす

英虞湾の地形が形成され始めたのは、海底の隆起が起きた数億年前の太古の昔。
その後は長い期間をかけて、現在のような湾の形が形成されたんだそうだ。

周囲の山々が自然の防波堤となり潮の流れを穏やかにしているため、真珠養殖に適した環境が作られていあます。
伊勢志摩は真珠養殖の発祥地ともいわれ、真珠養殖が盛んな地なんですよ。

また、山から流れ込む栄養分がプランクトンを豊富にし、アコヤ貝や牡蠣、あおさのりなどの豊かな海産物の恵みをもたらしています。

海上に見えているのは、あおさのりの養殖用の網を張るための支柱。1月～4月頃にかけての海面には、あおさのりによる鮮やかな緑色が広がるそうですよ。

水面の表情が変わるというのは、季節感があって楽しいですね。

「木こもれ日テラス・みはらし展望台」自然歩道を散策

天空カフェテラスの先には、約1km先の横山山頂まで続く自然歩道があります。
近隣だけ少し散策してみました。

「木もれ日テラス」からは、少し違った方角からの英虞湾を見ることができます。
小さな展望台ですが、空いていて良いかも。

こちらには「なごらの浮石」と呼ばれる石が並んでいた。特に説明書きもなく不思議な光景でした。

後で調べてみたら。。。昔海に沈んでいて漁師にたたりをもたらした石をお祀りし、鎮めているものだったらしい。怖っ！

少し奥まった場所の「みはらし展望台」からは、英虞湾と反対側の景色が見られるので上がってみた。

遠くに低い山並みが続く、自然あふれる景観が見えました。
空気が澄んだ日には、富士山を見ることができるらしいですよ。

約200kmも離れた地からも見れる富士山って、高い山なんだな～と改めて実感。

展望休憩所・カフェミラドール志摩で一服！

散策後は横山天空カフェテラスにある、テイクアウトスタイルのカフェ「カフェミラドール志摩」で一服。
ぶどう&ベリー酢のビネガードリンクとバームクーヘンを購入。

こちらでは地元食材を使った軽食メニューやスイーツ、ドリンクなどを販売。
店内のカフェコーナーやテラス、2階の展望台などで、美しい景色を眺めながらのティータイムが過ごせますよ。

2階の展望台からみた英虞湾と天空カフェテラス。
突き出したウッドデッキのテラスは、まるでポッカと空中に浮いているような感じ。

美しい景色を見つつ、ゆったりとした時間が流れました。

天空カフェテラス　カフェミラドール志摩

公式ページ
住所：三重県志摩市阿児町鵜方875-20
営業時間：9:00～16:30、年中無休

横山展望台の詳細情報・アクセス

横山展望台

公式ページ
住所：三重県志摩市阿児町鵜方875-20（GoogleMapで開く）
アクセス：
電車）　
・近鉄「鵜方駅」から徒歩約40分、またはタクシーで約5分
車）
・伊勢自動車道から第2伊勢道路経由「白木IC」から約26分
・最寄に展望台駐車場あり、普通車26台・軽自動車2台
・混雑時は横山ビジターセンター近隣にある麓の創造の森横山駐車場を利用、横山展望台までは急勾配の山道による15分～20分程の徒歩が発生。

横山ビジターセンター

住所：三重県志摩市阿児町鵜方875-24（GoogleMapで開く）

「伊勢志摩サミット記念館サミエール」サミット会場を再現！

帰りはタクシーで「賢島駅」へ。
賢島駅の駅舎2階にある、G7サミットの記念館に立寄りました。入場無料なんで気軽に入れるスポットですよ。

館名の「サミエール」は、「サミット・三重・見える」の3つの言葉による造語だとか。

当時のサミットの雰囲気と、サミットを通して発信された三重の伝統・文化、食などを広く紹介する施設です。

各国首脳の等身大パネルが出迎えてくれます。当時の日本代表は安倍首相でしたね。

会議で使われた円卓と椅子の展示。これは地元の国産材・尾鷲ヒノキを使って製作されたものとのこと。
隣の席とは息がかかるくらいの至近距離だったことに、ちょっとビックリだ。

三重県各地で調達された食材で提供された、サミットにおける食事の紹介。

隣接する「カフェサミエール」では、G7にちなんだ食材を使った料理や、ゆかりのメニューが用意されてましたよ。

伊勢志摩サミット記念館

住所：三重県志摩市阿児町神明字賢島747番地17 近鉄賢島駅2階（GoogleMapで開く）
開館時間：9時～17時
休館日：原則年中無休
入館料：無料
アクセス：
電車）
・近鉄志摩線「賢島駅」下車
車）
・大阪・名古屋方面から　伊勢自動車道「伊勢西IC」又は「伊勢IC」で降り、県道32号線（伊勢道路）経由、国道167号線へ
・専用駐車場無し、近鉄賢島駅南側の観光用専用駐車場を利用

伊勢志摩のランチは事前予約やクーポン利用で、並ばずお得に！!

タモリさんならではの視点で、伊勢志摩の魅力が紹介されていますよ。
読めば出かけてみたくなるはず！