自然が生みだす神秘的な雲海、一度は見てみたくないですか?
関東からだと富士山辺りに登らないと見えない?
いえ、実は埼玉県秩父市で結構高い確率で見られるんですよ!
ということで、秩父の雲海スポットの一つである「美の山公園」の雲海を紹介。
あわせて、県内唯一の観光鍾乳洞や、内部の見学もできるダム、そして名物グルメなど、周辺スポットも紹介。
目次
『高確率で雲海を見れる秩父へ行こう!』
雲海って一度見てみたいなあ、と思ってました。
しかし、関東発だとまずは富士山か、長野あたりの2,000~3,000m級の山に登らないといけなんでしょ?って、思ってたの。
しかし、実は埼玉県秩父には、雲海を高確率で見られるスポットが点在するというじゃないですか。
案外近くで見れるんですね!
ってことで、雲海を見に埼玉県秩父にでかけてみました。
立ち寄った周辺スポットも、あわせて紹介してみます。
「雲海スポット、美の山公園へ」 秩父になぜ雲海が?
秩父は雲海が現れやすいエリアとのことですが、それには秩父の地形に秘密があるようですね。
秩父の地形は盆地状で、風の影響を受けにくい特徴があります。
放射冷却でできた冷たい空気が盆地の底にたまる。
すると、底の方が山の中腹よりも気温が低くなる「逆転層」という現象が起きるそうです。
それにより盆地にフタをしたような状態になり、霧が上昇せずそこに留まる。
それが、秩父での雲海発生のメカニズムだそうです。
ふ~む、秩父雲海のキーワードは盆地でした。
今回雲海を見に行った場所は、秩父市と皆野町にまたがる標高581.5mの「蓑山(みのやま)」。
ここは県立自然公園「美の山公園」として整備されている、人気の雲海スポットの一つでした。
「美の山」の早朝、雲海に出会う!
雲海は、7時半くらいまでの早朝が見やすい時間帯らしい。
せっかくなら雲海が発生しやすい時間帯に行きたい!ということで、美の山の山中にあるホテル「美の山ヘリテイジ」に泊まっちゃいました。
早朝、5時に起きて車で山頂の展望台に向かいます。
おおっ~、日の出をバックに雲海が発生してますね!
早朝で、かつ湿度が高いのが雲海出現の条件だそう。
昨日は雨が降っていたので、それも好条件につながったかも。
神秘的ですなあ。。。
時間が経って明るくなってくると、雲海の表情もどんどん変わって行く。
蓑山はそれほど高い山ではありませんが、連山の多い秩父の山では珍しく独立峰で、360度のパノラマで風景が楽しめます。
そのため秩父市街地や奥秩父の山々が眺望できるのが特徴なんですね。
箕山は約70種8000本の桜をはじめ、四季折々の花が楽しめるスポットとしても人気です。
向かいに姿を現してきた、ピラミッドみたいな形の山は「武甲山」。
武甲山では、明治よりセメントの原料となる石灰石の採掘が始まりました。
特に昭和15年(1940年)に秩父石灰工業が操業を開始して以降、山姿が変貌するほど大規模な採掘が進められたんですね。
自然保護の観点ではちょっと残念な話だなあ。
秩父の雲海スポットは、箕山以外にもミューズパーク展望台や三峯神社などが知られています。
美の山公園
埼玉県のページ
住所:埼玉県秩父市黒谷2372(GoogleMapで開く)
アクセス:
電車)
・最寄り駅秩父鉄道「皆野駅」からタクシーで約20分(路線バスなどはありません)
車)
・関越自動車道・花園インターチェンジから、国道140号を秩父方面へ約20km(40分)
・国道299号・上野町交差点を右折、国道140号を長瀞方面へ約5km(10分)
『橋立鍾乳洞』 秩父霊場と鍾乳洞
「石龍山橋立堂」 秩父三十四所観音霊場
朝の雲海を満喫した後は、周辺スポットへ足を延ばしてみました。
美の山から車で15km程走った所にある、「石龍山橋立堂」の観音堂を訪問。
このお堂は武甲山の石灰岩体の西の端に位置し、高さ約75mの大岩壁の下に建っているんですよ!
これまた、迫力のあるロケーションにありますなあ~。
石龍山橋立堂は秩父札所「秩父三十四ヶ所観音霊場」の28番にあたります。
秩父三十四ヶ所観音霊場は、西国三十三ヶ所・坂東三十三ヶ所とともに「日本百観音(日本百番観音)」に数えられます。
札所の開創は鎌倉時代で、江戸時代までには現在の順路が整備されたそうです。
なかなか歴史がある巡礼コースですね。
「橋立鍾乳洞」 珍しい縦型の鍾乳洞
そして、石龍山橋立堂の傍らには、埼玉県で唯一観光出来る鍾乳洞「橋立鍾乳洞」があるんです。
橋立鍾乳洞は総延長約140m。
一番低い地点から高い地点までは、約30mの高低差があるんですね。
ほとんどが縦穴の珍しい鍾乳洞で、短時間になりますが結構探検気分を味わえますよ!
敷地内には本格的な美味しいコーヒーをはじめ、旨いケーキやフルーティーなカキ氷などが楽しめるカフェがあります。
橋立鍾乳洞
住所:埼玉県秩父市上影森708(GoogleMapで開く)
営業時間:8:00~17:00(3月1日~12月上旬)
入場料:大人200円、小人100円
アクセス: 電車)秩父鉄道「浦山口駅」から徒歩約15分
『浦山ダム』 ダム内部の見学ができる
さらに、橋立鍾乳洞から比較的近い「浦山ダム」を訪問。
こちらは荒川水系の浦山川に建設されたダム。
浦山ダムは内部が見学できるのですよ。
ダム内部の見学をする機会もそうそう無いので、立ち寄ってみた。
ダムエレベーターは、132mの高さをノンストップで下降します。
内部では、浦山ダムの目的や建築された時の様子が紹介されていました。
ダムの下流側から仰ぐと威圧感ありますね~。
堤高156.0mの、日本でも屈指の大ダムだそうですよ。
ちなみにダムの上までは、498段の階段を使って登ることも(降りることも)できます。
見てると気が遠くなるが。。。
体力に自信がある方は、是非チャレンジを!
ダムに隣接されている資料館の食堂では、「浦山ダムカレー」が食べれます。
浦山ダム
公式ページ
住所:埼玉県秩父市荒川久那4041(GoogleMapで開く)
利用時間:9時から17時まで / 利用期間:年末年始(12/29~1/3)を除く通年
アクセス:
電車)
・秩父鉄道「浦山口駅」から徒歩で20分
・秩父鉄道「秩父駅」、西武鉄道「西武秩父駅」から市営バスの運行アリ(本数が少ないので注意、秩父市市営バス「ぬくもり号」)
車)
・秩父市役所から国道140号、県道73号(秩父上名栗線)経由で約20分
『秩父名物・豚みそ丼』 老舗の野さか
せっかくなんで旨いもんを食べて帰りますよ!
ということで、秩父名物「豚みそ丼」を食べるため、発祥のお店「野さか」を訪問。
人気の名店なんで、2時間ほど並びましたねえ。
はい、こちらが豚みそ丼です。
ボリューミーですなあ。
豚肉の味噌付けというとこってりしたイメージが浮かびますが、炭火焼きなので油も程良く落ちてますよ。
香ばしい味噌の香りが箸を進めさせますね、旨し!
美味しい食事で締められて、並んで待った甲斐がありましたわ。
豚みそ丼本舗 野さか
公式ページ
住所:埼玉県秩父市野坂1-13-11 (GoogleMapで開く)
営業時間:11:00~15:00 ※豚みそ漬けがなくなり次第終了、休業日:毎週日曜日
アクセス:
電車)西武鉄道「西武秩父駅」から徒歩3分
秩父へ出かけてみませんか?
比較的都心からも近い秩父へ、雲海や自然を楽しみに訪ねてみませんか?
雲海のみならず、穴場っぽいスポットも沢山あり、美味しい物もあり、色々楽しんでリフレッシュしに行きませんか?
記事の訪問日:2019/8/15
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