日本三名瀑の一つに数えられる「華厳の滝」を中心に、秋の奥日光の自然が楽しめるスポットを紹介。
華厳の滝を中禅寺湖とともにパノラマが楽しめる明智平展望台、至近距離ならではの迫力を感じられる観瀑台をめぐります。
美しい中禅寺湖湖畔や、日本最古の西洋式リゾートホテル・日光金谷ホテルの立ち寄りもあわせて紹介してますよ。
目次
『明智平』中禅寺湖・華厳の滝を一望!
学生時代に修学旅行で行って以来、日光って行ってないよなあと、ふと思った。
混雑するイメージから、無意識に避けていたのかもしれないなあ。
大人になって改めて行く日光とか京都っていいよねって、良く聞きますよね。
日光の社寺って、世界遺産にもなったしなあ。
な~んて考えだしたら、無性に日光に出かけたくなりました(笑)。
そんなことで11月半ばの平日に、車で日帰り旅行に出かけてみました。
「明智平ロープウェイ駅」 日本百名山の男体山を望む
今回は奥日光の自然を感じられる、定番スポット中心にめぐりました。
日光市内から中禅寺湖方面へと続く、上り専用自動車道「第二いろは坂」。
その途中にあるのが、ロープウェイの「明智平(あけちだいら)駅」です。
いろは坂の混雑を懸念して、ロープウェイ始発の9時前には到着。
結果、心配したいろは坂の渋滞はありませんでした。
しかしながら。。。、山の方の紅葉は終わっており、落葉し切ってる感じ。
紅葉に関しては途中で出会えればラッキーかな、という雰囲気でした。
明智平駅から見た男体山。
男体山は同一の火口から複数回の噴火があり、その溶岩の積み重なりで形成された山だそう。
山肌には木々が少なく、ゴツゴツと荒々しい岩肌が特徴ですね。
この地域は「日光国立公園」に指定されている山岳地で、2,300m~2,500m級の山々が連なります。
その中でも標高2,486mの男体山は日光連山を代表する山で、日本百名山の一つに数えられます。
ちなみに、日本の国立公園制度は昭和6年(1931年)に制定されましたが、その後の昭和9年に日光を含む8つの国立公園が初めて指定されました。
日光はかなり老舗の国立公園、ということなんですね。
明智平駅周囲も、紅葉はだいたい終わっている感じ。
これからの時期は、徐々に市内の社寺周辺で紅葉が楽しめる季節に移ります。
エリアにより違う時期に紅葉が楽しめるのも、日光の良いところかも。
「ケーブルカーの遺構」 奥日光への交通の歴史
明智平駅東側の崖にあるこちらは、ケーブルカーの遺構ですって。
ケーブルカーは昭和7年(1932年)に、日光市内の馬返駅から明智平駅までの1.2kmの区間で開通。
以降、38年間運行が続いたそうですよ。
当時の交通状況は、奥日光への道路は第1いろは坂のみ。
時間帯で上下を分ける、一方通行の道だったそうだ(むちゃだわ。。。)。
そこで輸送力増強にケーブルカーが一役買った、というわけですね。
昭和40年(1965年)には第2いろは坂が開通して、その役割を終えたそうです。
「明智平展望台」 絶景!中禅寺湖・華厳の滝を望む
本日の第1便ロープウェイによる空中散歩のスタート!お~、絶景だね。
展望台は標高1,373mの地点にあり、乗車時間約3分間。
もうちょっと乗っていたい気分だったわ。
「明智平展望台」からは、中禅寺湖から流れ落ち水が華厳の滝になる大パノラマが楽しめます。
眺めていてずっと飽きない、雄大な景色ですねえ。
中禅寺湖と華厳の滝を唯一一緒に見られるスポット、というのがシーズンにロープウェーが混雑する理由の一つです。
華厳の滝よりも右側に見える「白雲の滝」。
日光には四十八滝があるといわれるほど、滝が多いエリアです。
ちなみに展望台から中禅寺湖まで抜けられる、トレッキングコースもあります。
(歩くには、それなりのトレッキングの装備が必要。)
明智平展望台の詳細・アクセス
明智平ロープウェイ
公式ページ
住所:栃木県日光市細尾町深沢709(GoogleMapで開く)
営業時間:9:00~15:30
運賃:大人 片道600円・往復1,000円、子供 片道300円・往復500円
アクセス)
電車)
・JR「日光駅」・東武「日光駅」より東武バス湯元温泉行または中禅寺温泉行バス乗車約40分、「明智平」バス停下車すぐ。
車)
・日光宇都宮道路「清滝IC」約12km。
・駐車場80台。
『華厳の滝』 落差97mを持つ、日本三名瀑の一つ
「華厳神社」 二荒山神社末社が新設された
さらに華厳の滝を間近に見たい!ということで、いろは坂を上り「華厳の滝エレベーター」にやってきました。
この辺は食事処やお土産屋が並び、観光地らしい風景ですね。
中禅寺湖もこの国道沿いにあり、奥日光でも最もにぎわうエリアのひとつです。
食事処の看板を見ると、日光名物のゆば料理推しのお店が多い感じがしますなあ。
滝駐車場付近で、本日初めての色付いて鮮やかなモミジを発見!
綺麗でした。
駐車場の脇の一角に、こじんまりと可愛らしい神社を発見。
こちらは、日光二荒山神社中宮祠の末社「華厳神社」です。昔はなかった気が。。。
それもそのはずで、2020年6月に建立された新しい神社なんですって。
中禅寺湖湖畔の日光二荒山神社 中宮祠で、御朱印も頂けるそうですよ!
”那智の滝と並び神宿る滝と称えて、神社を創建”とあります。
那智の滝(和歌山県)の傍に熊野那智大社があるので、ウチでも是非!という感じだったんでしょうかねえ。
「観瀑台」 100mを急降下、爆音を体感!
滝は駐車場脇からでも見れますが、折角なのでもっと間近で見たい。
有料のエレベーターに乗り、一気に100m下まで降下しました!
「観瀑台(かんばくだい)」から、見上げる華厳の滝の御姿。
華厳の滝は和歌山県・那智の滝、茨城県・袋田の滝とともに「日本三名瀑」の一つに数えられます。
中禅寺湖を水源とするこの華厳の滝は、落差97m・幅7m。水量は毎秒3~5トンといわれます。
その迫力に圧倒されますねえ。
冬は滝の水が凍結する日もあると聞きますが、きっと神々しい光景なんでしょうなあ。
有料ですが観瀑台からの見学をオススメしたい理由は。。。周囲を包み込み、怒涛のごとく響く落水の音!
滝は目と耳で楽しむと、断然迫力が増しますよ~。
自然に包まれた空間で、一時日常を忘れてしまいます。
日光名物「ゆばカツ・ゆばコロッケ」はいかが?
名瀑を堪能して地上に戻ると、入口付近にある小腹を満たせそうな出店に目がゆきます。
ゆばカツは日光名物ゆば100%を揚げたもので、360円也。
少し塩振って食べてみた。
元々淡白なゆばが、ちょっとコロモに負けてるかなあ。
あわせてゆばコロッケ、310円ナリもトライだ。
こちらはコロッケにゆばが入っています。
カツに比べるとこちらは普通に美味しいコロッケですね。
ゆば感は低いかなあ。。。
値段もリーズナブルなので、行った際はお試しあれ。
華厳滝エレベーターの詳細情報・アクセス
華厳滝エレベーター
華厳滝エレベーター公式ページ
住所: 栃木県日光市中宮祠2479-2(GoogleMapで開く)
営業時間:12月1日~2月28日 9:00~16:30、3月1日 9:00~17:00、5月1日~9月30日 8:00~17:00、10月1日~11月30日 8:00~17:00 *時間は変動する場合あり
料金:大人 570円、小学生 340円 *中学生以上は大人料金、小学生は未満無料
アクセス:
車)
・日光宇都宮道路「清滝IC」から15km
電車)
・JR「日光駅」・東武「日光駅」から東武バス乗車で約40分、「中禅寺駅」下車徒歩5分
『中禅寺湖と二荒山神社中宮祠』 男体山登山口
「男体山噴火でできた中禅寺湖」
続いて華厳の滝からもほど近い「中禅寺湖」へ。
華厳の滝へ行ったら、こちらも是非立ち寄りたいスポットですね。
山並みや雲が湖面に映り込んでつくりだす風景は、美しいですねえ。
しばしのんびりと眺め入ります。
中禅寺湖は周囲およそ25kmの湖。
2万年ほど前に男体山が噴火し、流れ出た溶岩が川をせき止めて生まれた湖なんだそうですよ。
中禅寺湖湖畔から見た男体山。
こちらからの男体山の表情は明智平側からより岩場も少なく、穏やかな表情に見えますね。
見る場所によって随分表情が変わる山のようですねぇ。
湖畔の木々には、紅葉がちょっぴり残っていました。
「二荒山神社中宮祠は男体山登山口」
中禅寺湖の北側には、「二荒山神社中宮祠(ふたらさんじんじゃちゅうぐうし) 」が鎮座しています。
日光二荒山神社は男体山を御神体山として仰ぐ神社で、男体山の山頂に二荒山神社奥宮(おくみや)があります。
日光市内の二荒山本社と奥宮との中間にあるこちらは、中宮祠と呼ばれます。
奥宮がある男体山山頂へ登山する場合は、二荒山神社中宮祠で受け付けして、境内にある登山口から入山します。
登山者専用の駐車場もあります。
奥宮がある男体山は標高2,486mもあるので、きちんと山登りの準備をして参拝しましょう!
\ 日光二荒山神社中宮祠の詳細記事はこちらへ!/
明智平・華厳の滝・中禅寺湖間の移動案内
■明智平から中禅寺湖・華厳の滝へ
・距離:約2.2km
・車で二荒山神社大鳥居まで約3分
・東武バス「明智平」から乗車して約10分、「中禅寺温泉」下車
※華厳の滝へは「中禅寺温泉」下車にて徒歩5分
■華厳の滝から中禅寺湖への移動
・距離:約750m(二荒山神社大鳥居まで)
・徒歩で約10分、車で2~3分
『日光金谷ホテル』 神橋に隣接、歴史的なホテル
アインシュタインやルー・ゲーリックも宿泊
奥日光の自然スポットを見終り、市内の方で立寄った「日光金谷ホテル」。
二荒山神社本社の神橋の隣に位置し、東照宮などの社寺の玄関口にあります。
「金谷ホテル」は、明治6年(1873年)開業の現存する日本最古の西洋式リゾートホテルだそう。
建物は登録有形文化財です。
古き良き高級ホテルって佇まいが、歴史を感じさせますね~。
建物周囲に多くのモミジが植えられており、本日巡った中ではここが一番きれいな紅葉スポットだったりします。
ロビーに敷き詰められたレッドカーペットが印象的。
館内は落ち着いた感じで、格調高い静けさが心地よい。
著名な宿泊者としては、ノーベル賞受賞決定直後に来日した物理学者アインシュタイン博士(1922年)、アメリカメジャーリーグの野球選手ルー・ゲーリック(1931年)、視覚聴覚の障害者ながら福祉活動に尽くしたヘレン・ケラー(1937年)、アメリカ大統領アイゼンハワー(1946年)などなど。
誰でも耳にしたことがあるであろう、伝説的な方々ですね。
宿帳は明治24年(1891年)から残っており、サインや写真が館内で紹介されています。
名物 百年ライスカレーは大正時代のレシピ再現
レストランはビジターでも食事可なので、本日はこちらでランチを頂きました。
平日に関わらず1時間以上の順番待ちで、さすがの人気!
料理ですが、気軽に楽しめて、みやげ話にもオススメなのが「百年ライスカレー」。
金谷ホテルの蔵で発見された、大正時代のカレーのレシピを再現したライスカレーなんですわ。
味はビーフ・チキン・鴨が選べ、ビーフを。
ココナッツミルクが入りまろやかな風味で、程よい辛さの上品な美味しさでした。
100年前のいにしえのカレーに魅かれていたら、料理の写真を撮り忘れていました。
すんません。。。
日光金谷ホテルの詳細情報・アクセス
日光金谷ホテル
公式ページ
住所:栃木県日光市上鉢石町1300(GoogleMapで開く)
アクセス:
電車)
・東武「日光駅」から、シャトルバスあり
・東武・JR「日光駅」駅前から東武バス・奥細尾・中禅寺温泉・湯元温泉行乗車約5分、「神橋」バス停で下車
車)
・日光宇都宮道路「日光IC」が最寄りIC
日光への気軽な電車旅なら、東武トップツアーズがさすがの充実!
華厳の滝・中禅寺湖へ出かけませんか?
秋の華厳の滝をはじめ、男体山や中禅寺湖を紹介しましたがいかがでしたか?
今回は自然が堪能できる奥日光の定番スポットをめぐってみました。
やはり日光の定番スポットは何度来ても素晴らしいものがありますね。
自然が楽しめる日光に出かけませんか?
\ 返礼品にホテルのギフト券が多いのも日光らしい!/
記事の訪問日:2020/11/20
自然が素晴らしいスポットをさらにチェック!
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