東京都立川市にある「国営昭和記念公園」で、秋に輝く風物詩・カナールのイチョウ並木を紹介します。
昭和記念公園は、日本紅葉の名所100選にも選ばれています。
また、もう一つの名物であるコスモスも季節感を感じさせてくれますね。
花や木々のみならず、多彩なレクリエーションで一日中楽しめる国営昭和記念公園についてもあわせてご紹介。
目次
多彩に楽しめる広大な国営公園
東京都立川市について
昭和記念公園は、東京のほぼ中央に位置する立川市にあります。
玄関口のJR立川駅は中央線をはじめ多くの線が乗り入れ、交通の便が良い場所。
大型商業施設も多く、多摩地区の中でも随一のにぎわいを見せます。
一方、市街地から少し歩けば今回紹介する広大な国営昭和記念公園の緑が広がる。
また、市内には玉川上水や多摩川が流れる、水と緑に囲まれたエリアでもあります。
10月の最終日に訪問した昭和記念公園を、秋の風物詩イチョウ並木を中心に紹介。
「昭和記念公園について」 空軍基地跡地
国営昭和記念公園は、全国に17か所ある国営(国土交通省管轄)で設置された公園の一つです。
昭和58年(1983年)に開園された公園で、「昭和天皇御在位五十年記念事業」の一環として、アメリカ空軍立川基地跡を整備。
以降徐々に施設は増園され、現在の公園敷地総面積は180haに及びます(東京ドーム約38個分!)。
敷地内には「昭和天皇記念館」があります。
国営公園の役割に、広域防災拠点という機能もあるそうなんですよ。
昭和記念公園も大規模災害が発生した場合は、避難場所としての役割を果たすように設計されているとのこと。
「カナールのイチョウ並木」 日本紅葉の名所100選
そんな昭和記念公園に、本日は秋のイチョウ並木を見に来ましたよ。
立川口のゲートから入園するとすぐ出会えるのが、このカナールのイチョウ。
水場を挟んで、両脇がイチョウ並木になっています。
黄金に輝くイチョウと、中央の水路に写り込んだ姿とがセットになり、素晴らしい秋景色を作り出しています。
カナールは運河とか水路の意味。
造園の世界では、細長い直線水路を造って自然の美しさを演出する手法をカナールと呼ぶそうだ。
大小5つの噴水がある水路は全長200m。
両側に合計106本のイチョウが、左右対称に2列ずつ植栽されています。
写真左側はかなり色づいてますが、右側の並木はまだ青々とした感じ。
同じイチョウなのにこの差は、ちょっと不思議だなあ。
昭和記念公園の紅葉は、「日本紅葉の名所100選」にも選ばれています。
「カナール沿いのイチョウの他に、園内にはもう一ヶ所、イチョウの紅葉スポットがあります。
98本のイチョウが300mに渡り植えられている「かたらいのイチョウ並木」で、紅葉シーズンには人気のスポットとなっています。
本日は天気も良く、多くの方々が紅葉を楽しみに来ていましたよ。
イチョウの木々は日の当たり具合や見る位置によって、また違った表情が楽しめますよね。
目にも鮮やかな風景ですが、ところどころ銀杏の匂いで鼻にも刺激を与えてきますよ(笑)。
紅葉シーズン最大の見ごろは、並木道にイチョウの落ち葉が積もり、上も下も黄色に染まってトンネル状態になる時期です。
並木の内側はまだ青々している部分も多く、最盛期はまだ少し先かな。
まだしばらく楽しめそうな感じです。
11月になると「秋の夜散歩」と題されたライトアップによる夜間の紅葉祭りが開かれますよ。
幻想的なんでしょうなあ。
「花の丘のコスモス」 日本庭園ではカエデ類
紅葉時期の少し前に開花最盛期を迎える、コスモスもこの公園の名物の一つです。
園内のコスモスの総本数は550万本。
結構な本数ですね!
開花状況は大分ピークを越した感じはありますが、もう少し楽しめそうかな。
色々な種類が植えられている様なので、見ていて飽きませんね。
イチョウ・コスモスの他にも、日本庭園には約300本のカエデ類が植えられている。
そちらでも紅葉が楽しめます。
「昭和記念公園は遊び方多彩!」 BBQ、サイクリングほか
昭和記念公園は紅葉以外にも、四季折々の花が楽しめる公園です。
春はソメイヨシノを中心としたサクラが開花し、樹齢40~50年の大木の下での花見が楽しめます。
そしてこの公園の楽しみ方は、花や木々だけじゃないんですよ!
広い敷地を生かした多彩な施設があり、レクレーションや体力作りの目的でも一日中楽しめちゃいます。
手ぶらで来て気楽にバーベキューができたり、プールもある。
ホント、オールシーズン楽しめる緑地公園です。(バーベキューは事前予約必要。)
本日車で訪問したのですが、カナールのイチョウ並木とは正反対側に駐車してしまった。
遠いので園内でレンタサイクルしたんですが、これが正解でしたね。
なにせ園内広い。
3か所のサイクルセンターで自転車の有料貸出がされています。
総延長14kmの自転車用道路があり、走りでがありあますよ。
基本情報・アクセス
国営昭和記念公園
公式ページ
住所:東京都立川市緑町3173 (GoogleMapで開く)
入園料(2021年1月現在):
・一般: 大人(15歳以上)450円 / 小人(小・中学生) 無料 / シルバー(65歳以上)210円
・年間パスポート: 大人(15歳以上) 4,500円 / 小人(小・中学生) 無料 / シルバー(65歳以上)2,100円
※年間パスポートは他の有料公園の国営12公園でも使用できます。
・昭和天皇記念館とのセット券: 大人(15歳以上)760円 / 大学生・高校生 630円 / 小人(小・中学生) 無料 / シルバー(65歳以上)520円
・2日間通し券(一般): 大人(15歳以上)500円 / シルバー(65歳以上) 250円
一般駐車料金 (2021年1月現在) :
大型車1,780円 / 普通車840円 / 原付・自動二輪車260円 ※ 普通車・原付・自動二輪車は年間パスポート提示で割引あり
アクセス:
電車)
[あけぼの口へ] JR中央線・立川駅より約10分、又は多摩都市モノレール・立川北駅より約8分
[昭島口へ] JR青梅線・東中神駅より約10分
[立川口へ] JR中央線・立川駅より約15分、又は多摩都市モノレール・立川北駅より約13分
[玉川上水口へ] 西武拝島線・武蔵砂川駅より(残堀川緑道経由)約25分
[西立川口へ] JR青梅線・西立川駅より約2分
[砂川口へ] 西武拝島線・武蔵砂川駅より約20分
車)
・最寄りの高速ICは中央自動車道国立府中IC。ICからは約8km。
昭和記念公園に出かけてみませんか?
イチョウ並木を中心に昭和記念公園の秋模様を紹介しましたが、いかがでしたか?
紅葉だけではなく、大人450円の入場料で一日楽しめるる盛り沢山の公園でしたよ!
帰りは立川駅周辺でショッピングや食事を楽しむのも楽しいですが、駅周辺道路の渋滞には少し要注意ですね。
公園からJR立川駅に抜ける道路は夕方かなり渋滞します。早めの移動か迂回がお勧めです。私のようにどハマリしないように(苦笑)。
昭和記念公園に出かけてみませんか?
記事の訪問日:2020/10/31
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