神秘的なパワーを感じる神社、埼玉県秩父市の「三峯(みつみね)神社」に参拝に出かけませんか?
秩父神社・宝登山神社と共に秩父三社の一社に数えられますが、中でも三峯神社は奥深い標高1,102mの場所にあります。
そんなロケーションで狼信仰が育まれていた!?と聞くとさらにミステリアス!そんな三峯神社を紹介します。
目次
『三峯神社、雲海に包まれる鎮座地!』
秩父神社・宝登山神社と共に、秩父三社の一つとされる三峯神社へ訪問しました。
パワースポットとして良く知られる神社ですね!
本日は熊谷方面から車での訪問でしたが、秩父内での距離感は良く分かっていなかった。
ライン下りで知られる長瀞町に入ったあたりで、「秩父に入った、着いたも同然!」と思ったが。。。そこからも結構長かったですね~。
三峯の地名は周囲に連なる、雲取山・白岩山・妙法ヶ岳の三つの峰の総称だそうです。
三峯神社の鎮座地も標高約1,100mの場所にあり、結構奥深い場所までやって来ましたよ。
「三ツ鳥居」 狛狼鎮座の異質な雰囲気
盆の時期での訪問でしたが、台風が近づいていて結構ヒヤヒヤな天候でした。
神社に着いた頃は何とか雨は止んでましたが、ちょっとモヤった天候の中での参拝開始です。
駐車場から境内に向かうと、お~、なんだか変わった形の鳥居ですね!
珍しい「三ツ鳥居」と呼ばれる鳥居だそうですよ。
そして三ツ鳥居の両脇には、狛犬では無くて狼の像が鎮座していますよ!
ちょっと変わった神社かも感が、早くも入口から伝わってきますわ。
鳥居を抜けて、杉並木の参道を進みます。
山の中の静けさを感じる境内です。
雨あがり後のモヤが掛かって、一帯はなんとなく神秘的な雰囲気に包まれています。
「随身門」 江戸時代に狼信仰が広まる
色鮮やかな装飾に彩られた「随身門(ずいしんもん)」が現れます。
元々の随身門は元禄4年(1691年)に、仁王門として建立されました。
現在の門は寛政4年(1792年)に再建されたもので、明治時代には仁王像が撤去され随身門となりました。
額の文字は江戸時代の大名で文人だった、増山雪斎(ましやませっさい)の筆跡。
随身門の手前両脇にも、狛狼が鎮座してました。
動物の姿を借りて現れる神様のお使いを眷属(けんぞく)といいますが、三峯神社の眷属は狼(山犬)です。
三峯神社は昔より修験道の修行地でしたが、江戸期にはこの狼の御眷属信仰が日光法印という僧によって広められたそうです。
ちょっとエキセントリックな雰囲気を醸し出している狛狼ですが、当地では御眷属さま、御神犬、お犬さま、山犬さまなどとも呼ばれ親しまれているそうですよ。
「拝殿」 武将・畠山重忠寄贈の杉
祭神には、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)の夫婦神が祀られています。
煌びやかな装飾の「拝殿」は寛政12年(1800年)に建立されたもの。
その後、昭和37年(1962年)に改修されています。
細やかな彫刻が極彩色に彩られており魅了されます!
正面に掲げた大額は、幕末・明治期の皇族で書の達人でもあった、有栖川宮幟仁親王(ありすがわのみやたかひとしんのう)によるものです。
建物には霊獣と呼ばれる、古代中国の架空の獣達の彫刻が所狭しと施されています。
オドロオドロしい見掛けとは裏腹に、彼らは平和な時代になると現れるという、実は縁起が良いとされる生き物なんですよ。
拝殿脇にある大きな杉の木は鎌倉時代の武将・畠山重忠が奉献したものとされ、樹齢800年といわれてますよ!
そんな「御神木」から氣を頂いて行きましょう。
一部がツルツルになっており、多くの参拝者が触れていったことを物語っています。
そして拝殿の傍には、水をかけると龍の顔が浮かび上がってくるといわれる「龍の床」があるんですね。
ほんとかね、と思いつつ柄杓で水を掛けてみる。
おお~、確かに何やら顔らしき物が浮かんできた!不思議だなあ。
龍は縁起の良い生き物、といわれているそうですよ。
\ 秩父氏一族の流れを持つ武将・畠山重忠についてはこちらへ! /
「奥宮遥拝殿」 妙法ケ岳に奥宮
「奥宮遥拝殿」は、奥宮がある妙法ケ岳が遥拝できる場所です。
そして下界の景色も一望できる場所でもあります。
そんな遥拝殿に向かいますが、天気のせいで何だか独特の秘めやかな雰囲気ですわ。
おおっ~、雲海なのか?霧なのかな?本日は真っ白で何も見えませんでしたよ!
逆にちょっと神秘的な雰囲気を味わえましたが。
「日本武尊像」 三峯神社の創建伝説
そして霧の先の高台には、巨大な「日本武尊(やまとたけるのみこと) 」の像が建っていました。
三峯神社には、当社を日本武尊が創建したという伝説が伝わるんですね。
日本古代史上の英雄・日本武尊が、約1900年前、東征の際に甲斐・酒折宮から雁坂峠を越えて碓氷峠に向かいました。
その途中、東国の平安を祈りこの地に伊弉諾尊・伊弉册尊の二神をお祀りされたのが当社の始まりといわれます。
その際、日本武尊の道案内をした狼がその勇猛・忠実さから、使い神に定められたといわれます。
こんな神秘的な天候の日にそんな伝承話を聞くと、ことさら味わい深く感じますな。
「秩父名物・くるみ蕎麦」 名物・わらじカツも
一通り参拝する頃には、僅かに日が差してきました。
敷地内の古風な雰囲気のある食事処、「三峰お犬茶屋 山麓亭」で昼食。
地元名物の「くるみ蕎麦」を頂きました。
秩父産のくるみの実をすって溶かした、あっさりしたつけ汁で食べます。
くるみはビタミンやミネラルが豊富で、ヘルシーなんですよ。
その他、奥秩父名物「中津川いもでんがく」や「三峯だんご」「やまめ炭火焼」などのご当地グルメが楽しめますよ。
いもでんがくは”ベンピがぴたりとなおる”と張り紙があった。
んん~、繊維質効果かな?
境内には他にも食事処があり、秩父名物「わらじかつ」が食べられる店や、手打ちうどんの店などがありました。
「氣守り」 浅田真央さんで有名に!?
購入してきた氣守りです。
表に「氣」の文字がはいり、裏面にはオオカミの刺繍が入ったなんともカッコいいデザインです。
ちなみに、以前は月初めの朔日(ついたち)にのみ、特別な「白い氣守り」が頒布されていました。
これに関してですが、
浅田真央選手の姉・舞さんがその白い氣守りを買われ、オリンピック前の浅田選手に手渡したという話で有名になりました。
それにより、人気沸騰!
発売日の周辺道路における渋滞問題が発生して、残念ながら現在は販売中止になっています。
また、御眷属様(狼様)を御神札として一年間お借りするという「御眷属拝借」というものもあります。
こちらの変わった風習も、強力な「氣」が頂けそうですね!
関東の強力なパワーを持った神社を、その位置関係から紐解くなど読み応えのある本。
関東周辺に沢山の素晴らしい神社があることに改めて驚きますね。写真も綺麗!
アクセス
三峯神社
公式ページ
住所:埼玉県秩父市三峰298-1(GoogleMapで開く)
駐車料金:大型・貨物4t以上 1,540円、マイクロバス・貨物2~4t 1,020円、普通・軽510円、自動二輪・バイク 200円(開門時間:8時~18時)
アクセス:
電車)
・池袋駅から:西武鉄道・特急ラビューで西武秩父駅まで1時間17分。
・八王子駅から:JR八高線で東飯能駅へ、東飯能駅から西武鉄道に乗り換え西武秩父駅へ。
・西武秩父駅から:三峯神社行き急行バスで約1時間30分、あるいは御花畑から秩父鉄道に乗り換え終点の三峰口駅へ、そこから西武バスで三峯神社へ。
・上野駅から: JR高崎線で熊谷駅へ。熊谷駅から秩父鉄道に乗り換え終点の三峰口駅へ。そこから西武バスに乗り換え終点の三峯神社へ。 参考:西武観光バス(秩父エリア) / 西武観光バス(三峯神社線)
車)
・東京方面から:関越自動車道・花園ICより国道140号線、皆野寄居バイパス経由で約2時間。
・山梨方面から:中央自動車道・甲府昭和ICより国道140号線、雁坂トンネル経由で約2時間半
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三峯神社に出かけてみませんか?
奥深い三峯神社の見どころを紹介しましたが、いかがでしたか?
少しは氣が伝わりましたかね?
場所的には秩父エリアでも奥深い所にあり、そのロケーション含めてパワースポットといわれる由縁なのかな、とも思いました。
独特の雰囲気を持つ神社でしたよ。
人気の秩父観光に出かける際には、思い切って三峯神社まで足を延ばしてみませんか?
記事の訪問日:2019/8/14
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