長野県上田市は、戦国時代に全国にその名を広め、またNHK大河ドラマ「真田丸」でも人気となり注目された武将、真田氏ゆかりの地です。
上田城はそんな真田氏が築城した城で、日本100名城の一つとされます。
城跡は城址公園として整備されており、江戸時代の城の姿の面影を残します。
そんな上田城跡を訪ねるのであれば、あわせて城好き・真田好きにオススメしたい、上田城城下町の立ち寄りスポットを紹介します。
上田市ならではのグルメスポットの紹介もありますよ!
目次
「上田城跡」 真田が2度徳川を撃退した城
上田市は戦国時代に全国にその名を広めた真田氏ゆかりの地として知られ、上田城はそのシンボルとなります。
駅前の広場では、大河ドラマ「真田丸」の主人公にも取り上げられた、真田幸村の像が出迎えてくれますよ。
上田城跡の見学の中心となるのは「上田城跡公園」です。
かつて本丸・二の丸だったエリアが、城址公園として整備されています。
上田城は戦国時代に、真田昌幸によって築城されました。
真田氏の上田城は、天正13年(1585年)と慶長5年(1600年)の2度にわたり、徳川の大軍の攻撃を受けます。
これを巧妙な戦術をもって少数の兵でみごとに撃退した城として、歴史上良く知られています。
公園内には、現存や復元による櫓や石垣などにより、かつての城郭の面影が残ります。
遺構の多くは、江戸時代の仙石氏・松平氏の時代のもの。
ですが城跡周辺を歩いてみると、真田氏の立地選択には先見の明を感じますねぇ。
上田城は日本100名城の一つにも数えられます。
\ 上田城の歴史や上田城跡公園の見どころは、こちらをご覧ください!/
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上田城跡公園
公式ページ
住所:長野県上田市二の丸2(GoogleMapで開く)
電車)
・「上田駅」(JR・しなの鉄道・上田電鉄別所線の3駅は併設)から、徒歩約12分。
・「上田駅」より上田市街地循環バス赤運行(あかバス)乗車、「公園前」下車。
車)
・上信越自動車道「上田菅平IC」から約15分(約4km)。
1.上田城観光会館
大河ドラマ・真田丸の資料展示、100名城スタンプもこちら
駅から上田城跡公園への道中には、「真田十勇士モニュメント」が点在しています。
これを見つけながら向かうのが楽しい!
真田十勇士は、真田幸村家臣として活躍したとされる10人の勇士の総称。
歴史的な由来を持つ人物もいるらしいですが、その武勇伝は架空のものです。
最初に紹介する周辺スポットは、上田城跡公園入口の向かいにある「上田市観光会館」です。
こちらが建物2階にある観光会館。
各種観光パンフレットが置いてあるほか、100名城スタンプもこちらに設置されています。
御城印も販売されています。
1階は土産物を販売する物産館になっています。
真田家三代の甲冑レプリカもあり、城めぐり気分を盛り立ててくれますよ!
右から、大河ドラマ「真田丸」の主人公にもなった真田信繁(幸村)のもの。
信繁は大坂夏の陣で赤備え軍団を率い、徳川勢を苦しめました。
真中は信繁の父、昌幸のもの。
織田・上杉・北条・徳川らがひしめく戦国時代を、たぐい稀なる知略で生き抜いた武将。
左は昌幸の父・幸隆(幸綱)のもの。
真田氏中興の祖とされています。
上田市は真田丸以外でも、ドラマ・映画のロケ地として良く使われているそう。
壁にはところ狭しと役者や芸能人のサインが並び、眺めるのも楽しいですよ。
上田市観光会館
住所:長野県上田市大手2丁目8番4号(GoogleMapで開く)
営業時間:
・売店 9:30~18:00(季節により変動)
・2階案内所 平日)8:30~18:00、土日休日)9:00~18:00
定休日:年末年始休
アクセス:
電車)
・「上田駅」より徒歩約12分
・「上田駅」より上田市街地循環バス 赤運行(あかバス)乗車、公園前下車
車)
・上信越自動車道「上田菅平IC」より4km・15分
上田城跡公園の駐車場について
上田城跡公園併設の一般乗用車用の駐車場は、2ヶ所あるので紹介します。
上田城跡駐車場
住所:長野県上田市天神2丁目3−17(GoogleMapで開く)
駐車料金無料。普通車88台。
櫓下広場の南側にあり、観光気分が上がる場所です。無料なので比較的混雑します。
上田城跡北観光駐車場
住所:長野県上田市二の丸3−6256番地(GoogleMapで開く)
有料駐車場。最大224台の駐車が可能。
使用料は通常期間と特別期間を区分しており、利用期間により料金が異なります。
2.上田藩主居館跡
真田信之をはじめ藩主が政務をおこなった館
上田城跡公園への行き帰りにも立ち寄りやすい「上田藩主居館跡」。
ここはかつて三の丸内にあった上田藩主の居館跡です。
寛永2年(1790年)に建てられた、藩主邸の表門が残ります。
さらにその正面側の水堀・土塁・土塀が一式残っているので、当時の雰囲気が伝わってきますよ!
館の四方が堀と土塁でめぐらされた、陣屋の構え。
徳川に上田城を破却された後に藩主となった真田信之は、こちらを居館として政務もおこないました。
その後に続いた藩主の仙石氏、松平氏も同じくここを居館とし、御屋形(おやかた)と呼ばれたそうだ。
一説によるとこの居館の歴史は古く、真田昌幸が上田城築城当時にすでに館を造成していた、ともいわれます。
現在、跡地は上田高等学校になっています。
上田藩主居館跡
住所:長野県上田市大手1丁目4-32(GoogleMapで開く)
アクセス:
電車)上田駅より徒歩約10分
車)駐車場なし
3.上田城大手門跡
三の丸にあった城の正面入口
こちらは、上田藩主居館跡にもほど近い「大手門跡」。
かつての三の丸の入口にあたり、城の正面入口だった場所です。
当時の大手門には木戸門と堀があり、その先に枡形が形成されていました。
入口には番所と呼ばれる監視所が置かれ、三の丸の内側には重臣たちの屋敷が立ち並びました。
周囲の鉤の手状の街路が、当時の名残りをとどめます。
この一角は「大手門公園」という、小さいながら趣のある公園になっています。
人工の滝や木々があり、訪問時には紅葉が楽しめました。
大手門公園
住所:長野県上田市大手2丁目1-1(GoogleMapで開く)
アクセス:
電車)上田駅より徒歩約12分
車)駐車場なし
4.信州蕎麦の草笛
くるみだれが絶品!くるみおはぎもオススメ
さて、せっかく上田に来たなら、名物の信州蕎麦を楽しみたいですね!
市内には美味しい蕎麦屋が何軒もあるので、ぜひ好みの店を見つけてみて下さい。
ここでは上田城跡公園のすぐ向かいで、上田城観光会館のすぐ隣の「草笛」を紹介。
城跡公園見学時の食事処としては、まさにベストともいえるロケーションですよ~。
場所柄、開店前から行列ができる人気店ですが、回転は比較的良かったです。
お蕎麦はコシがあり喉越しも良く、美味しいです。
くるみだれを蕎麦つゆに加えて食べる「くるみそば」が人気とのことで、そちらも試してみました。
これが絶品!
丁寧に潰された、なめらかな舌触りの上品なたれ。
これ、今までのくるみという食べ物の概念がちょっと変わりました。いや、ほんとに。
右手前の丸いのは人気の「くるみおはぎ」。
これもスゲー美味かった。
~番外編~ 街中で見かける真田の六文銭!
ここでちょっと番外編を。
上田市内では、真田家家紋の六文銭のデザインを、街のいたるところで見かけます。
到着して直ぐ、JRの上田駅駅舎にどど~んとデザインされているのを発見!
その真田愛に、いきなり圧倒されます(笑)。
街中で見上げれば、信号機の隣に。
下に視線を移せば、マンホールの蓋にまで!
皆さんも、行かれたら道中で六文銭マークを探してみて下さい。
5.旧北国街道 柳町
宿場町風情を残す街道跡
上田城築城により、城周囲には城下町が発展します。
これは後に、北国街道の宿場町としても繁栄してゆきます。
市内の「柳町」には、かつての街道沿いの町並みが残ります。
石畳が敷かれた200mほどの通りに、江戸末期から明治にかけての雰囲気ある町屋が続いています。
軒高が低くそろった2階建ての平入りの町屋が並ぶ、美しい情景に出会えます。
江戸時代の北国街道は、佐渡の金銀の輸送に使われた「金の道」として、また、善光寺への「信仰の道」として重要視されました。
長いもの(親)と短いもの(子)で組まれる「親付き切り子格子」が、2階部に見られるのが建物の特徴とのこと。
これほど集中して見られるのは、上田中心地では柳町だけだそうだ。
こちらの建物は1階部を含め、格子ずくめの建物ですな。
「袖うだつ」と呼ばれる、写真を赤で囲った、屋根両側の小柱も建物の特徴です。
本来は防火目的なんだが、看板や飾り的なものに発展していったそうだ。
「うだつが上がる」という言い回しも、建築用語からきているらしいですよ。
この古風な街並みは、映画のロケ地としてもよく使われているそうだ。
ロケ作品一覧には、市川昆監督の「犬神家の一族」があったりして懐かしいなぁ。
「保命水」は、明治時代に200m離れた海禅寺境内から湧水を引き、簡易水道に利用した跡。
ブランド林檎を使ったスイーツが美味い!
柳町に並ぶ町屋の多くは、店舗として営業されています。
立寄って歩くのが楽しいです!
小腹が空いたので、こちらの「柳町屋」へ。
ここは地域資源を活用しコラボ商品を生みだす、ラボなんだそうだ。へぇ~。
信州上田産の産地ブランド林檎「真田REDアップル」を活用した、りんごスイーツが絶賛販売中だった。
人気がある「アップルたまごタルト」を購入。
う~ん、酸味の少ないリンゴと、まろやかなエッグタルトが一体化してクリ~ミ~。
これはウマイなあ。オススメです!
上田は焼き鳥も名物だって聞いたんで、今度は焼き鳥屋「隠れ家えん」へ。
名物の焼き鳥の秘伝のたれには、やはり上田産のりんごを使用。
りんごの甘みを感じるたれでした。
焼き鳥といえばってことで、明るいうちからビールつけちゃったりしてスミマセン。
旧北国街道 柳町
公式ページ
住所:長野県上田市中央4丁目(GoogleMapで開く)
アクセス:
電車)
・JR「上田駅」より徒歩約15分。タクシーで3分。
車)
・上信越自動車道「上田菅平IC」より15分
・下記の店舗ご利用時は隣接の無料専用駐車場の利用可。
岡崎酒造、手打百藝 おお西、ルヴァン信州上田店、武田味噌 菱屋、蔵屋
6.池波正太郎 真田太平記館
真田太平記を執筆した、上田ゆかりの文豪の資料館
最後に紹介するのが、「池波正太郎 真田太平記館」です。
故・池波正太郎氏(1923~1990年)は、時代小説の人気作を数多く執筆した直木賞作家。
そんな池波氏は、真田昌幸・信之・幸村父子の活躍をテーマにした大河小説、「真田太平記」を執筆しています。
その取材のため、しばしば上田市を訪問しているゆかりの作家なんだそうだ。
館内では、真田太平記や池波正太郎氏に関する資料が公開されています。
ちょっとしたアトラクション的な展示や、喫茶施設もあります。
ファンじゃなくても楽しめると思うので、立ち寄ってみると良いと思います。
ちなみに、館内は写真撮影NGでした。
池波正太郎 真田太平記館
公式ページ
住所:長野県上田市中央3丁目7番3号(GoogleMapで開く)
開館時間:10時~18時(入館は17時30分まで)
休館日:公式ページでご確認下さい
アクセス:
電車)上田駅より徒歩約10分
車)駐車場なし
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上田城城下町をめぐってみませんか?
上田城跡公園周辺のスポットを紹介しましたが、いかがでしたか?
紹介したスポットは、いずれも、駅や城跡公園に近いエリアに集中しており、訪問しやすい場所でした。
上田城訪問の際には、是非それぞれ立ち寄ってみてください。
上田城城下町をめぐってみませんか?
記事の訪問日:2023/11/19
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