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初めての【成田山新勝寺】 歴史と見どころ紹介、参拝客数No.1の秘密を探る!

初めての【成田山新勝寺】 歴史と見どころ紹介、参拝客数No.1の秘密を探る!

千葉の「成田山新勝寺」に初めてお出かけですか?お出かけ前に歴史と見どころをチェックして行きましょう。成田山新勝寺は初詣参拝客数ではお寺の中ではナンバー1で、正月三が日には毎年約300万人の参拝者が訪問する大人気のお寺です。人気の秘密も押さえておくと見どころも増えて楽しいと思いますよ。実際に行ってきたのでご紹介します。

成田山新勝寺の歴史と見どころを紹介!

いつか初詣に行ってみたいなと思っていた憧れの「成田山新勝寺」だったのですが、お寺での初詣参拝者数では全国ナンバーワン!ですから、少々腰が引けて行きそびれていました。今回、正月も三が日を避けた少し遅めのタイミングで出かけてみることにしました。

成田山新勝寺の起源は”平将門の乱”

平安時代の939年(天慶2)に関東の武将・平将門が新皇と名乗り朝廷と敵対するという 「平将門の乱」が起き、人々の生活に混乱が起きました。当時の天皇であった朱雀(すざく)天皇の勅命を受けた 寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)が、弘法大師空海みずから彫ったという不動明王像を持って京の都から船で房総半島に上陸。成田の地で戦乱の鎮まりの祈祷を行い乱は収まりました。
その後、 不動明王像を祀るお堂が建立され、これが成田山新勝寺の始まりとなります。

「参道」江戸時代の風情を残す

参道

京成成田駅近辺の駐車場に車を止めて、そこから徒歩で成田山新勝寺に向かいました。
参道は成田駅から新勝寺入口まで約800m続きます。三が日ではないと言えども、さすが初詣一番人気のお寺だけあって参道は結構人もまだ多いですね。

駅近辺の参道エリアでは国際色豊かなレストランなどがありますが、参道も半ば過ぎて仲町・幸町の辺りに差し掛かってくると 江戸時代の昔から続く門前町らしい街並みに変わってきます。参道のこの辺りはカーブを描きながら緩やかな下り坂で歩みに変化をもたらし、徐々に三重塔の先端部分が見え隠れしてくる景色には心うきうきしてきます!
老舗の鰻屋さんから漂ってくる香ばしい香りにも心奪われますよ。

「総門」は成田山の表玄関口

総門

成田山の表玄関になる「総門」は、開基1070年の記念事業により2008年(平成19)に建立された門で、 高さ15m、桁行14.2m、梁行6.3mと大変規模の大きい立派な建築物です。
建具の一部には十二支の木彫刻が施され、また、楼上には八体の生まれ歳守り本尊が奉安されています。生まれた年の干支にしたがって守護してくれる仏様は決まっているそうで、その守護してくれる仏様のことを”守り本尊”と呼ぶそうですよ!総門を抜けて境内へ進みましょう。

「仁王門」江戸時代の建物で重要文化財

仁王門

「仁王門」は1831年(天保2)再建の建物で 国指定重要文化財。門の左右に密迹金剛、那羅延金剛の二尊が安置され総門を守っています。
中央には「魚がし」と書かれた赤い大提灯が掲げられているのがワンポイントですね。 これは東京・築地の魚河岸の旦那衆が昭和43年に奉納したもので、骨部分は青銅の一種である砲金という材質でできており重量は800キログラムにもなるそうです!

古い建築物と新しい建築物や装飾品が違和感なく同居しているのが成田山新勝寺の一つの特徴と言って良いと思います。

仁王門

「大本堂」本尊不動明王像がある成田山の中心部

大本堂

「大本堂」は成田山新勝寺では一番重要で中心となるお堂で、本尊不動明王像を安置しています。建立は1968年(昭和43)と新しく、入母屋造り二重屋根の鉄筋コンクリート造で車椅子用エレベーターもついているという現代的なバリアフリー対応もされています。
本日でもこの混雑ですから大晦日や元旦は凄まじい混雑なんでしょうなあ。。。

「三重塔」大本堂の傍にある江戸時代の建築物

三重塔

大本堂と同じ敷地内にある「三重塔」は、建立が1712年(正徳2)の江戸時代のもので国重要文化財です。屋根の下に施されている漆塗りの彩色の装飾があるのがわかりますかね?高さは25m、塔内には大日如来を中心に五智如来が奉安されており、周囲には「十六羅漢」の彫刻が施されています。

成田山と市川団十郎、江戸での出開帳

ここで、成田山とは切っても切れない縁がある市川団十郎について。
江戸時代の歌舞伎役者であった初代市川団十郎は、歌舞伎の舞台に荒事(あらごと)と呼ばれる豪快な演技を取り入れ大変な人気となりましたが、なかなか跡継ぎに恵まれませんでした。その際、成田山に子宝を祈願したところ見事長男を授かったという話です。

初代団十郎はこれに大変感謝し、その後初代市川団十郎と2代目の共演で成田山を題材にした「成田山分身不動」という歌舞伎を行いました。これが大変な人気となり、成田山の御利益が江戸に知れ渡りました。その頃市川団十郎は屋号を「成田屋」としました。
これと同時期に、成田山は成田不動尊を広く知ってもらおうと江戸・深川で御本尊を公開するという「出開帳(でかいちょう)」というものを始め江戸の人々に成田山を広めるきっかけを作りました。
市川団十郎と「出開帳」の相乗効果で江戸の人達の間で成田詣がブームになりました。 江戸からの参拝客をもてなすために旅籠や食事処が集まり これが現在の成田山表参道を形成するきっかけになっています。

以降、市川家と成田山の強い絆は現在も続いており、成田山の記念行事の際は市川団十郎が記念の参拝を行ったりしています。

「額堂」江戸時代の貴重な絵馬や彫刻が見れる

「額堂」は1861年(文久元)に建立された重要文化財で、1986年(昭和61)に修復されています。 額堂は奉納された額や絵馬などをかける建物で、江戸時代の貴重な絵馬や彫刻が見れます。また、7代目市川団十郎の石像が奉安されています。

1821年(文政四年)に七代目市川団十郎が金一千両をかけて寄進した額堂が元々はあり石像もそちらにありましたが、 この額堂は残念ながら1965年(昭和40)に焼失しています。残った石像が現在の額堂の位置に移されたという経緯があります。( 金一千両は現在の金額価値で言うと1億円位の価値と言われます。)

「光明堂」元々は本堂だった建物

「光明堂」は1701年(元禄14)に建立された江戸時代中期の貴重な建物で、重要文化財です。現在の本堂の前の本堂は「釈迦堂」ですが、「釈迦堂」の前の本堂はこの「光明堂」でした。 大日如来、愛染明王、不動明王が奉安されています。

「平和の大塔」ご信徒とお寺をつなぐ建物

平和の大塔

「平和の大塔」は1984年(昭和59)に建立された建物で、外見は2階建ての塔ですが内部は5階建ての建物。
1階は成田山の歴史展と写経道場各種受付、2階の明王殿には、大塔の御本尊不動明王、四大明王、昭和大曼荼羅、真言祖師行状図が奉安、3・4階の経・法蔵殿にはご信徒による掛仏、5階の金剛殿には五智如来が奉安されています。

成田山の名物”鰻”の由来は?

鰻屋

参拝した後は参道で成田山名物の鰻を頂いて帰りましょう。
この地域は元々利根川水系の近隣湖水である印旛沼で獲れた川魚料理を食べる習慣があり、中でも栄養価の高い鰻料理は食文化に定着していた食べ物だったそうです。これが、江戸時代には江戸からの成田詣をする参拝客向けのもてなしに旅館などで名物として鰻を出すようになりました。以来、成田山周辺を中心に今でも鰻料理を出す店が多くあるという事です。
本日は「菊屋」さんへという鰻屋さんで鰻丼を頂きました。

お持ちかねの鰻
日本料理「菊屋」(公式ページ: http://www.kikuya.site/
住所:千葉県成田市仲町385(GoogleMapで開く

まとめ:成田山新勝寺の人気の秘密

歴史を紐解くと、江戸時代に江戸への「出開帳」を行い、また市川団十郎が成田山の御利益の評判を広めてくれたことから江戸からの成田詣が始まり、それによる参拝客の獲得と魅力ある門前町が形成されたのが成田山の人気の源と言えます。

近代以降は、1897年(明治30)に成田鉄道(現在のJR)が成田に初めて鉄道を敷き、その後、現在の京成電鉄が加わって以来、現在のJRと京成電鉄が成田詣の集客バトルを熱く繰り広げながら成田山への参拝者の数を増やし、アクセスにおける利便性を高めてきた歴史があります。
戦後も国鉄(現在のJR)は初詣団体臨時列車の運行を開始し、両国-成田間を1時間で走らせる快速成田号を投入すると、京成は私鉄で初めてのテレビ付きの豪華車両である特急開運号を投入といった具合。
1978年(昭和53)に成田空港が開港以降は京成の特急スカイライナーが開通し、更に東京からのアクセスを近いものにしました。

また、成田山新勝寺では毎年節分に「節分会」が開かれ、豆まき式には大相撲力士やNHK大河ドラマの出演者、歌手などが参加するなど、参拝客が喜ぶ様な行事を行っている点も現在の人気の一因となります。

成田山へ出かけてみませんか?

少しでも成田山新勝寺の魅力が伝わりましたでしょうか?
初詣や節分の時期に訪問するのも良いし、見どころも多いので混んでいる時期を避けてゆっくり一日参拝するのも良いですよ。是非、成田山に足を運んでみて下さい。

【記事の訪問日:2020/1/4】

アクセス・お役立ち情報

Memo
成田山 新勝寺(公式ページ : https://www.naritasan.or.jp/
住所:千葉県成田市成田1(GoogleMapで開く
アクセス:
車)
・東関東自動車道成田ICから、国道295号線へ出て、寺台インターへ
・圏央道からは大栄JCTで東関東自動車道に乗り継ぎ、成田ICへ
電車)
・京成電鉄:京成成田駅、又はJR線 成田駅より徒歩10分

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